最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

文字の大きさ
331 / 375
第19章 神魔大戦編

331話 超有能です!

しおりを挟む
「では皆、宜しく頼むぞ。
 此度の戦い、必ずヴィスデロビアを討ち倒し、10万年前からの因縁にケリを付けるのじゃ!!」

 どうやら会議が終わった様ですね。
 そして、僕とケーキとの熾烈な戦いにも決着の時ですっ!!

「ふっ、中々の接戦でしたが……ご馳走様でした!」

 ふっふっふ、この会議の間に、用意されていたケーキ全種類ををコンプリートしてやりました!
 これは完膚なき僕の完全勝利と言えるでしょう!!

 ふむ、完全勝利と言えども、流石に激戦を通して体力を削られてしまっていた様ですね。
 端的に言って、眠たい。
 若干目が、本当に若干だけしょぼしょぼします。

 ディゼール特注ケーキと言う強敵を倒したと言うのに。
 まさかその直後に睡魔に出会してしまうとは……!
 ヴィスデロビアとの戦いに向けて、皆んなを呼んで宴を開こうと思っていたのに……くっ、お昼寝をしなかった弊害ですか。

 しかし、いくら眠たくても流石に他の神々の前で寝てしまう訳にはいきません!
 会議は終わりましたし、他の方々が退出するまで何としてでも耐え忍ばなければ!!

 目に力を入れて、欠伸を噛み殺せばキリッとしている様に見えてくれるはず……
 むっ、なんかジバル君にガン見されてますね。
 ボロが出てしまう可能性もあるので、可能な限り見ないで欲しいのですが。

「むぅ……」

 本当に何なのでしょうか?
 何か言いたい事があるのなら後で直接言ってくれれば良いのに……
  
「お嬢様、如何なさいましたか?」

「メルヴィー……」

「ふふふ、お疲れの様ですね。
 他の方々の退出まで暫く掛かりそうですし、このまま少しお休みになられますか?」

 な、なんて魅惑的な提案でしょうか!
 メルヴィーに抱っこされている安心感と、この程よい暖かさ。
 気を抜くと一瞬で意識を持って行かれそうなこの状況で、そんな提案……

「他の方々の対応はお任せ下さいませ」

「そ、そうですか?
 メルヴィがそこまで言うのなら……ふぁ、では少しだけ寝させて貰いますね」

 この状況下で寝落ちを拒める者なんて何処にも存在しないでしょう。
 だからここで僕が少しだけ寝るのは仕方のない事なのです!
 それに今日はこの後、皆んなで宴と言う予定が入ってますし、ここで休んで体調を整えるのは謂わば義務なのですっ!!





 *





 自身の腕の中で規則的な寝息を立て始めたルーミエルの髪を繊細なガラス細工に触れる様に、愛しむ様に優しく撫でる。

 僅かに浮かべていた聖母の様な柔らかい微笑みは、顔を上げた瞬間に消え去り。
 視線の先に立つのは先程の会議の途中で敬愛する主人を侮辱した愚か者。

 どうやら眠たくて目に力を入れていたお嬢様に見られて睨まれてると思い込み、身動きが取れなくなっていた様ですね。

 と、ジバルが置かれていた状況を完璧に読み解いたメルヴィーは、まさに蛇に睨まれた蛙状態だったジバルを殺意と怒気の混ざった絶対零度の視線で一瞥し。
 この場に於ける神々の最上位者であるネルヴィアへと、幸せそうに眠る主人に代わって今後の予定を伝える為に歩み寄る。

「ネルヴィア様、この後ナイトメア統一神界拠点にて宴を予定しているのですが。
 ご参加いただけるでしょうか?」 

「宴か!  喜んで参加させてもらうがルーミエルは……寝ておる様じゃな」 

「ええ、本日は日課のお昼寝をしておられませんでしたので」 

 本来、他者にも自身にも厳しくストイックなメルヴィーからすれば想像できない程に柔らかい声音。
 それに、この会議中のメルヴィーを見ていたシングルと近くに座っていた他数名の視線がメルヴィーに集まるが……

「うむ、今夜の宴も大騒ぎになるだろうし、今の内にしっかりと休ませてやらねばな」

 溺愛するルーミエルにはとことん甘いメルヴィーを知っているネルヴィアに困惑は見られず。
 孫の様に思っているルーミエルを優しく撫でる神王の姿に、それを目撃したシングル達を省く者達が驚きに目を見開く。

「それで宴なのですが、是非ともシングルの皆様にもご参加頂ければと思っているのですが。
 皆様、如何なされますでしょうか?」

「ここにいるネルヴィア様を含めたシングル8名、全員参加させて頂きます」

 メルヴィーの質問に代表してミレーネが答える。

「かしこまりました。
 ああ、あと序列10位のジバルさんも是非ご参加下さい」

「は?」

 突然のメルヴィーの言葉にジバルが疑問の声を漏らすも、その声を完全に無視したメルヴィーは元の場所に戻り。
 他も者達が退出してネルヴィアとフォルクレス、オシークス達と言った顔見知り。
 そして6名のシングルとジバルだけになり、ルーミエルに声をかける。

「お嬢様……お嬢様、皆様方がご退出なされましたよ」

「んぅ……」

「お嬢様主催の宴のお客様達には残って頂いておりますので、しっかりして下さいませ」

「お客様……?  はっ!  そうでした宴の用意もしないとです!!
 おぉ、シングルの皆さんに加えてジバル君も来てくれるんですか!」

 僕が寝ている間に、シングルの皆さんのみならずジバル君まで宴へと招待済みだなんて。
 流石はメルヴィー!  超有能です!  さすメルです!!

「宴の開始は午後9時です!
 今回の余興もまた新しいのを考えているので、是非楽しみにしておいて下さい!!」
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。

棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

処理中です...