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番外編 左目に隠された不思議な力は
第3話
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僕の好きな子は、かなりいたりする。
自分で、どの子が好きが選べなかったり、絞れなかったりするから、告白をいつまでもできないでいる。
年齢は13歳、14歳、15歳、16歳、19歳だったりする。
さすがにアルスには14歳以下の子が好きって言ったら、犯罪扱いされそうで言えなかった。
そう思いながら、アルスとお話してれば、デイジーが現れた。
赤毛で、剣の使い手のデイジーだ。
「何の話をしてる?」
とデイジーに聞かれ、
「何も」
とアルスは答えた。
「何もってことはないんじゃない?
話してるの聞こえたよ」
「そっか」とアルス。
デイジーの方はどうなのかわからないけど、僕はデイジーのことも好きだった。
我ながら、惚れっぽい性格だなと思ってる。
「ウィーツ、久しぶりだね」
「久しぶり」
デイジーはアルスとはすぐ喧嘩になるけれど、僕には愛想がよかった。
デイジーは一人っ子だけど、父親の影響からか、極度の男嫌いで、よくアルスを始め、男と衝突するけれど、僕には愛想がいい。
「あたしも、会話に混ぜてほしいな」
「よく、男のガールズトークは気持ち悪いとか言うくせに?」
「ガールズトーク、してたの?」
「まあね」
「今回ばかりは許そう」
「一体、何様なんだか」
「デイジーは、剣以外とか使おうと思ったことないの?
レイピアとか、剣と比べて軽いみたいだし、人気だよ。
僕は玉にブーメランとかつかうし」
「僕は、ブーメランはほぼほぼないかな。
玉に槍かな」
僕とアルスは剣の使い手だけど、玉に僕は槍とか、ごく稀にブーメランとか使う。
「剣って、思い入れがあるし、そっちの方が戦った感じがする」
デイジーは好戦的で、率先して戦うところがある。
「僕はデイジーのそうゆうところが、デイジーらしくていいと思うけどね」
デイジーが一瞬、顔を赤くしたように見えたけれど、すぐに「それがあたしらしさ・・」と呟いた。
「さて、僕もそろそろ行くか」
「どこにさ?」
「冒険だよ」
アルスに、僕とデイジーもついていった。
町を出れば、そこにはたくさんの魔物がいた。
僕、アルス、デイジーで剣を引っこ抜いた。
僕は、父さんも母さんも強かった。
ただ、父さんの家系は短剣なんだけど、僕は短剣なんて使いづらかったので、戦闘面は母親の方の家系なんだと思う。
だけど、これでいいのかと思うところがあった。親の才能を受け継ぐなんて、僕の人生を歩んでいない気がした。
いいや。魔物は一刀両断で、デイジーの方が早かった。
「デイジー、猪突猛進だよ」
「あたしは、待ってられないの」
デイジーはいつも気が早いから、マイペースな僕とアルスの出番がなかったりする。
僕は戦うことがそんなに好きな方ではないから、その分、手間が省けて助かるけれど、アルスからしてみれば、何もできないとなる。
「僕、何もしていない」
「早くやらない方が悪いの」
「なら、僕は自分一人で鍛錬しに行くよ」
「そうすれば?」
こうして、アルスは一人で行ってしまった。
「いいの?」
「いいんじゃない? 一生会えないわけじゃないんだし」
僕とデイジーの二人旅となった。
「ねえ、あたし、ずっと前からエイトのことが気になっていたんだけど」
「それって???」
告白のような予感はしたけれれど、生まれてから告白されたことはない。
「ウィーツって、今彼女とかいないの?」
「いないけど」
「なら、あたしと付き合わない?」
「付き合うって・・・」
「恋人になるってこと」
「君がそうしたいなら・・・・」
「なら、決まりだね」
こうして、デイジーと僕は恋人同士になった。
僕は転生しているから肉体的には13歳とか14歳くらいだった。
だから、肉体的にはデイジーの方が年上だけど、実年齢は僕の方が年上だった。
僕は、レイピアの方が持ちやすくて、素早く動けるという情報を武器屋から聞き、レイピアの練習をするようになった。
そう、猪突猛進で危なっかしいデイジーを守れるようになるため、僕は少しでも動きやすいものを身につけたかった。
デイジーは鎧とか着るけれど、鎧は丈夫だけど、動きにくいから、僕は鎧とか着なかった。
いざ、付き合ってみると、デイジーに対する思いが変わった。
デイジーは、最初はたくさんの好きな女のうちの一人だから付き合ってみるかという軽い気持ちだったけれど、僕が守ってやらなくちゃいけない誰よりも大切な女と認識するようになった。
こうして、他の女とかに興味を示さなくなってくる。
レイピアの師匠から、レイピアの練習をして、やっとレイピアを使えるようになってから、再び冒険に出た。
僕が冒険に出る理由は、何でもいいだろう。
そういえば、デイジーは何で冒険に出るのだろう?
「デイジー、行こう」
「どこへ?」
「どこでもいいんじゃないかな」
「彼女なら、何でも教えてよ」
「彼女でも、教えることができるものと、できない物があるの」
「意地悪」
デイジーを危険なことに巻き込みたくない気持ちはあるけれど、デイジーとずっと一緒にいたい気持ちもあった。
僕にはデイジーしかいないように思えてくるけれど、僕の近くにいたらデイジーが危険に巻き込まれる。デイジーと長く一緒にいるためには、場所をころころ帰るしかない。
僕が何か隠し事していると思うかもしれないけれど、実際に隠し事している。
二人で行けば、闇の門番が現れた。
「いけませんね。幸せになるとかいいですか」
「僕は、幸せじゃない」
闇の門番に、不定期に行動を監視されていることを、僕は誰にも打ち明けないでいた。
打ち明けないでいたというよりも、呪縛で話すことができない。
闇の門番は、呪縛をかけることができる。
僕の呪縛のひとつが、真実を知らない闇の呪いに対して、真実を話すことができないということ。
ユリマのように、最初から真実を知っていると認識している人には話すことができるが、デイジーのように何も知らない人には話すことができない。
だから、隠すしか選択肢がなくなっていた。
「誰、こいつ?」
「近づくな。ずっと僕の近くにいるんだ」
呪縛を解かない以上、僕は闇の門番と戦うことはできない。
この不利な状況をどうしたらいいか。
とにかく、デイジーだけは守るんだ。
自分で、どの子が好きが選べなかったり、絞れなかったりするから、告白をいつまでもできないでいる。
年齢は13歳、14歳、15歳、16歳、19歳だったりする。
さすがにアルスには14歳以下の子が好きって言ったら、犯罪扱いされそうで言えなかった。
そう思いながら、アルスとお話してれば、デイジーが現れた。
赤毛で、剣の使い手のデイジーだ。
「何の話をしてる?」
とデイジーに聞かれ、
「何も」
とアルスは答えた。
「何もってことはないんじゃない?
話してるの聞こえたよ」
「そっか」とアルス。
デイジーの方はどうなのかわからないけど、僕はデイジーのことも好きだった。
我ながら、惚れっぽい性格だなと思ってる。
「ウィーツ、久しぶりだね」
「久しぶり」
デイジーはアルスとはすぐ喧嘩になるけれど、僕には愛想がよかった。
デイジーは一人っ子だけど、父親の影響からか、極度の男嫌いで、よくアルスを始め、男と衝突するけれど、僕には愛想がいい。
「あたしも、会話に混ぜてほしいな」
「よく、男のガールズトークは気持ち悪いとか言うくせに?」
「ガールズトーク、してたの?」
「まあね」
「今回ばかりは許そう」
「一体、何様なんだか」
「デイジーは、剣以外とか使おうと思ったことないの?
レイピアとか、剣と比べて軽いみたいだし、人気だよ。
僕は玉にブーメランとかつかうし」
「僕は、ブーメランはほぼほぼないかな。
玉に槍かな」
僕とアルスは剣の使い手だけど、玉に僕は槍とか、ごく稀にブーメランとか使う。
「剣って、思い入れがあるし、そっちの方が戦った感じがする」
デイジーは好戦的で、率先して戦うところがある。
「僕はデイジーのそうゆうところが、デイジーらしくていいと思うけどね」
デイジーが一瞬、顔を赤くしたように見えたけれど、すぐに「それがあたしらしさ・・」と呟いた。
「さて、僕もそろそろ行くか」
「どこにさ?」
「冒険だよ」
アルスに、僕とデイジーもついていった。
町を出れば、そこにはたくさんの魔物がいた。
僕、アルス、デイジーで剣を引っこ抜いた。
僕は、父さんも母さんも強かった。
ただ、父さんの家系は短剣なんだけど、僕は短剣なんて使いづらかったので、戦闘面は母親の方の家系なんだと思う。
だけど、これでいいのかと思うところがあった。親の才能を受け継ぐなんて、僕の人生を歩んでいない気がした。
いいや。魔物は一刀両断で、デイジーの方が早かった。
「デイジー、猪突猛進だよ」
「あたしは、待ってられないの」
デイジーはいつも気が早いから、マイペースな僕とアルスの出番がなかったりする。
僕は戦うことがそんなに好きな方ではないから、その分、手間が省けて助かるけれど、アルスからしてみれば、何もできないとなる。
「僕、何もしていない」
「早くやらない方が悪いの」
「なら、僕は自分一人で鍛錬しに行くよ」
「そうすれば?」
こうして、アルスは一人で行ってしまった。
「いいの?」
「いいんじゃない? 一生会えないわけじゃないんだし」
僕とデイジーの二人旅となった。
「ねえ、あたし、ずっと前からエイトのことが気になっていたんだけど」
「それって???」
告白のような予感はしたけれれど、生まれてから告白されたことはない。
「ウィーツって、今彼女とかいないの?」
「いないけど」
「なら、あたしと付き合わない?」
「付き合うって・・・」
「恋人になるってこと」
「君がそうしたいなら・・・・」
「なら、決まりだね」
こうして、デイジーと僕は恋人同士になった。
僕は転生しているから肉体的には13歳とか14歳くらいだった。
だから、肉体的にはデイジーの方が年上だけど、実年齢は僕の方が年上だった。
僕は、レイピアの方が持ちやすくて、素早く動けるという情報を武器屋から聞き、レイピアの練習をするようになった。
そう、猪突猛進で危なっかしいデイジーを守れるようになるため、僕は少しでも動きやすいものを身につけたかった。
デイジーは鎧とか着るけれど、鎧は丈夫だけど、動きにくいから、僕は鎧とか着なかった。
いざ、付き合ってみると、デイジーに対する思いが変わった。
デイジーは、最初はたくさんの好きな女のうちの一人だから付き合ってみるかという軽い気持ちだったけれど、僕が守ってやらなくちゃいけない誰よりも大切な女と認識するようになった。
こうして、他の女とかに興味を示さなくなってくる。
レイピアの師匠から、レイピアの練習をして、やっとレイピアを使えるようになってから、再び冒険に出た。
僕が冒険に出る理由は、何でもいいだろう。
そういえば、デイジーは何で冒険に出るのだろう?
「デイジー、行こう」
「どこへ?」
「どこでもいいんじゃないかな」
「彼女なら、何でも教えてよ」
「彼女でも、教えることができるものと、できない物があるの」
「意地悪」
デイジーを危険なことに巻き込みたくない気持ちはあるけれど、デイジーとずっと一緒にいたい気持ちもあった。
僕にはデイジーしかいないように思えてくるけれど、僕の近くにいたらデイジーが危険に巻き込まれる。デイジーと長く一緒にいるためには、場所をころころ帰るしかない。
僕が何か隠し事していると思うかもしれないけれど、実際に隠し事している。
二人で行けば、闇の門番が現れた。
「いけませんね。幸せになるとかいいですか」
「僕は、幸せじゃない」
闇の門番に、不定期に行動を監視されていることを、僕は誰にも打ち明けないでいた。
打ち明けないでいたというよりも、呪縛で話すことができない。
闇の門番は、呪縛をかけることができる。
僕の呪縛のひとつが、真実を知らない闇の呪いに対して、真実を話すことができないということ。
ユリマのように、最初から真実を知っていると認識している人には話すことができるが、デイジーのように何も知らない人には話すことができない。
だから、隠すしか選択肢がなくなっていた。
「誰、こいつ?」
「近づくな。ずっと僕の近くにいるんだ」
呪縛を解かない以上、僕は闇の門番と戦うことはできない。
この不利な状況をどうしたらいいか。
とにかく、デイジーだけは守るんだ。
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