異世界最強にゃんこ～三毛猫を愛する者たちへ～

番外編 過去

第1話

 あたちは、さくらだにゃ。 あたちです。
 あてちは捨て猫だから、細かい経緯や出自は、わからないにゃ。
 多分、２００１年に生まれたと予想してもいいかにゃ。

 あたちは捨て猫から拾われ、１５年間マンションで飼われていたものの、１５歳の時に、飼い主さんが喉の手術を きっかけに、飼い主さんの息子夫婦のところに飼われたにゃ。
 最初は、娘夫婦のところで飼われる口約束だったらしいけど、どういった事情かはわからないけど、息子夫婦のところに向かうことになったにゃ。

 子供がいて、最初はびっくりしたにゃ。
 あたちは小さい子供に追いかけられ、捕まることも。
 だけど、子供のおかげで、あたちにとって、子供は守らなくてはならない存在になったにゃ。
 今でも、魔法を使って、子供を守っているにゃ。
 あたちは無限家の一員になったにゃ。

 そんなあたちも、２０１７年８月１１日を最後に、息を引き取ったにゃ。
 幸せだったにゃ。
 子供にはさんざん振り回されたけれど、飼い主さんの息子夫婦のところにいけて、幸せだったにゃ。

 あたちはその後に、異世界に行き、魔法を覚えてきたにゃ。
 師匠は、三毛猫のミケレディ師匠で、魔法を習得してきたのと、
 あとは別の師匠のところで、ニャン斗を覚えてきたにゃ。
 他にも、西斗、東斗あるけれど、これは人間がやる技らしいにゃ。
 ニャン斗を教えてくれた師匠の名前は、ネコット師匠だにゃ。