最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第19章 神魔大戦編

364話 ついでです!

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「先程まであんなに落ち込んでおったと言うのに……」

「ん?  どうかしましたか?」

 額を抑えてため息をつくネルヴィア様。
 非常にお疲れの様ですけど……まぁ、戦争中ですし、ネルヴィア様がお疲れなのも当然ですか。
 分かりますよ!  同じ3大勢力のトップとして、どれ程の疲労が溜まっているか、僕は分かっていますからね!

「お嬢様、お口にクリームが付いていますよ」

「ん……ありがとうございます」

「いえ、お嬢様の専属メイドとして当然の事です。
 次はこちらのベイクドチーズケーキは如何ですか?」

 ベイクドチーズケーキ!  なんて甘美な響きでしょうか!!

「いただきます!」

 メルヴィーによって素早くカットされてサーブされるチーズケーキ。
 ふわりと香る美味しそうなチーズケーキの香り!  
 目の前に至宝とすら呼べるチーズケーキがあるのに食べないなんてチーズケーキ様に対する冒涜です!!

「……」

 視線が……隣からの、ネルヴィア様からの視線が!
 そ、そんなジト目で見つめなくても……

「も、勿論僕は分かっていますよ!?」

 そりゃ、そうですよね。
 目の前で僕だけこんなにも美味しそうなチーズケーキを食べてたらジト目にもなります!
 ですが、心配する事なかれっ!!

「メルヴィー!」

「かしこまりました」

 メルヴィーが一礼すると同時にネルヴィア様を含め、この場にいた全員の前にチーズケーキがサーブされる。

「おそろしく速いサーブ、僕じゃなきゃ見逃しちゃうね」

 ふふふ、やった!  言っちゃいました!
 事実、皆んな突然現れたチーズケーキに驚いているみたいですしね。

「お主は何を言っておるんじゃ?」

「っ!?」

 ま、まさか、このネタが通じないなんて!!

「ネルヴィア様……今度一緒にハン◯ーハ◯ターを一気見しましょうね」

「なぜ妾はルーミエルに可哀想な者を見るような視線を向けられておるんだ……」

 大丈夫です!  僕がネルヴィア様に日本が世界に誇る文化!  
 知っておくべき、見ておくべきアニメや漫画の数々をレクチャーして見せますっ!!

「はぁ……まぁ話がそれたが、現在判明しているヴィスデロビア勢力に対する一通りの情報はこんなところだ。
 っ!  美味い……!!」

「神王様?」

「え~おっほん、何でもない。
 今回の衝突の被害の報告を、ヤルトート」 

「はい」

 ネルヴィア様に答えて立ち上がるヤルトートさん。
 ダブルの神にして統一神界の重鎮。
 統一神城の全ての文官達を束ね、様々な事務をこなしている人間で言うところの大臣の1人。

 身体の線は細いけど、キリッとした威厳ある雰囲気なのに……クッキリと目の下に隈ができてますね。
 ヤルトートさんもこの戦争で、処理しないといけない仕事が跳ね上がってお疲れなのでしょう。

 ふっ、勝ちましたね。
 統一神界みたいなブラックと違って、ナイトメアはホワイトな組織!
 1人に負担が集中しない様にしてますし、休息体制も万全なのです!!

 まぁ若干……と言うか、かなりコレールに仕事が集中してる気がしないでも無いですけど……
 別に疲れてもいないさそうだし、当然目の下に隈なんてあるハズも無い。
 うん、僕の思い過ごしですね……今度コレールを労わねば!!

「負傷者は多数出ましたが、死者は僅か数百名程度に収まっております。」

 それでも数百もの死者がいますか……

「そうか……分かった、報告ご苦労」

 沈んだ面持ちを一瞬で切り替えたネルヴィア様の言葉を受けて、ヤルトートさんが一礼して席に着く。

「残念な事に今はクソッタレな戦争中、仲間の死を嘆く暇も無い。
 先程も言った様に、ヴィスデロビアの目的は統一神界の破壊及び神々の殲滅、そして全世界の支配じゃ。
 ヤツは去り際に準備は整ったと言っておった……その言葉が事実だろうとなかろうと、妾達に残された選択肢は1つのみじゃ」

 一度言葉を切ったネルヴィア様が、この会議に参加している全員を見渡し……

「最精鋭、最高戦力をもってして攻め込む!!」

 ドドン!  ってどこぞの海賊漫画の効果音が付きそうな感じで言い放った!!

「しかし、ヤツらの転移先が不明じゃ。
 妾の追尾魔法も途中で遮断された」

「それでは?」

「うむ、少々時間は掛かるが、転移魔法陣の痕跡から辿るしか……」

「あっ、その件ですけど、アイツの逃亡先は特定済ですよ?
 ヴィスデロビアに隔離空間に閉じ込められた後、ムカついたのであの隔離空間と繋がりのある空間を潰して回ってた時に見つけました」

「……」

「ついでに外から中への一方通行の結界を本気で張ったので、ヴィスデロビア達が中に入ったのも確認済です。
 それに、そう易々とは逃げられません!  もはやヤツらは袋の鼠なのです!!」

 うんうん、あの世界だけ異常なほど強力で複雑かつ緻密な防衛システムが構築されてましたからね。
 誤って破壊してヴィスデロビアに勘付かれない様にするのがちょっとだけ面倒でしたけど、ついでにやっておいて正解でしたね!

「?  ネルヴィア様?  それに皆さんも、急に黙り込んでどうかしたのですか?」

 と、と言うか……うぅ、そんなに見ないで欲しいんですけど!?
 そ、そうです!  チーズケーキを食べて現実逃避するとしましょう!!
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