半世紀生きて、やっと小説完成しました

さんかく ひかる

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女が男を描くということ

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 小説投稿にまつわるエッセイを始めます。今回のテーマは、前回予告した通り、作者とは異なる性の主人公です。

 私の三作目の長編『僕は彼女としたいだけ』は、タイトルから予想される通り、男性の主人公です。一人称の恋愛小説です。
 舞台は現代日本の理系大学。主人公は、イケメン・高身長・金持ちで、優秀な大学の優秀な学生です。小学生の時からモテモテの高スペック男子です。
 この小説は、高スペック男子が、高スペック女子と微妙スペック女子の間で揺れる話ですが……メッチャ書くに苦労しました。
 作者は非モテ女子なので、モテ男子の気持ちや苦労なんてわかりません。


 私は人外キャラを書くのが好きで、枯れ葉やサーマルカメラが主役の小説を書いたことがあります。これらは、モテ男子より感情移入して書けました。枯れ葉やカメラの本当の気持ちなんてわかりっこないのですが、勝手に空想するのがメッチャ楽しかったです。

 枯れ葉と人間では遺伝子大分違うし、ましてやカメラなんて生き物どころか有機物(実際は、結構有機化合物使ってるけど)ですらない。
 一方、現代日本の成人男子なら、遺伝的にはほぼ一緒、違いを測ったことはありませんが、数パーセント程度でしょう。
 なのに、モテ男子を書くのは、苦しかった。同じ人類なのに。

 非モテの自分、モテ男子に相手されませんでした。モテ男子に対し、僻みやら悔しさやら嫉妬の感情が湧きおこります。相手が自分の小説の主人公でも。
 一人称小説は、主人公の気分になって書きます。自分と違う人間になるのは、なかなか楽しい作業です。
 しかし、モテ男子が主役だと、彼らに対するネガティブな感情が邪魔し、主人公との一体感が得られません。書きながら、なんでコイツ、二人の女子の間でフラフラしてんだよ~と、腹が立って仕方ありませんでした。作者のクセに。


 現在(2023年12月)、四つ目の長編を連載しています。
 ギリシャ神話ベースのファンタジーです。主人公の名前はパリス。タイトルは『ギリシャ神話ファンタジーを書いています』。前作よりもっと身も蓋もないタイトルです。
 トロイのヘレンをご存じでしょうか? ギリシャの王妃のヘレネを、トロイアの王子パリスが自国に連れて帰り、ギリシャとトロイアが戦争になる神話です。
 
 私の小説では、元の神話を大分無視しています。
 とはいえこの主人公、元の神話では人妻を誘惑して駆け落ちするので、小説でもイケメンのチャラ男にしました。知り合う女子は、みんな彼を好きになります。
 ではこの主人公、書いてて腹が立つか? それが……メッチャ楽しいんです。こういう男子にチャラいこと言われたら、全財産貢いじゃうだろうな~ぐらいの気分で書いています。
 同じモテ男子なのに、この違いはどこにあるのか考えてみました。

・一人称小説↔三人称小説
・現代日本↔異世界ファンタジー
・主人公が陰キャラ↔主人公が陽キャラ

 こんなところでしょうか?

・三人称小説なので、主役と距離をおけるので、客観視できる。
・異世界が舞台なので、現代日本とは違う倫理観を適応しやすい。
・キャラがモテることに悩まず、楽しんでいる。


 今回苦労したのは、異性が主役だからというより、自分が非モテなのに、モテキャラが主役の一人称小説を書いたからでした。また現代日本が舞台という生々しさが、拍車をかけたようです。


 異性の主人公というテーマで気がついたことを、ひとつ。
 偏見ですが、男性作家が描く女性主人公って、戦うヒロインが多いような気がします。恋にうつつを抜かさず、ひたすら世界の平和のためにストイックに頑張る女性というイメージです。『風の谷のナウシカ』みたいに。
 逆に、女性作家が書く男性主人公というと……『ハリーポッター』がありました。この話、結構、恋愛も大切な要素な気がしますが……違うかな?
 実生活でもエンタメでも、男性より女性の方が恋愛への関心が高いようです。なぜ女にとって恋愛が重要なのか?
 うーん、テーマが大きすぎて、素人趣味小説家には、なにも書けません。


 すいません。今回のエッセイ「だから、なに?」になってしまいました。
 そろそろ三作目の長編小説『僕は彼女としたいだけ』の宣伝エッセイは、ネタが尽きたのでおしまいにします。
 次から、現在連載中の『ギリシャ神話ファンタジーを書いてます』の宣伝を始めます。
 二次創作について語るつもりです。
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