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第1章

プロローグ

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 緑色の髪を持つ僕は、服のままプールに潜り込んでいた。

 俺は、ライハイツ。
 一応、偽名で、13歳ってことになっている。
 
 僕は、要注意人物の昭島《あきしま》朱莉《あかり》を捜していた。
 異世界でも、人間世界でも、指名手配をされていて、見つけたら通報または、捕獲するようにという指令が来ていた。

 ここは、学校の中。
 学校では、いじめがよく起こるから、いじめ殺しと言う、いじめを退治する存在が現れる。

 だけど、それまではどうにかできないので、ただ一人、プールの中で時間をつぶすことにした。

 本当は海とか川を泳ぎたいけど、学校にはそんなものはない。
 その代わり、プールが用意されている。

「きゃあああ」
 どこからか、そんな声が聞こえた。

 だから、プールからあがってきた。
 上がってきて、することと言えば、いじめ殺しのところに駆けつけることだけど、学校は広いし、さっそくのとろこ、迷子になった。

 僕は、トイレから探し回った。

 ここで、男子生徒に襲い掛かろうとした、一匹の怪物を見つけた。
「待てって言いたいところだけど、いじめ殺しが待つわけないか」

 怪物が振り返った。

「誰だ。貴様は?」
「ここに知らない人でもいるの?」

 と、俺は扉の後ろを振り返った・

「貴様のことだ」
「貴様?
俺は、貴様なんて名前じゃない」

「名を名乗れ」
「俺に、名前なんてあるの?」

 僕は、怪物に質問してみた。

「知らんわ!」

「知らないのに、どうして質問したの?」

「この人、本当に何なんだ?」

 男子生徒たちは、一目散に逃げて行っているし、怪物は僕を見て、きょとんとしている。
 こんな状況で、できることと言えば・・・。

「トイレを壊す」

 俺は、足で蹴って、トイレを壊して、当たりを水浸しにした。

「何をしている?」
「怪物さんが、これからしようとしていることを、少しでも叶えてあげたくいて。
確か、トイレの修理をしたいとか」

「そんな目的ないわ!」

「じゃあ、どうしてトイレにいたの?
もしかして、男子トイレの覗き?」

「わしの目的は、いじめっ子を殺すことだ。
それが、いじめ殺しだからな」

「いじめ転がし?
わあ、なんか楽しそう」

「こいつ、何なんだ?
天然なのか、ふざけているのか」

「僕は天然でもないし、ふざけてもいない。
真面目に質問しているのだから、真面目に答えてくれなきゃ」

「それは、わしのせりふだ」

 僕は、異能力でトイレの水を集めて、怪物に津波で振りかけた。
 だけど、怪物はトイレの水を凍らせてしまった。

「すごーい、これで滑れそう」
「そんなのんきなことを言っている場合か」

 僕は、怪物の氷でトイレの窓へ吹き飛ばされた。
 トイレの窓は割れて、俺は落ちて・・・・。
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