半世紀生きて、やっと小説完成しました

さんかく ひかる

文字の大きさ
42 / 93

小説を書く道具の変遷~ITミニヒストリー~

しおりを挟む
 小説投稿の前に汚部屋を脱出しろよ、と突っ込まれそうな小説投稿エッセイです。
 前回、汚部屋住人であることをカミングアウトしました。相変わらず汚部屋は汚部屋です。
 とはいえ、前も例によって今回のエッセイの前振りだったので、本編を書かせていただきます。
 今回は、文章を書く道具の変遷を語ります。


●鉛筆&A5ノート 1990年~2000年?

 シャーペンは芯が固いので、私は小説書きも勉強も基本、鉛筆を使っていました。芯はHBかBが好み。
 ボールペンの方がもっと柔らかいのですが、消せないので鉛筆一択です。でも、消しゴムは滅多に使わず、斜線で消してるから関係ないか。

 A5サイズ80ページの分厚いノートが好みでした。このサイズだと持ち運びが便利です。当時、学生と称したニートな自分、ファミレスでも書いてました。うん、気分だけならJ.K.ローリングだ。
 ノートは5-6冊になりました。壮大な古代中国風大陸統一物語を書き、一応完結しましたが、とても見せられるものではありません。


●初代パソコン PC-9801 1988年?~1992年?

 始めて我が家に入ったパソコンは、NECのPC-9801シリーズでした。自分専用ではなく家族共有のパソコンでした。
 今じゃパソコンというと、WindowsかMacですが、当時は、日本のメーカーが独自仕様のパソコンを売ってました。ソフトもメーカーごとに対応していました。
 NECのこのシリーズが一番シェアが高く、パソコンと言ったらPC-9801でした。

 で、小説執筆としては……あまり使った覚えがありません。さっき話した分厚いノートに書いた小説をパソコンで打ち直したのですが、疲れるので諦めました。また専用PCではないというのも大きかったと思います。
 ディスプレイは、薄い液晶ではなく分厚いブラウン管です。今のモニターのように見やすい角度に調整できず、垂直だったので使いにくかったのです。

 3.5インチフロッピーディスクが二つ付いて、ハードディスクが40MBだったかな?
 フロッピーって、なんのこっちゃですよね? ハードディスクが40MBもなんのこっちゃですが、当時としはまあまあな性能でした。


●ノートパソコン 1992年?~1996年?

 前のパソコンと同じメーカーNECのPC9801シリーズで、ノートパソコンが登場しました。
 モニターは液晶モノクロです。このパソコンはよく使いました。モノクロの暗い画面ですが、モニターの角度を調整できるので使いやすかったです。

 初めての専用パソコンです。
 なお、当時のパソコンは、ソフトは付いていません。フロッピーディスクに記録された何らかのソフトウエアを使わないと、何もできません。ちょっと前のゲーム機に近い感じでしょう。

 この時タッチタイプのソフトを一週間ほど練習し、キーボードでの文字入力をマスターしました。
 多くの人は自然に覚える技術でしょう。が、それまで私はキーボードを見ながらタイプしていたので、時間がかかっていました。
 練習ソフトのお陰で、キーボードを見ないで自然に指が動くようになりました。そろそろこの技も時代遅れかもしれませんが、できればキーボードは残ってほしいです。


●DOS/Vマシン 1996年?~2002年?

 DOS/Vといっても、なんのこっちゃでしょうか?
 日本のパソコンはこれまでメーカー独自仕様だったので、ソフトもそれぞれメーカーごとに作られていました。
 が、世界的にはIBM PCが主流で、他のメーカーもIBM互換機を作るようになります。日本のIBM互換機がDOS/Vマシンということです。
 Windows 95が爆発的にヒットしました。ソフトもメーカーごとではなくOSごとに作られるようになります。ユーザーも、自分のパソコンがどのメーカーか意識することなく、ソフトを利用できるようになりました。

 私は、富士通のFMVというパソコンを買いました。この当時は、富士通のパソコンが強かったと思います。
 私がこのパソコンを選択したのは、「三国志諸葛孔明伝」というゲームの体験版が付いていたからです。体験版だったので一時間ぐらいで終わっちゃったけど。
 体験版だけではなく、インストールされていたソフトがすごい充実してました。

 また、パーツを交換することでパワーアップができました。CPU、メモリ、グラフィックボード、ハードディスクなどを交換・追加することで、パソコンの性能がアップ……したと思います。
 以前のエッセイでゲーム「バイオハザード」を遊んだ話をしました。そのきっかけは、このパソコンのグラフィックボードを交換したからです。
 なお、すでにUSB端子が付いていました!(当時はUSBはマイナーだったので使わなかったけど)

 この時から、ソフトを買わなくても、パソコン本体だけでそれなりに使えるようになります。


●インターネット 1997年~

 パソコンを1年ほど使ってインターネットを始めました。
 まっさきにアクセスしたのは、ずっと憧れていたバンドのホームページ、そして同じく憧れていた作家の本の評論サイトでした(作家は故人でした)。
 当時はGoogleみたいなキーワード検索は主流ではなかったので、どうやってたどり着いたか不思議ですが、ファンの一念でしょうか?

 接続は普通のアナログの電話回線です。なので私がインターネットをすると、話し中になります。自分なりに遠慮してたつもりでしたが、ひどかったようです。さすがに家族に叱られました。
 電話代も跳ね上がります。当時、夜中だけ電話代が固定になる「テレホーダイ」という電話サービスがあり、インターネットやパソコン通信の一部の会員は、利用していました。私も入りたかったのですが、親に止められました。親に感謝してます。あの時、テレホーダイしてたら、昼夜逆転してたでしょう。

 一年ほどして回線をISDNに切り替えました。デジタル回線です。速度はアナログ回線より少し速い程度ですが、なんと一契約で2回線使えます。つまり、電話中にインターネットができるんです。
 これで家族に気兼ねすることなく、電話代に怯えることなく、インターネットができるようになりました。

 先ほどパソコン通信という言葉を出したので補足します。インターネットの前に登場した、コンピューターを繋げる技術です。大きな1台のホストにパソコンを電話回線で繋げます。
 NIFTYが最大手で、パソコン通信利用者の多くは、NIFTYの会員でした。
 私は利用したことがありませんが、憧れていました。


●ホームページ開設 1999年~2006年

 さらに2年ほど経ち、読書感想文と古代中国史のホームページを始めました。もともと、ホームページを記述する言語HTMLの練習で始めたサイトです。
 関連するホームページを回ってあいさつしていたら、そこそこ掲示板にお客様が来るようになりました。
 当時は会社をやめ暇だったからマメに更新していました。
 小説はほとんど書かなかったけど、ゲームの二次小説の短編をひとつ載せました。


●ポメラ 2010年~2014年

 テキスト入力に特化した文房具です。今でも愛好者は多いんじゃないんでしょうか。
 軽いしすぐ起動するので、外出先で文章を書きたいとき便利でしばらく愛用してました。


●NEC VALUESTAR 2002年~現在

 2002年に就職のため引っ越し、パソコンを替えました。もちろんこれもDOS/Vパソコンです。今のパソコンは引っ越してから2台目です。その前もNECです。何となく知ってるメーカーだからというだけで、深い意味はありません。
 現在、小説は、もっぱらこのパソコンで書いています。


●iPad mini 2014年~現在

 タブレットにはまったく興味がなかったのですが、会社で一週間ほど、海外研修に行けることになりました! そこで、現地でメールを受信できるようにした方がいい、とのアドバイスを受け、ガラケーユーザーの自分は、iPad mini をあわてて購入。
 メール受信が目的だったので、一番容量が小さい機種にしました。専用キーボードも同時に買いました。カバーと一体型で、今でも使っています。

 もともと海外でメールを受信するために買ったのですが、いや~便利ですね。今使ってるiPadは2台目です。交換したのは、一時期はまったゲームが古いiPadでは動かなかったからです。

 kindleで本や漫画をダウンロードしました。ネットの小説を読むにも重宝します。布団の中で漫画読んでネットできるって最高!
 読み専用ですが、たまに外出先で小説を書いています。


●スマートフォン Android 2018年~現在

 スマホデビューが5年前というのは、かなり遅い方だと思います。
 そもそも携帯デビューが2002年、就職で一人暮らしを始めてからです。これも遅い方です。

 15年以上ガラケーで頑張ったのに、なぜスマホに変えたのか?
 Lineのガラケーサービスが終わったからです。
 そもそもLineの趣味もなかったのですが、大学同期がグループLineに誘ってくれたのをきっかけに、ガラケー&パソコンでLineを始めました。

 しかし、始めてみるとスマホって便利ですね。特に、知らない土地で必ず迷子になる私にとって、地図は欠かせません。
 一度だけ、スマホメインで短編小説を書いたことがあります。なかなか面白い体験でしたが、フリック入力ができないので、やっぱり私の小説執筆はパソコンメインです。



 今回は歴史年表みたいなエッセイになってしまいました。
 もしかすると同年代の方は、懐かしい気持ちになれたんじゃないんでしょうか? だと嬉しいのですが。
 若い人は、親、先生、上司に上のネタを振ると、食いついてくるかもしれません。


 結論。前回から進歩していません。
 パソコンを買い替えないとヤバいから、汚部屋なんとかしたいんだけど、どこからキレイにしたらいいかわからない~、で止まってます。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

アルファポリスの禁止事項追加の件

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスガイドライン禁止事項が追加されるんでガクブル

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...