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April
街中デート Side 司 02話
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エントランスを抜けて階段を下りると、翠の歩幅に変えて歩き出す。公道へ出たところで、
「まだ機嫌悪い?」
うかがうようにたずねられ、
「わかってるなら唯さん連れてこなければいいものを」
「だって……」
だって何……。
隣を歩く翠をじっと見ていると、翠はちらちらとこちらを見ては俯いて、ようやく理由を話し出した。
「今日のツカサ見たとき、本当に格好いいなって思って、誰かに伝えたいって思っていたら、お昼休憩で唯兄が帰宅してて、我慢できなくて話しちゃったんだもの……」
さっき言われたときにも思ったけど、
「そんなにいつもと違う……?」
色味だっていつもと同じブラック系だし、着ている服のブランドも変わりはない。
「基本的にいつも黒っぽい格好だから、甚だしく違う、というわけじゃないのだけど、強いて言うなら、そういう柔らかい印象の羽織物を着てたこと、ないでしょう?」
「あぁ、これ……」
言いながら、Tシャツの上に羽織っているものへと視線を落とす。
「先日秋兄が買ってきた服」
「どういう意味……?」
どういう意味って、そのままの意味だけど――
そうだな、説明を補足するとしたら、
「俺と秋兄、服の趣味が似てるんだ」
「そうなの? でも、印象は全然違う気がするのだけど……」
翠は人をよく見ているようで、服装などには頓着しないのかもしれない。
ものによっては色違いの服を着ていることもあるけれど、今までそれに気づいたことがないのだろう。
「好きなブランドが同じで、まったく同じものを買わないように、秋兄は白っぽいものを買うし、俺は黒っぽいものを買うってことで落ち着いてる」
「……同じデザインでも色が違えばまあいいか、ってこと?」
「そんなところ。で、一月だか二月にこのブランドの新作発表会があったらしくて、それに行った秋兄が、そこで色々買い込んできたんだ」
それはもう色々と……。
帰ってきたその日のうちに新作パンフレットを渡され、
「これに印つけた服を司に買ってきた。一週間後くらいに送られてくるから受け取りよろしく。ちなみに、俺の分も一緒に届くことになってるから、仕分けして俺の分はうちに運んどいて」
それだけ言って帰っていった。
いつものことだと思って適当に聞き流していたわけだけど、後日届いた箱の数にげんなりした。
春夏ものという比較的薄手の洋服を買ってきたはずなのに、何がどうして六箱も届くのか、と。
ひとつの箱を開けてさらにうんざりした。
あらかじめ色で分別してほしいとかオーダーしとけばいいものを、何も言わないから全部ごちゃ混ぜに届く。
この時点でオーダーリストと照らし合わせながら色別で分けていくタスクが自分に課せられたわけだけど、オーダーリストに目を通して頭が痛くなる。
すべてを色別で分けられたら楽なものを、パンツやTシャツにおいては同じデザインの同じ色が二着と記されている。つまり、シンプルなデザインでかぶってもかまわないと秋兄が踏んだ洋服も混ざっているため、単純に色別で分ければいいわけではなくなる。そして、パンフレットには印がついていないものもオーダーリストに載っていた。つまり、秋兄が自分用に買った黒い洋服が混じっているということ。
単純な仕分け作業がさらに複雑化した瞬間に、殺意が芽生えたのは言うまでもない。
次に外商の人間が家に来たら、秋兄の買い物は俺の分と秋兄の分できっちり分けて送ってもらうよう伝えよう。
そう意を決して分別に取り掛かったところ、分別するのに一時間半。袋から出してクローゼットに収納する作業に一時間。
アパレル店員でもないのに、なんでこんな作業……。
二時間半もあれば、文庫本の一、ニ冊、または論文をひとつは読めたはずだ。
それに、春夏物だけでいったいどれだけ買い込んだんだ、って話だ。寝室のクローゼットに入りきらず、姉さんが使っていた主寝室のクローゼットまで使う羽目になった。
秋兄の分は運ぶのも面倒で、コンシェルジュを呼びつけ運んでもらったわけだけど、後日「どうだったー?」なる電話がかかってきて、礼を言うどころか呪詛を吐きたくなったのは隠すつもりも毛頭ない。
思い出すだけでも忌々しい……。
そんな俺の隣で、
「つまり、ついでにツカサの分も、ってこと?」
翠はきょとんとした顔で俺を見上げている。その顔を見て、心にす、と風が通った気がした。
……毒気を抜かれるってこういうことを言うんだろうな。
そこで不意に御園生さんの言葉を思い出す。
それはまだ翠と出逢う前、俺と秋兄と御園生さんで山のように積みあがった仕事を片付けているときの出来事。
「俺の妹、本当に天使か女神だと思うんですよねぇ。こぉ、一緒にいると心が軽くなったりするんです。あ~……今ここに翠葉がいたら――」
当時は、また御園生さんの妹自慢が始まった、くらいにしか思わなかったけど、今となってはその言葉が身に染みて理解できる。
俺もこれからは、御園生さんのように翠という存在に救われながら生きていくことになる。
そんなことを考えながら、
「いや、服がかぶらないように、ってあらかじめ俺に似合いそうなものを選んでから、自分の分を買ったらしい」
翠はクスリと笑みを漏らし、
「なんか仲のいい兄弟みたいね?」
「そう? ただ合理的なだけだと思うけど」
翠はどうしてか嬉しそうににこにこと笑っていた。
「翠は唯さんたちが勝手に服を買ってきたりすることないの? うちは姉さんにしても兄さんにしても、本人の意向考えずにあれこれ買ってくることが多いんだけど……」
「んー……誕生日とかクリスマスのプレゼントには、蒼兄や唯兄が選んだ洋服をプレゼントしてくれることもあるかな? でも、三人でお買い物に出かけるときは、一緒に選んでくれる感じだよ」
「へー……」
意外。あのふたりなら、普段から何かにつけて洋服買ってきて翠で着せ替え人形してるイメージなのに。
「逆に、ツカサは湊先生や楓先生、秋斗さんや海斗くんと一緒にお買い物に行くことはないの?」
翠は無邪気に恐ろしいことを訊いてくる。
「一緒になんて行ったら、誰があの珍獣どもをまとめる羽目になると思う? 絶対面倒が俺に回ってくるだろ……。そんなの御免こうむる」
「じゃ、ツカサはいつもひとりでお買い物へ行くの?」
「服を買いに出かけることはあまりない」
翠は少し考えてから、
「湊先生や楓先生、秋斗さんが勝手に買ってきちゃうから、自分で買う必要がないほどに服がある、っていうこと?」
「それもあるけど、うちはデパートの外商だったりブランドの外商がシーズンごとに家に来るから、そのときに選ぶことがほとんど」
翠は口をポカンと開けていた。
何間抜けな顔をしてるんだと突っ込もうしたとき、はっとしたように姿勢を正し、
「でも、好きなブランドは秋斗さんが――」
「秋兄が新作発表会で買ったものはきちんとチェックして持ってきてくれるから、基本的にかぶることはない」
「なるほど……」
そういえば、翠からは簾条たちとどこへ行った、という話を聞いたことがない。
直近でも年末年始の初詣。その前だと夏休みの海水浴くらいか……?
不思議に思ってたずねると、
「考えてみると、あまり学校外で会うことがない、かな? 夏休みに一度だけ藤倉の駅ビルへ出かけたことがあるけれど、それっきり。そのときはね、紫苑祭の後夜祭のドレスに合わせるアクセサリーを買いに行ったの。あのときのネックレスとイヤリング、バックカチューシャは桃華さんと色違いで買ったものだったのよ」
「へぇ……」
翠がどんなアクセサリーをつけていたのかは覚えていても、簾条がどんなドレスを着ていたかすら思い出せない俺に、アクセサリーが色違いだったことを認識するのは不可能だ。
でも、買い物か……。
今までデートと言えば、どこかへ出かけることしか頭になかったが、こういう買い物もデートに含めていいのかもしれない。
「今日のデートも買い物だけど、これからのデートに買い物も加える?」
「え……?」
「ハープの弦とか楽譜を買いに行くでもいいけど、たまには洋服を買いに行ったり……」
口にして、ふと頭をよぎった考えに赤面する。
一緒に服を選んで自分の着せたい服を着せてみたいとか、御園生さんや唯さんと同じじゃないか……?
でも、すでに口にしてしまったそれを取り消せるわけではないし……。
すると隣から、
「嬉しいな。お買い物デート……嬉しい。今度、今度行こうっ?」
手を引っ張られ、翠が乗り気なことにほっとしたけど、そちらを向くことはできず、若干小さな声で、「行こう」と言うことしかできなかった。
「まだ機嫌悪い?」
うかがうようにたずねられ、
「わかってるなら唯さん連れてこなければいいものを」
「だって……」
だって何……。
隣を歩く翠をじっと見ていると、翠はちらちらとこちらを見ては俯いて、ようやく理由を話し出した。
「今日のツカサ見たとき、本当に格好いいなって思って、誰かに伝えたいって思っていたら、お昼休憩で唯兄が帰宅してて、我慢できなくて話しちゃったんだもの……」
さっき言われたときにも思ったけど、
「そんなにいつもと違う……?」
色味だっていつもと同じブラック系だし、着ている服のブランドも変わりはない。
「基本的にいつも黒っぽい格好だから、甚だしく違う、というわけじゃないのだけど、強いて言うなら、そういう柔らかい印象の羽織物を着てたこと、ないでしょう?」
「あぁ、これ……」
言いながら、Tシャツの上に羽織っているものへと視線を落とす。
「先日秋兄が買ってきた服」
「どういう意味……?」
どういう意味って、そのままの意味だけど――
そうだな、説明を補足するとしたら、
「俺と秋兄、服の趣味が似てるんだ」
「そうなの? でも、印象は全然違う気がするのだけど……」
翠は人をよく見ているようで、服装などには頓着しないのかもしれない。
ものによっては色違いの服を着ていることもあるけれど、今までそれに気づいたことがないのだろう。
「好きなブランドが同じで、まったく同じものを買わないように、秋兄は白っぽいものを買うし、俺は黒っぽいものを買うってことで落ち着いてる」
「……同じデザインでも色が違えばまあいいか、ってこと?」
「そんなところ。で、一月だか二月にこのブランドの新作発表会があったらしくて、それに行った秋兄が、そこで色々買い込んできたんだ」
それはもう色々と……。
帰ってきたその日のうちに新作パンフレットを渡され、
「これに印つけた服を司に買ってきた。一週間後くらいに送られてくるから受け取りよろしく。ちなみに、俺の分も一緒に届くことになってるから、仕分けして俺の分はうちに運んどいて」
それだけ言って帰っていった。
いつものことだと思って適当に聞き流していたわけだけど、後日届いた箱の数にげんなりした。
春夏ものという比較的薄手の洋服を買ってきたはずなのに、何がどうして六箱も届くのか、と。
ひとつの箱を開けてさらにうんざりした。
あらかじめ色で分別してほしいとかオーダーしとけばいいものを、何も言わないから全部ごちゃ混ぜに届く。
この時点でオーダーリストと照らし合わせながら色別で分けていくタスクが自分に課せられたわけだけど、オーダーリストに目を通して頭が痛くなる。
すべてを色別で分けられたら楽なものを、パンツやTシャツにおいては同じデザインの同じ色が二着と記されている。つまり、シンプルなデザインでかぶってもかまわないと秋兄が踏んだ洋服も混ざっているため、単純に色別で分ければいいわけではなくなる。そして、パンフレットには印がついていないものもオーダーリストに載っていた。つまり、秋兄が自分用に買った黒い洋服が混じっているということ。
単純な仕分け作業がさらに複雑化した瞬間に、殺意が芽生えたのは言うまでもない。
次に外商の人間が家に来たら、秋兄の買い物は俺の分と秋兄の分できっちり分けて送ってもらうよう伝えよう。
そう意を決して分別に取り掛かったところ、分別するのに一時間半。袋から出してクローゼットに収納する作業に一時間。
アパレル店員でもないのに、なんでこんな作業……。
二時間半もあれば、文庫本の一、ニ冊、または論文をひとつは読めたはずだ。
それに、春夏物だけでいったいどれだけ買い込んだんだ、って話だ。寝室のクローゼットに入りきらず、姉さんが使っていた主寝室のクローゼットまで使う羽目になった。
秋兄の分は運ぶのも面倒で、コンシェルジュを呼びつけ運んでもらったわけだけど、後日「どうだったー?」なる電話がかかってきて、礼を言うどころか呪詛を吐きたくなったのは隠すつもりも毛頭ない。
思い出すだけでも忌々しい……。
そんな俺の隣で、
「つまり、ついでにツカサの分も、ってこと?」
翠はきょとんとした顔で俺を見上げている。その顔を見て、心にす、と風が通った気がした。
……毒気を抜かれるってこういうことを言うんだろうな。
そこで不意に御園生さんの言葉を思い出す。
それはまだ翠と出逢う前、俺と秋兄と御園生さんで山のように積みあがった仕事を片付けているときの出来事。
「俺の妹、本当に天使か女神だと思うんですよねぇ。こぉ、一緒にいると心が軽くなったりするんです。あ~……今ここに翠葉がいたら――」
当時は、また御園生さんの妹自慢が始まった、くらいにしか思わなかったけど、今となってはその言葉が身に染みて理解できる。
俺もこれからは、御園生さんのように翠という存在に救われながら生きていくことになる。
そんなことを考えながら、
「いや、服がかぶらないように、ってあらかじめ俺に似合いそうなものを選んでから、自分の分を買ったらしい」
翠はクスリと笑みを漏らし、
「なんか仲のいい兄弟みたいね?」
「そう? ただ合理的なだけだと思うけど」
翠はどうしてか嬉しそうににこにこと笑っていた。
「翠は唯さんたちが勝手に服を買ってきたりすることないの? うちは姉さんにしても兄さんにしても、本人の意向考えずにあれこれ買ってくることが多いんだけど……」
「んー……誕生日とかクリスマスのプレゼントには、蒼兄や唯兄が選んだ洋服をプレゼントしてくれることもあるかな? でも、三人でお買い物に出かけるときは、一緒に選んでくれる感じだよ」
「へー……」
意外。あのふたりなら、普段から何かにつけて洋服買ってきて翠で着せ替え人形してるイメージなのに。
「逆に、ツカサは湊先生や楓先生、秋斗さんや海斗くんと一緒にお買い物に行くことはないの?」
翠は無邪気に恐ろしいことを訊いてくる。
「一緒になんて行ったら、誰があの珍獣どもをまとめる羽目になると思う? 絶対面倒が俺に回ってくるだろ……。そんなの御免こうむる」
「じゃ、ツカサはいつもひとりでお買い物へ行くの?」
「服を買いに出かけることはあまりない」
翠は少し考えてから、
「湊先生や楓先生、秋斗さんが勝手に買ってきちゃうから、自分で買う必要がないほどに服がある、っていうこと?」
「それもあるけど、うちはデパートの外商だったりブランドの外商がシーズンごとに家に来るから、そのときに選ぶことがほとんど」
翠は口をポカンと開けていた。
何間抜けな顔をしてるんだと突っ込もうしたとき、はっとしたように姿勢を正し、
「でも、好きなブランドは秋斗さんが――」
「秋兄が新作発表会で買ったものはきちんとチェックして持ってきてくれるから、基本的にかぶることはない」
「なるほど……」
そういえば、翠からは簾条たちとどこへ行った、という話を聞いたことがない。
直近でも年末年始の初詣。その前だと夏休みの海水浴くらいか……?
不思議に思ってたずねると、
「考えてみると、あまり学校外で会うことがない、かな? 夏休みに一度だけ藤倉の駅ビルへ出かけたことがあるけれど、それっきり。そのときはね、紫苑祭の後夜祭のドレスに合わせるアクセサリーを買いに行ったの。あのときのネックレスとイヤリング、バックカチューシャは桃華さんと色違いで買ったものだったのよ」
「へぇ……」
翠がどんなアクセサリーをつけていたのかは覚えていても、簾条がどんなドレスを着ていたかすら思い出せない俺に、アクセサリーが色違いだったことを認識するのは不可能だ。
でも、買い物か……。
今までデートと言えば、どこかへ出かけることしか頭になかったが、こういう買い物もデートに含めていいのかもしれない。
「今日のデートも買い物だけど、これからのデートに買い物も加える?」
「え……?」
「ハープの弦とか楽譜を買いに行くでもいいけど、たまには洋服を買いに行ったり……」
口にして、ふと頭をよぎった考えに赤面する。
一緒に服を選んで自分の着せたい服を着せてみたいとか、御園生さんや唯さんと同じじゃないか……?
でも、すでに口にしてしまったそれを取り消せるわけではないし……。
すると隣から、
「嬉しいな。お買い物デート……嬉しい。今度、今度行こうっ?」
手を引っ張られ、翠が乗り気なことにほっとしたけど、そちらを向くことはできず、若干小さな声で、「行こう」と言うことしかできなかった。
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