上 下
349 / 393
番外編 ミステリー探偵団

第2話

しおりを挟む
 次は、浮気相手100人に話を聞いてみたら、話をするだけで疲れてくるので、4人で手分けをして聞くことになった。

 判明したことは、
 被害者は、過去に「脳梗塞」「心臓病」「潰瘍」「癌」「虫歯」「うつ」「統合失調症」「境界線パーソナリティ障害」「糖尿病」「高血圧」などを起こしたことがあるらしい。
 いつ、病死してもおかしくなさそうだな。

 死体発見時刻は、0時0分0秒と正確な数値。

 よく飲むお酒は、日本酒。
 日本酒が好きで、1日100杯飲んでいるらしい。

 よく浮気相手とマンホールの下、アマゾン、心霊スポット、宇宙、無人島、異世界などに行くらしい。
 まともな場所がない。
 異世界なんて本当にあるの?

 被害者の普段から愛用している道具は、包丁、カッターナイフ、オーストラリアから連れてきたカンガルー。
 
 薬は嫌いで、薬も飲まないし、注射もない。

 犯人がわかってきた気もする‥‥。
 ここは、四人で探偵会議だ。
 四人の情報を元にして、犯人を掴むんだ。

 私、多摩川、石狩、釧路の四人を集めて、会議をした。
 場所は、探偵カフェ。
 多摩川の家の近くにあるプレハブとなる。

「犯人は掴めた?」と私。
「犯人を掴む前に、死体の話からよ」と多摩川。

 多摩川。
 一人称「あたし」。女性口調。

 石狩。
 一人称「ボク」。敬語。

 釧路。
 一人称「あたくし」。お嬢様口調。

「まずは、死体からですわ。
死体の異変は見られず、お医者様に見てもらった結果は、突然死とのことでしたわ」

「私が話を聞いたところ、過去にいろんな病気を起こしたことがあるそう」

「なら、病死ってことで」

「結論は早いですよ。毒殺とかあるんじゃないでしょうか?」

「薬の服用はないですわ。
医者に薬をすすめられても、断固拒否でしたとの話ですわよ」

「治療はしてないんですか?」

「治療も固くなにお断りしたそうです」

 「嘘を誰かついているかもしれません」

「嘘にしたら、できすぎている感じがするよ」

「できすぎている嘘をつくことが、犯人の狙いですよ」

「そうゆう、石狩様は手がかりがありますの?」

「介護を受けている老人の証言からです。
過去に殺人事件に巻き込まれたそうです」

「認知症入っている人の言うことは、信用できるのかな?」

「殺人事件を起こす前に、犯人は階段で転んで犯行に及べなかったそうです」

「この時点で信用ならない」

「なら、犯人は決まりね。
これだけの情報があれば、犯人も特定できるだろうし、事件の真相も見えてくるわ」

「そうだね。嘘をついていたとしても、どこかしらで矛盾は出てくるだろうし、事実は覆せないよね」

 答えはすでに出ていた。
 そう犯人は‥‥。
しおりを挟む

処理中です...