付与って最強だと思いませんか? 悪魔と呼ばれて処刑されたら原初の悪魔に転生しました。とりあえず、理想の国を創るついでに復讐しようと思います!

フウ

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第20章 聖魔大戦編

349話 願い

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 ふっ、完璧に決まったわ!
 流石は私!  今のは我ながら凄まじくかっこよかったと思う。
 あぁ、抑えきれない威厳とカッコよさが怖いわ~!  もう自画自賛しちゃう!!

『あはは、はしゃいでる悪魔ちゃんの内心を知ったら威厳も何もあった物じゃ無いけどね』

 煩いわ!
 完璧な私にはポーカーフェイスがあるから別に何の問題もないし。
 そもそも、はしゃいで無いし!

 全く、失礼なヤツめ。
 この私が仮にも客人を前にして子供みたいにはしゃぐなんてあるわけ無いじゃん。

『とか言いつつ、ケーキを頬張ってるわけだけど』

 頬張ってる?  ふっ、お前もまだまだだな。
 見ろ!  アーク達のこの反応をっ!
 むふふっ!  ポカンとしちゃって!  コイツらは私の優雅で洗練された所作に見惚れてるのだ!!

『いや、冷酷なイメージとのギャップにビックリしてるだけだと思うけど……』

 まぁ、私の美貌に魅了されて、完璧で美しい所作に見惚れちゃうのは仕方ない事だけど、いつまでも呆けてたら話が一向に進まない。

 全く仕方ないなぁ。
 ティーカップを軽く傾けてココアを一口。
 ティーカップを机に置いて、軽く椅子に身体を預けながら優雅に足を組み替えて……

「何の、用?」

 軽~く、威圧してやれば!

「「「「「「「っ!」」」」」」」

 この通り!
 現実に引き戻してやったわ。

「あはは、申し訳ありません」

 アークめ……コイツ、なんか前に会った聖位闘技大会の時も思ったけど。
 私に対する恐怖の念が弱い気がするんですけど。
 今も何故か苦笑いしてるし……

「では、早速本題に入らせていただきます。
 今回、俺達が貴女を訪ねたのは……貴女にお願いがあり、交渉をするためです」

「ふむ」

 お願いと交渉、ね。

「リーゼと、リヒトも?」

「はい」

「そうです」

 そ、そうです……だと!!
 リーゼはわかるけど、リヒトが!  あのリヒトが、そうですって!  
 ちゃんとした敬語を使ってるなんて……

「ははっ……まぁ、驚かれるのもわかりますが、これでも一応貴族の生まれですので」

 むっ、何故かリヒトにも苦笑いされてしまった。
 しかも、私の心の内を見透かすとは……流石は白の騎士団を率いる英雄、侮れないな。

『いや、アレだけど凝視してればね』

 けどまぁ、確かに言われてみればリヒトは貴族の出だし。
 冒険者としての荒っぽい言動だけじゃ無くて、こう言う言動もできて当然か。
 私とした事が、衝撃過ぎてちょっとだけ取り乱しちゃったわ。

「話を戻しますが。
 俺達のお願いと言うのは……」

 まぁ、内容は聞かなくてもわかる。

「ガスター達」

「っ!  あはは……流石ですね。
 その通りです」

「私達、星屑の剣の願いは師匠のマリアナとガスターの助命です」

「私は幼馴染のフェリシアです」

「俺もガスターの助命を願いに来ました」

 やっぱりコイツらの要件はガスター、マリアナ、フェリシアの助命か。
 けどアーク達、星屑の剣はガスターとマリアナ。
 リーゼはフェリシアってのはわかるけど、リヒトは何でガスターの助命を?

「実は俺とガスターは……」

「兄弟弟子なんだよ」

「っ!  師匠!?」

 最初から隣の部屋にいる事は知ってたけど、やっと出てきたか。

「師匠はやめろ。
 俺はそんな柄じゃねぇ」

 自分もさっき、リヒトとガスターの事を兄弟弟子って言ったくせに。

「ガルド」

「よう!  お嬢様」

 な~にが、よう!  だっ!!
 ガルドめ……私にギルマスだって事を黙ってた事もだけど。
 ガスターとリヒトが弟子だって事も黙ってやがったな。

「まぁ、そんなわけだ。
 コイツとガスターは、俺が現役時代に面倒を見てやった兄弟弟子なんだわ」

「ガルド、喜べ。
 魔国軍の訓練に参加させてやる」

「そいつは楽しみ……え?」

 さてと、私に隠し事をしてた罪はこれで水に流してやるとして。
 ガスター、マリアナ、フェリシアの助命ね。

「本気?」

「「「「「「「っ!!」」」」」」」

 アイツらは私を貶めて、様々な仕打ちをして家族ごと……大切な人達ごと私達を皆殺しにした。
 アイツらは私の復讐対象筆頭、それの助命を願うって事は……

「私の邪魔を、する気?」

「っ……!  確かに師匠達のした事は最低で許される事じゃ無いと思う。
 けど、あんな最低なクズでも2人は私達の師匠なんです!!」

「ターニャの言う通りです」

「私も、幼馴染を見捨てる事はできません」

「俺もです」

 ターニャが地味にガスターとマリアナの事をディスってるのは良いとして。
 私の覇気を受けても引かないか。

「勿論、ただでとは言いません。
 悪魔である貴女に願いを叶えて欲しいのなら、それ相応の対価が必要、でしたよね」

「む?」

「俺達が差し出す対価は……俺達自身です。
 お願いします。
 どうか、師匠達の命を助けてください」

 対価はアーク達自身、ね。

「リーゼとリヒトも同じ?」

「はい、覚悟はできています」

「弟弟子を見捨てるわけにはいきませんから」

 ふむ……ガスター達を助けて、殺さないって願いを叶える対価はアーク達かぁ。

「良いだろう。
 ガスター、マリアナ、フェリシアの命は助けてやる。
 ふふっ!  その対価として、お前達は今から私のモノだ」
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