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二週間なんのトラブルもなく馬車に揺られてやってきましたフォーテスキュー領。長かった。ここまで長かった。もう王都に戻りたくないくらい遠かった。
「ここまで来たらあとちょっとですよ! といってもここから家まで二時間かかるんですけどね」
「あと少し、だな」
辻馬車を拾って四年と数か月ぶりの我が家へとたどり着いた。
「我が家へようこそフランシスさん」
+++++
「まあフェリシア、随分大人っぽくなって!」
「お母様! お久しぶりです! お父様も!」
「おいおい、私はついでかい?」
「お父様、お母様、紹介します。フランシスさんです」
「フランシス・アンダーソンと申します。お嬢様とお付き合いさせていただいております」
「随分年が離れているようだね」
「色々あったのです」
「ぜひその色々を聞いてみたいものだ」
「お父様と恋バナをするのはちょっと……」
「あら、じゃあお母様に聞かせてくれる?」
「まあお母様なら……。実は学園に入学してからというもののある方の取り巻きをしていたのですがようやく目が覚めまして。取り巻きをやめて一人でいるところを仲間外れにされているのかと心配してくださったのが始まりです」
「まあ、それでどうなったの?」
「そこからちょっとずつ仲良くなって今に至ります」
さすがの私も既成事実もろもろのやり取りを両親に伝える勇気はない。そんな蛮勇持ち合わせてない。
お母様はこの説明でまあそうなの、と納得してくれたのだが問題はお父様である。ちょっと年が離れすぎてるんじゃないかなどとブツブツ言っている。
「いい人がいたらふん縛ってでも領地に連れて帰れとのことでしたからフランシスさんを連れて来ましたがなにか問題でも?」
にっこりと笑顔で言い切ればお父様も黙った。それから四人で会話をしてお父様もフランシスさんを選んだことに納得してくれたようだった。
両親とフランシスさんの顔合わせは上手くいったと思う。お父様は最初フランシスさんの年齢に引っかかっていたみたいだけど、最終的にすぐにでも領地に来てほしいと言うくらいには気に入ってもらえた。それから正式に婚約したからミッションコンプリート。あとは私が学園を卒業したら結婚するだけ。やりきった……。これにて婚活終了! おめでとう!
今後の流れとしては来年の夏休みに一度帰省してドレスの採寸。冬休みは帰省できないから卒業後に試着してそれから細かいところを直してもらって三か月後には挙式の予定だ。取り巻き仲間は招待したら来てくれるだろうか。さすがに片道二週間かかるし断られるかしら。あとある意味でアレックス様のおかげだから招待した方がいいのだろうか。などと考えている私は今猛烈に浮かれている。
「はっ……!」
婚活終了じゃない! まだ結婚までフランシスさんに振られないっていう大事なミッションがあるじゃないの! でも振られないようにするってどうすれば……? 色仕掛け、はもうしているようなものだし(私に色気があるかは置いておいて)、胃袋は掴みつつあると信じたい。もしかして、できること、ない……? なら今の路線を継続すればいいの? でもマンネリは避けたい。飽きられないようにしたいのだ。
というわけでお母様に相談したんだけど既成事実つくっちゃえば? と言われて終わった。それはもう試しているんですとも言えずに黙り込んだ。だいたい卒業するまで最後まではしないって明言されているし……。これ以上のいかがわしい行為ってなに……? 自分から責めればいいの……?
「そうだ……」
私たちの行ういかがわしい行為は私が気持ちよくなっておしまいなのだ。フランシスさんにも気持ちよくなってもらえばいいのでは? フランシスさんもそういう気分になっていることは間違いないのだ。固くなってたし。別に最後までしなくても手とか口とかでよくなってもらえばいいのだ。考えれば考えるほどいい案な気がしてくる。でも一つ問題がある。前世の記憶があるから御令嬢にしては耳年増なわけだがフランシスさんはそんなことは知らない。引かれないだろうか?
……全部教えてもらう体で行えばよいのでは? 我ながら妙案だと思った。王都に戻ったら試してみよう。その前に夏休みの課題と戦わないといけないけど。
「ここまで来たらあとちょっとですよ! といってもここから家まで二時間かかるんですけどね」
「あと少し、だな」
辻馬車を拾って四年と数か月ぶりの我が家へとたどり着いた。
「我が家へようこそフランシスさん」
+++++
「まあフェリシア、随分大人っぽくなって!」
「お母様! お久しぶりです! お父様も!」
「おいおい、私はついでかい?」
「お父様、お母様、紹介します。フランシスさんです」
「フランシス・アンダーソンと申します。お嬢様とお付き合いさせていただいております」
「随分年が離れているようだね」
「色々あったのです」
「ぜひその色々を聞いてみたいものだ」
「お父様と恋バナをするのはちょっと……」
「あら、じゃあお母様に聞かせてくれる?」
「まあお母様なら……。実は学園に入学してからというもののある方の取り巻きをしていたのですがようやく目が覚めまして。取り巻きをやめて一人でいるところを仲間外れにされているのかと心配してくださったのが始まりです」
「まあ、それでどうなったの?」
「そこからちょっとずつ仲良くなって今に至ります」
さすがの私も既成事実もろもろのやり取りを両親に伝える勇気はない。そんな蛮勇持ち合わせてない。
お母様はこの説明でまあそうなの、と納得してくれたのだが問題はお父様である。ちょっと年が離れすぎてるんじゃないかなどとブツブツ言っている。
「いい人がいたらふん縛ってでも領地に連れて帰れとのことでしたからフランシスさんを連れて来ましたがなにか問題でも?」
にっこりと笑顔で言い切ればお父様も黙った。それから四人で会話をしてお父様もフランシスさんを選んだことに納得してくれたようだった。
両親とフランシスさんの顔合わせは上手くいったと思う。お父様は最初フランシスさんの年齢に引っかかっていたみたいだけど、最終的にすぐにでも領地に来てほしいと言うくらいには気に入ってもらえた。それから正式に婚約したからミッションコンプリート。あとは私が学園を卒業したら結婚するだけ。やりきった……。これにて婚活終了! おめでとう!
今後の流れとしては来年の夏休みに一度帰省してドレスの採寸。冬休みは帰省できないから卒業後に試着してそれから細かいところを直してもらって三か月後には挙式の予定だ。取り巻き仲間は招待したら来てくれるだろうか。さすがに片道二週間かかるし断られるかしら。あとある意味でアレックス様のおかげだから招待した方がいいのだろうか。などと考えている私は今猛烈に浮かれている。
「はっ……!」
婚活終了じゃない! まだ結婚までフランシスさんに振られないっていう大事なミッションがあるじゃないの! でも振られないようにするってどうすれば……? 色仕掛け、はもうしているようなものだし(私に色気があるかは置いておいて)、胃袋は掴みつつあると信じたい。もしかして、できること、ない……? なら今の路線を継続すればいいの? でもマンネリは避けたい。飽きられないようにしたいのだ。
というわけでお母様に相談したんだけど既成事実つくっちゃえば? と言われて終わった。それはもう試しているんですとも言えずに黙り込んだ。だいたい卒業するまで最後まではしないって明言されているし……。これ以上のいかがわしい行為ってなに……? 自分から責めればいいの……?
「そうだ……」
私たちの行ういかがわしい行為は私が気持ちよくなっておしまいなのだ。フランシスさんにも気持ちよくなってもらえばいいのでは? フランシスさんもそういう気分になっていることは間違いないのだ。固くなってたし。別に最後までしなくても手とか口とかでよくなってもらえばいいのだ。考えれば考えるほどいい案な気がしてくる。でも一つ問題がある。前世の記憶があるから御令嬢にしては耳年増なわけだがフランシスさんはそんなことは知らない。引かれないだろうか?
……全部教えてもらう体で行えばよいのでは? 我ながら妙案だと思った。王都に戻ったら試してみよう。その前に夏休みの課題と戦わないといけないけど。
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