最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第15章 学園入学編

256話 見せてあげましょう

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「「「「……」」」」

 あれ?  おかしいですね。
 計画ではここで今日最大の大歓声が巻き起こるハズなのに。
 こ、これではメルヴィーが……

 パチパチパチパチ

「流石でございます、お嬢様!」

 な、なんか嬉しそうです!
 笑顔まで浮かべて拍手してくれてますし、どうやら納得してくれた様ですね。
 ふっ!  流石は僕ですね、これで入学前の身内による受験生血祭り事件は回避なされましたっ!!

 あ、安心したら、皆んなの視線が……
 と言うか、何で体育館中の人が唖然と見つめてくるんですかっ!?
 一刻でも早くこの視線から逃げなければ!  

「……」

 早くメルヴィーに隠れたいけど、他の人達は試験官さんの評価を貰ってから、壇上から降りてましたし……
 なんで何にも言ってくれないんですか!?

「あ、あの……試験官さん?」

「も、申し訳ありません。
 ルーミエルさん、過去例を見ない程に凄まじい記録です。
 この水晶は1つにつき、10億まで計測可能なのですが……」

 うん、10個全部が砕け散り、塵となって消滅しましたね。
 ふっふっふ!  オシークスさんの慌てふためいた困り顔が目に浮かぶ様ですっ!!

「ルーミエルさんの魔力総量は少なくとも100億以上!
 正確な数値は申し訳ありませんが、本日の設備では測定不能です」

「分かりました。
 ありがとうございました」

 よし、これで壇上から降りられる!
 試験官さんに一礼し。落ち着きが無いと思われない程度の速度でメルヴィーに抱きつく。
 まだ背中に多くの視線を感じますが、取り敢えずはこれで安心ですね。

「ふふ、このメルヴィー、お嬢様の凄まじいお力に感動致しました」

「頑張りました」

 主に精神的に。
 受験生血祭り事件に発展する可能性がありましたからね……

「っ!  し、仕方ありませんね。
 帰ったらスイーツをたくさん用意いたしましょう」

「本当ですかっ?」

 ショートケーキ、チョコレートケーキ、ガトーショコラ、チーズケーキ。
 他にもパフェにシュークリーム……夢が広がりますっ!!

「コホン、えー、これで魔力量計測試験は終了です。
 申し訳ありませんが、皆さん少し待機をお願いします」

 引率の試験官さんを含め、この場にいた全ての教員が集まって何やら話し合いを始める。
 教員の皆さんには悪い事をしてしまいましたね。
 けど、これも全てはオシークスさんとフォルクレスのせいなのです……

 目下の人を苦しめるとは、ひどい人達です!
 帰って存分にスイーツを楽しんだら、注意しておいてあげましょう!

「エッグタルトとかも……何か騒ついて来ましたね」

 とは言え、未だにチラチラと視線も感じますね。
 フィフスの神でも不可能な事を容易くやってのけた謎の受験生……ちょっとテンション上がってきましたっ!  

「ちょっと貴女っ!」

 あ、危なかった……突然話しかけられたからビックリしました。
 しかしメルヴィー同様に、僕はカッコイイ女性!  突然話しかけられても取り乱したりはしないのですっ!!

「ん?  おぉ!  貴女は5億のアイリースさん!
 あの時は助かりました、ありがとうございました」

「えっ?」

「それで、僕に何か用ですか?」

 ニッコリと爽やかな笑顔を浮かべて見せる。

「そうだったわ!
 貴女、不正なんてして恥を知りなさいっ!!」

 ……分かってましたよ。
 僕にカッコいい女性たる魅力が無い事は、受付嬢さんの時に分かってましたよっ!

「はぁ……」

「っ!  貴女ねっ!!」

 かなり怒った様子のアイリースさんが僕へと手を伸ばし……

「っ!?」

「頭に乗るな」

 メルヴィーにその腕を掴まれる。
 至近距離でメルヴィーの殺気を向けられて青くなっちゃってますね。

「小娘風情が、お嬢様を侮辱して……そんなに死にたいのですか?」

 アイリースさん、もうガクブルです。
 頭ごなしに不正と決めつけられるのは僕としても不愉快ですが。
 自業自得とは言え、これはちょっと可哀想ですね……仕方ありません、助け舟を出してあげましょう。

「メルヴィー、構いません」

「お嬢様……かしこまりました」

 メルヴィーの視線が外され、緊張が解けたアイリースさんが膝から地に沈む。
 周囲も何事かと騒ぎ始めましたし、大事になる前に治めなければ!

「申し訳ない、アイリースさん、大丈夫ですか?」

「っ!  神王様の推薦者って貴女ねっ?
 神王様の伝手で高位の神であるこのお方のお力を借りたんでしょうっ!?」

 懲りませんね、この人も。
 メルヴィーの事を高位の神って言ってますが、そのメルヴィーの前で再び不正呼ばわりするとは。
 気が強いと言うか、おバカと言うか……

「はぁ、別に貴女がどう思おうが構いませんが。
 流石に頭ごなしに不正と決めつけられるのは僕としても不愉快です」

「虎の威を借りる狐のくせにっ!
 貴女みたいな子供にこの私が負けるハズが無いのよっ!!」

「今は何とでもどうぞ。
 次の実技試験でアイリースさんを納得させる結果をお見せしょう。
 楽しみにしていて下さい」
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