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番外編 これだけ愛しても

第1話

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 私は、どこにでもいる普通に働いてる多分、普通の女性。
 名前は、ユウキ。 漢字はあるけど、書かないでおく。
 嫌いな服は、パーカーや丈の長い服。
 好きな服は、丈の短い服やワンピース。
 猫関連の動画を見ることは好きだった。
 服を買っては、あれ、これ本当に欲しいかどうか疑わしくなることも何度かあった。

 片思いの相手がいた。
 だけど、そいつがイケメンで、とにかく年上の女性からモテるの。
 年上っていっても、一歳とか二歳とかそんなレベルではなかった。 そう、五歳以上年上とか、すごく年上からモテる。 そんなハーレムっていうくらいモテる男を、私は好きになっている。
 そう、身長は161センチだけど、女性からしたら高いからモテるの。私からしたら全然そんなんでもない。
 だって、五センチ背が低い女とか、それ以上に低い女からしてみれば、かっこいいもんね。
 よく、151センチから153センチまでの小柄な女性にモテる。
 モテなくなる魔法があるなら、教えてほしいわ。
 性格は同い年とか年下に対しては生意気に振る舞うけど、年上の女性には控えめ。
 犬野《いぬの》さんって言うの。
 私にモテる自慢をするから、嫌気がさしてきている。
 私の思いに全然気づかない。

 私は賃貸マンションに住んでいる。
 私はいつものように家に帰っていたら、尻尾の長い白が多い、むしろ白猫に近いくらいの三毛猫と親戚の女の子がいた。
「これは、あたちがもふもふしてあげるにゃ」
「もふもふ」
「猫が喋ってる・・・・」

「あたちは、さくらだにゃ。どうも、あたちです」
「わたしです」

 親戚の女の子はツインテールに、黄色の膝上のワンピースに、ハイッソクスだった。
 名前は、かねこちゃん。
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