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第31話 義妹との会話を楽しむ
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「皆様、只今戻りました。
このようにお迎えいただき、とても嬉しく存じますわ。」
扉が閉まったことにより今入ってきた皆の顔が見えるようになった。
挨拶をした真ん中にいる小さな少女がリリアーナだろう。アリシティアに似たきれいな顔立ちだが、金色に光るふわふわとした髪により、母親とは違う雰囲気を出している。こうして見るとエルメイア王族は皆母親似であることがわかる。父親に似ているところは目の色ぐらいだろうか。この世界では目の色は魔力の属性に依存するものらしいので、アリシティア以外は皆濃い緑色だ。
周りにいる人は鎧を着ている騎士が2人と他に3人の側近がいる。
「よく無事に帰ってきたリリアーナ。
是非とも土産話は晩餐の際に聞かせてくれ。互いに積もる話もあるであろう。」
「はい。お父様。久しぶりに家族皆でとる食事を楽しみにしております。」
ヴァルレットとリリアーナの挨拶が終わると次はアリシティアとアルフレッドの番だ。私は皆が固まっているところをボーっと眺める。
それにしてもしっかりした子だな…私よりも小さいのに動きの一つ一つが滑らかで女の子らしい。それに比べて私はリジに怒られてばっかりだ。私、しっかりしたかっこいいお姉ちゃんになりたいのに…
私が遠くを見つめながら自分とリリアーナとの差に重いため息を吐くとすぐ目の前にリリアーナが立っていた。私は驚いてる暇もなくリジに脇腹を小突かれ一緒にその場に跪く。私はまだアルフレッドと公的に婚約をしていないので立場はリリアーナより下だ。私はあらかじめ練習していた通りの挨拶をする。
「…お初にお目にかかります。わたくし、レン・イヌキと申します。先日からエルメイア王族の皆様にはお世話になっております。」
リリアーナは私の挨拶を受けると、『顔を上げて下さいませ』とささやく。
私が顔を上げるとリリアーナは柔らかく微笑んでいた。
「あなたのお話はよくお兄様から伺っておりますわ。わたくしのお義姉様になられる御方なのでしょう?
お兄様だけでなく、わたくしとも仲良くしてくださいませ。ぜひ、今度互いの都合の合う際にお茶でもいたしましょう。」
「こちらこそよろしくお願いします。
お茶会楽しみにしていますね。」
私の返事を確認すると、リリアーナの後ろにいた側近と思われる女性が耳打ちをする。それを聞くとリリアーナは私達に別れの挨拶をしヴァルレットの下へ向かう。
少し会話をしたあとヴァルレットが全体に聞こえる声で解散を知らせる。
「出迎えは終わりだ。リリアーナは自室で休むように、他は各自仕事に戻るように。それと、レンはこのあと伝えたいことがあるので私の執務室に来るように。」
…え?私なんかやらかしたっけ?
皆が返事をし解散していく中私はリジと顔を見合わせた。
「リジ…私は何かをやらかしたのかな…?」
「そんなことはないはずです。私が見ていた限りでは…
それに、国王は伝えたいことがあるとおっしゃいましたので、何かの連絡ではないでしょうか…
ひとまず執務室へご案内致しましょう。」
ではないでしょうかって…怖いんですけど!
案内されて執務室につくとリジが到着したと声を掛け、ヴァルレットの側近がお入りくださいと扉を開けてくれる。私達が入りヴァルレットの側近が扉を閉めるとヴァルレットが話を始める。
「わざわざ呼び出してしまってすまないな。他の者にはもう伝えてあるのだがレンには言い忘れておった。」
私は一体何を言われるのだろうかと身構えていたがこの出だしでは怒られるような流れではないだろう。私は体に入れていた力を抜き何でしょう?と先を促す。
「まずはじめにリリアーナと話してみてどうだったか?」
「とても丁寧な動きをする子だと思いました。動きの一つ一つが上品で見た目も相まってアリシティア様を彷彿とさせますね。とても可愛らしいですし。」
私が思ったことを率直に口にしていくとヴァルレットはフッと笑う。
「アルフレッドもリリアーナもわしには似ておらんじゃろう。その方が良かったかもしれんがな。」
「それは…そうですね。でも、瞳はよく似ていらっしゃいますよ。」
「フハハハ、それはそうじゃのぉ。風の女神の加護を受けているこの国の王族が風の属性を持つのは当然のことじゃからの。
…では、本題に入ろう。レンの属性についてはリリアーナには隠しておいてほしいのだ。」
えっ、リリアーナもエルメイア王族だよね?どうして1人だけ仲間はずれにするの?
私が驚きに目を見張っているとヴァルレットは理由を話してくれる。
「我が国の機密事項となることは跡継ぎにはならないリリアーナには伝える必要のないことだからだ。先程王族の属性のことについて話したであろう?子の魔力属性というのは基本両親どちらか魔力の多い方に依存するものなので跡継ぎは自国の属性を強く持ち魔力量が多い子から選び、属性を受け継ぐのだ。
そして、今エルメイア国王としての跡取りとなれる子はアルフレッドとリリアーナの二人でそのうち魔力量が多いのがアルフレッドなので、リリアーナは他国に嫁ぐことがほぼ確実だと思われる。外の者になるリリアーナに機密を伝えるのは余り賢い選択とは言えないのだ。
それでも仲良くしてやってくれ。大切な娘なのだ。」
「…わかりました。」
血のつながった家族なのに部外者のように扱うの?それがこの世界の貴族の常識ということ?…私、ここに馴染むことできないと思う。
確かに情報は漏らせないかもしれないけどリリアーナとは仲良くできるといいな。
このようにお迎えいただき、とても嬉しく存じますわ。」
扉が閉まったことにより今入ってきた皆の顔が見えるようになった。
挨拶をした真ん中にいる小さな少女がリリアーナだろう。アリシティアに似たきれいな顔立ちだが、金色に光るふわふわとした髪により、母親とは違う雰囲気を出している。こうして見るとエルメイア王族は皆母親似であることがわかる。父親に似ているところは目の色ぐらいだろうか。この世界では目の色は魔力の属性に依存するものらしいので、アリシティア以外は皆濃い緑色だ。
周りにいる人は鎧を着ている騎士が2人と他に3人の側近がいる。
「よく無事に帰ってきたリリアーナ。
是非とも土産話は晩餐の際に聞かせてくれ。互いに積もる話もあるであろう。」
「はい。お父様。久しぶりに家族皆でとる食事を楽しみにしております。」
ヴァルレットとリリアーナの挨拶が終わると次はアリシティアとアルフレッドの番だ。私は皆が固まっているところをボーっと眺める。
それにしてもしっかりした子だな…私よりも小さいのに動きの一つ一つが滑らかで女の子らしい。それに比べて私はリジに怒られてばっかりだ。私、しっかりしたかっこいいお姉ちゃんになりたいのに…
私が遠くを見つめながら自分とリリアーナとの差に重いため息を吐くとすぐ目の前にリリアーナが立っていた。私は驚いてる暇もなくリジに脇腹を小突かれ一緒にその場に跪く。私はまだアルフレッドと公的に婚約をしていないので立場はリリアーナより下だ。私はあらかじめ練習していた通りの挨拶をする。
「…お初にお目にかかります。わたくし、レン・イヌキと申します。先日からエルメイア王族の皆様にはお世話になっております。」
リリアーナは私の挨拶を受けると、『顔を上げて下さいませ』とささやく。
私が顔を上げるとリリアーナは柔らかく微笑んでいた。
「あなたのお話はよくお兄様から伺っておりますわ。わたくしのお義姉様になられる御方なのでしょう?
お兄様だけでなく、わたくしとも仲良くしてくださいませ。ぜひ、今度互いの都合の合う際にお茶でもいたしましょう。」
「こちらこそよろしくお願いします。
お茶会楽しみにしていますね。」
私の返事を確認すると、リリアーナの後ろにいた側近と思われる女性が耳打ちをする。それを聞くとリリアーナは私達に別れの挨拶をしヴァルレットの下へ向かう。
少し会話をしたあとヴァルレットが全体に聞こえる声で解散を知らせる。
「出迎えは終わりだ。リリアーナは自室で休むように、他は各自仕事に戻るように。それと、レンはこのあと伝えたいことがあるので私の執務室に来るように。」
…え?私なんかやらかしたっけ?
皆が返事をし解散していく中私はリジと顔を見合わせた。
「リジ…私は何かをやらかしたのかな…?」
「そんなことはないはずです。私が見ていた限りでは…
それに、国王は伝えたいことがあるとおっしゃいましたので、何かの連絡ではないでしょうか…
ひとまず執務室へご案内致しましょう。」
ではないでしょうかって…怖いんですけど!
案内されて執務室につくとリジが到着したと声を掛け、ヴァルレットの側近がお入りくださいと扉を開けてくれる。私達が入りヴァルレットの側近が扉を閉めるとヴァルレットが話を始める。
「わざわざ呼び出してしまってすまないな。他の者にはもう伝えてあるのだがレンには言い忘れておった。」
私は一体何を言われるのだろうかと身構えていたがこの出だしでは怒られるような流れではないだろう。私は体に入れていた力を抜き何でしょう?と先を促す。
「まずはじめにリリアーナと話してみてどうだったか?」
「とても丁寧な動きをする子だと思いました。動きの一つ一つが上品で見た目も相まってアリシティア様を彷彿とさせますね。とても可愛らしいですし。」
私が思ったことを率直に口にしていくとヴァルレットはフッと笑う。
「アルフレッドもリリアーナもわしには似ておらんじゃろう。その方が良かったかもしれんがな。」
「それは…そうですね。でも、瞳はよく似ていらっしゃいますよ。」
「フハハハ、それはそうじゃのぉ。風の女神の加護を受けているこの国の王族が風の属性を持つのは当然のことじゃからの。
…では、本題に入ろう。レンの属性についてはリリアーナには隠しておいてほしいのだ。」
えっ、リリアーナもエルメイア王族だよね?どうして1人だけ仲間はずれにするの?
私が驚きに目を見張っているとヴァルレットは理由を話してくれる。
「我が国の機密事項となることは跡継ぎにはならないリリアーナには伝える必要のないことだからだ。先程王族の属性のことについて話したであろう?子の魔力属性というのは基本両親どちらか魔力の多い方に依存するものなので跡継ぎは自国の属性を強く持ち魔力量が多い子から選び、属性を受け継ぐのだ。
そして、今エルメイア国王としての跡取りとなれる子はアルフレッドとリリアーナの二人でそのうち魔力量が多いのがアルフレッドなので、リリアーナは他国に嫁ぐことがほぼ確実だと思われる。外の者になるリリアーナに機密を伝えるのは余り賢い選択とは言えないのだ。
それでも仲良くしてやってくれ。大切な娘なのだ。」
「…わかりました。」
血のつながった家族なのに部外者のように扱うの?それがこの世界の貴族の常識ということ?…私、ここに馴染むことできないと思う。
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