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番外編 恋のライバルはいちえちゃん
第3話
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よしっ、謎の妖精とやらをボコボコにしたら、なにもかも日常に戻った。
ちょっと普通と違う気がしても、日常とあたしが感じたら、日常になるの。
妖精とやらが、この後どうしたかはあたしに関係ないし、どんなに依頼が来ようとどうにかするつもりはなかった。
今は、恋に悩みたいお年頃。
あたしの理想とする王子様を発見したいな。
発見できなくても、作ればいいの。
鼻くそほじっても、あぐらかいても、爪かんでも、お風呂1日くらい入らなくても、
あたしらしく生きれればいいの。
結婚なんて楽勝。
嘘ついてればできてしまうの。
だけど、幼なじみだけは騙せない。
幼なじみなんて、あたしの本性とか知ってるもの。
幼なじみの牛縞君。
幼なじみというか、小学生の頃からずっと知ってるの。
嫌な思い出とかあったよ。
給食を運んでる時にぶつかってきたり、
あたしに「デブ」「最近、太ってきてね?」とか言ってきたり、
お団子ヘアーにした時なんか「おばさんみたい」とケラケラ笑われた時には、堪忍袋の尾が切れていた。
「思うんだけどさ」
「何?」
あたしは、不機嫌そうに返事をした。
どうせ、あたしのことを馬鹿にしたいだけでしょ?
「髪、お団子以外にした方が可愛いと思うんだけどさ…」
へ?
あたしの顔は真っ赤になっていた。
牛縞君の口から、そんな言葉が出るとか思ってなかったから。
「どんなヘアースタイルがいいかな…?」
「どんなヘアースタイルだっていいんだよ。
とにかく、お団子以外にしろよな」
「どんなって何よ?」
牛縞君とあたしは、一緒にいればすぐに喧嘩ばかりしていた。
喧嘩だけで、1日過ごせるんじゃないかってくらい。
牛縞君があたしを好きとか絶対にないよ。
あたしとは小学生の頃から、
何でも知ってる幼なじみだし、
会えば喧嘩ばかりだし、
あたしのことをからかうけど、
褒めたことはないし、
優しくされたこともないし、
ピンクと赤は嫌いな色と聞いたことあるし、
嫌いな食べ物はいちごみたいだし、
あたしとは趣味が合わないもん。
だけど、不思議なくらい一緒にいるのはどうしてだろう?
あいつのことは大嫌いなはずなのに。
嫌いなら、無視していけばいいのに。
嫌いで無視する人、
嫌いだから喧嘩する人、
どんな違いがあるのかな?
とにかく、明日からお団子ヘアー以外にしよう。
イメチェンもいいかなって思ってる。
どんな髪型にしようかな?
鏡の前で、自分自身を見つめる。
別に、牛縞君のためじゃないからね。
ツインテールがいいかな?
可愛い…。
よしっ、明日この髪型と決めたら、ダイエットのために軽く筋トレして早めに寝るか。
そして、ツインテールで登校した。
靴下はワンポイントなし、いちごはどこにもない。
あたし、変わるって決めたの。
いちごとか、ピンクとか、赤とか、お団子とはさよならするって決めたの。
牛縞君が顔を真っ赤にしながら、「お前、可愛いじゃん」と呟いた。
本当に牛縞君なの?信じられない。
嬉しすぎて、跳びはねそうだった。
あたしはそこで、牛縞君が好きだと自覚するようになった。
放課後、牛縞君と一緒に帰ろうと思って、隣のクラスの教室をのぞいてみると、
牛縞君が市江ちゃんに告白されるところを見てしまった。
「牛縞君が好き」
「ごめん、好きな人がいるんだ」
牛縞君の好きな人って、誰だろう?
そんな人いたら、嫉妬しちゃうな。
「好きな人って誰のこと?」
「それは誰にも言えない」
牛縞君の好きな人は、あたしも気になる。
あたしは小学生の時からずっと牛縞君といるけれど、好きな人のことは教えてくれない。
小学生のころは純粋に、恋バナがしたくて、好きな人が誰なのか聞いていたけれど、今は好きな人があたしであるかどうかの確認のために知りたかった。
今は牛縞君が中学一年生だからいるけれど、中学二年の頃に転校していったのを憶えているけれど、市江ちゃんがいたから、寂しいとかそんなに思わなかった。
牛縞君はうるさいやつという認識くらいで、恋愛感情とかなかったから。
牛縞君のことを改めて見ると、かっこいいかも。
小学のころから仲良しで、全然そんなに意識したことなかった。
「好きな人って、もしかして、苺野さん?
いつも、一緒にいるし、他の女子のことは避けるのに、苺野さんとはずっと一緒にいるから」
「関係ない。あいつと俺はただの幼なじみでしかないから」
牛縞君は、中学に入り始めた時から、他の女の子と話とかしなくなって、避けるようになっていた。
「じゃあな」
「待ってよ」
やばい。
あたしは、急いで下駄箱に向かった。
下駄箱で待っていたところで、牛縞君が来た。
「さあ、帰ろうか」
「うん」
下校中は、またあたしのダメ出しが始まった。
「また、お風呂入ってないだろ?」
一日くらい、入らなくてもいいかなって思っていたのに。
「そんなこと、めんどくさいし」
「女の子なんだから、それくらいしろよ」
ちょっと普通と違う気がしても、日常とあたしが感じたら、日常になるの。
妖精とやらが、この後どうしたかはあたしに関係ないし、どんなに依頼が来ようとどうにかするつもりはなかった。
今は、恋に悩みたいお年頃。
あたしの理想とする王子様を発見したいな。
発見できなくても、作ればいいの。
鼻くそほじっても、あぐらかいても、爪かんでも、お風呂1日くらい入らなくても、
あたしらしく生きれればいいの。
結婚なんて楽勝。
嘘ついてればできてしまうの。
だけど、幼なじみだけは騙せない。
幼なじみなんて、あたしの本性とか知ってるもの。
幼なじみの牛縞君。
幼なじみというか、小学生の頃からずっと知ってるの。
嫌な思い出とかあったよ。
給食を運んでる時にぶつかってきたり、
あたしに「デブ」「最近、太ってきてね?」とか言ってきたり、
お団子ヘアーにした時なんか「おばさんみたい」とケラケラ笑われた時には、堪忍袋の尾が切れていた。
「思うんだけどさ」
「何?」
あたしは、不機嫌そうに返事をした。
どうせ、あたしのことを馬鹿にしたいだけでしょ?
「髪、お団子以外にした方が可愛いと思うんだけどさ…」
へ?
あたしの顔は真っ赤になっていた。
牛縞君の口から、そんな言葉が出るとか思ってなかったから。
「どんなヘアースタイルがいいかな…?」
「どんなヘアースタイルだっていいんだよ。
とにかく、お団子以外にしろよな」
「どんなって何よ?」
牛縞君とあたしは、一緒にいればすぐに喧嘩ばかりしていた。
喧嘩だけで、1日過ごせるんじゃないかってくらい。
牛縞君があたしを好きとか絶対にないよ。
あたしとは小学生の頃から、
何でも知ってる幼なじみだし、
会えば喧嘩ばかりだし、
あたしのことをからかうけど、
褒めたことはないし、
優しくされたこともないし、
ピンクと赤は嫌いな色と聞いたことあるし、
嫌いな食べ物はいちごみたいだし、
あたしとは趣味が合わないもん。
だけど、不思議なくらい一緒にいるのはどうしてだろう?
あいつのことは大嫌いなはずなのに。
嫌いなら、無視していけばいいのに。
嫌いで無視する人、
嫌いだから喧嘩する人、
どんな違いがあるのかな?
とにかく、明日からお団子ヘアー以外にしよう。
イメチェンもいいかなって思ってる。
どんな髪型にしようかな?
鏡の前で、自分自身を見つめる。
別に、牛縞君のためじゃないからね。
ツインテールがいいかな?
可愛い…。
よしっ、明日この髪型と決めたら、ダイエットのために軽く筋トレして早めに寝るか。
そして、ツインテールで登校した。
靴下はワンポイントなし、いちごはどこにもない。
あたし、変わるって決めたの。
いちごとか、ピンクとか、赤とか、お団子とはさよならするって決めたの。
牛縞君が顔を真っ赤にしながら、「お前、可愛いじゃん」と呟いた。
本当に牛縞君なの?信じられない。
嬉しすぎて、跳びはねそうだった。
あたしはそこで、牛縞君が好きだと自覚するようになった。
放課後、牛縞君と一緒に帰ろうと思って、隣のクラスの教室をのぞいてみると、
牛縞君が市江ちゃんに告白されるところを見てしまった。
「牛縞君が好き」
「ごめん、好きな人がいるんだ」
牛縞君の好きな人って、誰だろう?
そんな人いたら、嫉妬しちゃうな。
「好きな人って誰のこと?」
「それは誰にも言えない」
牛縞君の好きな人は、あたしも気になる。
あたしは小学生の時からずっと牛縞君といるけれど、好きな人のことは教えてくれない。
小学生のころは純粋に、恋バナがしたくて、好きな人が誰なのか聞いていたけれど、今は好きな人があたしであるかどうかの確認のために知りたかった。
今は牛縞君が中学一年生だからいるけれど、中学二年の頃に転校していったのを憶えているけれど、市江ちゃんがいたから、寂しいとかそんなに思わなかった。
牛縞君はうるさいやつという認識くらいで、恋愛感情とかなかったから。
牛縞君のことを改めて見ると、かっこいいかも。
小学のころから仲良しで、全然そんなに意識したことなかった。
「好きな人って、もしかして、苺野さん?
いつも、一緒にいるし、他の女子のことは避けるのに、苺野さんとはずっと一緒にいるから」
「関係ない。あいつと俺はただの幼なじみでしかないから」
牛縞君は、中学に入り始めた時から、他の女の子と話とかしなくなって、避けるようになっていた。
「じゃあな」
「待ってよ」
やばい。
あたしは、急いで下駄箱に向かった。
下駄箱で待っていたところで、牛縞君が来た。
「さあ、帰ろうか」
「うん」
下校中は、またあたしのダメ出しが始まった。
「また、お風呂入ってないだろ?」
一日くらい、入らなくてもいいかなって思っていたのに。
「そんなこと、めんどくさいし」
「女の子なんだから、それくらいしろよ」
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