135 / 173
8章
134話 嘘泣き
しおりを挟む
♦
リクが来てからもう少しで1週間。篠ケ谷や天童の言う通り、ずっと一緒って訳でもないのだから今だけ我慢しようと晴柊は思い直していた。過去どう嘆いたって仕方が無い。琳太郎は自分だけだという今があるんだから。
そんな晴柊の元に再び現れたのはリクだった。あれから晴柊はリクにできるだけ接触しないように注意を払っていた。晴柊は視界にリクを捉えるも、これ以上挑発に乗るものかと鍋に向かい直す。無視だ無視。何度も懲りずに突っかかってくるリクも質が悪い。
「琳太郎さんどころか部下たちも手懐けてるんだね。琳太郎さん以外に股でも開いてるの?」
「アンタと一緒にするなよ。」
「まあそうだよね。身体を売る勇気も無い役立たずだし。」
「その安い挑発にはもう乗らないよ。確かにアンタと琳太郎には俺との間には無いもんがあると思うけど、それでも俺は一番欲しい物与えてもらえてるから。だからアンタも突っかかってくるの止めろよ。」
晴柊は鍋の中で煮えたぎる具材をお玉でかき回す。それまでおちょくる様子だったリクの表情が一変する。彼に背後を向けている晴柊はその変化に気が付かない。リクは晴柊に歩み寄ると、そのまま腕を力強く引き身体のバランスを崩させると、肩を押して尻もちをつかせる。急な衝撃に晴柊は痛みに顔を歪ませるが、すぐに立っているリクを見上げるようにして睨んだ。
「急になにするんだよっ……!!」
立ち上がろうとする晴柊にしゃがみ込み視線を合わせるとそのまま跨るようにして床に押し倒す。そしてリクは晴柊が使っていた包丁を手に取り、晴柊の首元に這わせた。
「騒ぐなよ。……本当にムカつく。なんでお前なんだよ。俺の方が、ずっと、ずっとずっとずっとずっとずーーーっと琳太郎さんの傍にいて、愛してたのに。ぽっと出のお前なんかになんで奪われなきゃならないんだよ。許せない、許せないっ……!!」
リクの様子がへ豹変する。包丁を掴む腕に力が込められ、柊は瞬時に彼の手を上から掴み、抵抗する。このままではマズい。でも声を上げれば何をされるかわからない。最早この男は正気ではないのではないか。恨みつのった視線で晴柊を見つめるリクの形相は、とてつもなく恐ろしかった。
「役立たず。邪魔者。疫病神。お前は相応しくない。わかってるなら自分からさっさと身を引けよ!」
リクの言葉に晴柊は怯むのではなく寧ろ怒りの感情が湧いてくる。腹立たしい。そんなことを言われる筋合いは無い。
「なんでアンタにそんなこと言われなきゃならないんだ!」
晴柊はそのままリクを突き飛ばすと、今度は自分がリクに馬乗りになるようにして跨った。誰かを呼ばなければ。
そのときだった。リクの口角が不敵に上がる。リクは無理矢理晴柊に包丁を握らせると、まるで誘導にするようにして自身の顔にそのナイフを振り下ろさせた。晴柊は突然のことにパニックになり、リクの手が離れるや否や血の付いたナイフを床にごとりと落とした。リクの綺麗な顔に赤い血が滴る。何が起きている?どうしてこんなこと――晴柊がぐるぐると頭で考えているときだった。リクが一段と声を張り上げる。
「助けて、誰か、誰かー!!!」
晴柊がハッとする。リクの傍から離れようとしたとき、琳太郎がリクの言葉を聞きつけてキッチンへとやってくる。その光景に一瞬目を見開いた。晴柊がリクの上に跨っている。リクの商売道具ともいえる顔には傷がついており、晴柊の手元の傍には血の付いた包丁が落ちていた。
「おい、何が起きて……」
「急にこの人が俺を襲ってきて……!」
「違う、違うっ……!」
「落ち着け、一旦離れろ。」
琳太郎が晴柊を立たせ、仰向けになり涙を流すリクの手を引いて起こさせた。騒動を聞きつけた篠ケ谷も合流する。異様な光景に、琳太郎と篠ケ谷は息を呑んだ。
リクは誰もが信じてしまうほどの涙をぽろぽろと流している。晴柊にはわかる、あんなのは嘘泣きだ。アイツが自分で自分を怪我させた。そう伝えようと晴柊が声を出そうとする。しかし晴柊の視界には残酷にも、自分の傍による琳太郎ではなく、涙を流すリクを心配そうに抱きかかえる琳太郎が映った。
怪我をしてるんだから、状況もわからない琳太郎にとっては当たり前の行動かもしれない。俺が説明して誤解を解かないと。しかし、晴柊の心の傷が抉られる。理由は何であれ、自分よりもリクを大切にしているような琳太郎の姿に、晴柊は胸が締め付けられた。
「っ……。」
「あっ、おい待て!」
入り口に立ち電話で他の組員に応急処置の指示をしているのであろう篠ケ谷の制止を振り抜き、晴柊はその場から逃げるように走り去った。篠ケ谷はすぐにその後を追いかける。
琳太郎は目の前で涙を流すリクを介抱していた。傍から見れば自分が悪者だ、無理もない。けれど、一瞬でも信じて欲しかった。どんなことがあっても自分の一番の味方でいて欲しかった。晴柊は涙が零れそうになるのを必死に堪え、玄関に向かって走る。
こんなことをすればリクの思うつぼ。自分が本当に危害を及ぼしたと思われる。でも、最早晴柊はどうにでもなれ、と思っていた。ヤケクソだった。俺を悪者にされてもいい。俺が怪我させたことにすればいい。もう、何もかもどうでもいい。悔しさ、虚しさが晴柊を襲う。
「こら、待てってば!!」
追いかけてきた篠ケ谷が晴柊の腕を掴む。
「離してよっ……もう、出てく……!!」
「落ち着けってば、どこに行く気だよ!」
「生駒くんのところでも、空弧のところでもっ……もう、嫌だ。ここにはいたくない……!!」
晴柊が篠ケ谷の腕をぱっと振り払う。離れて行こうとする晴柊を、篠ケ谷は思いっきり後ろから抱きしめた。抱擁、というよりは、逃げようとする晴柊を捕まえるかのように、後ろからぐっと強く拘束するように。僅かに背の高い篠ケ谷が晴柊にのしかかるように体重をかけ後ろから抱きとめた。
「わかってる、わかってるから。お前やってないんだろ。……もうどこにも行こうとしないでくれ、頼むから。」
いつも口調が荒く声の大きい篠ケ谷が、絞る様に出した声で晴柊に言葉を渡す。八城の一件の時の様に、もう二度と晴柊が傍からいなくなるのはごめんだ、と篠ケ谷は思った。篠ケ谷の抱きしめる手に、冷たいものが落ちる。晴柊の涙だった。
♦
「ぅっ……ひ、っ……琳太郎さん、どうしようっ……顔に、傷っ……」
まるで取り乱すように泣くリクの肩を琳太郎は抱いていた。顔が商売道具であるリクにとって、この傷は相当ショックなものだ。跡が残れば、リク本人の価値を下げることにすら繋がる。夜の世界というのはそういう惨い世界なのである。
あの状況を見れば晴柊がリクを怪我させたと考えるのが妥当だ。しかし、仮にそうだとしても、きっと訳があるに違いない。とにかく晴柊本人に話を聞かなければ。琳太郎は冷静に、リクに問いかけた。
「落ち着け、今手当してやるから。他に怪我は無いか?」
「ひ、ぐっ……」
「お待たせしました、急いで手当しましょう。」
救急箱を持って現れたのは日下部だった。リクを椅子に座らせ、すぐに手当を始める。琳太郎は晴柊を今にでも追いかけようと、日下部にリクを任せ動こうとする。そんな琳太郎を見透かしたかのように、リクはぐっと腕を掴んでそれを制止させた。
「行かないで、琳太郎さんっ……俺の、傍にいて……」
リクが来てからもう少しで1週間。篠ケ谷や天童の言う通り、ずっと一緒って訳でもないのだから今だけ我慢しようと晴柊は思い直していた。過去どう嘆いたって仕方が無い。琳太郎は自分だけだという今があるんだから。
そんな晴柊の元に再び現れたのはリクだった。あれから晴柊はリクにできるだけ接触しないように注意を払っていた。晴柊は視界にリクを捉えるも、これ以上挑発に乗るものかと鍋に向かい直す。無視だ無視。何度も懲りずに突っかかってくるリクも質が悪い。
「琳太郎さんどころか部下たちも手懐けてるんだね。琳太郎さん以外に股でも開いてるの?」
「アンタと一緒にするなよ。」
「まあそうだよね。身体を売る勇気も無い役立たずだし。」
「その安い挑発にはもう乗らないよ。確かにアンタと琳太郎には俺との間には無いもんがあると思うけど、それでも俺は一番欲しい物与えてもらえてるから。だからアンタも突っかかってくるの止めろよ。」
晴柊は鍋の中で煮えたぎる具材をお玉でかき回す。それまでおちょくる様子だったリクの表情が一変する。彼に背後を向けている晴柊はその変化に気が付かない。リクは晴柊に歩み寄ると、そのまま腕を力強く引き身体のバランスを崩させると、肩を押して尻もちをつかせる。急な衝撃に晴柊は痛みに顔を歪ませるが、すぐに立っているリクを見上げるようにして睨んだ。
「急になにするんだよっ……!!」
立ち上がろうとする晴柊にしゃがみ込み視線を合わせるとそのまま跨るようにして床に押し倒す。そしてリクは晴柊が使っていた包丁を手に取り、晴柊の首元に這わせた。
「騒ぐなよ。……本当にムカつく。なんでお前なんだよ。俺の方が、ずっと、ずっとずっとずっとずっとずーーーっと琳太郎さんの傍にいて、愛してたのに。ぽっと出のお前なんかになんで奪われなきゃならないんだよ。許せない、許せないっ……!!」
リクの様子がへ豹変する。包丁を掴む腕に力が込められ、柊は瞬時に彼の手を上から掴み、抵抗する。このままではマズい。でも声を上げれば何をされるかわからない。最早この男は正気ではないのではないか。恨みつのった視線で晴柊を見つめるリクの形相は、とてつもなく恐ろしかった。
「役立たず。邪魔者。疫病神。お前は相応しくない。わかってるなら自分からさっさと身を引けよ!」
リクの言葉に晴柊は怯むのではなく寧ろ怒りの感情が湧いてくる。腹立たしい。そんなことを言われる筋合いは無い。
「なんでアンタにそんなこと言われなきゃならないんだ!」
晴柊はそのままリクを突き飛ばすと、今度は自分がリクに馬乗りになるようにして跨った。誰かを呼ばなければ。
そのときだった。リクの口角が不敵に上がる。リクは無理矢理晴柊に包丁を握らせると、まるで誘導にするようにして自身の顔にそのナイフを振り下ろさせた。晴柊は突然のことにパニックになり、リクの手が離れるや否や血の付いたナイフを床にごとりと落とした。リクの綺麗な顔に赤い血が滴る。何が起きている?どうしてこんなこと――晴柊がぐるぐると頭で考えているときだった。リクが一段と声を張り上げる。
「助けて、誰か、誰かー!!!」
晴柊がハッとする。リクの傍から離れようとしたとき、琳太郎がリクの言葉を聞きつけてキッチンへとやってくる。その光景に一瞬目を見開いた。晴柊がリクの上に跨っている。リクの商売道具ともいえる顔には傷がついており、晴柊の手元の傍には血の付いた包丁が落ちていた。
「おい、何が起きて……」
「急にこの人が俺を襲ってきて……!」
「違う、違うっ……!」
「落ち着け、一旦離れろ。」
琳太郎が晴柊を立たせ、仰向けになり涙を流すリクの手を引いて起こさせた。騒動を聞きつけた篠ケ谷も合流する。異様な光景に、琳太郎と篠ケ谷は息を呑んだ。
リクは誰もが信じてしまうほどの涙をぽろぽろと流している。晴柊にはわかる、あんなのは嘘泣きだ。アイツが自分で自分を怪我させた。そう伝えようと晴柊が声を出そうとする。しかし晴柊の視界には残酷にも、自分の傍による琳太郎ではなく、涙を流すリクを心配そうに抱きかかえる琳太郎が映った。
怪我をしてるんだから、状況もわからない琳太郎にとっては当たり前の行動かもしれない。俺が説明して誤解を解かないと。しかし、晴柊の心の傷が抉られる。理由は何であれ、自分よりもリクを大切にしているような琳太郎の姿に、晴柊は胸が締め付けられた。
「っ……。」
「あっ、おい待て!」
入り口に立ち電話で他の組員に応急処置の指示をしているのであろう篠ケ谷の制止を振り抜き、晴柊はその場から逃げるように走り去った。篠ケ谷はすぐにその後を追いかける。
琳太郎は目の前で涙を流すリクを介抱していた。傍から見れば自分が悪者だ、無理もない。けれど、一瞬でも信じて欲しかった。どんなことがあっても自分の一番の味方でいて欲しかった。晴柊は涙が零れそうになるのを必死に堪え、玄関に向かって走る。
こんなことをすればリクの思うつぼ。自分が本当に危害を及ぼしたと思われる。でも、最早晴柊はどうにでもなれ、と思っていた。ヤケクソだった。俺を悪者にされてもいい。俺が怪我させたことにすればいい。もう、何もかもどうでもいい。悔しさ、虚しさが晴柊を襲う。
「こら、待てってば!!」
追いかけてきた篠ケ谷が晴柊の腕を掴む。
「離してよっ……もう、出てく……!!」
「落ち着けってば、どこに行く気だよ!」
「生駒くんのところでも、空弧のところでもっ……もう、嫌だ。ここにはいたくない……!!」
晴柊が篠ケ谷の腕をぱっと振り払う。離れて行こうとする晴柊を、篠ケ谷は思いっきり後ろから抱きしめた。抱擁、というよりは、逃げようとする晴柊を捕まえるかのように、後ろからぐっと強く拘束するように。僅かに背の高い篠ケ谷が晴柊にのしかかるように体重をかけ後ろから抱きとめた。
「わかってる、わかってるから。お前やってないんだろ。……もうどこにも行こうとしないでくれ、頼むから。」
いつも口調が荒く声の大きい篠ケ谷が、絞る様に出した声で晴柊に言葉を渡す。八城の一件の時の様に、もう二度と晴柊が傍からいなくなるのはごめんだ、と篠ケ谷は思った。篠ケ谷の抱きしめる手に、冷たいものが落ちる。晴柊の涙だった。
♦
「ぅっ……ひ、っ……琳太郎さん、どうしようっ……顔に、傷っ……」
まるで取り乱すように泣くリクの肩を琳太郎は抱いていた。顔が商売道具であるリクにとって、この傷は相当ショックなものだ。跡が残れば、リク本人の価値を下げることにすら繋がる。夜の世界というのはそういう惨い世界なのである。
あの状況を見れば晴柊がリクを怪我させたと考えるのが妥当だ。しかし、仮にそうだとしても、きっと訳があるに違いない。とにかく晴柊本人に話を聞かなければ。琳太郎は冷静に、リクに問いかけた。
「落ち着け、今手当してやるから。他に怪我は無いか?」
「ひ、ぐっ……」
「お待たせしました、急いで手当しましょう。」
救急箱を持って現れたのは日下部だった。リクを椅子に座らせ、すぐに手当を始める。琳太郎は晴柊を今にでも追いかけようと、日下部にリクを任せ動こうとする。そんな琳太郎を見透かしたかのように、リクはぐっと腕を掴んでそれを制止させた。
「行かないで、琳太郎さんっ……俺の、傍にいて……」
51
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる