最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第17章 地球帰郷編

292話 自己紹介ですっ!

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 螺旋階段を降りると、地下には何処ぞの不可能なスパイ映画を彷彿とさせる指紋認証、色彩センサー。
 それを潜り抜けても地球人なら突破不可能な魔力照合の三重警備!!
 それらを抜けて両開きの扉を開くと……

「おぉ!  実にファンタジーな感じがしますね」

 目の前に広がる、一切波立つ事の無い広大な水面。
 扉から真っ直ぐ伸びる白亜の道の先に浮かぶ、壁が存在しない円形の会議室。

 アニクスや統一神界の拠点では当然の様に作ってる設備でも、魔法が存在しない地球でやると特別感が凄い!
 これを見て興奮するなと言う方が余程無理があると言うものですっ!!

 まぁ、今はお仕事中ですし。
 何より、この部屋に入った瞬間から、まるで見定める様な視線を感じるので顔には出しませんけど。

「行きましょうか」

 先程、権能を使って調べた際に判明した人数は3人。
 先に覗く会議室に見える人影も3人なので、これは間違い無いでしょう。

 フォルクレスが招集をかけたみたいですけど……意地悪して教えてくれませんし。
 権能を使って調べる事は可能ですが、それをしてしまっては面白くない。
 一体誰が来ているのか、非常に楽しみですっ!!

 会議室に到着すると同時に一瞬だけ視線をよこす3人。
 ふっふっふ!  こちらの事を解析しようとした様ですが甘いっ!
 全て、完璧に妨害してやりました!!

 しかし、流石は一人前の神々。
 統一神界学園の学生達とは違って、この程度では動揺は見せませんね。
 まぁ、内心はどうか知りませんけど。

 静寂の会議室を、顔色一つ変えずに横断して、メルヴィーが引いてくれた最奥の席に腰掛ける。
 ……やってやりました!  

 こう言うのは第一印象が大事ですからね。
 今の僕はポーカーフェイスを崩さない、底知れない権力者にして実力者にしか見えないはず!
 これで、軽く見られる事は無いでしょう!!

 コレール達、この場に参加している10名の眷属家族が背後に立ち並び。
 残った最後の一席、僕の左横にフォルクレスが腰掛ける。

「大変お待たせしてしまい、申し訳ありません」

 しっかりと見ている様ですし、完璧ですね。
 場の準備は整ったっ!  楽しい話し合いの始まりですっ!!

「まずは、自己紹介から致しましょう。
 お初にお目にかかります。
 僕の名はルーミエル、秘密結社ナイトメアの創設者です。
 以後、お見知り置き下さい」

「うむ、地球へよくぞ来た。
 儂はゼウスと言う、よろしく頼む」

 ゼウスっ! 
 オールバックにした白髪に鍛え抜かれた肉体。
 多少イメージとは違いますが、流石の貫禄ですね。

「私はオーディンと言います。
 この度はお招き頂き、ありがとうございます」

 薄い緑色の長髪を腰の辺りで一つに纏めた美青年。
 一見優しそうな紳士なオーディンさんですが、この鋭い視線……実にカッコいい!!
 そして最後は……

「私は天照。
 よろしくお願いしますね、ルーミエルさん」

 ニッコリと優し気に微笑む黒髪の美少女っ!
 良いっ!  実に良いですよ天照大御神様っ!! もうテンションの急上昇が止まりませんっ!

 いや、僕よ、落ち着くのです!
 今は神話の神様に対面して舞い上がっている場合ではありません。
 ここは心を殺してお仕事に集中しなければっ!

「そして最後に私が……」

「では皆さん、早速ですが本題に」

「ちょっと待とうか?
 まだ私の自己紹介が済んで無いんじゃ無いかな?」

 フォルクレスは、何を言っているのでしょうか?
 フォルクレスは地球を含め、幾つかの世界を管理する神。
 ゼウスさん達が社長とするならば、フォルクレスはその上に立つ会長。

 ゼウスさん達がフォルクレスの事を知らないはずも無いし、もし仮に知らなくともシングルの超有名人。
 友達である僕には、自己紹介なんて今更する必要性は皆無と言えるでしょう。

「よって、フォルクレスの自己紹介は必要ありません」

「何がよって、なのかなっ?」

 う~ん、何故そこまでして自己紹介をしたいのでしょう……あっ、なるほど。

「そういう訳ですか。
 分かりました、ではフォルクレスも自己紹介をお願いします」

「絶対に何か勘違いしてるよねキミ。
 まぁ良い……」

 不敵にニヤリと笑みを浮かべるフォルクレス。
 そうですよね、やっぱりこう言うのはしっかりとやらないとダメですからね!

「皆、久しぶりだね。
 皆に一つだけ忠告をしておくよ……ルーミエル君の見た目に騙されない方がいい」 

 ……あれ?  

「ルーミエル君を怒らせると、僕でも手に負えないからね」

「それ程、ですか……」

「フォルクレス様がそこまで仰るとは……」

「こんなに可愛い子がですか……」

 何やら話が変な方向に向かってますね。
 と言うかなんて言い草ですかっ!  それじゃあ僕が手のかかる子供みたいじゃ無いですかっ!!
 解せません……

「こほん、では自己紹介も終わった事ですし。
 早速、本題に入らせて頂いてもよろしいでしょうか?」

 フォルクレスめ! 僕の手にはフォルクレスがメルヴィーとオルグイユとアヴァリスの悪口を愚痴っていた音声データがある事を忘れている様ですね。
  後で3人に言いつけてやります!

「では、本題ですが。
 皆さんに集まって貰ったのは他でもありません、この地球に敵が。
 元シングルの神であったヴィスデロビア配下、四魔皇の1人が潜伏している事が発覚したからです」
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