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番外編 プロローグ
第7話
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いじめは憎い、いじめは終わらない。
いじめはだれかを不幸にするものでしかない。
わたしはいじめをいつしか、ひどく恨み、復讐したいとさえ思うようになっていた。
人を殺すことがどうなのか疑問に思うところはあるけど、それよりもいじめに対する憎悪の方が明らかに強かった。
ばれれば、事件となり、ニュースで放映されるかもしれないけど、わたしは未成年なので、本名は公開されない。
少年院に入れられたとしても、わたしには人間離れした力があるので、脱出なんてできる。
学校は海外にあるし、日本とルールが違うし、日本がどうこう騒いだところで、簡単に退学させることはできないだろう。
いじめ殺しとなったピーは、いじめ殺しの素質があると直感で見抜いたリスナーは、今回ばかりは褒めてもいいだろうけど、リスナーの場合、褒められたらすぐ図に乗り、またとんでもないことをやらかすことが想像できるから、何も言わないでおこう。
さてと、どうやってピーを一人前のいじめ殺しに育てるか。
「ピー、まずはいじめる人間を狩りたいんだが、どこまでなら協力できそう?」
「なぜ、いきなりそのような話を?」
「いじめ殺しになったからには、いじめを狩る使命があるということなら、練習としてそこらへんにいるいじめを狩る。
ピーが最強を目指しているのなら、これくらいはするんじゃないかな」
「うむ、ピーはあたちは最強を目指すつもりはないにゃ」
「そうか。 なら、無理じいはしない」
「ただ、あたちの力はあたちと妹を守るために使いたいだけにゃ」
「ということは、必要最低限なことには使いたくないということだな」
「そうゆうことにゃ」
話からしてみるに、いじめそのものに対する恨みはないと思える。
ただ、虐待した人間、あの夫婦に対する恨みでいじめ殺しになったと想像に難しくなかった。
「ワイはいじめ抹殺のためだけに動いてくれると判断したんだがな」
リスナーはがっかりしている様子だった。
「リスナーがそう感じただけでしょ?
そう動こうと、本人の意志を無視したら、どうなるか言うまでもないんじゃないかな」
「闇姫はこうゆうところ、毒舌だよな」
「優しくない、とでも言いたいのか。
君よりももっと優秀な妖精はいるのだから、ここで評価を魔王様から下げられたら、降格にされることは目に見えているし、私のパートナーは別の人となる」
「いやだ、闇姫のパートナーになれないなんて。
闇姫の前のパートナーとは折り合いがつかなかったんだ」
私の前にリスナーのパートナーがいたらしいけど、その人と喧嘩ばかりで、結局、私がパートナーとなったと聞いた。
「リスナー、行くよ。 二人でね」
「了解」
こうして、私はまたいじめ殺しにリスナーと一緒に向かった。
いじめはだれかを不幸にするものでしかない。
わたしはいじめをいつしか、ひどく恨み、復讐したいとさえ思うようになっていた。
人を殺すことがどうなのか疑問に思うところはあるけど、それよりもいじめに対する憎悪の方が明らかに強かった。
ばれれば、事件となり、ニュースで放映されるかもしれないけど、わたしは未成年なので、本名は公開されない。
少年院に入れられたとしても、わたしには人間離れした力があるので、脱出なんてできる。
学校は海外にあるし、日本とルールが違うし、日本がどうこう騒いだところで、簡単に退学させることはできないだろう。
いじめ殺しとなったピーは、いじめ殺しの素質があると直感で見抜いたリスナーは、今回ばかりは褒めてもいいだろうけど、リスナーの場合、褒められたらすぐ図に乗り、またとんでもないことをやらかすことが想像できるから、何も言わないでおこう。
さてと、どうやってピーを一人前のいじめ殺しに育てるか。
「ピー、まずはいじめる人間を狩りたいんだが、どこまでなら協力できそう?」
「なぜ、いきなりそのような話を?」
「いじめ殺しになったからには、いじめを狩る使命があるということなら、練習としてそこらへんにいるいじめを狩る。
ピーが最強を目指しているのなら、これくらいはするんじゃないかな」
「うむ、ピーはあたちは最強を目指すつもりはないにゃ」
「そうか。 なら、無理じいはしない」
「ただ、あたちの力はあたちと妹を守るために使いたいだけにゃ」
「ということは、必要最低限なことには使いたくないということだな」
「そうゆうことにゃ」
話からしてみるに、いじめそのものに対する恨みはないと思える。
ただ、虐待した人間、あの夫婦に対する恨みでいじめ殺しになったと想像に難しくなかった。
「ワイはいじめ抹殺のためだけに動いてくれると判断したんだがな」
リスナーはがっかりしている様子だった。
「リスナーがそう感じただけでしょ?
そう動こうと、本人の意志を無視したら、どうなるか言うまでもないんじゃないかな」
「闇姫はこうゆうところ、毒舌だよな」
「優しくない、とでも言いたいのか。
君よりももっと優秀な妖精はいるのだから、ここで評価を魔王様から下げられたら、降格にされることは目に見えているし、私のパートナーは別の人となる」
「いやだ、闇姫のパートナーになれないなんて。
闇姫の前のパートナーとは折り合いがつかなかったんだ」
私の前にリスナーのパートナーがいたらしいけど、その人と喧嘩ばかりで、結局、私がパートナーとなったと聞いた。
「リスナー、行くよ。 二人でね」
「了解」
こうして、私はまたいじめ殺しにリスナーと一緒に向かった。
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