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第1章 最弱時代

キャラクター紹介

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 西園寺《さいおんじ》赤音《あかね》。
 面倒見がよい長女タイプ。
 我慢強く、相手の欠点もフォローしてしまう。

 一人称は「私」。

 幼馴染みの誠に、長年の片思いをしていたが、告白して振られたことをきっかけに吹っ切ることになった。

 成績はよく、難関高校に行けるくらいの学力はあったものの、誠を支えるために同じ底辺高校に入学する決意をする。
 
 だが、今は有名な大学に向けての入学準備をしている。
 
 井藤《いとう》誠《まこと》。
 兄一人と、姉二人を持つ末っ子。 
 いとこと幼稚園からの幼馴染み、保育園からの幼馴染みとは今も仲良し。 
 幼稚園に入園する前は、保育園に通っていた。
 幼稚園の頃に絵本で読んだ「無敵な騎士」に憧れている。

 幼馴染みの赤音のことを本気で好きだということを、告白をきっかけに自覚することになる。

 発達障害を持つものの、IQ80であるために、普通の社会で生きていくことになる。
 人の気持ちがわからないという難点を持ち、それが原因で人間関係のトラブルの原因になることもある。

 かなりの天然であり、話の根幹を読み取ることも苦手で、中学のテストでは赤点ばかりをとるために、底辺高校に入学することになった。

 自分の気持ちを相手に押しつけてしまうところがあるために、最初は誠のことが好きだった人物にでさえも、嫌われることになり、関係に修復がつかなくなることもある。

 性格は穏やかで、正直かつ真面目だが、空気は読めない発言が多い。

 また、鈍感であるものの、繊細な部分も強く、両親が離婚したことは自分のせいだと責めている。

 裏表がないために、悲しい時や辛い時は、隠すことなく思いっきり泣く。

 罵倒されることに弱いが、赤音が近くで支えてくれることでなんとか頑張って耐えていたが、その彼女が近くにいないということで、精神を病みきることになる。

 誠にとって、絶対的に裏切らない相手は、幼稚園時代幼馴染みと、保育園時代の幼馴染みと、母親である。

 中央《ちゅうおう》桃木《ももき》。
 誠の幼稚園からの幼馴染み。
 誠に好意を持っている。
 誠に発達障害があるとわかってからも、変わらずに接してくれている。

 華《はな》ちゃん。
 名字は、不明。
 噂好きで、人の恋愛に土足で踏み込むような性格。
 赤音からは中学時代は、このような性格から表面上だけの友達だったが、同じ高校に入学するということと、赤音が唯一に愚痴を言える相手だということから、親友に昇格する。

 だが、口では親友と言っても、利害関係でつながっていたので、誠から告白された時に承諾してしまった。
 この後は唄の妬みにより、殺されることになる。

 華ちゃんに家族というものはおらず、小さな児童養護施設で育ったため、お墓参りには職員だけが参加する形となった。

 赤音は、華ちゃんを信用しきってしまっていたが、華ちゃんからしてみれば、噂を集めるためだけに利用していた相手であって、親友というのは口先だけである。

 ちなみに、彼女にとっての本当の友人はまず存在しない。

 極度の目立ちたがり屋であるがために、誠と自分が付き合っていることを校内で流した。

 モーション先輩。
 誠と同じ高校に通う先輩。
 誠は好意を持ち、告白と積極的なアプローチをするものの、気持ち悪いと感じて、振っては避けるようになる。

 唄。
 誠の2歳年上の姉。
 妬みが激しい。
 背が高く、モデル体型。
 きょうだいの中では、一番強い。
 幼い頃は、兄である勇気に好意を持っていたが、姉の歌小にとられてしまったことをいまだに恨んでいる。
 誠に好意は持っていないものの、過去の出来事が原因で長年、恨まれることになる。

 勇気。
 誠の4歳年上の兄。
 弟の好きな人をとってしまうような、浮気気質が激しい男。
 異世界では勇者としての力を発揮できるが、異世界では弱い。
 歌小のことを異性として好きで、自分に依存させようとしている。

 歌小《かこ》。
 誠の4歳年上の姉。
 9月22日生まれの乙女座。
 身長は155センチ。
 作中で一番に異性からモテるために、同性からの敵も一番に多い。
 

 誠の父。
 厳格であり、子供三人を威圧し、きょうだいそれぞれが狂った方向に行かせた元凶。

 誠の母。
 子供思い。
 子供四人の親権を勝ち取ろうとしたものの、誠しか引き取ることができなかった。

 東海《とうかい》青葉《あおは》。
 両親はすでに他界していて、小学校に入学した時から児童養護施設で育つことになる。
 幼馴染みのことは、恋愛対象外に見ると決めている。
 それは、彼女の過去のトラウマにあった。

 一人称は「あたし」。

 青葉の姉。
 青葉の3歳年上の姉。
 故人である実の両親の記憶がはっきりとある。

 青葉とは別の児童養護施設で育つことになるが、高校を卒業と同時に、自立することになる。

 青葉とは別の過去のトラウマを持っており、その影響により、誠のことをよく思っていない。

 北島《きたじま》緑《りょく》。
 一人称は「うち」。
 味方のフリをしていた。

 2歳年上の唄のことを慕っている。
 誠のことを嫌っており、罵倒したりしている。
 ひどい時には、その嫌いが暴力に走ることもある。

 好き嫌いで、態度が極端に変わる。

 南《みなみ》紫帆《しほ》。
 一人称は、名前呼び。
 誠のことが好きで、愛情表現はストレート。
 ただ、正直すぎて、言わなくていいことまで発言してしまう。
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