135 / 271
October
紫苑祭二日目 Side 翠葉 11話
しおりを挟む
曲が終わり会場が拍手に包まれる。
ワルツだけは七組二十一ペアが同じ曲で一斉に踊るため、拍手もそれ相応の大きさ。
四方へ向かって礼を済ませフロアを退場すると、壁際に着いた途端に六人が顔を突き合わせ、
「「「「「「ノーミスっ!?」」」」」」
次の瞬間には六人全員が大きく頷いた。そして、誰からともなく手を上げハイタッチを交わす。
次には上の観覧席から「お疲れ様!」などたくさんの声をかけられ、それらに笑顔でそれに応えていると、放送委員に動きがあった。
『審査結果が出ましたので発表いたします! 輝かしい一位は赤組の三ペア! 審査員全員一致の結果でした』
その言葉に再度喜びの声をあげ、ワルツメンバーと喜びを分かち合う。
きゃいきゃいと騒ぎながらメンバーが観覧席へ戻ろうとする流れの中、私はひとりフロアに留まった。
「御園生?」
「あ、私、本部に行く」
「……足、痛む?」
「ちょっとね……。でも大丈夫。ただ、観覧席へ上がってすぐまた下りるのはつらいから」
「わかった。着替えは?」
「あー……ジャージに着替えても、どうせすぐに後夜祭の準備で着替えるからこのままでいいや」
「了解。……因みに、海斗とか簾条に問い詰められたらどうしたらいい?」
先を歩くふたりを見る分には、まだ興奮冷めやらぬ状態のようだけど……。
「海斗くんと桃華さんなら話してもいいよ。でも、あまり大ごとにはしたくないから、人のいないところで話してね」
「わかった」
ダンスを終えても私の緊張は完全には緩んでいなかった。
ワルツは終わった。嬉しいことに一位をとることができた。でも、私を突き落とした人は今この状況をどんな目で見ているだろう。
階段から落ちて私が振り返ったときには突き落とした人はもういなかった。それは、私が落ちるのを見届けてからいなくなったのか、それとも押すだけ押してすぐに逃げたのか――
どちらにせよ、この状況は喜ばしいものではないだろう。ギリギリと奥歯を噛み締めているかもしれない。
そう思えば、まだ右足をかばって歩くことはできなかったし、無様な姿など見せてやるものか、と思う。
そんな自分を少し笑う。
本当、救いようのない負けず嫌いだ。でも、これが私だし、もし谷崎さんのように「吹けば飛ぶ」とでも思っていたのならご愁傷様。
私、痛みに対しては耐性があるんだから――
本部ではすべての確認が終わったのか、パソコンに表示されていたものをプリントアウトする工程に入っていた。それにざっと目を通したツカサは、各委員会の長たちにプリントを配る。
私に気づいた優太先輩が、
「翠葉ちゃん、お疲れ! ダンス、超きれいだった!」
「ありがとうございます」
「あんなに踊れるなら後夜祭のファーストワルツも大丈夫そうだね」
「……はい?」
後夜祭でワルツを踊るのは楽しみにしていたけれど、「ファーストワルツ」という響きは今初めて聞いた。
「後夜祭のファーストワルツって、なんの話でしょう?」
嫌な予感しかしないだけに、何を思うでもなく苦笑を浮かべる。と、
「あれ? 翠葉ちゃん知らないの?」
だから、何を……。
私の視線に何かを悟ったらしい優太先輩は、一歩後ずさってから、
「後夜祭は、フロア中央で姫と王子がファーストワルツを踊るとこから始まるんだ。で、曲の途中からその他大勢が加わって踊りだす。一曲目のワルツが終わるとカントリーダンスに移行して、二曲踊ったらもう一度ワルツ。そして最後にチークダンスなんだけど……知らなかった?」
「そんなの知りませんっ! だって去年は――」
思い出してはたと我に返る。
去年の後夜祭は始めから参加していなかった。私たちが校庭に着いたときにはすでにチークダンス前のワルツが始まっていたのだ。
「あぁ、去年は姫がふたりいたし、翠葉ちゃんは運動だめだと思ってたから茜先輩と司が踊る予定だったんだよね。でも、翠葉ちゃんも来なければ司も来ないしで、茜先輩のご指名を受けて会長がファーストワルツを踊ったんだ」
そんなこと知らない……。
紅葉祭のDVDは何度も見たけれど、後夜祭のシーンで茜先輩と久先輩が切り取られて踊っていることに疑問などまったく抱かなかった。
「ツカサっ、どうして教えてくれなかったのっ!?」
「知ってると思ってたから?」
しれっと答えられてぐうの音も出ない。
確かに、人から聞かずとも、自身で流れすべてを把握していればこういう事態にはならなかったわけで……。
「すみません……知らなかった私が悪いです」
そんな会話をしていると、沙耶先輩が飛翔くんとやってきた。
ふたりは同じ赤組ではあるものの、接点があるわけではない。そんなふたりが並んでいることに嫌な予感がした。
沙耶先輩が何を言う前に場所を移そうと思ったけれど、
「姫を突き落とした犯人並びに、妨害工作をした組が判明したけど、ここで留めておく? それとも、体育委員と紫苑祭実行委員に情報を上げてペナルティを発令する?」
端的だけど、的を射た話は言葉少なに何が起こったのかを語っていた。
たぶん、風紀委員の誰かが私についていて犯人を見ていた。もしくは、飛翔くんが沙耶先輩に何が起こったのかを話して、桜林館についている監視カメラから犯人を割り出した。そんなところだろう。
「青木、それ、なんの話?」
「姫、話すわよ?」
確認のようで、まるで確認の意味をなさない質問。
沙耶先輩は私の返事を待つことなく、ワルツの前に起きたことをツカサと優太先輩に話した。
ツカサが動き、次の動作を察する。
「だめっ」
ツカサは負傷した足を見るためにドレスの裾をめくろうとしたのだ。
「応急処置はしてある。今は誰にも見せたくないし悟られたくもないっ」
その言葉にツカサは動作を改め、私を椅子に座らせた。
「で、犯人は?」
優太先輩が尋ねると、
「実行犯はひとりだけど、話を聞いたところによると三人で企てたことみたいね。組自体はまったく関与も関知もしてないでしょうよ」
沙耶先輩の意味深な視線に、「え?」と思う。
「だって、黒組の女子の犯行だもの。春日くんも藤宮くんも知らなかったでしょ?」
「青木、三人の名前を」
沙耶先輩はため息をつきながら、ポケットからメモ用紙を取り出した。
そのメモを見ながらツカサは眉をひそめる。
「一番上に書いてある芳川彩加が実行犯。三人とも藤宮くんのファンよ。もっとも、ファンというか本気というか……そのあたり難しいけど」
「難しいって何が……?」
「つまり、藤宮くんとワルツで踊りたかった子たちの犯行。ここのところ、姫にちょっかい出す人間いなかったから、今回のことを未然に防げなかったのは風紀委員の怠慢でもある。姫、悪かったわね」
「そんなっ――」
沙耶先輩の謝罪に反応しつつ、顔から一切の表情をなくし、さらには何も口にしないツカサから目が離せなかった。
ツカサは無言で身体の向きを変え、委員長たちが集う方へ歩き出す。
「ツカサっ!? 待ってっっっ」
振り返ったツカサはものすごく険しい表情をしていた。
「黒組の優勝を取り消す」
「だめっ。それ、全然意味ないから」
きっぱりと言うと、ツカサが戻ってきた。
「意味がないって?」
「だって、私を突き落としても、ワルツに支障はなかったよ? うちはワルツで一位をとった」
「それ、結果論じゃない? 事実、翠は怪我をしたわけで、何もペナルティを受けないのは筋が通らない」
「だからっ、どうしてそれを黒組が負わなくちゃいけないのっ!? 私が突き落とされたことを知っている人が黒組に何人いるのっ? 私を突き落とした人が黒組の人だとしても、黒組を背負って突き落としたわけじゃないでしょう? 個人的な恨みが根源でしょう? それ、黒組も赤組も関係ないでしょう?」
「でも――」
「大丈夫。ちゃんとペナルティは負ってもらうから」
そこまで言うと、沙耶先輩が口端を上げた。
「さ、姫さんどうする?」
「……実行犯を含め、その三人は後夜祭の参加禁止。でも、後夜祭が終わるまでは下校するのも禁止で」
私の言葉に沙耶先輩と飛翔くんが声をあげて笑い、優太先輩はきょとんとした顔をしている。ツカサにおいては、「それ、ペナルティになるの?」と訝しがる始末だ。
「ツカサのファンなら私とツカサが踊るのは見たくないはず。もしかしたら、私を突き落としたのはそれが目的だったかもしれないでしょう? それなら、踊ってみせましょう?」
にこりと笑って見せると飛翔くんがくつくつと笑いながら、
「負けず嫌いなうえ、性格もそこそこいいんだな?」
もちろん、この「いい」というのは「悪い」の意味だろう。
私は笑顔のまま、「お褒めに与り光栄です」と請合った。
ワルツだけは七組二十一ペアが同じ曲で一斉に踊るため、拍手もそれ相応の大きさ。
四方へ向かって礼を済ませフロアを退場すると、壁際に着いた途端に六人が顔を突き合わせ、
「「「「「「ノーミスっ!?」」」」」」
次の瞬間には六人全員が大きく頷いた。そして、誰からともなく手を上げハイタッチを交わす。
次には上の観覧席から「お疲れ様!」などたくさんの声をかけられ、それらに笑顔でそれに応えていると、放送委員に動きがあった。
『審査結果が出ましたので発表いたします! 輝かしい一位は赤組の三ペア! 審査員全員一致の結果でした』
その言葉に再度喜びの声をあげ、ワルツメンバーと喜びを分かち合う。
きゃいきゃいと騒ぎながらメンバーが観覧席へ戻ろうとする流れの中、私はひとりフロアに留まった。
「御園生?」
「あ、私、本部に行く」
「……足、痛む?」
「ちょっとね……。でも大丈夫。ただ、観覧席へ上がってすぐまた下りるのはつらいから」
「わかった。着替えは?」
「あー……ジャージに着替えても、どうせすぐに後夜祭の準備で着替えるからこのままでいいや」
「了解。……因みに、海斗とか簾条に問い詰められたらどうしたらいい?」
先を歩くふたりを見る分には、まだ興奮冷めやらぬ状態のようだけど……。
「海斗くんと桃華さんなら話してもいいよ。でも、あまり大ごとにはしたくないから、人のいないところで話してね」
「わかった」
ダンスを終えても私の緊張は完全には緩んでいなかった。
ワルツは終わった。嬉しいことに一位をとることができた。でも、私を突き落とした人は今この状況をどんな目で見ているだろう。
階段から落ちて私が振り返ったときには突き落とした人はもういなかった。それは、私が落ちるのを見届けてからいなくなったのか、それとも押すだけ押してすぐに逃げたのか――
どちらにせよ、この状況は喜ばしいものではないだろう。ギリギリと奥歯を噛み締めているかもしれない。
そう思えば、まだ右足をかばって歩くことはできなかったし、無様な姿など見せてやるものか、と思う。
そんな自分を少し笑う。
本当、救いようのない負けず嫌いだ。でも、これが私だし、もし谷崎さんのように「吹けば飛ぶ」とでも思っていたのならご愁傷様。
私、痛みに対しては耐性があるんだから――
本部ではすべての確認が終わったのか、パソコンに表示されていたものをプリントアウトする工程に入っていた。それにざっと目を通したツカサは、各委員会の長たちにプリントを配る。
私に気づいた優太先輩が、
「翠葉ちゃん、お疲れ! ダンス、超きれいだった!」
「ありがとうございます」
「あんなに踊れるなら後夜祭のファーストワルツも大丈夫そうだね」
「……はい?」
後夜祭でワルツを踊るのは楽しみにしていたけれど、「ファーストワルツ」という響きは今初めて聞いた。
「後夜祭のファーストワルツって、なんの話でしょう?」
嫌な予感しかしないだけに、何を思うでもなく苦笑を浮かべる。と、
「あれ? 翠葉ちゃん知らないの?」
だから、何を……。
私の視線に何かを悟ったらしい優太先輩は、一歩後ずさってから、
「後夜祭は、フロア中央で姫と王子がファーストワルツを踊るとこから始まるんだ。で、曲の途中からその他大勢が加わって踊りだす。一曲目のワルツが終わるとカントリーダンスに移行して、二曲踊ったらもう一度ワルツ。そして最後にチークダンスなんだけど……知らなかった?」
「そんなの知りませんっ! だって去年は――」
思い出してはたと我に返る。
去年の後夜祭は始めから参加していなかった。私たちが校庭に着いたときにはすでにチークダンス前のワルツが始まっていたのだ。
「あぁ、去年は姫がふたりいたし、翠葉ちゃんは運動だめだと思ってたから茜先輩と司が踊る予定だったんだよね。でも、翠葉ちゃんも来なければ司も来ないしで、茜先輩のご指名を受けて会長がファーストワルツを踊ったんだ」
そんなこと知らない……。
紅葉祭のDVDは何度も見たけれど、後夜祭のシーンで茜先輩と久先輩が切り取られて踊っていることに疑問などまったく抱かなかった。
「ツカサっ、どうして教えてくれなかったのっ!?」
「知ってると思ってたから?」
しれっと答えられてぐうの音も出ない。
確かに、人から聞かずとも、自身で流れすべてを把握していればこういう事態にはならなかったわけで……。
「すみません……知らなかった私が悪いです」
そんな会話をしていると、沙耶先輩が飛翔くんとやってきた。
ふたりは同じ赤組ではあるものの、接点があるわけではない。そんなふたりが並んでいることに嫌な予感がした。
沙耶先輩が何を言う前に場所を移そうと思ったけれど、
「姫を突き落とした犯人並びに、妨害工作をした組が判明したけど、ここで留めておく? それとも、体育委員と紫苑祭実行委員に情報を上げてペナルティを発令する?」
端的だけど、的を射た話は言葉少なに何が起こったのかを語っていた。
たぶん、風紀委員の誰かが私についていて犯人を見ていた。もしくは、飛翔くんが沙耶先輩に何が起こったのかを話して、桜林館についている監視カメラから犯人を割り出した。そんなところだろう。
「青木、それ、なんの話?」
「姫、話すわよ?」
確認のようで、まるで確認の意味をなさない質問。
沙耶先輩は私の返事を待つことなく、ワルツの前に起きたことをツカサと優太先輩に話した。
ツカサが動き、次の動作を察する。
「だめっ」
ツカサは負傷した足を見るためにドレスの裾をめくろうとしたのだ。
「応急処置はしてある。今は誰にも見せたくないし悟られたくもないっ」
その言葉にツカサは動作を改め、私を椅子に座らせた。
「で、犯人は?」
優太先輩が尋ねると、
「実行犯はひとりだけど、話を聞いたところによると三人で企てたことみたいね。組自体はまったく関与も関知もしてないでしょうよ」
沙耶先輩の意味深な視線に、「え?」と思う。
「だって、黒組の女子の犯行だもの。春日くんも藤宮くんも知らなかったでしょ?」
「青木、三人の名前を」
沙耶先輩はため息をつきながら、ポケットからメモ用紙を取り出した。
そのメモを見ながらツカサは眉をひそめる。
「一番上に書いてある芳川彩加が実行犯。三人とも藤宮くんのファンよ。もっとも、ファンというか本気というか……そのあたり難しいけど」
「難しいって何が……?」
「つまり、藤宮くんとワルツで踊りたかった子たちの犯行。ここのところ、姫にちょっかい出す人間いなかったから、今回のことを未然に防げなかったのは風紀委員の怠慢でもある。姫、悪かったわね」
「そんなっ――」
沙耶先輩の謝罪に反応しつつ、顔から一切の表情をなくし、さらには何も口にしないツカサから目が離せなかった。
ツカサは無言で身体の向きを変え、委員長たちが集う方へ歩き出す。
「ツカサっ!? 待ってっっっ」
振り返ったツカサはものすごく険しい表情をしていた。
「黒組の優勝を取り消す」
「だめっ。それ、全然意味ないから」
きっぱりと言うと、ツカサが戻ってきた。
「意味がないって?」
「だって、私を突き落としても、ワルツに支障はなかったよ? うちはワルツで一位をとった」
「それ、結果論じゃない? 事実、翠は怪我をしたわけで、何もペナルティを受けないのは筋が通らない」
「だからっ、どうしてそれを黒組が負わなくちゃいけないのっ!? 私が突き落とされたことを知っている人が黒組に何人いるのっ? 私を突き落とした人が黒組の人だとしても、黒組を背負って突き落としたわけじゃないでしょう? 個人的な恨みが根源でしょう? それ、黒組も赤組も関係ないでしょう?」
「でも――」
「大丈夫。ちゃんとペナルティは負ってもらうから」
そこまで言うと、沙耶先輩が口端を上げた。
「さ、姫さんどうする?」
「……実行犯を含め、その三人は後夜祭の参加禁止。でも、後夜祭が終わるまでは下校するのも禁止で」
私の言葉に沙耶先輩と飛翔くんが声をあげて笑い、優太先輩はきょとんとした顔をしている。ツカサにおいては、「それ、ペナルティになるの?」と訝しがる始末だ。
「ツカサのファンなら私とツカサが踊るのは見たくないはず。もしかしたら、私を突き落としたのはそれが目的だったかもしれないでしょう? それなら、踊ってみせましょう?」
にこりと笑って見せると飛翔くんがくつくつと笑いながら、
「負けず嫌いなうえ、性格もそこそこいいんだな?」
もちろん、この「いい」というのは「悪い」の意味だろう。
私は笑顔のまま、「お褒めに与り光栄です」と請合った。
13
あなたにおすすめの小説
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
光のもとで1
葉野りるは
青春
一年間の療養期間を経て、新たに高校へ通いだした翠葉。
小さいころから学校を休みがちだった翠葉は人と話すことが苦手。
自分の身体にコンプレックスを抱え、人に迷惑をかけることを恐れ、人の中に踏み込んでいくことができない。
そんな翠葉が、一歩一歩ゆっくりと歩きだす。
初めて心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする――
(全15章の長編小説(挿絵あり)。恋愛風味は第三章から出てきます)
10万文字を1冊として、文庫本40冊ほどの長さです。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる