いじめっ子が天罰を受けるこの世界で

野うさぎ

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第2章 ツンデレ幼馴染みライハイツ君とお人好しな俺

スクイアットロの過去編~第三のパートナーを迎えて~第5話

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「一体、どうすればいいと言うのですか?

あたしには、残る手段もありませんなのですよ」

「諦めるしかないな」

「諦めるなんて・・・・」

「こんな危機的状況は、立ち向かっても無駄なのだ。

今は、自身の身を守ることだけに専念するしかないだろう」

「待ってなのです。

人々のことはどうするのですか?」

「どうしようもできないと言うところが結論だ」

「そんな・・・・!

何か方法とかないのですか?」

「おいらが戦闘に赴くという手段もあるかもしれないが、そんなことしたら、暴食のいじめ殺しに目の敵にされるだけだ。

おいらは、ただのリスではないからな。

暴食のいじめ殺しは、おいらの正体を知っている」

「正体ってなんの話なのですか?

それに、スクイアットロは話すこともできますし、本当にただのリスではないみたいなのですが」

「今のお主に、おいらのことを語るほど強くないだろう?

なら、危機的状況を突破することだけに前進するのだ」

「諦めなくないのです・・・・」

「ライハイト?」

「あたしは、そんな簡単に諦められませんのです。

あたしは、何度でも、自身の身が尽きるまで戦い続けますのですよ」

「ライハイト?

勝ち目がないとわかっているのにか?」

「ここで逃げたら、次は誰が犠牲者になるのか、わからないのです。

だから、あたしは戦い続けますのです。

あたしの目的は、世界を守ることなのですよ。

だから、諦めませんのです」

「ライハイトがそこまで言うなら、いいだろう。

おいらも、最後まで付き合おう。

パートナーの言うことは、従うことになっているからな。

仕方なくだ」

 おいらは、ライハイトの意志を認めた。
 だけど、これはどんなに頑張っても勝てない相手なので、やっぱり、ライハイトはおいらから見たら、無謀そのものかもしれない。

「暴食のいじめ殺し、覚悟するのです。

君の狼藉は今日までといたしますのですよ」

「おいしいもの、くれるの?

おいしいもの、もっと食べたい・・・・。

今のじゃ、まだたりない・・・・」

 ライハイトがかまえたところに、ライハイトの母と、はいとの母であるライハイツが現れた。

「一人で、勝てると思っているのかしら?

こんな相手」

「お母さま」

「ここは、お母さまと妹に任せて?」

 こうして、ライハイトの母と、ライハイツが立ち向かったものの、暴食のいじめ殺しに「いただきまーす」と二人とも食べられてしまった。

「あ・・・・あ・・・・」

 ライハイトは、目の前で自分の母と叔母が食べられるところを見て、立ちすくんでいた。
 そう、二人とも暴食のいじめ殺しに殺されてしまったのだ。
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