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September
約束 Side 翠葉 03話
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火曜日のテストが終わり水曜日になると、課題テストの答案用紙が返された。
昼休みになると、
「「いっせーのーせっ!」」
私と海斗くんは掛け声のもとに自分の答案用紙を開示する。
「くっそ……今のところ、俺が二点の失点かよっ。しかも、あと返ってきてない教科って数学じゃん。間違いなく俺の負けじゃん」
「返ってくるまでわからないよ」
「とかなんとか言って、翠葉、数学で失点したことないじゃんかよっ」
確かに、一年から今の今まで数学は満点以外を採ったことがない。今回も失点する心当たりは微塵もない。
「ふふ」と笑みを浮かべると、海斗くんは少し離れた席にいるサザナミくんに声をかけた。
「千里っ、おまえ、現時点で失点いくつっ?」
「俺? 今んところ五点だけど?」
「うっし、千里には抜かされてないっ」
ガッツポーズをとった海斗くんに、
「もしかしたら俺が数学で上に出るかもよ~?」
サザナミくんの言葉に、ふたりはその場で軽い攻防を始めた。
「それにしても……翠葉、今回は赤丸狙っているの?」
桃華さんに訊かれ、
「いつもそのつもりだったのだけど、なかなか思ったとおりにはいかなくて……。でも、今回は採れそうなの」
「海斗ですら全科目満点を採ったことはなかったのに、翠葉が達成しちゃうのね」
「だって、全科目満点目指さないと海斗くんの上には出られないし、目標としている蒼兄にも追いつけない」
「え……蒼樹さんってそんなに成績良かったの?」
「ん? うん、赤丸だったかは知らないけれど、三年間首位だったって聞いてるよ」
「……まったく恐ろしい兄妹ね」
桃華さんの言葉に佐野くんが頷いた。
「インターハイで優勝するわ、学業成績文句なしだわ、藤宮先輩並みのハイスペックだよな」
「佐野、一部訂正を求めるわ」
「何が?」
「蒼樹さんは運動も学業も秀でているけれど、容姿にも性格にも秀でたものがあるわ。性格に難がある藤宮司と一緒にしないでちょうだい」
「ぐへ……手厳しいこって」
そんなふたりの会話を聞きながら笑っていると、
「簾条さんって臆面ないのね? 御園生さんのお兄さんと付き合っているんでしょう? そういうこと、言っていて恥ずかしくないの?」
香月さんが会話に加わった。
最近は、お弁当を食べる輪に香月さんも加わっているのだ。
香月さんは桃華さんと同じくらい飾らない人で、少し口調がきついところもあるけれど、あくまでも悪気がないということがわかった。さらには、プライドは高くても人にものを教わる姿勢は心得ており、わからないところはわからないから教えてほしい、と訊きに来る。そんな会話を繰り返しているうちに、香月さんという人がどういう人なのか少しずつわかり始めた。
わからなかったものが少しずつわかり始める感覚は、やっぱり嬉しいと感じる。
今となっては、桃華さんや佐野くんが香月さんにきつい目で見られることもない。
「恥ずかしいことはないわね。むしろ自慢したいくらいよ」
桃華さんはにこりと笑ってさらりと返した。
そんな様が少し羨ましい。私にはなかなかできないことだから。
いつものメンバーになら言えないこともない。でも、やっぱり恥ずかしさが勝ってしまうのだ。
ツカサと付き合いだしてから六ヶ月目に入った今でも、「付き合っている」「彼氏彼女」――そういった言葉には慣れなくて。
みんなはそういうことないのかな?
そんなことを考えながら昼休みを過ごした。
午後の授業が終わり、数学の答案用紙が戻ってきたことにより、海斗くんとの勝敗が決まった。
「勝ったっ!」
「負けたっ!」
中等部から負け知らずだった海斗くんはこれでもか、というほどに悔しがり、私はその場でジャンプするほどに喜んだ。
サザナミくんからは、「御園生さん、ぐっじょぶ!」とお言葉をいただく。
何を隠そう、二年になってからはふたりで海斗くんの上に出ることを互いに誓っていたのだから。
「俺、今回は海斗に三点及ばずだった。次こそは……」
「負けるかよっ! 二位脱落したらマジ締められるっ。次は首位奪還するからなっ」
海斗くんは言いながら教室を出ていった。
私は携帯を手に取り少し悩む。
ツカサに早く知らせたいけれど、電話ではなく直接会って伝えたい。
「……テラスにいたら会えるかな?」
「司先輩?」
サザナミくんに訊かれてコクリと頷く。
「急いでテラス行けば部室棟へ行く途中で捕まえられるんじゃん?」
「じゃ、急がなくちゃ」
私が急いで椅子を立ち上がろうとしたら、ポン、と頭に手を置かれた。
「そういうの、良くないんだろ?」
「……そうだった。違うことを考えているとどうしても忘れがちで……。サザナミくん、ありがとう」
言って、今度はゆっくりと立ち上がり、いそいそと教室を出て階段を下った。
二階からテラスへ出ると、そこは恐ろしいほどに暑かった。
まだ九月頭。テラスは鉄板のように熱されていて、部活前の人たちですら、パラソルが作る日陰へと逃れている。
必然と、部室棟へつながる階段付近のテーブルが占拠れているため、自分が日陰に入れる場所はなかった。
炎天下で立ったまま待っていると、背後から声をかけられる。
「翠?」
振り返ると、眉間にしわを寄せたツカサが立っていた。
「こんな暑い場所に立っているな」
「でも、ツカサに会いたくて」
「だから、会いたいなら携帯を使えって何度言ったらわかる?」
「……だって、電話しちゃったらその場で言ってしまいそうだったんだもの」
「何を」
呆れた顔をしたツカサは私の頭に手を乗せる。
「……熱いし。とりあえず移動」
ツカサは私の背を押して図書室へ向かった。
「あのっ、でもね、そんなに時間のかかる話じゃなくて――」
「時間がかかるかからない関係なく、ひとまず安全な場所に翠を退避させたいだけ」
「……ごめんなさい」
「別に謝らなくてもいいけど」
図書室に入ると、
「話って何? 何かあった?」
「あのねっ、今回の課題テスト、海斗くんに勝ったよ! 全科目満点! 初めての赤丸! ツカサと一緒っ!」
ツカサは呆気にとられていたけれど、数秒後には「くっ」と喉の奥で笑いを噛み殺した。
「何、それを知らせるため?」
「そう。それだけなの」
「全国模試のほうは?」
「まだわからないけれど、解答欄は全部埋められた。わからない問題はなかったから、解答欄を間違えていたりしなければ満点採れてるんじゃないかな、と思っているんだけど……」
「答案用紙が返ってきて全科目満点だったらお祝いでもする?」
ツカサの提案に私は目を輝かせた。
「お祝いしてくれるのっ?」
「いいよ。何してほしい?」
「んー……デート?」
ツカサはまたしても呆れ顔になる。
「だからさ、なんで祝いやご褒美がデートになるのか知りたいんだけど」
「……だって、デートは特別だよ?」
私の言葉に、ツカサは何か言うのを諦めたようだった。
「じゃ、デートだとして、どこか行きたい場所でも?」
「……えぇと、行きたい場所って言われると困っちゃうから、どこかへ連れて行ってほしい、じゃだめ?」
「了解。じゃ、初ドライブにでも行こう」
「本当っ?」
「本当」
私たちはその後デートの日取りを決めるため、互いのスケジュールを確認した。
「今日、このあとは?」
「マンションに帰るよ。それから、今日は雅さんと会うの」
「これから……?」
ツカサは腕時計を確認した。時刻は五時を回っている。
「あのね、雅さんがマンションまで来てくれて、コミュニティータワーの談話室でお会いするの」
「あぁ、そういうこと……」
「藤の会以来だから楽しみ」
「会って何話すの?」
「え?」
「接点っていう接点ないだろうし、共通の話題なんてあるの?」
そう言われてしまうと考えてしまう。
確かに、接点という接点はさほどないし、共通の話題と言われても思いあたるものは見つからない。でも、会うのが楽しみなことに変わりはなかった。
「悪い、なんか悩ませた?」
「うん、ちょっと。でも……どうしてかな? そんなに困る気はしないの」
「ふーん。ならいいけど……」
「じゃ、私帰るね。ツカサは部活がんばってね」
図書室を出ようとしたら腕を掴まれ、次の瞬間には掠めとるようなキスをされた。
ここ何度か、こんなふうにキスをされることがあって、ちょっとだけ困惑している。
「ツカサ……おうちに人がいるときや学校ではちょっと……」
「どうして?」
「恥ずかしい……」
「見られているわけでもないのに?」
「見てる人がいたらどうしよう、って思うと心臓が……」
「そんなドジは踏まないから安心しろ」
「……もぅ」
抗議しつつも強く言えないのは、キスをされるのが嬉しいから。
ツカサはそういうこともわかっていてしている気がするから、なんだかやっぱり悔しかった。
昼休みになると、
「「いっせーのーせっ!」」
私と海斗くんは掛け声のもとに自分の答案用紙を開示する。
「くっそ……今のところ、俺が二点の失点かよっ。しかも、あと返ってきてない教科って数学じゃん。間違いなく俺の負けじゃん」
「返ってくるまでわからないよ」
「とかなんとか言って、翠葉、数学で失点したことないじゃんかよっ」
確かに、一年から今の今まで数学は満点以外を採ったことがない。今回も失点する心当たりは微塵もない。
「ふふ」と笑みを浮かべると、海斗くんは少し離れた席にいるサザナミくんに声をかけた。
「千里っ、おまえ、現時点で失点いくつっ?」
「俺? 今んところ五点だけど?」
「うっし、千里には抜かされてないっ」
ガッツポーズをとった海斗くんに、
「もしかしたら俺が数学で上に出るかもよ~?」
サザナミくんの言葉に、ふたりはその場で軽い攻防を始めた。
「それにしても……翠葉、今回は赤丸狙っているの?」
桃華さんに訊かれ、
「いつもそのつもりだったのだけど、なかなか思ったとおりにはいかなくて……。でも、今回は採れそうなの」
「海斗ですら全科目満点を採ったことはなかったのに、翠葉が達成しちゃうのね」
「だって、全科目満点目指さないと海斗くんの上には出られないし、目標としている蒼兄にも追いつけない」
「え……蒼樹さんってそんなに成績良かったの?」
「ん? うん、赤丸だったかは知らないけれど、三年間首位だったって聞いてるよ」
「……まったく恐ろしい兄妹ね」
桃華さんの言葉に佐野くんが頷いた。
「インターハイで優勝するわ、学業成績文句なしだわ、藤宮先輩並みのハイスペックだよな」
「佐野、一部訂正を求めるわ」
「何が?」
「蒼樹さんは運動も学業も秀でているけれど、容姿にも性格にも秀でたものがあるわ。性格に難がある藤宮司と一緒にしないでちょうだい」
「ぐへ……手厳しいこって」
そんなふたりの会話を聞きながら笑っていると、
「簾条さんって臆面ないのね? 御園生さんのお兄さんと付き合っているんでしょう? そういうこと、言っていて恥ずかしくないの?」
香月さんが会話に加わった。
最近は、お弁当を食べる輪に香月さんも加わっているのだ。
香月さんは桃華さんと同じくらい飾らない人で、少し口調がきついところもあるけれど、あくまでも悪気がないということがわかった。さらには、プライドは高くても人にものを教わる姿勢は心得ており、わからないところはわからないから教えてほしい、と訊きに来る。そんな会話を繰り返しているうちに、香月さんという人がどういう人なのか少しずつわかり始めた。
わからなかったものが少しずつわかり始める感覚は、やっぱり嬉しいと感じる。
今となっては、桃華さんや佐野くんが香月さんにきつい目で見られることもない。
「恥ずかしいことはないわね。むしろ自慢したいくらいよ」
桃華さんはにこりと笑ってさらりと返した。
そんな様が少し羨ましい。私にはなかなかできないことだから。
いつものメンバーになら言えないこともない。でも、やっぱり恥ずかしさが勝ってしまうのだ。
ツカサと付き合いだしてから六ヶ月目に入った今でも、「付き合っている」「彼氏彼女」――そういった言葉には慣れなくて。
みんなはそういうことないのかな?
そんなことを考えながら昼休みを過ごした。
午後の授業が終わり、数学の答案用紙が戻ってきたことにより、海斗くんとの勝敗が決まった。
「勝ったっ!」
「負けたっ!」
中等部から負け知らずだった海斗くんはこれでもか、というほどに悔しがり、私はその場でジャンプするほどに喜んだ。
サザナミくんからは、「御園生さん、ぐっじょぶ!」とお言葉をいただく。
何を隠そう、二年になってからはふたりで海斗くんの上に出ることを互いに誓っていたのだから。
「俺、今回は海斗に三点及ばずだった。次こそは……」
「負けるかよっ! 二位脱落したらマジ締められるっ。次は首位奪還するからなっ」
海斗くんは言いながら教室を出ていった。
私は携帯を手に取り少し悩む。
ツカサに早く知らせたいけれど、電話ではなく直接会って伝えたい。
「……テラスにいたら会えるかな?」
「司先輩?」
サザナミくんに訊かれてコクリと頷く。
「急いでテラス行けば部室棟へ行く途中で捕まえられるんじゃん?」
「じゃ、急がなくちゃ」
私が急いで椅子を立ち上がろうとしたら、ポン、と頭に手を置かれた。
「そういうの、良くないんだろ?」
「……そうだった。違うことを考えているとどうしても忘れがちで……。サザナミくん、ありがとう」
言って、今度はゆっくりと立ち上がり、いそいそと教室を出て階段を下った。
二階からテラスへ出ると、そこは恐ろしいほどに暑かった。
まだ九月頭。テラスは鉄板のように熱されていて、部活前の人たちですら、パラソルが作る日陰へと逃れている。
必然と、部室棟へつながる階段付近のテーブルが占拠れているため、自分が日陰に入れる場所はなかった。
炎天下で立ったまま待っていると、背後から声をかけられる。
「翠?」
振り返ると、眉間にしわを寄せたツカサが立っていた。
「こんな暑い場所に立っているな」
「でも、ツカサに会いたくて」
「だから、会いたいなら携帯を使えって何度言ったらわかる?」
「……だって、電話しちゃったらその場で言ってしまいそうだったんだもの」
「何を」
呆れた顔をしたツカサは私の頭に手を乗せる。
「……熱いし。とりあえず移動」
ツカサは私の背を押して図書室へ向かった。
「あのっ、でもね、そんなに時間のかかる話じゃなくて――」
「時間がかかるかからない関係なく、ひとまず安全な場所に翠を退避させたいだけ」
「……ごめんなさい」
「別に謝らなくてもいいけど」
図書室に入ると、
「話って何? 何かあった?」
「あのねっ、今回の課題テスト、海斗くんに勝ったよ! 全科目満点! 初めての赤丸! ツカサと一緒っ!」
ツカサは呆気にとられていたけれど、数秒後には「くっ」と喉の奥で笑いを噛み殺した。
「何、それを知らせるため?」
「そう。それだけなの」
「全国模試のほうは?」
「まだわからないけれど、解答欄は全部埋められた。わからない問題はなかったから、解答欄を間違えていたりしなければ満点採れてるんじゃないかな、と思っているんだけど……」
「答案用紙が返ってきて全科目満点だったらお祝いでもする?」
ツカサの提案に私は目を輝かせた。
「お祝いしてくれるのっ?」
「いいよ。何してほしい?」
「んー……デート?」
ツカサはまたしても呆れ顔になる。
「だからさ、なんで祝いやご褒美がデートになるのか知りたいんだけど」
「……だって、デートは特別だよ?」
私の言葉に、ツカサは何か言うのを諦めたようだった。
「じゃ、デートだとして、どこか行きたい場所でも?」
「……えぇと、行きたい場所って言われると困っちゃうから、どこかへ連れて行ってほしい、じゃだめ?」
「了解。じゃ、初ドライブにでも行こう」
「本当っ?」
「本当」
私たちはその後デートの日取りを決めるため、互いのスケジュールを確認した。
「今日、このあとは?」
「マンションに帰るよ。それから、今日は雅さんと会うの」
「これから……?」
ツカサは腕時計を確認した。時刻は五時を回っている。
「あのね、雅さんがマンションまで来てくれて、コミュニティータワーの談話室でお会いするの」
「あぁ、そういうこと……」
「藤の会以来だから楽しみ」
「会って何話すの?」
「え?」
「接点っていう接点ないだろうし、共通の話題なんてあるの?」
そう言われてしまうと考えてしまう。
確かに、接点という接点はさほどないし、共通の話題と言われても思いあたるものは見つからない。でも、会うのが楽しみなことに変わりはなかった。
「悪い、なんか悩ませた?」
「うん、ちょっと。でも……どうしてかな? そんなに困る気はしないの」
「ふーん。ならいいけど……」
「じゃ、私帰るね。ツカサは部活がんばってね」
図書室を出ようとしたら腕を掴まれ、次の瞬間には掠めとるようなキスをされた。
ここ何度か、こんなふうにキスをされることがあって、ちょっとだけ困惑している。
「ツカサ……おうちに人がいるときや学校ではちょっと……」
「どうして?」
「恥ずかしい……」
「見られているわけでもないのに?」
「見てる人がいたらどうしよう、って思うと心臓が……」
「そんなドジは踏まないから安心しろ」
「……もぅ」
抗議しつつも強く言えないのは、キスをされるのが嬉しいから。
ツカサはそういうこともわかっていてしている気がするから、なんだかやっぱり悔しかった。
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