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第0章

プロローグ

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 水の天罰の神様の名前は、ワッサー。
 雷の天罰の神様の名前は、テュネー。

 臆病だけど、プライドが高い男の神様で、ワッサーからの天罰を受けると、泣くことができなくなるらしい。
 あいつは、泣くこと大嫌いだからな。

 身長160センチの女の神様で、テュネーからの天罰を受けると、怒ることができなくなるらしい。
 こいつは、怒られることにすごく弱いせいもあるだろう。
 そして、女装をしたくなるとか、身長をコントロールできるとか。
 黄色の瞳と、プラチナブロンドのミディアムくらいの髪を持つ。
 ピンクは好きではないみたいだ。
 一人称は「あたし」のなのです口調。

 僕は守護されているだけであって、天罰は受けてはいない。

 二人の神様に導かれるまま、俺は三人の天罰を受けた者を探した。

 どうやってか、無の天罰の神様の天罰を受けたラストリーと、鉄の天罰の神様の天罰を受けたユウヅキと、鋼の天罰の神様の天罰を受けたカルキを僕は、見つけることができた。
 
 そのまま、この三人は僕たちのギルドに入ることになった。

 無の天罰を受けると、人々からは透明人間と同じような扱いで、誰もラストリーの存在を認識できない。
 無というのは、何もないということを意味する。
 というか、ラストリーという存在がなかったこととなり、同じ天罰を受けている者同士か、天罰の神様の守護を受けている者しか、見えない。

 となると、ラストリーの存在を認識できるのは、今のところ俺と、鉄の天罰を受けているユウヅキと、鋼の天罰を受けているカルキと、炎の天罰を受けているユルトと、氷の天罰を受けているりとぐらいだ。

 ユウヅキは鉄を武器にして戦えるみたいだし、カルキは鋼を武器にできる。

 鉄と鋼が当たると、かなり痛いことは想像できる。

 俺は、異世界ではブオテジオーネ。
 本名は、しゅい。
 若干、憑りつかれ体質だ。

 体は乗っ取られることはないし、知らない間についてこられることはない。
 存在は認知できる。
 ただ、知らない間に異質な存在に好かれてしまうだけで。

 異世界では、緑色の髪を持つ。
 異能力は、水属性。

 そして、僕の周りには様々なものが集まってくる。

 水の天罰の神様のワッサー。
 雷の天罰の神様のテュネー。
 一応、僕を守護してくれているみたいだけど、何から守護しているのかわからない。
 正直、邪魔でしかないように感じてくる。
 
 牛姫のムーウ。

 白の馬嬢は、メテオリート。
 三姉妹の末っ子。
 気品があって、馬の中で一番に美しい。

 黒の馬嬢のスターン。
 三姉妹の長女。
 性格はお転婆で、好奇心旺盛

 茶色の馬嬢のレーブン。
 三姉妹の二女。
 僕の苦手とするわがままで、高飛車なプライドの高い女性。


 事情があって、馬の姿になっているけど、詳しいことを話すと長くなるから、ここまでにしておこう。

 体全体が赤いリボンに巻かれて、ピンクのスクール水着を着たリボンちゃん。
 喋れないために、本名は不明だけど、リボン巻かれていることから、僕が勝手に名付けた。 

 無の天罰によって、透明人間同然の、誰からも存在を認識されないラストリー。
 こいつも、本名じゃないらしいけど、どういった事情かはわからないけど、本名を名乗れないでいる。
 僕は存在を認識できるけど、他の人は認知できない。
 天罰の存在であるラストリーを認識できるのは、水の天罰の神様と雷の天罰の神様のおかげでもある。

 氷の猿轡をしている少年は、りと。
 氷の天罰を受けていて、常に氷を口にくわえていないとだめらしい。
 暑さや高い熱を持ったものに弱い。
 氷属性。

 そして、最後に薄い緑髪で左目を髪で隠した、エルフの世界での王国の第四王女のおチビちゃんは、クウォーターエルフのニーノ。
 この子は、存在を認識できるし、憑いてくることはないけど、冒険をともにしている。
 次世代の、左目に力を宿した、ちびっ子勇者ということで。
 僕は護衛の役みたいだけど、この子は強いし、俺は必要ないんじゃないかと思うことがある。

 俺には、青髪の恋人もいるし、恋愛対象外だ。

 僕は、異世界では青髪ショートの女の子と付き合っているけど、詳しい説明は後程にしておこう。

 憑かれているせいで、体が重い。
 こいつらにも、それなりの事情があるとわかっていても、それでも一日でも早く俺の体から、離れてほしい気持ちがあった。

 僕の最初の任務は、囚われた副団長のアイリスの救出と、毒蛇《どくへび》という、いかに名前からしてやばそうなやつの救出と「ワンエイスの末路」とかいう、研究所を見つけ出すことだった。
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