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第一章 勇者は親友、俺は平均魔法使い
第三話 村の活性化のための服作り
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「おはようございます、魔法使い様」
「…おはよう」
まさか、こんな朝早く起こされるとは思わなかった。
眠たい目をこすりながら俺は起こしてくれたリチャードさんに、「今は何月何日何曜日、何時ですか?」と聞いた。
「今日は緑の月の15日月の日、そして今は6時ですよ」
…ん?んん?
去っていくリチャードさんの言った言葉に俺は困惑した。
なに?緑?月??
何じゃそりゃ。
「「取得」、なんか分かる?」
『主に何月何日何曜日、何時かを言われましたね』
その後、取得に説明してもらったのは次の通りだ。
1月ー〉赤月
2月ー〉青月
3月ー〉黄月
4月ー〉桃月
5月ー〉緑月
6月ー〉雨月
7月ー〉光月
8月ー〉照月
9月ー〉天月
10月ー〉恵月
11月ー〉豊月
12月ー〉寒月
月曜日ー〉月の日
火曜日ー〉火の日
水曜日ー〉水の日
木曜日ー〉木の日
金曜日ー〉金の日
土曜日ー〉土の日
日曜日ー〉日の日
むむむむ…
覚えられん。
分かることは今は5月15日月曜日、6時だってことだけだ。
さっぱり分からないのでとりあえず置いとく。
「着替えるか…」
のそのそとベッドから這い上がり、部屋の隅に置いてある麻の服を手に取った。と、
『私「取得」でスキル瞬時着替えを取得しますか?』
「?瞬時着替えって?」
『瞬時着替えとは手に取った服を瞬間的に身に付けることが出来るスキルです』
なにそれ。めちゃくちゃ便利じゃん。
てか異世界ってだけでやたらと便利だな~…
「じゃあ、お願い」
『かしこまりました…』
とたん、服が制服のスベスベ感から、麻布のゴワゴワ感に変わる。
「うわ…なんというか…」
『着心地は良くないでしょうね』
そうか。異世界と俺の世界は大分違うもんな。納得は出来る。
「なあ「取得」。服って作ることできない?」
『材料があれば可能です』
「じゃあ、材料集めるかあ…」
どうせだし、この村も活性化させよう。
そう、心に決めた。
「あ!おはよう魔法使い様っ!!」
「おはよう、ネネ」
昨日話した赤髪の少女が声をかけてきた。
少女はネネというらしい。
「ネネ、この村で一番博識な人って誰?」
「はくしき…?」
「頭のいい人ってこと」
「!それはね!カストルさんだよ!」
ネネは、井戸から水をくんでいる青年を指差した。
俺はその青年、カストルさんに話しかけた。
「あの」
「?あ!おはようございます、魔法使い様!」
「おはよう」
カストルさんは、俺にニコッと笑いかけた。
うん、美形だ。
光の角度によっては緑色にも見える金髪。
それに目は水色。
金髪碧眼ってこんなのかな?
「あの、糸や布や針の手に入れ方って分かります?」
「ええ、知ってます。ですが、危険ですよ」
「?なんでです?」
「糸、布、針などは魔族のいる土地、または魔族自体からとれるもので…」
へえ。そうなんだ。
「ウルフ攻略もかねて行ってきます。その土地ってどこですか?」
「それは、あの裏山ですよ」
カストルさんが示したのは、草原の広がる山だった。
「ここか…」
ついたのは、なんにもない草原地帯だった。
『取得でスキル「採集」を取得しますか?』
「採集って?」
『見れば分かります』
要するに取得しろってことか。
「分かった、お願い」
『かしこまりました…』
すると、フォンッとステータス画面が俺の目の前に出てきた。
名前 タクヤ・サカモト
性別 男
種族 人間
称号 魔法使い レベル1
属性 水 レベル2、光 レベル1、闇 レベル1、聖 レベル1
召喚の加護
創造神アリスの加護
スキル 取得 レベル1
瞬時着替え
採集 レベル1
体力 40
攻撃力 30
守備力 15
魔力 120
気力 60
うん、なんか色々増えてるな~。
『ではまず、採集をタップしてください』
「分かった」
俺は言われるとうりに採集をタップする。すると、こんな文字が浮かび上がった。
エリノオール王国村の裏山、ボボカの山。
糸ー〉キラースパイダーの糸
布ー〉羊の毛
針ー〉針山
ハーブー〉クポの実
「うわ…!」
『ご所望の品が表示されますので、それを探してみてください』
とりあえず、まず草らへんを探してみる。と、
「あれ、かな?」
クポの実の所に表示されるイラストと全く同じ赤色の実を付けた植物を見つけた。
「っと」
プチッと草をつむと、ピロリーンと音が鳴る。
『採集、レベルアップしました』
「え?もう?」
『最初はこんな感じです。つんだものはスキル「無限空間」でしまえますが、取得しますか?』
「うん」
そして俺は取得した「無限空間」にクポの実を入れた。
なんか、楽しくなってきたぞ。
もっと探そう。
「…おはよう」
まさか、こんな朝早く起こされるとは思わなかった。
眠たい目をこすりながら俺は起こしてくれたリチャードさんに、「今は何月何日何曜日、何時ですか?」と聞いた。
「今日は緑の月の15日月の日、そして今は6時ですよ」
…ん?んん?
去っていくリチャードさんの言った言葉に俺は困惑した。
なに?緑?月??
何じゃそりゃ。
「「取得」、なんか分かる?」
『主に何月何日何曜日、何時かを言われましたね』
その後、取得に説明してもらったのは次の通りだ。
1月ー〉赤月
2月ー〉青月
3月ー〉黄月
4月ー〉桃月
5月ー〉緑月
6月ー〉雨月
7月ー〉光月
8月ー〉照月
9月ー〉天月
10月ー〉恵月
11月ー〉豊月
12月ー〉寒月
月曜日ー〉月の日
火曜日ー〉火の日
水曜日ー〉水の日
木曜日ー〉木の日
金曜日ー〉金の日
土曜日ー〉土の日
日曜日ー〉日の日
むむむむ…
覚えられん。
分かることは今は5月15日月曜日、6時だってことだけだ。
さっぱり分からないのでとりあえず置いとく。
「着替えるか…」
のそのそとベッドから這い上がり、部屋の隅に置いてある麻の服を手に取った。と、
『私「取得」でスキル瞬時着替えを取得しますか?』
「?瞬時着替えって?」
『瞬時着替えとは手に取った服を瞬間的に身に付けることが出来るスキルです』
なにそれ。めちゃくちゃ便利じゃん。
てか異世界ってだけでやたらと便利だな~…
「じゃあ、お願い」
『かしこまりました…』
とたん、服が制服のスベスベ感から、麻布のゴワゴワ感に変わる。
「うわ…なんというか…」
『着心地は良くないでしょうね』
そうか。異世界と俺の世界は大分違うもんな。納得は出来る。
「なあ「取得」。服って作ることできない?」
『材料があれば可能です』
「じゃあ、材料集めるかあ…」
どうせだし、この村も活性化させよう。
そう、心に決めた。
「あ!おはよう魔法使い様っ!!」
「おはよう、ネネ」
昨日話した赤髪の少女が声をかけてきた。
少女はネネというらしい。
「ネネ、この村で一番博識な人って誰?」
「はくしき…?」
「頭のいい人ってこと」
「!それはね!カストルさんだよ!」
ネネは、井戸から水をくんでいる青年を指差した。
俺はその青年、カストルさんに話しかけた。
「あの」
「?あ!おはようございます、魔法使い様!」
「おはよう」
カストルさんは、俺にニコッと笑いかけた。
うん、美形だ。
光の角度によっては緑色にも見える金髪。
それに目は水色。
金髪碧眼ってこんなのかな?
「あの、糸や布や針の手に入れ方って分かります?」
「ええ、知ってます。ですが、危険ですよ」
「?なんでです?」
「糸、布、針などは魔族のいる土地、または魔族自体からとれるもので…」
へえ。そうなんだ。
「ウルフ攻略もかねて行ってきます。その土地ってどこですか?」
「それは、あの裏山ですよ」
カストルさんが示したのは、草原の広がる山だった。
「ここか…」
ついたのは、なんにもない草原地帯だった。
『取得でスキル「採集」を取得しますか?』
「採集って?」
『見れば分かります』
要するに取得しろってことか。
「分かった、お願い」
『かしこまりました…』
すると、フォンッとステータス画面が俺の目の前に出てきた。
名前 タクヤ・サカモト
性別 男
種族 人間
称号 魔法使い レベル1
属性 水 レベル2、光 レベル1、闇 レベル1、聖 レベル1
召喚の加護
創造神アリスの加護
スキル 取得 レベル1
瞬時着替え
採集 レベル1
体力 40
攻撃力 30
守備力 15
魔力 120
気力 60
うん、なんか色々増えてるな~。
『ではまず、採集をタップしてください』
「分かった」
俺は言われるとうりに採集をタップする。すると、こんな文字が浮かび上がった。
エリノオール王国村の裏山、ボボカの山。
糸ー〉キラースパイダーの糸
布ー〉羊の毛
針ー〉針山
ハーブー〉クポの実
「うわ…!」
『ご所望の品が表示されますので、それを探してみてください』
とりあえず、まず草らへんを探してみる。と、
「あれ、かな?」
クポの実の所に表示されるイラストと全く同じ赤色の実を付けた植物を見つけた。
「っと」
プチッと草をつむと、ピロリーンと音が鳴る。
『採集、レベルアップしました』
「え?もう?」
『最初はこんな感じです。つんだものはスキル「無限空間」でしまえますが、取得しますか?』
「うん」
そして俺は取得した「無限空間」にクポの実を入れた。
なんか、楽しくなってきたぞ。
もっと探そう。
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