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第12話 旧友
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ニーナが黙々とカッペを食べながら先を歩き、サト子とノペルが同じくカッペを食べながら歩いていた。
(いや、カッペうまぁぁ!)サト子は感動している。
しばらくするとマカの村には似合わないような大きな屋敷が見えてきた。
「うわぁ素敵な家!ニーナもそう思うよね?ね!?」
ニーナはコクりと頷いた。
(まだ怒ってるのかな…?)
屋敷の中を覗くと柵を越えた中庭に洗濯をしているメイド服を着た女性がいた。
女性は桶に水を溜めて手でゴシゴシと衣類のようなものを洗っている。
その女性がふと、こちらを見た。
「……もしかして、ニーナ?」
「え…?」
その女性が声をかけてきた。
「ニーナだよね?久しぶり!!私分かる?グレイシア!施設で一緒だったでしょ?」
「ニーナ?知り合い?」サト子がニーナの方を見て聞くとなぜかニーナの顔が青ざめていた。
そのニーナとは逆に女性の顔はランランとしている。
「グレイシア?あの、グレイシアなの?」
「そう!思い出してくれた?懐かしいなぁ。こんなとこで会えるなんて!」
「ニーナ、大丈夫?」段々と青ざめていくニーナを見てサト子は心配になった。
「あ、ニーナのお友達ですか?私はグレイシアで……」
グレイシアが一瞬サト子の顔を見て時が止まったかのようだが、自分の顔をバチッと平手打ちして正気を取り戻した。
「あ、ごめんなさい。私グレイシアといいます。ニーナとは施設で一緒でした。私が引き取られて行ったので一瞬でしたがこんなとこで出会うなんて……」
(ニーナは施設で育ったんだ……)
「あぁ、私はサト子、こっちはノペル……今は三人で旅をしています。」
ノペルはニコッとしながら会釈していた。
「旅??ニーナ、旅をしているの!?」
「え、………うん。」
「えー!いいなぁ!」グレイシアは目を輝かせた。
「グレイシアは旅をしたいって言ってたよね?今は……?」ニーナがいつものボソボソで聞いた。顔はまだ少し青ざめている。
「そうそう昔は世界中を旅して、自由に色々な場所を見るのが私の夢だった。……でも今は…」
目を輝かせていたグレイシアが急に下を向いて自分のエプロンで手を吹き始めた。
「……何かこんな格好で恥ずかしいとこ見られちゃったな…」
「グレイシア!何をサボってる!?」
屋敷から大柄の髭をはやしたおじさんがでてきた。……見た感じお金は持ってそうだ。
「ご主人様!申し訳ございません。旧友に出くわしたものなのでつい……」
「いいから早く洗濯を終わらせろ!…そういえばこの前も家畜小屋のニワトリを逃がしたそうだな!いったい何回目だ。何もできない役立たずめ!」そう言って金持ち髭おじは屋敷に戻っていった。
「………死ね。」
サト子はグレイシアの方を見てゾッとした。
さっきまでランランと輝いていた目は今は暗く、恨みがこもっているような目だった。
「………あ、ごめんなさい。先ほどの方は屋敷の持ち主でリチマン様です。私はあの人に引き取れて……あ、いけない!私仕事に戻らないと!ニーナ、後で屋敷の側の小屋に来てくれる?話たいことがたくさんあるの!いい?あなた達まだ村にはいれるんでしょ?」
「………。」
「私達はこれからこの村で宿を見つけてしばらくは大丈夫ですよ」ニーナが黙っているのでサト子が変わりに答えた。
「本当?よかった。じゃあニーナまた後でね!」そう言ってグレイシアは仕事に戻っていった。
「…ニーナ、私余計なこと言ったかな?大丈夫?」
「……ううん。大丈夫。気にしないで。」
「さて、宿を探しますか。」そうノペルが言って三人は歩きだした。
「三名様、二部屋で60グラでごさいます。」
宿の主人がサト子をチラチラ見ながら言った。
「60グラですか。………ニーナさんありますか?」
またこの男は!っとサト子も思ったがサト子自身もお金がないため何も言わない。
「……。」ニーナは何か考えごとをしているようでノペルの言葉が耳に入らないようだ。
「……うん。じゃあそれでお願いします。」
「ちょっと、ノペル!?」
「大丈夫ですよ!きっと。」
「何が大丈夫なの!?私お金ないよ!?」
「まあまあ…」そう言ってノペルはサト子に耳打ちし始めた。
「僕たちは村の近くにいる魔物を退治しにきたのでしょう?それはできればきっと村の方々も僕達に感謝し、宿代なんていらないよ!……って言ってくれるでしょう。」ノペルがニコッとしながら言う。
「そんなにうまいこといくかなぁ……まだ倒せるかもわからないんじゃ…」
「とにかく、今日は疲れてますしゆっくりしましょう。サト子さんは風呂に入ってください。」
「……。」
「じゃあ、宿屋さん、三人で二部屋お願いしますね。」
「はいよ。じゃあ部屋はこの奥だから……」
サト子はニーナと共に部屋にはいった。部屋は壁にそってベッドが2つおかれていて、他には机と椅子と質素な棚があるだけだ。
(そういえばこの世界…テレビもないのよね…)
「そうだニーナ!お風呂は部屋をでて共同浴場があるみたいね!いきましょうよ!」
サト子がニーナに言うとニーナは目だけサト子の方に向けて言った。
「私……ちょっとグレイシアと話してくる。」
「そう…わかった。私はお風呂入って先に寝てるね!もうクタクタで……」
「…うん。先に休んでて。すぐ帰るから」
そう言ってニーナは部屋をでていった。
(ニーナの昔の友達かぁ……久しぶりに会ったと言ってたけどニーナはあまり嬉しくなさそうだったな。……ニーナは昔何があったんだろう)
サト子はニーナともっと仲良くなりたいと思った。まだ会って1日しか経っていないがニーナはとても優しくていい子だと感じていたからだ。
ふとサト子は自分はニーナと友達だと思っているがニーナは自分をどう思っているのだろう?と思った。
(……考えても仕方ないか。私はニーナの友達で、ニーナのことが好きになってる。それで十分。)
コンコンッ
突然ノックがしてサト子はビクッとした。
「誰!?」
「僕ですよ。」ノペルが顔を覗かした。
「あぁノペル。驚かさないでよ。……そっちはどう?快適?一人で大丈夫?」
「大丈夫ですよ。何年一人で生きてきたと思ってるんですか。ところで明日の話ですが……ニーナさんはいないようですね。」
(ノペルも一人で旅をしていたのかな?そういえばノペルのことも何も知らないし今度聞いてみよう。)
「ニーナはグレイシアのとこに行ったわ。帰ってきたら私から話しとく。」
「わかりました。明日はとりあえず情報収集して洞窟の場所が分かれば突撃しましょうか。」
「そんなすぐ行っちゃう感じ?何かこう、魔物を倒す前の修行とか下準備とか……」
「そんな物必要ありません。」ノペルがキッパリと答えた。
「僕は強いですから。魔法も使えるし。」
(ワーオ!すごい自信………)
「わかった。じゃあ何かあったらよろしく!」
サト子は敬礼した。
「じゃあ今日はゆっくりしましょう。では……また明日。」
「うん。じゃあね。」
ノペルは出ていった。
「さて、私は久しぶりのお風呂でさっぱりしますか!!」
(いや、カッペうまぁぁ!)サト子は感動している。
しばらくするとマカの村には似合わないような大きな屋敷が見えてきた。
「うわぁ素敵な家!ニーナもそう思うよね?ね!?」
ニーナはコクりと頷いた。
(まだ怒ってるのかな…?)
屋敷の中を覗くと柵を越えた中庭に洗濯をしているメイド服を着た女性がいた。
女性は桶に水を溜めて手でゴシゴシと衣類のようなものを洗っている。
その女性がふと、こちらを見た。
「……もしかして、ニーナ?」
「え…?」
その女性が声をかけてきた。
「ニーナだよね?久しぶり!!私分かる?グレイシア!施設で一緒だったでしょ?」
「ニーナ?知り合い?」サト子がニーナの方を見て聞くとなぜかニーナの顔が青ざめていた。
そのニーナとは逆に女性の顔はランランとしている。
「グレイシア?あの、グレイシアなの?」
「そう!思い出してくれた?懐かしいなぁ。こんなとこで会えるなんて!」
「ニーナ、大丈夫?」段々と青ざめていくニーナを見てサト子は心配になった。
「あ、ニーナのお友達ですか?私はグレイシアで……」
グレイシアが一瞬サト子の顔を見て時が止まったかのようだが、自分の顔をバチッと平手打ちして正気を取り戻した。
「あ、ごめんなさい。私グレイシアといいます。ニーナとは施設で一緒でした。私が引き取られて行ったので一瞬でしたがこんなとこで出会うなんて……」
(ニーナは施設で育ったんだ……)
「あぁ、私はサト子、こっちはノペル……今は三人で旅をしています。」
ノペルはニコッとしながら会釈していた。
「旅??ニーナ、旅をしているの!?」
「え、………うん。」
「えー!いいなぁ!」グレイシアは目を輝かせた。
「グレイシアは旅をしたいって言ってたよね?今は……?」ニーナがいつものボソボソで聞いた。顔はまだ少し青ざめている。
「そうそう昔は世界中を旅して、自由に色々な場所を見るのが私の夢だった。……でも今は…」
目を輝かせていたグレイシアが急に下を向いて自分のエプロンで手を吹き始めた。
「……何かこんな格好で恥ずかしいとこ見られちゃったな…」
「グレイシア!何をサボってる!?」
屋敷から大柄の髭をはやしたおじさんがでてきた。……見た感じお金は持ってそうだ。
「ご主人様!申し訳ございません。旧友に出くわしたものなのでつい……」
「いいから早く洗濯を終わらせろ!…そういえばこの前も家畜小屋のニワトリを逃がしたそうだな!いったい何回目だ。何もできない役立たずめ!」そう言って金持ち髭おじは屋敷に戻っていった。
「………死ね。」
サト子はグレイシアの方を見てゾッとした。
さっきまでランランと輝いていた目は今は暗く、恨みがこもっているような目だった。
「………あ、ごめんなさい。先ほどの方は屋敷の持ち主でリチマン様です。私はあの人に引き取れて……あ、いけない!私仕事に戻らないと!ニーナ、後で屋敷の側の小屋に来てくれる?話たいことがたくさんあるの!いい?あなた達まだ村にはいれるんでしょ?」
「………。」
「私達はこれからこの村で宿を見つけてしばらくは大丈夫ですよ」ニーナが黙っているのでサト子が変わりに答えた。
「本当?よかった。じゃあニーナまた後でね!」そう言ってグレイシアは仕事に戻っていった。
「…ニーナ、私余計なこと言ったかな?大丈夫?」
「……ううん。大丈夫。気にしないで。」
「さて、宿を探しますか。」そうノペルが言って三人は歩きだした。
「三名様、二部屋で60グラでごさいます。」
宿の主人がサト子をチラチラ見ながら言った。
「60グラですか。………ニーナさんありますか?」
またこの男は!っとサト子も思ったがサト子自身もお金がないため何も言わない。
「……。」ニーナは何か考えごとをしているようでノペルの言葉が耳に入らないようだ。
「……うん。じゃあそれでお願いします。」
「ちょっと、ノペル!?」
「大丈夫ですよ!きっと。」
「何が大丈夫なの!?私お金ないよ!?」
「まあまあ…」そう言ってノペルはサト子に耳打ちし始めた。
「僕たちは村の近くにいる魔物を退治しにきたのでしょう?それはできればきっと村の方々も僕達に感謝し、宿代なんていらないよ!……って言ってくれるでしょう。」ノペルがニコッとしながら言う。
「そんなにうまいこといくかなぁ……まだ倒せるかもわからないんじゃ…」
「とにかく、今日は疲れてますしゆっくりしましょう。サト子さんは風呂に入ってください。」
「……。」
「じゃあ、宿屋さん、三人で二部屋お願いしますね。」
「はいよ。じゃあ部屋はこの奥だから……」
サト子はニーナと共に部屋にはいった。部屋は壁にそってベッドが2つおかれていて、他には机と椅子と質素な棚があるだけだ。
(そういえばこの世界…テレビもないのよね…)
「そうだニーナ!お風呂は部屋をでて共同浴場があるみたいね!いきましょうよ!」
サト子がニーナに言うとニーナは目だけサト子の方に向けて言った。
「私……ちょっとグレイシアと話してくる。」
「そう…わかった。私はお風呂入って先に寝てるね!もうクタクタで……」
「…うん。先に休んでて。すぐ帰るから」
そう言ってニーナは部屋をでていった。
(ニーナの昔の友達かぁ……久しぶりに会ったと言ってたけどニーナはあまり嬉しくなさそうだったな。……ニーナは昔何があったんだろう)
サト子はニーナともっと仲良くなりたいと思った。まだ会って1日しか経っていないがニーナはとても優しくていい子だと感じていたからだ。
ふとサト子は自分はニーナと友達だと思っているがニーナは自分をどう思っているのだろう?と思った。
(……考えても仕方ないか。私はニーナの友達で、ニーナのことが好きになってる。それで十分。)
コンコンッ
突然ノックがしてサト子はビクッとした。
「誰!?」
「僕ですよ。」ノペルが顔を覗かした。
「あぁノペル。驚かさないでよ。……そっちはどう?快適?一人で大丈夫?」
「大丈夫ですよ。何年一人で生きてきたと思ってるんですか。ところで明日の話ですが……ニーナさんはいないようですね。」
(ノペルも一人で旅をしていたのかな?そういえばノペルのことも何も知らないし今度聞いてみよう。)
「ニーナはグレイシアのとこに行ったわ。帰ってきたら私から話しとく。」
「わかりました。明日はとりあえず情報収集して洞窟の場所が分かれば突撃しましょうか。」
「そんなすぐ行っちゃう感じ?何かこう、魔物を倒す前の修行とか下準備とか……」
「そんな物必要ありません。」ノペルがキッパリと答えた。
「僕は強いですから。魔法も使えるし。」
(ワーオ!すごい自信………)
「わかった。じゃあ何かあったらよろしく!」
サト子は敬礼した。
「じゃあ今日はゆっくりしましょう。では……また明日。」
「うん。じゃあね。」
ノペルは出ていった。
「さて、私は久しぶりのお風呂でさっぱりしますか!!」
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