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番外編 盗賊に愛されて 第3章
第3話
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「そもそも、水湖は何者なの?」
「山賊専門退治屋」
「そうだけど、水湖には謎が多いよ」
「謎? 特に隠していることはないと思うよ?」
「そしたら、水湖はどうして僕が誘拐されたことを事前に知ってたの?」
「知ってたわけじゃないけど、山賊のリーダーの所に向かう途中でたまたま聞いちゃった‥‥」
「水湖が何者なのか問い詰めさせてもらうよ」
僕は警戒を緩めるつもりはなかった。
「ここはどこ?」
「山賊専門退治屋のための街だよ。
単身赴任が多いから、泊まることも多いの」
「君は年いくつなの?」
「10代だよ」
「10代で働いているの?
高卒とか?」
「やだなあ。そんなんじゃないよ。
早い人は10歳未満で働いてるよ」
「そんなに?」
「人間世界を当てにしない方がいいよ。
学校は行きたい人が行けばいいし、小学の時から定時制や通信制が多いから通わないで働く人が多いの」
「何歳から働けるの?」
「職種によるよね。
専門退治屋は、幼稚園や保育園を卒園すれば仕事に就けるしね」
「君はいつから働いてるの?」
「小学生の時からだよね。
最初は訓練生だったような気がする」
「訓練生?」
「最初から、退治屋なんて危ないよ。
訓練生から始めて、合格したらなれるの」
「親はいないの?」
「いるけど、共働きだからね」
「どんな職業?」
「母は自宅介護士、父は認定刑事さん」
「刑事さん?」
「そう。世界的に活躍する優秀な刑事さん。だから、単身赴任で家にいないことが多いの」
「僕のことを助けてくれたの?」
「うーん、それは君次第かな?
うちは、君が可哀想にしか思えなかったけどね」
「僕をどうしたいの?」
「どうもしないよ」
「‥‥‥‥。山賊はこの街に来るはないの?」
「あるよ。
だけど、見張りが強化しているから入りにくいかもしれないけど。
あと、ここには山賊専門退治屋が集まっているから、山賊たちには自殺行為だよ」
「君一人であのアジトに行ったんじゃ‥‥?」
「情報収集だよ。
アジトに向かわなければ、情報がわからない。
一人か二人で向かって、情報を集めるのさ」
「何がわかったの?」
「君を誘拐したこと。
山賊にはリーダーがいる。
山賊のアジトはひとつしかない。山はこの世界にはひとつしかないからね。
肉、魚ばっかり食べてる。ここは雨とかあまり降らないし、野菜とか育たないらしいからね。
山賊は山ののぼりおりにジャンプができない。うちみたくジャンプすればいいのに」
「そんなの普通できないでしょ」
「君がこんなところいたら、体壊すよ。
肉、魚の生活なんてずっとしないで、野菜も食べないと」
「野菜って‥‥まず安全なの?」
「あの山で安全や新鮮が保証されるとは思えないな。
空気は汚染されているし、水は汚い、雨も降らない」
「この街はどう?」
「あの山よりはいいでしょ。
空気は汚染されてないし、水は綺麗、雨も降る」
これ以上聞いても何もわかりそうにない。
「山賊たち、また来るかもね。
らいを拐いに」
「そんなことわかるの?」
「わかりやしないけど、なんとなく。
山賊の目的も見えないし、もし因縁があるとしたら何なのか突き詰めないと」
「うん」
「そして、今度こそ山賊の終わりだよ。
山賊を次こそ倒してみせる」
山賊なんかにまたさらわれてなるものか。
次こそ原因を突き詰めないとだよ。
「山賊専門退治屋」
「そうだけど、水湖には謎が多いよ」
「謎? 特に隠していることはないと思うよ?」
「そしたら、水湖はどうして僕が誘拐されたことを事前に知ってたの?」
「知ってたわけじゃないけど、山賊のリーダーの所に向かう途中でたまたま聞いちゃった‥‥」
「水湖が何者なのか問い詰めさせてもらうよ」
僕は警戒を緩めるつもりはなかった。
「ここはどこ?」
「山賊専門退治屋のための街だよ。
単身赴任が多いから、泊まることも多いの」
「君は年いくつなの?」
「10代だよ」
「10代で働いているの?
高卒とか?」
「やだなあ。そんなんじゃないよ。
早い人は10歳未満で働いてるよ」
「そんなに?」
「人間世界を当てにしない方がいいよ。
学校は行きたい人が行けばいいし、小学の時から定時制や通信制が多いから通わないで働く人が多いの」
「何歳から働けるの?」
「職種によるよね。
専門退治屋は、幼稚園や保育園を卒園すれば仕事に就けるしね」
「君はいつから働いてるの?」
「小学生の時からだよね。
最初は訓練生だったような気がする」
「訓練生?」
「最初から、退治屋なんて危ないよ。
訓練生から始めて、合格したらなれるの」
「親はいないの?」
「いるけど、共働きだからね」
「どんな職業?」
「母は自宅介護士、父は認定刑事さん」
「刑事さん?」
「そう。世界的に活躍する優秀な刑事さん。だから、単身赴任で家にいないことが多いの」
「僕のことを助けてくれたの?」
「うーん、それは君次第かな?
うちは、君が可哀想にしか思えなかったけどね」
「僕をどうしたいの?」
「どうもしないよ」
「‥‥‥‥。山賊はこの街に来るはないの?」
「あるよ。
だけど、見張りが強化しているから入りにくいかもしれないけど。
あと、ここには山賊専門退治屋が集まっているから、山賊たちには自殺行為だよ」
「君一人であのアジトに行ったんじゃ‥‥?」
「情報収集だよ。
アジトに向かわなければ、情報がわからない。
一人か二人で向かって、情報を集めるのさ」
「何がわかったの?」
「君を誘拐したこと。
山賊にはリーダーがいる。
山賊のアジトはひとつしかない。山はこの世界にはひとつしかないからね。
肉、魚ばっかり食べてる。ここは雨とかあまり降らないし、野菜とか育たないらしいからね。
山賊は山ののぼりおりにジャンプができない。うちみたくジャンプすればいいのに」
「そんなの普通できないでしょ」
「君がこんなところいたら、体壊すよ。
肉、魚の生活なんてずっとしないで、野菜も食べないと」
「野菜って‥‥まず安全なの?」
「あの山で安全や新鮮が保証されるとは思えないな。
空気は汚染されているし、水は汚い、雨も降らない」
「この街はどう?」
「あの山よりはいいでしょ。
空気は汚染されてないし、水は綺麗、雨も降る」
これ以上聞いても何もわかりそうにない。
「山賊たち、また来るかもね。
らいを拐いに」
「そんなことわかるの?」
「わかりやしないけど、なんとなく。
山賊の目的も見えないし、もし因縁があるとしたら何なのか突き詰めないと」
「うん」
「そして、今度こそ山賊の終わりだよ。
山賊を次こそ倒してみせる」
山賊なんかにまたさらわれてなるものか。
次こそ原因を突き詰めないとだよ。
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