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「君が、高城幸哉くんだね?」


会長との話をぶった切って話しかけたのは親衛隊総隊長。


このゲームの悪役である。


「そうですけど?親衛隊総隊長が俺になにか?」


庶務や会計、副会長が親衛隊総隊長を睨みつけていたが、このキャラはもう嫌われキャラなのだろうか?


「あぁ。いや。先日親衛隊の会議で、君と書記様のことを聞かれてね。総隊長としては聞いておかないとって思ってね。」


親衛隊総隊長は、少し申し訳なさそうに俺に聞く。


「俺と書記様は、友達関係ですよ。暴力やカツアゲなどをしているわけでは……。」


確かに、俺はヤンキーだけど、暴力はしねぇ!正当防衛でやっつけるだけだからな!


世の中では、それを暴力って言われちまったっらそれまでだけど……。


「そうですね。それは、こちらの調べでも分かっってます。だって、昨日は裏庭のねk」


「うわあああああ!!」


「おっと。恥ずかしがることはないですよ?とても可愛かったです。」


なんで、昨日俺が裏庭で猫と遊んでたこと知ってんだよ!


つか、この怖い顔で猫と遊んでたら可愛いより怖いだろ!地獄絵図としか誰も思わねぇよ!


もしかしたら、副会長より腹ん中黒いんじゃないか?と思うほどの笑顔に俺は鳥肌がたった。


考えるだけで寒気がする


「幸哉様が恥ずかしがっている!!なんてふつくしい!!」


「!!!( ゚д゚)ハッ!!!!親衛隊総隊長×ヤンキー??ktkr\( 'ω')/ヒャッハアアアアアア」


なんか、もう、カオス。


その日の食堂は、腐男子の鼻血と親衛隊の黄色い歓声で創立初の煩さだったとか……。


てかここの腐男子雑食すぎん?


「あ、僕の名前言ってなかったね。上城透かみしろとおるよろしくね。」


親衛隊総隊長はそう言って俺の頬に唇を落とす。


見た目は、いいからそれだけで絵になるのだが相手が俺なのでいい絵にはならない。


と、呑気に考えてると思ったか!!??無茶苦茶恥ずかしいよ!


言っとくけど、書記様にあすなろ抱きされてる時だって俺の心は恥ずかしさでいっぱいだったよ!


「ばっ!そういうのは、好きなやつにやれよ!」


「んー?でも、僕、幸哉くんのこと気に入っちゃったから、いつか好きになるかも♪」


と笑顔で俺に言う。


そういうのは、主人公とやって!!


好きになるかもってなんでだよ!趣味悪いよ!


「幸哉……。お前、モテモテだな。」


と、主人公の朱音が言う。


本当だったら、お前がモテモテになるはずなの!


そんな、哀れみの目で俺を見ないでぇー(´;ω;`)ウゥゥ


「他人事みたいに言いやがってー!」


と涙目になりながら、朱音に縋り付く。


そして、その後のトイレは満員だったらしいぜ★


もう、俺知らない……。


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