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Chapter 6
大地と「田中さん」② ♡
しおりを挟むそのタイミングで、大地はボクサーパンツを脱ぎサイドテーブルから取り出したゴムの封を切って装着する。張りつめた「自身」はすっかり固くなってまっすぐ天を向き、先端をすでに先走りで湿らせていた。
亜湖は肩で息をしている。呼吸に併せて豊かなおっぱいも上下していた。今までだれにも見せたことのない、色っぽくうるうるした瞳で、半開きのぷるぷるしたくちびるで、一点をぼんやり見ている。
自分が与えたカラダの悦びによって、亜湖がそうなっているのだ。大地は理性がぶっ飛びそうになるのを、必死で抑えた。
——やっぱ、ゆっくりとやった方がいいのか?それとも、一気にひとおもいにやった方が痛くないのか?
——いや、どっちにしても痛そうだ。
とりあえず、亜湖の反応を見ながら進めることにした。
「……亜湖、大丈夫だからな……おれに任せろ」
大地は亜湖の髪を撫でながら、耳元で囁いた。亜湖はこくっ、と肯く。
大地は、ゆっくりと、亜湖の胎内へ、膣内を目指して——「自身」を押し進めて行く。
とたんに、亜湖の顔が痛みで歪んだ。途中までしか入っていかない。
「……亜湖、大丈夫だから……力を抜け」
大地は亜湖の力を解こうと、啄んだキスや深いくちづけをしたり、片方のおっぱいを揉みしだきながらもう片方の乳首を舌先で遊ばせたりと、いろいろやってみた。
だが、亜湖が感じれば感じるほど、膣内はどんどんキツくなるばかりだ。
——仕方ねえな。
「亜湖、ごめんな……一瞬、我慢してくれ」
そう言うや否や、大地はぐっ、と腰を押し出した。
「……ぅう……くっ!?」
亜湖は声にならない呻き声をあげた。しかし、根元まで、しっかり収まった。
「亜湖、全部入ったぞ。……見てみな」
亜湖は恥ずかしくて、ふるふると首を振ったが、好奇心には勝てなくて、ちらっと目線を下ろした。
「……ほんとだ」
少しホッとしたのか、膣内のキツさが緩んだ。大地はゆっくりと腰を動かしてみる。動かすとやっぱり痛そうなので、突き上げたくなる衝動と闘いながら加減する。
「大地の好きにして……いいよ……」
痛みを堪える亜湖が奥歯を噛みしめながらも、上目遣いで言う。
——おいおい、こんなに痛がってる亜湖に、理性ぶっ飛ばせて好き放題だなんて、鬼畜だろ?
だが、亜湖の健気に見上げる瞳に、本当に理性がぶっ飛びそうになる。
——頼むから、煽らないでくれ。
「いいんだ……亜湖の膣内、あったかくて気持ちいいから」
大地は微笑んだ。亜湖がよくする、ふっくらとした笑みだった。
たぶん、一回もイケないし、ヌケないだろう。大地にとって、そんなセックスは初めてだった。
だけど……こんなに相手のことを大事に思って抱いたのも……こんなに一つにつながったのが嬉しかったのも……こんなに相手が愛しくて、心の底から満ち足りたのも……
——初めて、だ。
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