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1章 アラサー女子、年下宇宙男子と出会う
1-8 逃げる先輩、追う後輩 -乙女ゲーム2- ※R
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事務室でアサカワ君は、疋田塾長にしどろもどろになって説明している。
「僕、さっき言ったとおり、真智さんの後輩なんです。そのことで素芦さんにいろいろお世話になって……」
彼は、あの授業をする前、塾長にちゃんと断って教室に入ったらしい。
が、疋田さんはニコニコしてアサカワ君をスルーし、私に笑いかけた。
「那津美ちゃん、私がいい人紹介しても、ずっと逃げるんだもの。付き合っている人いるなら、ちゃんと教えてよね」
叔母は、私が塾に就職してから間もなく、何かとお見合いさせようとした。
疋田の叔母のような七十代の女性にとって、三十歳手前で独身というのは、ありえないのだろう。
が、私は見合いを避けてきた。リアル男子より暗黒皇帝陛下の方が遥かに魅力的だから……というのは最近の話。二度と男の人のことで嫌な思いをしたくないのだ。
「でもねえ那津美ちゃん。教室でイチャイチャするのはやめましょうね。生徒さんに見られたら、恥ずかしいでしょ?」
「叔母さん! そういうつもりじゃなかったんです」
「若いっていいわね~。私もそういう恋をしてみたかった。月祭りなんて、本当はそういういい出会いが待ってるのにね」
叔母夫婦のなれそめは知らない。が、叔母が嫁いだ疋田家も、古くから宇関にある家だ。お見合い結婚だったのだろう。
秋分を過ぎたころに開かれる月祭りは、宇関で一番の大きな祭りだ。祭りで知り合うカップルも多い。昔は満月の日に開かれたが、今は満月になるべく近い日曜日に開かれる。祭りの終わり、昇った月に祈りを捧げる。しかし、この数年、祭りの日は曇りか雨が多く、月を見たことはない。
「すみません。これからは気をつけます。じゃ、素芦さん、帰ろう」
アサカワ君は疋田さんに宣言し、私にタメ口で指図する。
待って! 叔母さん誤解したままだよ。
「教室出たあとは好きにすればいいわ。アサカワさん、那津美ちゃんは難しいかもしれないけど、大切にしてね。私の可愛い姪っ子だから」
「素芦さんって難しい人なんですね。覚えておきます」
なに爽やかな好青年ボイス出してるの、君は!
「ちょ、ちょっとアサカワ君! 叔母さん、あ、あの……」
笑顔で去るアサカワ君を私は追いかける。
叔母の勘違いを修正する機会は与えられなかった。
私たちはビル裏手の駐車場に移動した。
「アサカワ君いいの? 疋田さん……あの人、塾のオーナーだけど、誤解してるよ」
あの感じだと、私たちがこれから妖しいホテルにでも行くと思われてそうだ。
「その方が僕にとっては都合がいい」
アサカワ君の目がキラッと光る。そこには、私が思っていた無邪気な少年とは違う人がいた。胸がきゅっと締め付けられる。
「あなたと付き合っていることにしておけば、僕はこの塾に自由に出入りできますからね」
胸をきゅっと締め付ける力が消失する。期待した何かが外れてしまった。
そうまでして塾に出入りする権利を確保して、真智君を追いかけたいのだ。
しかし、真智君が好きなのに私と付き合うフリをするなんて、心を偽る行為だ。
「待って! アサカワ君が好きなのは、真智君でしょ? 告白してスルーされて悔しいから、宇関まで追いかけたんでしょ?」
しまった。本当のことを口に出してしまった。アサカワ君、目を丸くしている。
「な……どういうデータからそんな結論になるんです!」
ストーカーの逆鱗に触れた。
「君の言動からすれば、他に考えられない。大丈夫よ、私、男同士のカップル、知ってるから。真智君を好きなのはおかしくない。でも、彼にその気はないんだから、辛くても諦めて」
「やめてください! 僕はそんな風に思われたくない!」
アサカワ君の頬が真っ赤にそまっている。大きな目が見開かれ眉は吊り上がっている。
「真智さんは宇関に移ってからほとんど研究室に来てないんですよ」
え? 真智君は、研究室が忙しい、計算が大変、とか言ってたよ。
「週に三回、バイトしてたんですよね? おかしいと思いませんでした?」
「真智君は、理数系ならどんな科目でもできたし、上手だったから人気あって、塾長も頼りにして……」
私自身もチャラくて苦手と言いつつ、講師としては頼りにしていた。
「研究室ってメチャクチャ忙しいんです。僕もバイトしたけど全部大学関係です。実験の指導とか学会の受付とか。大学から離れた予備校の講師なんて僕だって厳しいのに、真智さんができるとは思えない」
理系の学生が忙しいのは知っていた。が、彼はバイトを嫌がる風はなく、積極的に引き受けていた。学生さんには、疋田さんが試験は大丈夫か、就職活動は大丈夫か、と確認している。が、彼は「もっとやりたい」と言ってくれたので、ついつい甘えていた。
「ごめんなさい。私たちそこまで気がつかなくて」
アサカワ君はじっと私を見つめる。
「それは真智さんが悪い。素芦さんが真智さんにバイトを頼んだとしても、断ればいいだけ。研究やめて塾で働くならそれでいいんです、でも」
ボサボサ頭の大学生が、前髪の奥から私を睨む。
「研究者のフリして塾講師をするのは、卑怯だと思います」
彼は、まるで私がその「卑怯者」かのように、冷たく言い放つ。
「じゃあ、最後通告というのは?」
「中退を勧めます」
「待ってよ!」
私は思わずアサカワ君のパーカーの袖を掴んだ。
前から感じていたが、彼は、先輩であるはずの真智君を見下している。
「真智君は今度二年生だよね。一年ぐらい遅れたって取り戻せるよ。塾長に、真智君のコマ数を減らすようお願いするから」
夜の駐車場で、私たちは睨みあった。
「アサカワ君は真面目だから、バイトばかりで勉強サボる学生は許せないと思うけど、でも……そんな強い人間ばかりじゃないんだよ」
大きな丸い瞳が、駐車場の防犯灯に照らされ揺れている。
「……どうしてそんなにしてまで真智さんを庇うんです? あんなひどい授業をしてまで」
わかってます。あれが授業にすらならなってないことぐらい。
「生徒さんには、本当に申し訳ないことをしたわ」
ボサボサ頭がゆったりと揺れている。
「素芦さん、僕、そんなに悪いことしてます?」
ううん、アサカワ君は、ただ先輩を心配しているだけだ。
「私、真智君と話してみるから、無理に追いかけないで待っててくれる?」
「……そこまでして真智さんのこと本当に……いや、わかりました。素芦さんを信じて待つことにします」
私は、アサカワ君の袖から手を離した。
「送るわ」
「いえ、今日は、アレで来ました」
彼の指した方向には、自転車が止めてある。
「えええ! 大学とここ、自転車だと一時間はかからない?」
「いい運動です。夜、真っ暗なのには驚いたけど」
自転車に乗った彼が近づいて停まった。口を尖らせている。
「訂正が必要な事項だから言っておきますが、僕も真智さんと同じで、男より女の子が好きです。毎晩、好きな女の子と話してますよ」
パーカーの学生は、笑顔を向けて去っていった。
へー、『毎晩、好きな女の子と話し』てるんですね。
てっきり女子なんか興味ない、勉強一筋って思ってたのに……あれ? 私は何を落ち込んでいるのだろう?
ボサボサ頭の宇宙オタクだって若い男子だ。彼女がいても全然おかしくない。
叔母が、私たちを勝手にカップル認定して、彼がそれを否定せず受け流したからといって、特別なものなどない。偶然、知り合っただけ。
リアルな男のことで二度と苦しむまいと決心して七年経つ。ましてや彼女持ちの年下など不毛に不毛。
私には138億歳の皇帝陛下がいる。
************************
コギタス・エルゴ・スム 2 乙女の願い
暗黒皇帝が生み出した異形の波動によって太陽の乙女は散々屈辱を味わわされた。
「あ、ああ、陛下な、なぜ……」
自らの意思に反して強制的に導かれた幾度もの絶頂の果て、乙女は震えながら、男にか細い声で訴えた。
床に転がされた白い裸体を、男は玉座から冷ややかに見つめている。放心した女は、もはや身体を隠す気力すらなく、だらしなく手足を広げている。
玉座から男はゆっくりと立ち上がり、乙女を見下ろし微笑んだ。
「無力なバリオンよ。少しは、真の宇宙に近づいたか」
乙女は激しく首を振った。
「案ずるな。そなたは乙女のままだ」
それでも太陽の乙女は首を振る。何も知らなかった自分なのに、無理矢理、悦楽を覚えさせられた。もはや清らかとは言えない。
「もうそなたは、物足りなくなっている。そなたに欠けた部分を、足れるもので満たしたいと、渇望しているはずだ」
違う! そんなことはない! と乙女は叫びたかったが、何度も高みに登るにつれ、自身を何かに貫かれたい気持ちが抑えられなくなった。
「陛下……なぜ……どうか……」
氷のように微笑む皇帝に、乙女は訴える。彼の豊かな長い黒髪、美しい顔と手指以外は暗黒の衣で覆われている。
乙女は、その酷薄な唇、そして彼の指先を望んだ。
なぜ、あなたは、自らの手で、そして唇で、私を可愛がって下さらないのですか? その衣を着けたまま、私がどれほど乱れようとも涼やかな笑みを湛えているのですか?
乙女の問いは、形にならず暗黒の穴に飲み込まれていった。
「僕、さっき言ったとおり、真智さんの後輩なんです。そのことで素芦さんにいろいろお世話になって……」
彼は、あの授業をする前、塾長にちゃんと断って教室に入ったらしい。
が、疋田さんはニコニコしてアサカワ君をスルーし、私に笑いかけた。
「那津美ちゃん、私がいい人紹介しても、ずっと逃げるんだもの。付き合っている人いるなら、ちゃんと教えてよね」
叔母は、私が塾に就職してから間もなく、何かとお見合いさせようとした。
疋田の叔母のような七十代の女性にとって、三十歳手前で独身というのは、ありえないのだろう。
が、私は見合いを避けてきた。リアル男子より暗黒皇帝陛下の方が遥かに魅力的だから……というのは最近の話。二度と男の人のことで嫌な思いをしたくないのだ。
「でもねえ那津美ちゃん。教室でイチャイチャするのはやめましょうね。生徒さんに見られたら、恥ずかしいでしょ?」
「叔母さん! そういうつもりじゃなかったんです」
「若いっていいわね~。私もそういう恋をしてみたかった。月祭りなんて、本当はそういういい出会いが待ってるのにね」
叔母夫婦のなれそめは知らない。が、叔母が嫁いだ疋田家も、古くから宇関にある家だ。お見合い結婚だったのだろう。
秋分を過ぎたころに開かれる月祭りは、宇関で一番の大きな祭りだ。祭りで知り合うカップルも多い。昔は満月の日に開かれたが、今は満月になるべく近い日曜日に開かれる。祭りの終わり、昇った月に祈りを捧げる。しかし、この数年、祭りの日は曇りか雨が多く、月を見たことはない。
「すみません。これからは気をつけます。じゃ、素芦さん、帰ろう」
アサカワ君は疋田さんに宣言し、私にタメ口で指図する。
待って! 叔母さん誤解したままだよ。
「教室出たあとは好きにすればいいわ。アサカワさん、那津美ちゃんは難しいかもしれないけど、大切にしてね。私の可愛い姪っ子だから」
「素芦さんって難しい人なんですね。覚えておきます」
なに爽やかな好青年ボイス出してるの、君は!
「ちょ、ちょっとアサカワ君! 叔母さん、あ、あの……」
笑顔で去るアサカワ君を私は追いかける。
叔母の勘違いを修正する機会は与えられなかった。
私たちはビル裏手の駐車場に移動した。
「アサカワ君いいの? 疋田さん……あの人、塾のオーナーだけど、誤解してるよ」
あの感じだと、私たちがこれから妖しいホテルにでも行くと思われてそうだ。
「その方が僕にとっては都合がいい」
アサカワ君の目がキラッと光る。そこには、私が思っていた無邪気な少年とは違う人がいた。胸がきゅっと締め付けられる。
「あなたと付き合っていることにしておけば、僕はこの塾に自由に出入りできますからね」
胸をきゅっと締め付ける力が消失する。期待した何かが外れてしまった。
そうまでして塾に出入りする権利を確保して、真智君を追いかけたいのだ。
しかし、真智君が好きなのに私と付き合うフリをするなんて、心を偽る行為だ。
「待って! アサカワ君が好きなのは、真智君でしょ? 告白してスルーされて悔しいから、宇関まで追いかけたんでしょ?」
しまった。本当のことを口に出してしまった。アサカワ君、目を丸くしている。
「な……どういうデータからそんな結論になるんです!」
ストーカーの逆鱗に触れた。
「君の言動からすれば、他に考えられない。大丈夫よ、私、男同士のカップル、知ってるから。真智君を好きなのはおかしくない。でも、彼にその気はないんだから、辛くても諦めて」
「やめてください! 僕はそんな風に思われたくない!」
アサカワ君の頬が真っ赤にそまっている。大きな目が見開かれ眉は吊り上がっている。
「真智さんは宇関に移ってからほとんど研究室に来てないんですよ」
え? 真智君は、研究室が忙しい、計算が大変、とか言ってたよ。
「週に三回、バイトしてたんですよね? おかしいと思いませんでした?」
「真智君は、理数系ならどんな科目でもできたし、上手だったから人気あって、塾長も頼りにして……」
私自身もチャラくて苦手と言いつつ、講師としては頼りにしていた。
「研究室ってメチャクチャ忙しいんです。僕もバイトしたけど全部大学関係です。実験の指導とか学会の受付とか。大学から離れた予備校の講師なんて僕だって厳しいのに、真智さんができるとは思えない」
理系の学生が忙しいのは知っていた。が、彼はバイトを嫌がる風はなく、積極的に引き受けていた。学生さんには、疋田さんが試験は大丈夫か、就職活動は大丈夫か、と確認している。が、彼は「もっとやりたい」と言ってくれたので、ついつい甘えていた。
「ごめんなさい。私たちそこまで気がつかなくて」
アサカワ君はじっと私を見つめる。
「それは真智さんが悪い。素芦さんが真智さんにバイトを頼んだとしても、断ればいいだけ。研究やめて塾で働くならそれでいいんです、でも」
ボサボサ頭の大学生が、前髪の奥から私を睨む。
「研究者のフリして塾講師をするのは、卑怯だと思います」
彼は、まるで私がその「卑怯者」かのように、冷たく言い放つ。
「じゃあ、最後通告というのは?」
「中退を勧めます」
「待ってよ!」
私は思わずアサカワ君のパーカーの袖を掴んだ。
前から感じていたが、彼は、先輩であるはずの真智君を見下している。
「真智君は今度二年生だよね。一年ぐらい遅れたって取り戻せるよ。塾長に、真智君のコマ数を減らすようお願いするから」
夜の駐車場で、私たちは睨みあった。
「アサカワ君は真面目だから、バイトばかりで勉強サボる学生は許せないと思うけど、でも……そんな強い人間ばかりじゃないんだよ」
大きな丸い瞳が、駐車場の防犯灯に照らされ揺れている。
「……どうしてそんなにしてまで真智さんを庇うんです? あんなひどい授業をしてまで」
わかってます。あれが授業にすらならなってないことぐらい。
「生徒さんには、本当に申し訳ないことをしたわ」
ボサボサ頭がゆったりと揺れている。
「素芦さん、僕、そんなに悪いことしてます?」
ううん、アサカワ君は、ただ先輩を心配しているだけだ。
「私、真智君と話してみるから、無理に追いかけないで待っててくれる?」
「……そこまでして真智さんのこと本当に……いや、わかりました。素芦さんを信じて待つことにします」
私は、アサカワ君の袖から手を離した。
「送るわ」
「いえ、今日は、アレで来ました」
彼の指した方向には、自転車が止めてある。
「えええ! 大学とここ、自転車だと一時間はかからない?」
「いい運動です。夜、真っ暗なのには驚いたけど」
自転車に乗った彼が近づいて停まった。口を尖らせている。
「訂正が必要な事項だから言っておきますが、僕も真智さんと同じで、男より女の子が好きです。毎晩、好きな女の子と話してますよ」
パーカーの学生は、笑顔を向けて去っていった。
へー、『毎晩、好きな女の子と話し』てるんですね。
てっきり女子なんか興味ない、勉強一筋って思ってたのに……あれ? 私は何を落ち込んでいるのだろう?
ボサボサ頭の宇宙オタクだって若い男子だ。彼女がいても全然おかしくない。
叔母が、私たちを勝手にカップル認定して、彼がそれを否定せず受け流したからといって、特別なものなどない。偶然、知り合っただけ。
リアルな男のことで二度と苦しむまいと決心して七年経つ。ましてや彼女持ちの年下など不毛に不毛。
私には138億歳の皇帝陛下がいる。
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暗黒皇帝が生み出した異形の波動によって太陽の乙女は散々屈辱を味わわされた。
「あ、ああ、陛下な、なぜ……」
自らの意思に反して強制的に導かれた幾度もの絶頂の果て、乙女は震えながら、男にか細い声で訴えた。
床に転がされた白い裸体を、男は玉座から冷ややかに見つめている。放心した女は、もはや身体を隠す気力すらなく、だらしなく手足を広げている。
玉座から男はゆっくりと立ち上がり、乙女を見下ろし微笑んだ。
「無力なバリオンよ。少しは、真の宇宙に近づいたか」
乙女は激しく首を振った。
「案ずるな。そなたは乙女のままだ」
それでも太陽の乙女は首を振る。何も知らなかった自分なのに、無理矢理、悦楽を覚えさせられた。もはや清らかとは言えない。
「もうそなたは、物足りなくなっている。そなたに欠けた部分を、足れるもので満たしたいと、渇望しているはずだ」
違う! そんなことはない! と乙女は叫びたかったが、何度も高みに登るにつれ、自身を何かに貫かれたい気持ちが抑えられなくなった。
「陛下……なぜ……どうか……」
氷のように微笑む皇帝に、乙女は訴える。彼の豊かな長い黒髪、美しい顔と手指以外は暗黒の衣で覆われている。
乙女は、その酷薄な唇、そして彼の指先を望んだ。
なぜ、あなたは、自らの手で、そして唇で、私を可愛がって下さらないのですか? その衣を着けたまま、私がどれほど乱れようとも涼やかな笑みを湛えているのですか?
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