世界を救った変身ヒーローだったのに、人類に危険視されて異世界へ追放されたのだが

天地海

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変身ヒーローと未知の国

魔王の住む町

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 俺が目覚めたのは船の上ではなく、港町の宿屋だった。
 ここはかつて人間の大陸へ進出するために作られた町で、船のためにあるような町だとか。
 だから、町の設備はそれほど多くない。
 宿屋と食堂以外は、ほとんどが船を作ったり整備するための設備しかなかった。
 船専用の職人街で構成されている。
 その職人たちはほとんど全て魔物だった。
 さすがにそんな町に巨大なホテルはなく、俺やヨミの泊まった部屋も高級な部屋ではなかった。
 しかし、こっちの部屋の方が心が落ち着くのは、根っからの庶民だからか。
 ヨミに起こされた時は部屋の様子を見てホッとしたものだった。
 宿屋には食堂はなかったので、俺たちはチェックアウトしてそのまま町の食堂へ向かった。
 魔族やエルフはエネルギーを得るのに、食事を必要としない。
 自然界の魔力や動植物から魔力を得る。
 その方法について、魔族それぞれだと言っておこう。
 中にはミュウのように人間を殺して魔力を奪うものもいる。
 もちろん、平和主義派であるシャトラスやエトワスはそんなことはしない。
 料理にも魔力は含まれてはいる。
 食材として使われているものは、この世界に生きる動植物だ。
 調理することによって多少変化してしまうから、魔族にとって料理は余計な手間をかけてしまう行為でしかないといっていた。
 要するに、彼らにとって料理は趣味の領域だ。
 だからこだわる魔族や魔物はとことんこだわるみたい。
 港町の食堂は、まさにそのタイプだった。
 出された料理は今朝取れたばかりの新鮮な魚介類を使った海鮮丼だった。
 ……人間の世界でも、俺の世界の料理を目にしたことはあったが、まさか魔界でも俺の世界の料理に出会うことになるとは思わなかった。
 これもずっと気になっていることではあるが、これまでに得た情報では答えに繋がるような考えすら思い浮かばなかった。
 ――なぜ、食文化だけはどの国へ行っても現代日本のようなのか。
 国によって違いがあるはずなのに、魔界へ来ても変わらない。
 こうなると何か意味があるのではないかと思えてくる。
 考えてもお腹が減るだけなので、その事を頭の片隅に追いやりながら俺は海鮮丼を完食した。
 そして、ここまでの道程のように全員で車に乗り込み、シャトラスの案内に従ってマーシャが車を運転した。
 この港町を出ると、いよいよ本格的に魔界だ。
 一体どんな世界なのかわくわくする。
 日の光も入らないような暗い世界なのか。
 それとも見たことのない植物や魔物が跋扈しているのか。
 とにかく魔界という言葉のイメージからおどろおどろしい姿を想像していた。
 町の門を出て、森の中を走る。
 道路は整備されていて、時折馬車とすれ違った。
「……ここ、本当に魔界なのか?」
 思わず聞いてしまった。
 船に乗っている間は寝ていたから、別の大陸へ来たという感覚が俺にはない。
 町も町の外も、生活しているのが魔物や魔族であること以外は、人間の国とまったく変わらなかった。
「はい、間違いなく魔界だと思います。私はちゃんと甲板からこの大陸へ来たところを見ましたから」
 ヨミが自信を覗かせる態度を取った。
「疑いたくはないけどさ。人間の世界とどう違うんだ」
 俺の質問に答えたのはエトワスだった。
「変わりませんよ。そもそも、森を切り開き、土地を整備して町を作ったのは我々やエルフが先ですから。人間はそれを真似して発展させていっただけです」
 話としては納得は出来る。
 ただ、何となく違う感じがしてしまうのは、俺の抱いていた印象の問題だ。
「逆に質問させていただきますが、婿殿は我々魔族の住む世界をどのように考えていたのですか?」
 シャトラスが興味津々といった目を向けてきたので、俺は魔界という言葉の印象を思ったまま伝えた。
 すると再び黒い羽根を飛び散らせながら笑った。
「何ですかそれは!? そんな気味の悪い世界で住みたいと思うものがどこにいるのですか!?」
 ひとしきり笑ってからそう言ったシャトラスの言葉には説得力があった。
 確かに、俺の想像していた世界は誰かが住みたくなるような世界ではない。
 実際に目にした魔界は人間の世界とそう変わらない。
 住み心地だって悪くはなさそうだ。
 しかし、それなら別の疑問が浮かんでくる。
 人間の大陸を奪う理由があるのか?
「魔界の人口ってどれくらいなんだ?」
「人口ですか? それは魔物を含めてですか? それとも、純粋な魔族だけですか?」
 こだわりがあるのか、そう答えたのはシャトラスだった。
「魔物も人に変身できるものはいるが、俺が知りたいのは魔族の数だな」
「……そうですね、ここ数年派閥での争いが絶えないですから、魔族の総人口は千人にも満たないでしょう」
「千人?」
 それじゃ、エルフと同じじゃないか。
「魔族もあまり子供が増えないのか?」
「……魔族も? とはどういう意味ですか?」
 シャトラスがちょっと真面目な顔をさせた。
「エトワスは知っているが、俺たちはエルフの国へ行ったことがある。エルフたちも人口はそれくらいだった」
「そういう意味ですか。でしたら、その通りですね。理由もきっと同じです」
「理由? 子供が少ないことに理由があるのか?」
 姿は同じでも人間とは子作りの方法が違うのか。
 それとも出生率が低いのか。
「我々魔族やエルフは完成された種族として作られました。人間のように命が不安定ではない。正と負で心が揺らぐこともなければ、病気で死ぬこともない。成長し姿が変わることもありますが、人間のようにピークを過ぎたら老いると言うこともありません。我々が死ぬ時は、争いに敗れた時です」
「それじゃ、魔族もエルフも永遠の命を持っているってことなのか?」
「永遠ではありませんよ。肉体を維持するだけの魔力を奪われれば我らとて死にます。それは、婿殿もよくご存じではありませんか」
「だけど、戦わなければ、永遠に生きられるってことだろ」
「そうですね。だから俺たちは人間のように無意味に数を増やしたり出来ないんです。種族の存続に必要なだけ補充できれば良いので」
 何をそんなにしれっと言えるのか。
 滅びることのない永遠の命。
 そんな究極の存在なのに、なぜそれを失うリスクを負ってまで戦おうとするのか。
「魔族はこの魔界で十分生きられるだろ。なぜ人間の大地を奪おうとする」
「……婿殿、俺たちはそう思っているから人間と戦わないというフェラルド様に従うことにしたのです」
「主流派の魔族は、馬鹿なのか?」
「否定はしません」
 主流派がただ領土を拡大したいだけなら、説得できるかどうかは不透明だな。
 そう言う連中は戦ってわからせないと止められないだろう。
 話を聞いてくれれば良いが、問答無用で攻撃してきた場合は、結局戦って決着を付けるしかないのか?
 魔族は命としての存在が人間より優れているはずなのに、どうしてもうちょっと利口じゃないのか。
 魔族が人間と戦争をすることの意味のなさに、辟易させられた。
 森を抜けると草原に出た。
 そこも道はちゃんと整備されている。
「このスピードなら、日が落ちる前までにはフェラルド様の町へ着くと思います」
「そうか……」
 アスルの父親。いつか会ってみたいと思っていたが、それももうすぐ叶う。
「そう言えば、アスルは親父さんと一緒にいるのか?」
「いいえ」
 あっさりとシャトラスが言った。
「え? じゃあどこにいるんだ?」
「わかりません」
 随分と淡泊な答えだった。
 俺が顔を覗き込むと、もう少し言葉を続けた。
「正確には、俺たちにも教えてくださらなかったのです」
「アスルがどこにいるのかを?」
「はい。アスラフェル様の報告を受けたフェラルド様は、アスラフェル様に命令を出しました。それでアスラフェル様はフェラルド様の元を離れましたが、命令の内容も行く先も全てが秘密です」
 命令……。
 アスルの実力は魔王には及ばないものの、魔族の中ではかなり高い。
 いや、状況としてはヨミと同じように魔王と戦って生き抜いたわけだから、アスルだって魔王として覚醒してもおかしくはなかった。
 一人前で尚かつ魔王に近づきつつあるアスルに魔王が何を命令するのか。
 平和主義派の魔王がアスルに人間を襲わせることはないと思うが……。
 エルフと同じように世界のループ現象を認識しているってことは、何か目的があるはずだ。
 それも聞き出さなければならない。
 車はまた森を抜け、荒涼とした地を抜けて、また草原に入ったところで遠くに町が見えてきた。
「うーん。さすがにこの乗り物は速いですね」
 カラスの姿なのに、まるで腕組みをして唸っているように見える。
「あれが、フェラルドの住んでいる町なのか?」
「ええ、王都ファスルート。フェラルド様のご友人の名前を町に付けたのです」
 町を囲う壁が見える。
 町の作りはエルフの町のように俺の世界を模倣したものではないようだ。
 こちらの世界の常識に則った町作りに見える。
 これも人間に似ているというと、逆だと言われるんだろうな。
 この世界の歴史だと、人間はエルフや魔族の後に生まれた。
 魔族の生活様式に似ていると言うことは、人間と魔族は交流したことがあったのか。
 エルフとは争ったと書かれていたが、それは女王に否定された。
 その辺りの歴史や背景は、実のところ曖昧だった。
 車をさらに飛ばして、門まで向かう。
 門番が立ってはいたが、彼が俺たちのことをチェックすることもなく勝手に門が開かれた。
「勝手に入っていいってことか?」
「新たな魔王様の来訪ですよ。それを拒むような者は我らの町にはいません」
 誇らしげにシャトラスが言った。
 警戒しているわけではないが、俺はマーシャにゆっくり車を走らせることにした。
 ここでの扱いも帝国の時と同じ。
 俺とヨミはすっかり夫婦として知られていて、魔王の覚醒と結婚のお祝いを浴びせられる。
 これは、今度アスルに会ったら叱っとかなければならない。
 俺とヨミの関係について、ちゃんと正確に伝えるようにと。
 車はシャトラスの指示に従って町の中心へ向かった。
 王都ファスルートは魔王の住む城を中心として円形に広がった町だった。
 その広さは、アイレーリスの半分程度。
 空から見ると、魔王の城を中心として大きな道が十時に作られている。
 そして、それを囲むように小さな路地がいくつもの円を描いていた。
 俺たちが車を走らせているのは中央道路で、馬車二台分が通れるほどの広さだった。
 車でも難なく走れる。
 とはいえ、あまりスピードは出せない。
 道に沿って商店が建ち並んでいるし、行き交うものも多い。
 やはり馬車は俺たちの車を先に行かせようと道を開けてくれるが、馬車と同じくらいのスピードで走るしかなかった。
 俺としては、魔界の町がどうなっているのか気になったので、これくらいで丁度良い。
 観光気分で辺りを見回す。
 町の中も人間の町と変わらなかった。石とレンガ造りの建物が並び、商店街やら職人街やらが存在する。
 違うのは魔族や魔物が人間のように町を闊歩していることくらいだった。
 よく観察していると、シャトラスに説明してもらったことが事実であるとわかった。
 行き交う者たちは、そのほとんどが魔物だった。
 魔族全体でも人口は千人。
 しかも、そのほとんどが主流派に所属しているってことは、この町には百人も魔族がいるとは思えない。
 ここの魔物たちは、皆ヨミのように人間と共生していこうと思ってくれているのだろうか。
 ふと、アイレーリスの戦争に巻き込まれて殺された魔物たちの姿が思い浮かんだ。
 ミュウの作戦で犠牲になった魔物たちは、魔界から逃げだしたと言っていた。
 この町に受け入れられていれば、ミュウに使われるようなこともなかったはずだ。
「どうかしましたか?」
 ヨミが心配そうな顔を向けてきた。
 顔に出したつもりはなかったけど、やるせない思いが伝わったのか。
「いや、ここで生活している魔物たちは、幸せそうだと思っただけだ」
 暗くなりそうな気持ちを打ち消すように感想を言うと、ヨミもしみじみ言葉を伝えてきた。
「そうですね。アイレーリスの王都を思い出します。きっと、良い王様が治めているのだと思います」
 魔王だから王であることに間違いはない。
 だけど、それとは違った意味で確かにこの町には王が存在すると思った。
 その王が住む城に近づく。
 もちろん城にも門があり門番がいたが、俺たちの車はフリーパスで通ることが出来た。
 シャトラスは窓から外へ出ると、カラスのまま俺たちの車を馬車の駐車場へ誘導した。
 さすがに日中、ずっと車に乗っているというのは疲れた。
 車から降りると伸びをしたくなるのは、人間だけではないようだ。
 ヨミやエトワスも似たような仕草をさせた。
 マーシャだけが平気そうな表情をさせている。
「それでは、行きましょう。フェラルド様がお待ちかねです」
 そう言ってシャトラスは城に手を向けた。
 まるで、ホストのような手振りで俺たちを城へと案内した。
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