半世紀生きて、やっと小説完成しました

さんかく ひかる

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盗作という勘違い

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 小説投稿にまつわるエッセイ。また空いてしまいました。今回も、前回と同じように京都アニメーション放火殺人事件をきっかけに考えたことを語ります。

 京アニ事件の青葉被告は、自分の小説が盗作されたから放火したと述べています。盗作されたから放火というのもあり得ませんが、その盗作だと語る内容も、思いこみのようです。
 前回のエッセイでも書きましたが、彼の主張する盗作とは次の通りです。詳しくは、各種ニュースサイトをご覧ください。

 ・女子高生が後輩に「留年しちゃった。これからは同級生」と抱き着いた。
 ・高校生が自炊のため、割引の肉を買った。
 ・校舎に「地区大会に出場」との垂れ幕がかかっている。

 これを盗作とするのは無理があります。
 が、実は私も「盗作!?」と疑われる事態を経験しました。


 梅雨の季節に私は、『晴れ男君と雨女さんの運動会』という短編を投稿しました。
 晴れ男と雨女が運動会に出たら、天気はどうなるか? と思いつき、一気に書き上げました。我ながらオチも含めて気に入ってます。鋭い方だと、このタイトルでオチが浮かんだかもしれません。
 おお、こんな話を思いつく自分って天才じゃん! と浮かれていました。

 夏も過ぎ涼しくなったころ、私は普段開かない小説投稿サイトにアクセスしました。すると、「晴れ男と雨女」をテーマにした小説が掲載されていたのです。
 小説というより詩に近い呟きでした。私の小説は小学校の運動会、目撃した小説は大人の男女と状況は違いますが、オチは一緒でした。

 え!? まさか私の小説を読んでこんな小説を書いたとか!?
 一瞬、すげー自分! 盗作されるまでメジャーになったのか、と浮かれましたが、落ち着きます。
 違うよな。だって、この小説そんなにアクセスなかったじゃん。

 そこで「晴れ男」「雨女」または「晴れ女」「雨男」で検索したところ、投稿小説を見つけました。ファンタジーの中編です。が、オチはやっぱり一緒でした。

 悟りました。「晴れ男・女」と「雨女・男」をテーマにした小説は、オチも含めて誰もが思いつく話なんだと。
 盗作? 誰がすごい天才? 自意識過剰が恥ずかしくなりました。


 ですが、同じ「晴れ男・女」と「雨女・男」をテーマにしても、私も含めてみなさん調理方法は違います。
 はじめ私は、自意識過剰の恥ずかしさにのたうち回っていましたが、他の小説に出会い、たとえモチーフは同じでも、見せ方は人それぞれ、そこに人の個性が現れるんだな、見せ方の違いを比べるのも、小説の楽しみなんだと思い直した次第です。

 京アニ放火事件きっかけのエッセイ、次回も盗作に関係した話をするつもりです。


 ラストに宣伝。現在(2023年10月)「勇者の冒険は続く」という脱力系ファンタジーを連載しています。一年近く放置していましたが、最終話を始めました。
 ギリシャ神話好きには有名な、トロイのヘレンをネタにしています。主人公は、絶世の美女ヘレネを誘拐するパリスです。まだヘレネは登場していませんし登場するかどうか微妙ですが、よかったらご覧ください。
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