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第七章 天使との関わり
第九十六話 妹の決心と、姉の純愛
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「とにかく、ディリー。すまないが、もうここを出るぞ」
「えっ!?も、もうですか?」
司の言葉に、ディリーはあたふためいた。
名残惜しそうにナナカを見て、また静かに涙ぐむ。
「そうですね……魔王の魔の手は刻一刻と迫っています。こんな状況でゆっくりするなんて」
「お姉ちゃん……」
二人はまたハグをした。
ナナカも心を許したようで、ディリーにすり寄っている。
……何かちょっと、気の毒だ。
「なあ、司。伝説の装備って、あといくつ必要なんだ?」
「ん?ああ……いくつだっけ」
司はニパッと輝かしいほど、ディリーに笑いかけた。
ディリーは額に手を当ててため息をつく。
「はぁ……全く。しっかり把握しておいてくださいね。まず、一つ目はツカサ様がお持ちの「勇者の聖剣」。二つ目は、タクヤ様がお持ちの「賢者の杖」。そして三つ目が、つい最近手にした「エルフの守護」。最後の四つ目、五つ目はセットになっています。「勇者の鎧」、「賢者のローブ」です。この二つは引き離すと何の役にも立たないガラクタ同然になるので、一緒に保管されています」
ガラクタって。
言い方ってものがあるだろ、言い方。
にしても……賢者の杖が伝説の装備って、何か得した気分になるな。
俺は懐から賢者の杖を取り出して、まじまじと眺めてみた。
「あっ、タクヤ!それ、すっごく綺麗だな!」
ナナカは賢者の杖に興味を示したようで、パッと俺の腕に飛びついてきた。
「わあ……宝石だ。しかも、黒色。初めて見るや」
女性はやっぱり、光り物が好きなんだろうか。……カラスじゃないけど。
ナナカは宝石を眺めて、頬を緩めた。
あっ、見てる。
ディリーが何かジロジロ見てる。
「……アモネス」
「何?お姉ちゃん」
ナナカが顔を上げると、ディリーは腰に下げているポーチを探り出した。
「はい、これ」
「えっ!?」
ディリーが取り出したのは、綺麗なサファイアがついたイヤリングだった。
何故サファイアだと分かるかというと、俺の世界で一回見たことがあったからだ。
何か、作り物とは違う深みがあるよな。
ナナカは驚きを顔全体で現して、イヤリングとディリーの顔を交互に見つめる。
「え……う、え?」
「あげるわ」
「えぇえっ!?こ、こんな高価な物を!?」
流石にナナカもイヤリングの価値が分かったらしい。
たじろいで受け取ろうとしない。
ディリーはそんなナナカを宥めるように、優しく続けた。
「いいのよ。私は、もう持ってるから」
「あ……」
ディリーは自分の右耳を触ってみせた。
チリン、と綺麗な音色を響かせて、イヤリングが揺れる。
「私とお揃い、嫌?」
「ううん、すっごく嬉しい!!ありがとう、お姉ちゃん!!」
イヤリングを受け取り、ナナカはとても喜んでいる。
心から嬉しそうだ。
姉からの贈り物で、感極まっているのだろう。
ディリーはその様子を見つめながら、切なげに微笑んだ。
「じゃあね、アモネス。お姉ちゃんは行くけど、元気でね」
「?何言ってるの、お姉ちゃん」
「ーーえ?」
「私も行くに決まってるじゃない」
キョトンとした顔で、さも当たり前という顔でナナカは言ってみせた。
「えっ!?も、もうですか?」
司の言葉に、ディリーはあたふためいた。
名残惜しそうにナナカを見て、また静かに涙ぐむ。
「そうですね……魔王の魔の手は刻一刻と迫っています。こんな状況でゆっくりするなんて」
「お姉ちゃん……」
二人はまたハグをした。
ナナカも心を許したようで、ディリーにすり寄っている。
……何かちょっと、気の毒だ。
「なあ、司。伝説の装備って、あといくつ必要なんだ?」
「ん?ああ……いくつだっけ」
司はニパッと輝かしいほど、ディリーに笑いかけた。
ディリーは額に手を当ててため息をつく。
「はぁ……全く。しっかり把握しておいてくださいね。まず、一つ目はツカサ様がお持ちの「勇者の聖剣」。二つ目は、タクヤ様がお持ちの「賢者の杖」。そして三つ目が、つい最近手にした「エルフの守護」。最後の四つ目、五つ目はセットになっています。「勇者の鎧」、「賢者のローブ」です。この二つは引き離すと何の役にも立たないガラクタ同然になるので、一緒に保管されています」
ガラクタって。
言い方ってものがあるだろ、言い方。
にしても……賢者の杖が伝説の装備って、何か得した気分になるな。
俺は懐から賢者の杖を取り出して、まじまじと眺めてみた。
「あっ、タクヤ!それ、すっごく綺麗だな!」
ナナカは賢者の杖に興味を示したようで、パッと俺の腕に飛びついてきた。
「わあ……宝石だ。しかも、黒色。初めて見るや」
女性はやっぱり、光り物が好きなんだろうか。……カラスじゃないけど。
ナナカは宝石を眺めて、頬を緩めた。
あっ、見てる。
ディリーが何かジロジロ見てる。
「……アモネス」
「何?お姉ちゃん」
ナナカが顔を上げると、ディリーは腰に下げているポーチを探り出した。
「はい、これ」
「えっ!?」
ディリーが取り出したのは、綺麗なサファイアがついたイヤリングだった。
何故サファイアだと分かるかというと、俺の世界で一回見たことがあったからだ。
何か、作り物とは違う深みがあるよな。
ナナカは驚きを顔全体で現して、イヤリングとディリーの顔を交互に見つめる。
「え……う、え?」
「あげるわ」
「えぇえっ!?こ、こんな高価な物を!?」
流石にナナカもイヤリングの価値が分かったらしい。
たじろいで受け取ろうとしない。
ディリーはそんなナナカを宥めるように、優しく続けた。
「いいのよ。私は、もう持ってるから」
「あ……」
ディリーは自分の右耳を触ってみせた。
チリン、と綺麗な音色を響かせて、イヤリングが揺れる。
「私とお揃い、嫌?」
「ううん、すっごく嬉しい!!ありがとう、お姉ちゃん!!」
イヤリングを受け取り、ナナカはとても喜んでいる。
心から嬉しそうだ。
姉からの贈り物で、感極まっているのだろう。
ディリーはその様子を見つめながら、切なげに微笑んだ。
「じゃあね、アモネス。お姉ちゃんは行くけど、元気でね」
「?何言ってるの、お姉ちゃん」
「ーーえ?」
「私も行くに決まってるじゃない」
キョトンとした顔で、さも当たり前という顔でナナカは言ってみせた。
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