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第54幕 ちょい休憩 邪神戦争突入!!

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俺達はそれぞれ動き出した。
俺の考えた作戦は却下はされなかったが大幅に修正が必要で各種族の参謀たちが作戦会議を開いている。
バロン、ティターン、ポセイドン、カトレアはブランドンに修行をつけてもらっている。
残りの俺とフェイは製造をやっているが他の奴等も大変そうだがこっちも地獄だった。
1日睡眠時間が一時間が当然になっていた。
しかも他の種族達は魔道具を作る文化が無かったので説明にも多大な時間を要した。
俺もペットの暖房機を作ってやるくらいだからあまり偉そうには言えないが。

やるしかない!!





あれから早いもんで半年が経過した。
準備は順調に進んでいる。バロン達はかなりレベルアップしているようだ。俺達製作組も過労でぶっ倒れる奴もいたが聖女特製強制労働ゲルビタドリンクを飲まし無理矢理働かせている。

スマン!終わったら永眠する勢いで休ませてやるから!

この半年でやれることはやったつもりだ。

まず空に開いた穴を閉じることができるか試みたが失敗する。どうやら閉じることは可能らしいけど出てくる邪気を完全に停止させなければ無理らしい。今できるのは邪気を抑え込むことだけだった。

次に戦うフィールド形成魔道具の開発に取りかかった。海上ではどうしてもこちらに分が悪すぎる。悪魔は大抵飛べる奴が多いので飛行型の場合も考え必要になるだろう。
それにどれだけの被害がでるかもわからない。特にポセイドン達魚人や人魚達は戦場予定地から一番近い、勝っても次の日から暮らせないじゃ意味がない。被害を最小限に抑える必要がある。

そこで第1案は完全消滅が目的だが、それが不可能な場合の第2案としてまず邪神が出て来たら空の穴を閉じ、戦場フィールドは空間に穴を開けるやり方を応用した物を開発したので、そのフィールド内で邪神を出来る限り弱らせフィールドの入り口を閉じて閉じ込めるという作戦をとる。第2案の場合500年は閉じ込められる予定だ。

それから新型魔行船の開発だが従来型の何倍ものスペックを要する魔行船が出来た。まあ船より戦闘機をイメージして作ったからな。今は完成した魔行船の操作などを慣れさせる訓練を兵士にしている。どの種族も基本的に真面目な奴が多いのである程度説明してやれば勝手に勉強してすぐマスターしていった。

あとどれだけの時間が残されているかわからないが出来る限りのことは、

『ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!緊急警報!邪気が今までの何十倍に増大しました!緊急警報!これは訓練ではありません!繰り返し・・・!』

「・・・・・ハッ!バロン達に連絡しろ!」

どうやら時間がないようです!!
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