宿屋マリリン亭の日常

天地海

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仕入れの日:木

第2話

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「あんれ? リータ先輩は?」
「外でベローナのお出迎え」
「マリリン、ベローナさんが着いたわよ」
 タイミングよく、リータ先輩が扉を開けてそう言った。
「そう、じゃあいつものように裏口の方へ回ってもらって」
「はい」
 扉から顔だけ出していたリータ先輩は、サッと身を隠すように扉を閉めた。
「それじゃあ、私たちも行きましょう」
「んだな。アンリエッタ、こっちだ」
 レイナ先輩に促され、サラはアンリエッタの手を引く。
 キッチンを抜けて、裏庭に出る。
 裏庭には裏通り側に面する扉があった。
 すでにリータ先輩に扉は開けられていて、そこには行商人のベローナさんがタバコをくわえて立っていた。
「ごきげんよう、ベローナさん」
 レイナ先輩が会釈をしてあいさつをする。
「こんちは、ベローナさん」
 サラもその後に続いた。
「はいはい、こんにちは」
 ベローナさんはタバコを指の間に挟み、煙を吹かしてから気怠そうにあいさつを交わした。
 端から見ると機嫌が悪そうに見えるけど、そうではない。
 これがいつものベローナさんなのだ。
 妖艶な切れ長の目。フローレンスさんに似ているが、色っぽさが全然違う。
 長い黒髪は手入れをしたらさぞや映えるだろうに、めんどくさいとかでいつも後ろで束ねているだけだった。
「ほれ、アンリエッタも」
 サラがアンリエッタの背中を押してベローナさんの前に立たせる。
「……え、えと……。アンリエッタです、初めまして」
 緊張しているのは見て取れるのだが、あいさつはやはり様になっていた。
「なあに? もしかして新人ちゃん? また子供を雇ったの?」
 ベローナさんは旅の冒険者上がりの行商人なので、顔立ちは整っているのにちょっとがさつで口調もやや乱暴だった。
 アンリエッタが硬直してしまったので、代わりにサラが答える。
「そー見えっか? だども、アンリエッタはもう十四歳。わだすがここへ来た時と同じなんよ」
「へぇ……。そりゃ悪かったわ。そういえば、サラも初めて会った時はこのくらいだったものね。私も年をとったってことかな」
「んなこたねーべ。ベローナさんは今でも三十代前半くれーに見えっぺな。もすかしで、冒険者ん頃に不老不死の薬でも見つけたわけじゃねーだろーね?」
「おや、うれしいこと言ってくれるじゃない。それとももしかして、マリリンに何か吹き込まれた? 悪いけど、お世辞を言っても値引きはしないからねぇ」
「お世辞じゃねーよ」
「それもそうね。サラはそういうこと言えるような子じゃないものねぇ」
 なんかよくわからなかったけど、ベローナさんがカラカラと笑ってくれたので、サラも笑った。
 ちょうどそこへ木箱を抱えたリータ先輩が入ってきた。
「ちょっと、サラ。だべってる暇があったら運ぶの手伝いなさいよ」
 アンリエッタの紹介ですっかり忘れていた。
 仕事をするために裏口までやってきたのだ。
「それじゃ、荷物はよろしくね。私はマリリンとちょいと話をしてくるからさ」
「話じゃのうて、お会計でねーの?」
「あははっ、それもそうね」
 笑い声を響かせて、裏庭からキッチンへ向かった。
 その横顔は商人としてというより、久しぶりの友人にでも会うかのような穏やかな表情だった。
 実際、マリリンとは昔からの知り合いらしい。
 詳しいことはよく知らないけど、ベローナさんが冒険者をやっていた頃に、一緒に行動したこともあったらしい。
 ってことは、マリリンも冒険者だったってことになるのだろうか。
 マリリンがちゃんと男の人だった頃のことも知っていると言っていたから、結構な付き合いになるはずだ。
 確か、実年齢は四十代のはずだから、マリリンと友達だというのも頷ける。
 もっとも、容姿だけで見たら二回りは離れているようにしか見えないけども。
 そんなことを考えながら、サラは裏口から裏通りに出た。
 荷馬車には結構な荷物が積み込まれている。
 酒樽や、食料が入った木箱。穀物の入った麻の袋。紙に包まれた織物など。
 レイナ先輩がその荷物の確認と見張りをしていて、リータ先輩が一人で運んでいた。
 いつもなんでレイナ先輩が見張りをやっているのか、疑問に思ったこともあったけど、それはつい昨日わかった。
 魔物と戦えるほどの魔法が使えるレイナ先輩なら、盗人が来ても一人で撃退できる。
 メイドの中では一番適任だった。
「レイナ先輩、わだすは何を運んだらえーの?」
「サラちゃんは、そっちの酒樽をお願いします。……それから、そうですね。アンリエッタちゃんは向こうの野菜が入った木箱をキッチンへ運んでください」
「はい」
 初めての仕事を与えられたアンリエッタははっきりと返事をして荷台から木箱を下ろした。
 野菜の入った木箱はそれほど重くはないんだけど、アンリエッタの体が小さいから大丈夫なのか心配になってしまう。
「ほら、あんたもボケッとしてないで酒樽を運びなさいよ」
 そんなサラの気持ちを知ってか知らずか、淡々と荷物を運んでいたリータ先輩がサラを急かした。
「はいはい」
 仕方なく荷台に上って酒樽を転がした。
 そして、荷台の端まで持ってきて地面に下ろす。
 酒樽を運ぶのは毎週やっていることだから、もう流れ作業である程度わかっている。
「よっ」
 慣れた手つきで酒樽を荷台から下へ……。
 自分の仕事をしているというのに、どうしてもアンリエッタの方に目が行ってしまう。
「――! ととっ!」
「ちょ、ちょっと!」
 リータ先輩が心配そうに叫んだ。
 足下がふらつく。酒樽は結構重い。バランスに気をつけないといけなかったのだ。
 集中するべきだったと後悔しても遅い。
「う、わわっ」
 このまま倒れたら、いくら何でも木の酒樽が一つ割れてしまう。
 サラはとっさに自分の体を酒樽の下にしようと体勢を変えようとした。
「馬鹿! 死ぬわよっ!!」
 耳がキンキンする。リータ先輩の声は近くで聞くものじゃない。
「――! そ、そー思うんなら、なしてリータ先輩がここで支えとるん?」
「うるさいわね、そんなことを言ってる余力があるなら、この状況を何とかしなさい」
「そーなこと言われっちゃも……」
 段々手が痺れてくる。それはどうやらリータ先輩も同じようだった。
 お互いに脂汗が額を伝う。
「――サラさん!」
「ちょ……アンリエッタはあぶねーから離れんさい!」
 いつの間にかアンリエッタまで一緒になって酒樽を支えている。
「まったく、何をやってるのあんたたちは?」
 呆れたようなマリリンの声がしたかと思ったら、急に酒樽がひょいと持ち上げられた。
「ま、間に合ってよかったです……」
 息を切らせてレイナ先輩がへたり込んでいた。
「レイナ、遅いのよ! 腕が折れるかと思ったわ!」
 声だけはまだ威勢が良いが、リータ先輩もサラもアンリエッタも同じように座っていた。
 酒樽は、マリリンが両手で抱えていた。
 あれほど重かったというのに、まるでピザの生地でも作っているかのように頭上に掲げられたそれが、さっきまで三人で支えていた酒樽と同じとはとても思えなかった。
「そうそう、荷物を運んだら倉庫に荷馬車を入れておいて」
 酒樽を肩に担いで、マリリンは倉庫の鍵をサラに投げた。
「わかっただ。それから、助けてくれっちぇ、あんりがとうごぜえます」
 サラはマリリンだけでなく、その場にいたみんなに深々と頭を下げた。
「別に、あんたのためじゃないわよ。メイドのリーダーとして、女将さんにもお客さんにも迷惑をかけたくなかっただけよ」
 リータ先輩はプイと視線を逸らして、キッチンの方へと戻ってしまった。
「ほんじゃ、荷馬車はわだすが片付けておぐから、二人とも戻ってくんれ」
「ああ、それからもう一つ。今日の酒場ホールはリータとレイナにウェイトレスをやってもらうわ。サラとアンリエッタは宿屋の受付をやって頂戴」
 サラの言葉に返事をする前に、マリリンが次の仕事を振った。
 レイナ先輩は酒樽を持ったままキッチンへと戻るマリリンの後ろ姿を追って、顔だけサラに振り返った。
「はい、わかりました。えと、それじゃあ、私はリータ先輩と仕事の準備をしてきますね」
「んじゃ、アンリエッタのことはわだすに任してくんれ」
 失敗したばかりだったからこそ、力を込めてそう言った。
「はい、お願いします」
 レイナ先輩は優しくほほ笑んで、キッチンへと戻った。
「なあ、アンリエッタ。わだすが馬を引くがら、門の鍵を開けてくんねーか?」
「はい」
 倉庫は裏庭に面した門から入る。
 裏口から外に出て、そこに止まっている荷馬車の馬を引く。
 ベローナさんのところの馬は大人しくて扱いやすい。
 先を歩いていたアンリエッタが門に掛けられていた鍵を開けた。
「少しせめーけんど、一晩だけだで、我慢してな」
 そう馬に語りかけながら倉庫に荷馬車をしまった。
「…………」
「ん? どした?」
 馬のたてがみを撫でていると、アンリエッタがじーっと見ていることに気がついた。
 馬が触りたいのか、でもそれにしてはどちらかというとサラの方を見ているような……。
「……あ、いえ。それよりも、宿屋の受付って……?」
「ああ、そだな。こんなところで油売ってる場合じゃねがった」
 とはいえ、受付はウェイトレスと違って準備することなんてほとんどない。
 ルームメイドの格好のまま受付カウンターにいればいいのだ。
 ……なるほど、マリリンはよく考えてくれている。
 酒場にはいろんなお客さんがやってくる。
 ましてやお客さんは酔っぱらいだ。
 人見知りの激しいアンリエッタには務まらないだろう。
 その点宿屋の受付ならそれほどお客さんと接する機会はない。
「取り敢えず、仕事場へ行くべ」
「……はい」
 裏庭からキッチンに戻り、そこから酒場ホールを抜けてマリリン亭の入り口まで行く。
 そこには宿屋の受付カウンターがある。
 いつもはメイドの誰か一人が受付をするから椅子は一つしか置かれていないが、マリリンは実に用意がよかった。
 すでに、二人分の椅子が置かれていた。
「受付ん仕事は楽だで。ここに座って、お客さんが来たら立って接客すればええんよ」
「は、はい」
 実際にお客さんの相手をする仕事と聞いて、少しだけ不安そうな表情で答えた。
「大丈夫だで。今日はわだすの仕事を見てるだけでえーから」
 問題は、宿泊のお客さんが来るのかどうかってことだけだ。
 ……不毛だからそのことは口にしなかったけど。

 ――結論を言えば、その日の宿泊客は一人だけだった。
 だから、アンリエッタが実際に受付の仕事を見ることはできなかった。
 唯一の宿泊客であるベローナさんはマリリンが直接相手をしたからである。
 ……受付のカウンターに座ってから、もう五時間以上過ぎた。
 受付の机に置かれた、小さなゼンマイ時計を見て、横で小さな寝息を立てているアンリエッタを起こした。
「……アンリエッタ、起きねっか」
 肩を揺すると、寝返りを打った。
「……仕方ねっか。今日は朝から初めてのことばっかりだでな」
 このまま部屋に連れて行ってあげよう。
「あら? アンリエッタちゃん、寝てしまったんですか?」
「レイナ先輩。酒場ホールの方はえーんか?」
「ええ、見ての通りよ」
 それなりに酒場ホールが混雑していたのは、この受付からでも見えていたが、まだ九時前だというのにお客さんは誰もいなかった。
「どうしたんだべか。いつもなら十一時くれーまでは何人かいんのに……」
「マリリンさんが歓迎会をするからって、ラストオーダーの時間を早めたんですよ。」
「そっか……。あ、でんも……」
 寝ているアンリエッタをこのままにさせておきたいとも思った。
 どうしようか迷っていたら、不意にアンリエッタがサラのスカートの裾を握った。
「…………お父様……」
 そうつぶやいたアンリエッタの目尻に、涙が一粒だけ光った。
「……サラちゃん、マリリンさんには私から言っておきます。このまま寝かせて――」
「――ん……あ! ご、ごめんなさい! 私……」
 レイナ先輩が言い切るより先に、アンリエッタは飛び起きて顔を青くさせた。
 さっきの寂しげな表情とは違うが、泣きそうだという意味では同じだった。
「レイナ先輩。歓迎会、開催決定だべな」
「ええ、そうですね」
「……あの……」
 まだ頭のはっきりしていないアンリエッタを横目に、サラとレイナ先輩はほほ笑んだ。

 歓迎会、といってもただの夕食会だった。
 ちなみに、いつもは仕事の合間に一人一人休憩を取って、その時に夕食を食べる。
 朝食や昼食と違って、夕食はみんなが集まることはほとんどない。
 おまけに今日は宿泊客であるベローナさんも一緒だ。
 まあ、ベローナさんはお客さんってよりは、マリリン亭の仲間のようなものだけど。
 マリリンと友達なのだから、そう思っても間違いではないはず。
「えーと。それじゃあ、マリリン亭に可愛らしい仲間が加わったことを祝して、乾杯!」
『乾杯!!』
 六つのグラスがアンリエッタの歓迎を意味する音を奏でる。
「……あんれ? ジョニーさんは?」
「ジョニーはこういう席は苦手なのよ。でも、アンリエッタを歓迎していないわけじゃないからね。何しろ、ここにある料理は全てジョニーが用意したものなんだから」
 ジョッキに注がれたワインをぐいと飲み干してマリリンが言った。
 ……まるでビールみたいな飲み方だ。
 もちろんサラとアンリエッタはコップにジュース。
 取り敢えず一口飲んでからテーブルを見渡した。
 酒場ホールで一番大きなテーブルの上には、どこかの宮廷の晩餐会かと思うほど豪華な料理が並べられていた。
 なんかよくわからないスープに、エビの蒸したやつ、それからローストチキンに、サラダに、オムレツに、グラタンに、パスタに、麺の炒め物に、豆と肉の煮物。
 どれから手を付ければいいのかわからないくらいだ。
「もしよろしければ、私が取り分けましょうか?」
「あ、いえ……大丈夫です。自分で……」
 目の前の料理に尻込みしていたアンリエッタにレイナ先輩が声をかけていた。
 サラはというと――。
「ちょっど! リータ先輩、いくら何でもそりゃ持ってきすぎだなや!」
「うっさいわよ! こういうバイキングはねえ、早い者勝ちなのよ!!」
 エビの蒸したやつを巡ってバトルを繰り広げていた。
「……フフッ……ここはいつ来ても賑やかで良いわねぇ」
 ベローナさんはタバコの灰を灰皿に落としながら、グラスでワインを飲んでいた。
「だがら、ローストチキンはでっけんだから、そがな持ってくごとなかんべ!? だいいち、食いきんのかーね!」
 今度はチキンのほとんど半分くらいをナイフで切り取ってリータ先輩は頰張っている。
「ふぁふぁら、ふるふぁいほよ!! ふぁへれるんはらほんふふぁふぁいでひょ!!」
「言えてねーべ、ったく……」
 リータ先輩の手をかいくぐって、エビの蒸したやつとチキンを手に入れることができたので、それらを皿に載せて席に戻った。
「アンリエッタ。少ししか取れなかっだけんども、よがったら食べてみ」
 せっかくのメインディッシュが一番のゲストの口に入らなかったら、誰のための歓迎会かってことになってしまう。
「あら? サラちゃん、アンリエッタちゃんのためにリータ先輩と戦ってたの?」
「いんや、わだすはもう十分くったでな」
 ローストチキンの骨をタバコのようにくわえて笑った。
「……フフフ……。私、皆さんに出会えてよかったです……」
「そっか。そりゃ、よかっだでな」
 アンリエッタに何か事情があるのは、図らずも垣間見えてしまった。
 でも、今この瞬間だけはそんなことは忘れて楽しんでくれればいいと思った。
 少しだけ笑顔を取り戻したアンリエッタの表情を見て、サラも少しだけ安心した。
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