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♯13 (Side蒼太)
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「これから訪問する大塚フードウェイって蒼太のお姉さんが働いてるところだろ?」
「そうです。というか、この打合せに姉も広報担当でいるらしいんですよ。俺もつい先日知ったんですけどね」
「へぇ、そうなんだ。お姉さんに会うのも久しぶりだな。大学の時に一度会ったっきりな気がするな」
コラボの打合せで大塚フードウェイの本社へ向かう前に、デスクでメールを処理していると植木さんに話しかけられた。
植木さんはモンエクの開発担当者で、俺の大学の先輩だ。
この会社に誘ってくれたのも植木さんである。
植木さんは学生の頃に、姉が俺の大学に何かの用事で来た時に顔を合わせたことがあったのだ。
「え~蒼太さんってお姉さんがいるんですかぁ?」
甘ったるい声がして、近くにいた営業アシスタントの伊藤加奈が会話に加わってくる。
伊藤さんは今年うちの会社に入社した新卒の子だ。
若手の中で一番可愛いと言われているらしい。
彼女からはなにかと話しかけられていて、俺が彼女と別れた最近はそれがより顕著になっていた。
「そうだよ」
俺は聞かれたことにだけシンプルに答える。
「お姉さんはいくつ年上なんですかぁ?」
「2つ上だよ」
「仲良いんですかぁ?」
「普通に仲良いと思うけど」
「蒼太さんのお姉さんなら、すごく美人そうですね~!私もお会いしてみたいなぁ~。美の秘訣を聞いてみたいですぅ」
そう少しシナを作って話す伊藤さんからは、「伊藤さんも可愛いよ」と言ってもらいたいのがありありと伝わった。
俺はあえてそれをスルーして話を切り替える。
「そういえば伊藤さん、さっきお願いしてた見積りはどうなってる?もうできた?」
「え?あっ、見積もりですか?すみません~今からやるところですぅ」
「そう。なら、俺が外出から戻るまでにお願いしていい?」
「分かりましたぁ!今日は戻られたら定時で上がられるんですか?予定あったりされますぅ?」
これは何か誘われそうだなと感じる。
伊藤さんのことは別に嫌いではないが、職場の人はなにかと面倒だ。
「これからの打合せ次第かな。あ、そろそろ会社出ないと。植木さん、行きましょうか」
俺はおもむろに腕時計を見ると、パソコンをしまって外出の準備を始める。
その様子を見てそれ以上は話しかけられないと見切りをつけたのか、伊藤さんは自分のデスクへと戻っていった。
由美ちゃんだったら、こんな探り合いみたいな会話をしなくていいのになと、ふとそんなことが頭をよぎった。
植木さんは横目で俺と伊藤さんのやりとりを眺めていたが、俺が声をかけると出掛ける準備を整えて席を立ち上がった。
そして俺の方にすっと近づいてくると小声で話しかけてくる。
「お前、伊藤さんのことはどうなの?あの子、ものすっごい分かりやすく蒼太にアプローチしてんじゃん。気付いてんだろ?」
「‥‥まぁ薄々は」
「彼女と別れたんだろ?なら、ありなんじゃないの?あの子、可愛いって社内でも狙ってるやつ多いらしいぞ」
「そうですね。まぁまだ別れたばっかりだし、しばらくはいいですかね」
俺は角が立たないように濁した回答をした。
植木さんは頼りになる尊敬する先輩だけど、恋愛絡みのことに興味津々で首を突っ込んでくるところがあり、そこだけはいつも面倒だった。
納得のいかない表情を浮かべる植木さんがもう一度口を開きかけたところで、ちょうど広報担当の平井さんが合流したのでこの話が終わる。
平井さんが良いタイミングで現れてくれたのには助かった。
それから3人で大塚フードウェイの本社に向かい、受付で手続きを済ませると、先方の営業担当の三島さんが来て、会議室へ案内してくれた。
会議室では一番奥に植木さん、真ん中に本件の窓口になっている俺、そして扉側に平井さんという席順で腰をかけた。
しばらくすると三島さんに続き、同じく営業担当の佐藤さん、そして広報担当で俺の姉である並木百合が現れた。
あと広報担当がもう1人同席するらしく、揃うまでの間は今日の天気のことなどが話題のちょっとした雑談が始まった。
そうこうしているうちに会議室のドアがノックされ、もう1人の広報担当がコーヒーをのせたお盆を持って中に入ってくる。
そちらに目を向けて、俺は一瞬固まってしまった。
なぜなら、なんとその広報担当があの由美ちゃんだったからである。
目が合うと、お互いの目には「信じられない!」という驚きの色が浮かんでいた。
すぐにその驚きを隠すが、まさかこんなところで再会するとは思わずに内心動揺していたし、また会えたことを嬉しく思った。
そして同時に気づいてしまった。
つまり、由美ちゃんがうっとりとした表情で熱く語っていた推しというのは、俺の姉ではなかろうかと。
由美ちゃんも、打合せが始まって俺が名前を名乗った時に、俺が姉である百合の弟だということを察した様子だった。
一瞬ピクっと身体がわずかに反応していたのを見逃さなかった。
あいかわらず面白い反応をする子だ。
打合せは恙無く終了し、俺たちは会議室をあとにする。
再会した由美ちゃんと話すことはできなかったが、どこのだれかが分かったことに満足したし、今後も打合せで会うことになるからまた機会はあるだろうと思った。
だが、先方と挨拶を交わして別れた後、エントランスから外に出たところで姉に貰った万年筆が胸元にないことに気付いた。
いつもジャケットの内ポケットに入れていたのだ。
社会人になったお祝いでプレゼントされたもので、自分ではなかなか買わないちょっと高級な万年筆だったこともあり、気に入って愛用していたものだった。
「すみません、忘れ物したんでちょっと取りに戻ってきます。先に会社戻っていてください」
俺は植木さんと平井さんに一声かけると、大塚フードウェイの方へ踵を返す。
エントランスに戻ると、ちょうど由美ちゃんが慌てた様子で万年筆を片手に持って人を探していた。
忘れ物に気付いて持ってきてくれたのだった。
由美ちゃんと話す思わぬ機会が訪れたのだが、ちょっと気まずくなって2人とも沈黙してしまう。
その沈黙を破り、あの日のようにフランクに話しかけると、由美ちゃんもあの日のテンションで答えてくれた。
その何の含みもない話し方に俺は嬉しくなる。
思わず今夜の予定を聞き、やや強引に約束を取り付けると俺は足早にその場を去った。
またあんなふうに気軽に飲めると思うと楽しみになり、会社に戻るとサクサクと仕事を終わらせて、約束の時間に合わせて退社した。
伊藤さんの誘うような視線を感じたが、それにも気づかないふりをした。
その日以来、由美ちゃんと俺は完全に飲み友達となった。
特に予定がなければ週1回くらいのペースで平日の仕事終わりに飲んでいる。
いつも話すのは由美ちゃんの推し(つまり俺の姉)の話が中心の、他愛もない話ばかりだ。
俺も最初の時にシスコンと言われて彼女に振られる話など結構ぶっちゃけてしまったこともあり、もう隠すこともなく色々自分のことも話した。
特に姉関係のことを話すと、今までの彼女とは真逆で、姉を推しと崇める由美ちゃんは歓喜の声をあげる。
こんな探り合いのない気楽な会話ができる相手は本当に貴重だった。
しかも由美ちゃんは、いちいち言動が面白くて、ついつい声に出して笑ってしまう。
そんな俺の様子を見ていた洋一さんからは、こんなに笑ってる俺は珍しいと言われたが、確かにそうかもしれない。
年末が近づき、クリスマス前のシーズンの頃になると、クリスマス前の女子の気合がすごいという話題になった。
最初に会った時に由美ちゃんは合コンに行っていたと話していたから彼氏はいないのだろうが、俺はなんとなく由美ちゃんはどうなのかと聞いてみる。
すると、推しにしか関心がないとキッパリと断言された。
さらに付け加えるように由美ちゃんはつぶやく。
「ていうか、私、恋愛対象は男性だけど、今のところ好きな人とかできたことないし!」
「そうなの?」
「うん。彼氏もいたことない!そういうの本当によく分かんないんだよね~」
それはちょっと意外だった。
男と2人で飲んでいても全然普通だから、過去に彼氏がいたことはあるのだろうとなんとなく思っていたからだ。
由美ちゃんはそれを恥じているとかそういう様子はなかったが、周りに色々言われてウンザリしてるのかもなぁというのがその口調から察せられた。
「まぁ自分のペースでいいんじゃない?そのうち姉ちゃんより興味が湧く男が現れるかもだし。その気になった時には、俺が由美ちゃんに合いそうな人を紹介してあげるよ」
俺は焦ることはないという気持ちを込めて言葉を紡いだ。
今は推しにしか関心が向いていない由美ちゃんだが、本人がその気になればすぐに彼氏なんてできそうだ。
初恋を捧げられるなんて男にとっては嬉しいことなんじゃないだろうかと思う。
ただ、由美ちゃんに彼氏ができたら、こんなふうに気軽に飲みに行けなくなるのは残念かもなと感じた。
「そうです。というか、この打合せに姉も広報担当でいるらしいんですよ。俺もつい先日知ったんですけどね」
「へぇ、そうなんだ。お姉さんに会うのも久しぶりだな。大学の時に一度会ったっきりな気がするな」
コラボの打合せで大塚フードウェイの本社へ向かう前に、デスクでメールを処理していると植木さんに話しかけられた。
植木さんはモンエクの開発担当者で、俺の大学の先輩だ。
この会社に誘ってくれたのも植木さんである。
植木さんは学生の頃に、姉が俺の大学に何かの用事で来た時に顔を合わせたことがあったのだ。
「え~蒼太さんってお姉さんがいるんですかぁ?」
甘ったるい声がして、近くにいた営業アシスタントの伊藤加奈が会話に加わってくる。
伊藤さんは今年うちの会社に入社した新卒の子だ。
若手の中で一番可愛いと言われているらしい。
彼女からはなにかと話しかけられていて、俺が彼女と別れた最近はそれがより顕著になっていた。
「そうだよ」
俺は聞かれたことにだけシンプルに答える。
「お姉さんはいくつ年上なんですかぁ?」
「2つ上だよ」
「仲良いんですかぁ?」
「普通に仲良いと思うけど」
「蒼太さんのお姉さんなら、すごく美人そうですね~!私もお会いしてみたいなぁ~。美の秘訣を聞いてみたいですぅ」
そう少しシナを作って話す伊藤さんからは、「伊藤さんも可愛いよ」と言ってもらいたいのがありありと伝わった。
俺はあえてそれをスルーして話を切り替える。
「そういえば伊藤さん、さっきお願いしてた見積りはどうなってる?もうできた?」
「え?あっ、見積もりですか?すみません~今からやるところですぅ」
「そう。なら、俺が外出から戻るまでにお願いしていい?」
「分かりましたぁ!今日は戻られたら定時で上がられるんですか?予定あったりされますぅ?」
これは何か誘われそうだなと感じる。
伊藤さんのことは別に嫌いではないが、職場の人はなにかと面倒だ。
「これからの打合せ次第かな。あ、そろそろ会社出ないと。植木さん、行きましょうか」
俺はおもむろに腕時計を見ると、パソコンをしまって外出の準備を始める。
その様子を見てそれ以上は話しかけられないと見切りをつけたのか、伊藤さんは自分のデスクへと戻っていった。
由美ちゃんだったら、こんな探り合いみたいな会話をしなくていいのになと、ふとそんなことが頭をよぎった。
植木さんは横目で俺と伊藤さんのやりとりを眺めていたが、俺が声をかけると出掛ける準備を整えて席を立ち上がった。
そして俺の方にすっと近づいてくると小声で話しかけてくる。
「お前、伊藤さんのことはどうなの?あの子、ものすっごい分かりやすく蒼太にアプローチしてんじゃん。気付いてんだろ?」
「‥‥まぁ薄々は」
「彼女と別れたんだろ?なら、ありなんじゃないの?あの子、可愛いって社内でも狙ってるやつ多いらしいぞ」
「そうですね。まぁまだ別れたばっかりだし、しばらくはいいですかね」
俺は角が立たないように濁した回答をした。
植木さんは頼りになる尊敬する先輩だけど、恋愛絡みのことに興味津々で首を突っ込んでくるところがあり、そこだけはいつも面倒だった。
納得のいかない表情を浮かべる植木さんがもう一度口を開きかけたところで、ちょうど広報担当の平井さんが合流したのでこの話が終わる。
平井さんが良いタイミングで現れてくれたのには助かった。
それから3人で大塚フードウェイの本社に向かい、受付で手続きを済ませると、先方の営業担当の三島さんが来て、会議室へ案内してくれた。
会議室では一番奥に植木さん、真ん中に本件の窓口になっている俺、そして扉側に平井さんという席順で腰をかけた。
しばらくすると三島さんに続き、同じく営業担当の佐藤さん、そして広報担当で俺の姉である並木百合が現れた。
あと広報担当がもう1人同席するらしく、揃うまでの間は今日の天気のことなどが話題のちょっとした雑談が始まった。
そうこうしているうちに会議室のドアがノックされ、もう1人の広報担当がコーヒーをのせたお盆を持って中に入ってくる。
そちらに目を向けて、俺は一瞬固まってしまった。
なぜなら、なんとその広報担当があの由美ちゃんだったからである。
目が合うと、お互いの目には「信じられない!」という驚きの色が浮かんでいた。
すぐにその驚きを隠すが、まさかこんなところで再会するとは思わずに内心動揺していたし、また会えたことを嬉しく思った。
そして同時に気づいてしまった。
つまり、由美ちゃんがうっとりとした表情で熱く語っていた推しというのは、俺の姉ではなかろうかと。
由美ちゃんも、打合せが始まって俺が名前を名乗った時に、俺が姉である百合の弟だということを察した様子だった。
一瞬ピクっと身体がわずかに反応していたのを見逃さなかった。
あいかわらず面白い反応をする子だ。
打合せは恙無く終了し、俺たちは会議室をあとにする。
再会した由美ちゃんと話すことはできなかったが、どこのだれかが分かったことに満足したし、今後も打合せで会うことになるからまた機会はあるだろうと思った。
だが、先方と挨拶を交わして別れた後、エントランスから外に出たところで姉に貰った万年筆が胸元にないことに気付いた。
いつもジャケットの内ポケットに入れていたのだ。
社会人になったお祝いでプレゼントされたもので、自分ではなかなか買わないちょっと高級な万年筆だったこともあり、気に入って愛用していたものだった。
「すみません、忘れ物したんでちょっと取りに戻ってきます。先に会社戻っていてください」
俺は植木さんと平井さんに一声かけると、大塚フードウェイの方へ踵を返す。
エントランスに戻ると、ちょうど由美ちゃんが慌てた様子で万年筆を片手に持って人を探していた。
忘れ物に気付いて持ってきてくれたのだった。
由美ちゃんと話す思わぬ機会が訪れたのだが、ちょっと気まずくなって2人とも沈黙してしまう。
その沈黙を破り、あの日のようにフランクに話しかけると、由美ちゃんもあの日のテンションで答えてくれた。
その何の含みもない話し方に俺は嬉しくなる。
思わず今夜の予定を聞き、やや強引に約束を取り付けると俺は足早にその場を去った。
またあんなふうに気軽に飲めると思うと楽しみになり、会社に戻るとサクサクと仕事を終わらせて、約束の時間に合わせて退社した。
伊藤さんの誘うような視線を感じたが、それにも気づかないふりをした。
その日以来、由美ちゃんと俺は完全に飲み友達となった。
特に予定がなければ週1回くらいのペースで平日の仕事終わりに飲んでいる。
いつも話すのは由美ちゃんの推し(つまり俺の姉)の話が中心の、他愛もない話ばかりだ。
俺も最初の時にシスコンと言われて彼女に振られる話など結構ぶっちゃけてしまったこともあり、もう隠すこともなく色々自分のことも話した。
特に姉関係のことを話すと、今までの彼女とは真逆で、姉を推しと崇める由美ちゃんは歓喜の声をあげる。
こんな探り合いのない気楽な会話ができる相手は本当に貴重だった。
しかも由美ちゃんは、いちいち言動が面白くて、ついつい声に出して笑ってしまう。
そんな俺の様子を見ていた洋一さんからは、こんなに笑ってる俺は珍しいと言われたが、確かにそうかもしれない。
年末が近づき、クリスマス前のシーズンの頃になると、クリスマス前の女子の気合がすごいという話題になった。
最初に会った時に由美ちゃんは合コンに行っていたと話していたから彼氏はいないのだろうが、俺はなんとなく由美ちゃんはどうなのかと聞いてみる。
すると、推しにしか関心がないとキッパリと断言された。
さらに付け加えるように由美ちゃんはつぶやく。
「ていうか、私、恋愛対象は男性だけど、今のところ好きな人とかできたことないし!」
「そうなの?」
「うん。彼氏もいたことない!そういうの本当によく分かんないんだよね~」
それはちょっと意外だった。
男と2人で飲んでいても全然普通だから、過去に彼氏がいたことはあるのだろうとなんとなく思っていたからだ。
由美ちゃんはそれを恥じているとかそういう様子はなかったが、周りに色々言われてウンザリしてるのかもなぁというのがその口調から察せられた。
「まぁ自分のペースでいいんじゃない?そのうち姉ちゃんより興味が湧く男が現れるかもだし。その気になった時には、俺が由美ちゃんに合いそうな人を紹介してあげるよ」
俺は焦ることはないという気持ちを込めて言葉を紡いだ。
今は推しにしか関心が向いていない由美ちゃんだが、本人がその気になればすぐに彼氏なんてできそうだ。
初恋を捧げられるなんて男にとっては嬉しいことなんじゃないだろうかと思う。
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