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第3話

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 面接官の話を聞いた。
 さくら先生は、魔法属性の判別の専門家ではないので、よく間違えるとのこと。

 魔法属性は、15歳までにはっきりしてくるらしい。
 まだ思春期にも満たない子供は、魔法属性が変わったり、はっきりしなかったりするらしい。

 蛇黒神の黒幕は、天才で、詐欺師くらいの才能もあるため、魔法の属性をいち早く見つけられるらしい。
 黒幕は、実は、試験監督者三兄弟の弟らしい。

 魔法は自分で訓練してコントロールできる魔法と、
 無意識的に発動する魔法があるらしい。

 大体の人が、無意識的に魔法が発動することが多いらしい。
 例えば、人が怪我をした時に直してしまうとか、
 治癒能力は、医者などに多いらしい。
 無意識に、無自覚に、魔法で、患者を救ってしまうとか。
 よく奇跡的な回復は、魔法のおかげだったりするらしい。

 車にひかれそうなのに、奇跡的にひかれれずにすんだとか。
 これは訓練して鍛えられるものでもないらしい。

 魔法を訓練して鍛えられるひとは、少ない。
 これは、音楽の才能や、スポーツの才能と同じだから。

 また、闇属性を無意識的に持っている人もいて、
そうゆうひとは、不幸に見舞われるらしい。
くじ運が悪かったり、
浮気されたり、
交通事故にあいやすい、
いろいろな病気にかかりやすい、
いじめにあいやすい
など、これはどうすることもできないことが現状だけど、近くに光属性がいると変わってくるらしい。
 光属性の人が家族にいたり、友達になったり、
付き合ったり、結婚したりで、不幸に見舞われなくなったという例もあるらしい。

 炎属性の無意識は、火事にあいやすいとか、消防士に多いらしい。

 水属性は、洪水にあいやすい、津波にのまれやしすい、または奇跡的に助かる。
 水泳選手に多いらしい。

 草属性は、植物園、花屋さん、農家に多いらしい。
 植物が育ちやすい、野菜がたくさんとれるのも、この属性の無意識に多いらしい。

 人間世界の不良、ヤンキー、暴力団とかも、無意識ながらに、闇属性の才能があったりもするらしい。

 異世界で詐欺をやる人はかしこく、情報も早く、小学一年生から中学三年生を狙う人が多く、
 警察も逮捕できるのは、底辺の人で、情報をほとんど知らない人が多いらしい。

「このように、異世界も大変で、いくらさくら先生に言われたとしても、安易に引き受けない方がいいだろう」
「はい」

 今、俺は本当に面接を受けているのか?

「兄さん。魔法属性は、時間ループでした。
こいつは、無意識のうちに時間を戻していたみたいです」
「なるほど」

 無意識に時間を?
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