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第四章 魔法使いと大会
番外編 勇者司の苦痛(ツカサ視点)
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「ーツカサ様。この大魔法使い大会で確か…伝説の装備、「賢者の杖」が優勝商品にされているみたいですね」
「え?そーなの?」
突然ディリーに伝えられ、振り返る。
…ここか。
コロシアムのような形をしたような会場は魔力に満ち溢れているのが分かる。勇者の力として目覚めた「察知」の能力が働いているのだろう。
「で、その商品ゲット出来ないんじゃない?だってもう大会始まってるよ?」
「ご安心を。…我々の味方がその大会に潜り込んでいるので、必ず手に入れるでしょう」
「ふぅん…でも、杖なんて俺使えねーよ。だって、勇者…だし」
「…本来は、勇者の相棒が身につけるものですから」
「………」
ディリーは俺の顔色をうかがう。
…分かってるよ。言いたい事は。
拓也を追って消えたりしないか。
はたまた、もうそのことがもれているのではないか…ってね。
残念だが、もう分かってる。
拓也は、王宮から放り出されたみたいだ。
俺は王宮のメイドが囁いていた噂話を聞いたのだ。
「じゃあ、大会鑑賞でもしよーぜ」
「そうですね…」
と、
ドカアァァァァンッ!!
「!?」
「な、何だっ!?」
突然爆発音が響いた。
見れば、会場の壁が崩れ去っていた。
「ヒィィイイイッ!!」
「ギャアアアアッ!!」
悲鳴が飛び交い、観客達が会場から飛び出して来た。
「一体何が起こったのです!?」
ディリーが逃げ出した観客の一人を捕まえて聞いた。
「ひ…あ、あ、」
「何が、起こったので!?」
「て、天使…」
「え?」
「天使が…壁を…爆破した!ヒィィッ!!」
それだけを言い残し、ディリーを振り払い逃げていってしまった。
「…天使………?」
「………」
『何々~?大変な事になってるわね~?』
「リリーシュ!」
久しぶりに語りかけてきたリリーシュに俺は動揺する。
リリーシュの声は、いつものおどけた感じだ。
『うう~ん。まさか、アリスが天使を創るなんてことないだろうしね』
「アリス!?誰だ!?」
『私の娘よ~。今は創造神やってるわ~』
「創造神…」
『ええ~』
のほほんとした調子はいつもとは変わらない。
それが、酷く恐ろしく感じた。
『天使って創造神のサポーターとして生み出されるものなのよ~。そもそも神様に出来ないことをやってもらうの。…下界に降りてきたって事は…天罰でも降ろすつもりなのかしらぁ?』
「そ、そんな…」
考え込むかのように唸るリリーシュに急いで語りかけた。
「天罰って何だよ!?」
『…人間が、禁忌を犯したとか』
「は!?」
『つまりぃ…神の怒りに触れた者は皆殺し、みたいなぁ?』
「なっ…!」
『ほら、アレ見てよ』
リリーシュが「アレ、アレ」と言うのでさっきの爆発で壁に空いた穴を見ると…
ツインテールの女の子が、血を吐き出して倒れていた。
その近くで竜と共に立ち向かうピンク髪の少年。
向き合っているのは…
「…!?」
赤いマントを羽織った金髪緑眼の…天使。
真っ白な羽を携えて、ニヤリと凶悪な笑みを浮かべるソレ。
「…あ」
途端に、気持ち悪い物が体の中で暴れ出した。
気持ち悪い…苦しい。
「うっ…ぐ」
「ツカサ様っ!?」
ヤバい…頭が、痛い!!
『ちょっと…しっかりしてよ。ツカサ。…ツカサ?』
その声を最後に、俺は意識を失った。
「え?そーなの?」
突然ディリーに伝えられ、振り返る。
…ここか。
コロシアムのような形をしたような会場は魔力に満ち溢れているのが分かる。勇者の力として目覚めた「察知」の能力が働いているのだろう。
「で、その商品ゲット出来ないんじゃない?だってもう大会始まってるよ?」
「ご安心を。…我々の味方がその大会に潜り込んでいるので、必ず手に入れるでしょう」
「ふぅん…でも、杖なんて俺使えねーよ。だって、勇者…だし」
「…本来は、勇者の相棒が身につけるものですから」
「………」
ディリーは俺の顔色をうかがう。
…分かってるよ。言いたい事は。
拓也を追って消えたりしないか。
はたまた、もうそのことがもれているのではないか…ってね。
残念だが、もう分かってる。
拓也は、王宮から放り出されたみたいだ。
俺は王宮のメイドが囁いていた噂話を聞いたのだ。
「じゃあ、大会鑑賞でもしよーぜ」
「そうですね…」
と、
ドカアァァァァンッ!!
「!?」
「な、何だっ!?」
突然爆発音が響いた。
見れば、会場の壁が崩れ去っていた。
「ヒィィイイイッ!!」
「ギャアアアアッ!!」
悲鳴が飛び交い、観客達が会場から飛び出して来た。
「一体何が起こったのです!?」
ディリーが逃げ出した観客の一人を捕まえて聞いた。
「ひ…あ、あ、」
「何が、起こったので!?」
「て、天使…」
「え?」
「天使が…壁を…爆破した!ヒィィッ!!」
それだけを言い残し、ディリーを振り払い逃げていってしまった。
「…天使………?」
「………」
『何々~?大変な事になってるわね~?』
「リリーシュ!」
久しぶりに語りかけてきたリリーシュに俺は動揺する。
リリーシュの声は、いつものおどけた感じだ。
『うう~ん。まさか、アリスが天使を創るなんてことないだろうしね』
「アリス!?誰だ!?」
『私の娘よ~。今は創造神やってるわ~』
「創造神…」
『ええ~』
のほほんとした調子はいつもとは変わらない。
それが、酷く恐ろしく感じた。
『天使って創造神のサポーターとして生み出されるものなのよ~。そもそも神様に出来ないことをやってもらうの。…下界に降りてきたって事は…天罰でも降ろすつもりなのかしらぁ?』
「そ、そんな…」
考え込むかのように唸るリリーシュに急いで語りかけた。
「天罰って何だよ!?」
『…人間が、禁忌を犯したとか』
「は!?」
『つまりぃ…神の怒りに触れた者は皆殺し、みたいなぁ?』
「なっ…!」
『ほら、アレ見てよ』
リリーシュが「アレ、アレ」と言うのでさっきの爆発で壁に空いた穴を見ると…
ツインテールの女の子が、血を吐き出して倒れていた。
その近くで竜と共に立ち向かうピンク髪の少年。
向き合っているのは…
「…!?」
赤いマントを羽織った金髪緑眼の…天使。
真っ白な羽を携えて、ニヤリと凶悪な笑みを浮かべるソレ。
「…あ」
途端に、気持ち悪い物が体の中で暴れ出した。
気持ち悪い…苦しい。
「うっ…ぐ」
「ツカサ様っ!?」
ヤバい…頭が、痛い!!
『ちょっと…しっかりしてよ。ツカサ。…ツカサ?』
その声を最後に、俺は意識を失った。
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