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番外編 いじめられっ子からの復讐

黒船あぶきの物語

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 あぶきは、黒船くろぶねあぶきという。

 

 あぶきは、生まれた時に余命20年という宣告をされた。

 あぶきは、産後7ヶ月に生まれた未熟児で、1歳になるまで保育器で育てられたらしい。

 ただ、保育器の赤ちゃんの中で一番大きくて、目立っていたらしいが。



 これも、両親のせいだ。

 あぶきのママは、身長150センチ未満で、148センチとか149センチならまだよかったと思う。

 身長141センチで、背が止まった低身長症。

 ちなみに、あぶきを産んだのは、10代前半だった頃のママで、帝王切開だったとのこと。

 

 あぶきは、体も小さいため、よくいじめられた。

 身長が158センチも伸びなかったし、あぶきはママ同様の低身長症ということになる。

 

 あぶきのママは、20歳まで余命宣告をされて、あぶきが9歳の頃に死んだし、

 あぶきのパパは、19歳までの余命宣告をされて、あぶきが7歳の頃に死んだ。



 ママへの復讐を果たせなかったということになる。



 あぶきは、20歳までに子どもが欲しかった。

 だけど、あぶきは体が弱いため、入院生活も長くなり、学校へはほとんど行けてない。

 そんなんで、友達も恋人もできるわけない。



 あぶきの平熱は35度代だけど、38度という高い熱をすぐにだす。

 インフルエンザには、毎年かかっていた。

 風邪もひいてばかり。



 アレルギーは、多かった。

 卵

 牛乳

 牛肉

 ハウスダスト

 猫

 ノミ

 さば

 そば

 

 食べれるものが少ないし、アレルギーも呼吸ができなくなるくらい重度だった。



 それで、いじめられていた。

 いじめっ子たちに復讐をしてやりたい。



 復讐を考えて、異世界の存在を偶然知る。

 あぶきのママは、異世界のハーフで、あぶきの祖母は、異世界人だった。

 ちなみに、あぶきの祖母は身長142センチという、ママとたいして変わらなかった。



 後から知ったけど、彩君 勝恋あやさき しょうこも、異世界人とのクォーターらしい。

 共通点の多い勝恋は何かと気になる。



 あぶきは復讐を考えて、いじめをなくすことを考えて、「いじめ殺し」の開発を思いついた。

 あとは、異空間も発見したし、材料を揃えるだけ。



 材料

 いじめに対する憎悪を持つ人間



 ただ、これを集めて、科学の力でどうにでもなる。



 中国とやらも恨みがあるし、お姫様と結婚して、王になりたいという夢もあった。



 あぶきは弱くないってこと思い知らせるよ。
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