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第19章 神魔大戦編
352話 降臨
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統一神界の中心に近い位置に存在する統一神界学園の最も高い尖塔。
統一神界学園と統一神城には強固な結界が展開されており。
統一神界学園は学園の生徒を始め、ヴィスデロビアとの戦闘に加わるには実力不足とされた者達が避難場所の役割を担っている。
内部の空間が拡張された尖塔は、統一神界を一望する事ができ。
神王ネルヴィアが率いる統一神界の精鋭とヴィスデロビア達との戦闘を観戦しようと多くの人々が集まり、騒然としていた……少し前までは。
「凄い……」
周囲の者達と同様、唖然とそれを見つめていたアイリースがこの場にいる全員の心情を代弁するかの様にポツリと呟く。
凄まじい雷鳴が轟き、あたり一帯を飲み込む様な黒雷の嵐が降り注ぐ。
随分と距離が離れているはずにも関わらず、全身の毛穴が粟立つ程の膨大な猛烈な魔力と殺気。
もしあの場にいれば、いかに超越者であったとしても一瞬で消し炭になるだろう事が容易に想像できるそれを誰もが固唾を飲んで唖然と見つめる。
しかし、その天変地異の様な黒雷ですら次の瞬間には消し飛び。
巨大な黒い柱が地上から空へと向かって乱立するも、その柱を迎え撃つかの様に再び黒雷が降り注ぐ。
それはまさしく頂上の戦い。
今の一幕もそうだが、統一神界の上空で繰り広げられている神王ネルヴィアとヴィスデロビアの衝突も、巨大な炎の波も。
統一神界の近郊で衝突している巨大なエネルギーの全てが、想像を絶する高位の戦い。
「よく観ておくんじゃぞ」
「学園長」
アイリースの呟きに答えたのは、いつの間にかアイリースの隣に立っていた老人。
この統一神界学園の学園長にしてナンバーズ序列14位、ダブルでも頂点に位置するオシークス。
「あそこで戦っておる者達と比べれば、同じ超越者と言えども諸君はまだまだひよっこ。
アイリース君だけでなく皆もよく観ておくのじゃ、超越者の中でも頂点に立つ者達のこれ程の戦いは滅多に観れるものでは無い。
ましてやひよっこである諸君らがコレを観れるなぞ凄まじく幸運なこと、それは必ずや諸君の成長に……」
静まり返る生徒達に、この場に集まっている神々に語っていたオシークスの言葉が不意に途切れる。
今の今まで心優しい好々爺の指導者だったオシークスの顔が生徒達が息を呑むほどに真剣なものとなり、スッと細められた鋭い視線で外を見つめる。
「諸君、儂の後ろに下がりなさい」
「学園長……? っ!!」
オシークスに数瞬遅れて、アイリースを含めた成績上位の生徒数名と比較的力のある神々がそれに気づき息を呑み。
さらに数瞬遅れてこの場にいた全員がそれに気づく。
「これは……」
震える身体を自身の腕で抱きしめる様にして押さえ込み、唖然と外を見つめる。
そこに広がる光景は、地上と上空で睨み合う巨大な黒きドラゴンと1人の女。
そしてその両者から感じられる信じられない程莫大な魔力と殺気。
両者のエネルギーはそれでも止まらずに高まって行き……その方面のみ統一神界を守る結界が展開されたその瞬間。
それは解き放たれた。
一瞬で凄まじい衝撃波が展開されていた大規模結界を破壊し、学園の結界でも止め切れずに尖塔を僅かに揺らし……
黒き光が曇天を消し飛ばしながら天を穿った。
「凄い……」
唖然と先程と同じ言葉を呟くアイリースの視線の先では、つい今まで荒れ狂っていた黒雷は消え去り、青空が顔を見せる。
全てを破壊する黒き閃光。
敵の攻撃を撃ち破り、敵もろとも消し飛ばした圧倒的な破壊力。
「流石はルーミエル様の眷属であるコレール様ですっ!!」
「まだじゃ」
堂々と観覧する誇り高き美しい黒龍の姿に喜びの声を上げたアイリースの前に片手を広げてオシークスが窘める。
「来たか……」
鋭く外を睨みながら、オシークスがそう言った瞬間。
ドゴォッ!!
前方の壁が爆発して爆音が鳴り響き、尖塔が激しく揺れる。
破壊された壁から姿を現す数名の人物達。
「おー、いたいた。
探したぜ? ガキども」
先頭に立つ男がニヤリと笑みを浮かべながら放つ強烈な殺気と重圧に、学生達は全く動かずに身体を震わせて息を呑む。
「貴様らヴィスデロビアの手の者だな?」
「おっと、これは失敬。
俺達はヴィスデロビア様が眷属にして序列1位であるシエラ様が直属部隊だ。
そこのガキ共の始末を命じられてな」
「これは奇なことを言う。
この儂を前にして生徒達に手を出せると思っておるのか?」
男から発せられる魔力な殺気を押し返す様にオシークスから巨大なエネルギーが立ち昇る。
「へぇ、こりゃ凄え。
俺はこの部隊の隊長のビルクス。
爺さん、あんた何者だ?」
「儂の名はオシークス。
ナンバーズ序列14位の神じゃ」
「はっはっは! マジかよ! 強敵じゃねぇか!!」
「おいビルクス、早く殺らせろ!
青い顔した雑魚共を! この俺がお前達を嬲り殺してやるぜっ!!」
突然狂った嗤いを上げながら、ビルクスの背後にいた数名の内1人が飛び出し、凄まじい速度でオシークスの後ろにいる生徒達へと切迫し……
「っ!?」
白き光に包まれて消滅した。
その光景にビルクスを始めとする襲撃者達が目を見開き。
何が起こったのか理解できない生徒達が唖然と静まり返る。
「全く煩いですね」
静まり返る尖塔に、そんな幼く可憐な声が鳴り響く。
そうしてオシークス以外の誰も唖然となる中……白き幼女が、ルーミエルが姿を現した。
統一神界学園と統一神城には強固な結界が展開されており。
統一神界学園は学園の生徒を始め、ヴィスデロビアとの戦闘に加わるには実力不足とされた者達が避難場所の役割を担っている。
内部の空間が拡張された尖塔は、統一神界を一望する事ができ。
神王ネルヴィアが率いる統一神界の精鋭とヴィスデロビア達との戦闘を観戦しようと多くの人々が集まり、騒然としていた……少し前までは。
「凄い……」
周囲の者達と同様、唖然とそれを見つめていたアイリースがこの場にいる全員の心情を代弁するかの様にポツリと呟く。
凄まじい雷鳴が轟き、あたり一帯を飲み込む様な黒雷の嵐が降り注ぐ。
随分と距離が離れているはずにも関わらず、全身の毛穴が粟立つ程の膨大な猛烈な魔力と殺気。
もしあの場にいれば、いかに超越者であったとしても一瞬で消し炭になるだろう事が容易に想像できるそれを誰もが固唾を飲んで唖然と見つめる。
しかし、その天変地異の様な黒雷ですら次の瞬間には消し飛び。
巨大な黒い柱が地上から空へと向かって乱立するも、その柱を迎え撃つかの様に再び黒雷が降り注ぐ。
それはまさしく頂上の戦い。
今の一幕もそうだが、統一神界の上空で繰り広げられている神王ネルヴィアとヴィスデロビアの衝突も、巨大な炎の波も。
統一神界の近郊で衝突している巨大なエネルギーの全てが、想像を絶する高位の戦い。
「よく観ておくんじゃぞ」
「学園長」
アイリースの呟きに答えたのは、いつの間にかアイリースの隣に立っていた老人。
この統一神界学園の学園長にしてナンバーズ序列14位、ダブルでも頂点に位置するオシークス。
「あそこで戦っておる者達と比べれば、同じ超越者と言えども諸君はまだまだひよっこ。
アイリース君だけでなく皆もよく観ておくのじゃ、超越者の中でも頂点に立つ者達のこれ程の戦いは滅多に観れるものでは無い。
ましてやひよっこである諸君らがコレを観れるなぞ凄まじく幸運なこと、それは必ずや諸君の成長に……」
静まり返る生徒達に、この場に集まっている神々に語っていたオシークスの言葉が不意に途切れる。
今の今まで心優しい好々爺の指導者だったオシークスの顔が生徒達が息を呑むほどに真剣なものとなり、スッと細められた鋭い視線で外を見つめる。
「諸君、儂の後ろに下がりなさい」
「学園長……? っ!!」
オシークスに数瞬遅れて、アイリースを含めた成績上位の生徒数名と比較的力のある神々がそれに気づき息を呑み。
さらに数瞬遅れてこの場にいた全員がそれに気づく。
「これは……」
震える身体を自身の腕で抱きしめる様にして押さえ込み、唖然と外を見つめる。
そこに広がる光景は、地上と上空で睨み合う巨大な黒きドラゴンと1人の女。
そしてその両者から感じられる信じられない程莫大な魔力と殺気。
両者のエネルギーはそれでも止まらずに高まって行き……その方面のみ統一神界を守る結界が展開されたその瞬間。
それは解き放たれた。
一瞬で凄まじい衝撃波が展開されていた大規模結界を破壊し、学園の結界でも止め切れずに尖塔を僅かに揺らし……
黒き光が曇天を消し飛ばしながら天を穿った。
「凄い……」
唖然と先程と同じ言葉を呟くアイリースの視線の先では、つい今まで荒れ狂っていた黒雷は消え去り、青空が顔を見せる。
全てを破壊する黒き閃光。
敵の攻撃を撃ち破り、敵もろとも消し飛ばした圧倒的な破壊力。
「流石はルーミエル様の眷属であるコレール様ですっ!!」
「まだじゃ」
堂々と観覧する誇り高き美しい黒龍の姿に喜びの声を上げたアイリースの前に片手を広げてオシークスが窘める。
「来たか……」
鋭く外を睨みながら、オシークスがそう言った瞬間。
ドゴォッ!!
前方の壁が爆発して爆音が鳴り響き、尖塔が激しく揺れる。
破壊された壁から姿を現す数名の人物達。
「おー、いたいた。
探したぜ? ガキども」
先頭に立つ男がニヤリと笑みを浮かべながら放つ強烈な殺気と重圧に、学生達は全く動かずに身体を震わせて息を呑む。
「貴様らヴィスデロビアの手の者だな?」
「おっと、これは失敬。
俺達はヴィスデロビア様が眷属にして序列1位であるシエラ様が直属部隊だ。
そこのガキ共の始末を命じられてな」
「これは奇なことを言う。
この儂を前にして生徒達に手を出せると思っておるのか?」
男から発せられる魔力な殺気を押し返す様にオシークスから巨大なエネルギーが立ち昇る。
「へぇ、こりゃ凄え。
俺はこの部隊の隊長のビルクス。
爺さん、あんた何者だ?」
「儂の名はオシークス。
ナンバーズ序列14位の神じゃ」
「はっはっは! マジかよ! 強敵じゃねぇか!!」
「おいビルクス、早く殺らせろ!
青い顔した雑魚共を! この俺がお前達を嬲り殺してやるぜっ!!」
突然狂った嗤いを上げながら、ビルクスの背後にいた数名の内1人が飛び出し、凄まじい速度でオシークスの後ろにいる生徒達へと切迫し……
「っ!?」
白き光に包まれて消滅した。
その光景にビルクスを始めとする襲撃者達が目を見開き。
何が起こったのか理解できない生徒達が唖然と静まり返る。
「全く煩いですね」
静まり返る尖塔に、そんな幼く可憐な声が鳴り響く。
そうしてオシークス以外の誰も唖然となる中……白き幼女が、ルーミエルが姿を現した。
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