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第十三章 紅葉祭
36話
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『マイクの調子が悪いため、しばらくお待ちください』
会場に流れたアナウンスを聞き思う。
たいていの人は何かが起きたなどとは思わなかっただろう。
茜先輩の不調はそのくらいのものだった。ただ、いつものパーフェクトなコンディションではなかっただけ。
音程にしても発声にしても、音楽に精通している人間でない限り気づきはしなかったはず。
学園祭という枠内ならば許容できる範囲だった。
それを……私が取った行動ひとつで完全に止めてしまった。
どうしよう……。こんなことになるとは思いもしなかった。
集められた軽音部とフォークソング部の人たちに都さんが訊く。
「ドラムとベースとギター。この曲をコピーしたことがある人」
数人の手が上がったものの、
「自信のない人は手を下ろして」
神楽さんの要求は容赦ない。
何人かの手が下がり、ふたつの手だけが残った。
「君たち楽器は?」
都さんが尋ねると、ベースとギターだった。
ベースは「Birthday」の演奏部隊にいた軽音部の風間先輩。
「んじゃ、決定。基本はモニターの音を基軸にした演奏になる。ぶっつけ本番で合わせも何もできないから、リズムが複雑なところは縦のラインをしっかり意識して」
「あの、ドラムとキーボードは?」
「ドラムは明、あんたが上がりなさい。やれないとか言わせないわよ? それからピアノはお姫様。そのスコア使っていいから」
神楽さんに見据えられてドキッとした。
「おひい様、助けたいでしょ?」
言われて、ぐっ、と言葉に詰まる。
「できることはあるのよ。あとは、やるかやらないか」
都さんに優しい口調で言われた。
「御園生、諦めて……。この人たち言い出したら聞かないから」
「失礼な」
「失礼ね」
「あの……私、初見は苦手で」
「ショパンのエチュードにラフマニノフの嬰ハ短調プレリュードだっけ? そんなのが弾けるんだからなんとかなるわよ」
「さ、上がる準備しよっか!」
都さんの明るい声に、みんなが移動を始める。
回りに説明をする必要はなかった。
『会長、今から演奏部隊が上がります。左昇降機を下げるので気をつけてください』
ツカサの声がインカムから聞こえてきた直後、間髪容れずに返信が入る。
『助っ人参上? それは嬉しい限り。了解した。俺たちはステージ中央にいるから、右も降ろして大丈夫だよ。でさ、できれば椅子ちょうだい』
久先輩の声はとても落ち着いたものだった。
茜先輩の様子が気になる。
椅子って――立てないくらいに状態は悪いのだろうか。演奏部隊が上がったところで歌を歌えるのだろうか。
久先輩がいるから大丈夫……。
そう思いたい。思いたいけど――
楽譜をぎゅっ、と握りしめ、ひたすらに祈る。
「御園生、大丈夫。基本、姉ちゃんたちに引っ張られるようにして演奏することになる」
声をかけてくれたのは佐野くん。
「御園生くらいの演奏スキルがあれば、それは難しい部類には入らないだろ? ほら、楽譜見て音数見てみ? 和音は全部弾く必要はない。危ないと思えばベースラインやメロディラインを拾えばいい。ミスタッチしそうならその音は飛ばす」
「……佐野くん、実はものすごく音楽に詳しい?」
ドラムを叩くなんて今まで知らなかった。
「姉ちゃんふたりがアレだからね。まったく知らないわけじゃない。暇さえあればアンサンブルに付き合わされる」
びっくりしていると、都さんが会話に交じった。
「明はドラムのほかにもフルートとチェロをかじっているのよ」
にこにこの笑顔だった。
「チェロとフルートは姉ちゃんたちの副科の楽器」
佐野くんはうんざりとした顔をしたけれど、
「ドラムだけは好きでやってる」
言って頭を掻いた。
「ヴァイオリニストふたりにベースとギター、ドラムにピアノ。六人いるんだ。責任は分散されるし、プロがいるんだからそこがどうにかするよ」
佐野くんの一言に、「言うようになったわね」と神楽さんが佐野くんの頭を小突いた。
会場はまだ暗いまま。
観覧席がざわめき始めていた。
「明、椅子を持って翠葉ちゃんとおひい様のとこに行きなさい。君と君は楽器のセッティング。都もセッティングね。ドラムは私が調整するけど、最終調整は自分でやりなさいよ」
「了解。御園生、足元気をつけて」
佐野くんに言われ、足元に注意を払いつつステージ中央へ向かった。
黒い塊がふたつ。きっと、久先輩と茜先輩だろう。
ステージに上がるとき、香乃子ちゃんにミネラルウォーターを持たされ、嵐子先輩にはハンカチとパウダーコンパクトを持たされていた。
「茜先輩、お水です」
「翠葉ちゃ……」
茜先輩はボロボロと涙を零し泣いていた。
暗闇に目が慣れて顔が見えるようになり、自分がしたことの大きさに気づく。
「ごめんなさいっ、余計なことしてしまって――」
「……翠葉ちゃん、余計なことじゃなかったよ。少なくとも、俺にとっては余計なことじゃなかった」
そう答えてくれたのは久先輩。
「うん……意味はあったの。一番強力な布石だった」
茜先輩の声が掠れてる。どうしよう――
「あの、これ、椅子です。置いておくんで……」
佐野くんは椅子を置くとそそくさとその場からいなくなった。
「これも、嵐子先輩から……」
ハンカチとコンパクトを渡すと、
「うちの生徒会はなんていいメンバーなんだろうね?」
久先輩がクスクスと笑う。それに茜先輩が「本当」と笑った。
「翠葉ちゃん、もう大丈夫だから……」
「でも、声が……」
「大丈夫。このくらいなんとかするわ。今私、かなり無敵だと思う」
そう言うと、茜先輩はにこりと笑った。
今まで見てきた中で、一番きれいな笑顔だった。
泣いているのにそう思う。
本当の、本物の、心からの笑顔。
「じゃ、とりあえず椅子に座ろうか?」
久先輩の言葉に茜先輩は首を振る。
「椅子に座るのは久よ?」
「え?」
「この曲は久に歌うから。だから、ステージで……一番近くで聴いていて。プロポーズの返事だから」
茜先輩はペットボトルに口をつけ、ゴクゴク、と喉を鳴らして水を飲んだ。
「翠葉ちゃんはピアノ伴奏に入ってくれるのかな?」
「あ、はい……」
「じゃ、百人力ね」
それは違う……。
たぶん、私は茜先輩の歌に引っ張られて、神楽さんや都さんの演奏に支えられながらこれを弾くことになるのだろう。
「私、欲しいものがたくさんあるの。久も欲しいし翠葉ちゃんが奏でる音も欲しい。もう、絶対に何も諦めないから」
決意した目に見えた。
「忘れちゃった? 私、真面目に翠葉ちゃんをユニットに誘っているのよ? 何年でも口説き続けるから覚悟してね?」
茜先輩だ……。ちゃんと、茜先輩だ……。
「ほら、ピアノに着いて!」
心配してステージに上がったはずの自分は、もう励ます側の人間ではなかった。
ピアノまで行くと、そこには神楽さんと都さんがいた。
「さっき少し聞いて知ってるとは思うんだけど、この曲、ピアノから始まるの。そこにヴァイオリンが載って、すぐにほかの楽器も入ってくる。両手がどうしても無理なら右手優先。でも、チェック入れてある部分だけはがんばって両手で弾ききろうか」
都さんに言われて、スコアに目を通すと、数ヶ所に星印がついていた。その部分はきっとピアノの音が前面に出る場所なのだろう。星印のほかにはハート印もついている。
「ハート印は演奏の縦ラインが揃わないとだめなとこ。そこがずれると痛いから、無理だと思ったら弾かないで」
私は慎重に頷いた。
出だしのメロデイラインは一度聞いている。楽譜よりもそっちを頼りに弾いたほうが間違いない気がした。
「翠葉ちゃん、楽しもう!」
「…………」
「ほら、返事」
神楽さんに催促されて、「はい」と答えてみたけれど――私、楽しめるかな……。
不安のほうが先に立つ。でも、この言葉はこのライブが始まったときにも都さんにかけてもらった言葉だった。
『翠、準備は?』
インカムから聞こえてくるツカサの声に答える。
「準備、整ったよ。茜先輩も大丈夫」
『了解。こっちでカウント出す。四拍を二回。実質三小節目、九拍目から演奏スタート。異論は?』
「ない。それでお願い」
モニター音が聞こえてきて、そこにツカサの声が重なる。
『一、二、三、四、一、二、三、四――』
九拍目、ピアノの弾き始めと同時に照明が戻った。
最初は薄暗く、そして、茜先輩が歌い始めるときにはステージの中央、茜先輩だけを照らすようにスポットライトが集められた。
会場に流れたアナウンスを聞き思う。
たいていの人は何かが起きたなどとは思わなかっただろう。
茜先輩の不調はそのくらいのものだった。ただ、いつものパーフェクトなコンディションではなかっただけ。
音程にしても発声にしても、音楽に精通している人間でない限り気づきはしなかったはず。
学園祭という枠内ならば許容できる範囲だった。
それを……私が取った行動ひとつで完全に止めてしまった。
どうしよう……。こんなことになるとは思いもしなかった。
集められた軽音部とフォークソング部の人たちに都さんが訊く。
「ドラムとベースとギター。この曲をコピーしたことがある人」
数人の手が上がったものの、
「自信のない人は手を下ろして」
神楽さんの要求は容赦ない。
何人かの手が下がり、ふたつの手だけが残った。
「君たち楽器は?」
都さんが尋ねると、ベースとギターだった。
ベースは「Birthday」の演奏部隊にいた軽音部の風間先輩。
「んじゃ、決定。基本はモニターの音を基軸にした演奏になる。ぶっつけ本番で合わせも何もできないから、リズムが複雑なところは縦のラインをしっかり意識して」
「あの、ドラムとキーボードは?」
「ドラムは明、あんたが上がりなさい。やれないとか言わせないわよ? それからピアノはお姫様。そのスコア使っていいから」
神楽さんに見据えられてドキッとした。
「おひい様、助けたいでしょ?」
言われて、ぐっ、と言葉に詰まる。
「できることはあるのよ。あとは、やるかやらないか」
都さんに優しい口調で言われた。
「御園生、諦めて……。この人たち言い出したら聞かないから」
「失礼な」
「失礼ね」
「あの……私、初見は苦手で」
「ショパンのエチュードにラフマニノフの嬰ハ短調プレリュードだっけ? そんなのが弾けるんだからなんとかなるわよ」
「さ、上がる準備しよっか!」
都さんの明るい声に、みんなが移動を始める。
回りに説明をする必要はなかった。
『会長、今から演奏部隊が上がります。左昇降機を下げるので気をつけてください』
ツカサの声がインカムから聞こえてきた直後、間髪容れずに返信が入る。
『助っ人参上? それは嬉しい限り。了解した。俺たちはステージ中央にいるから、右も降ろして大丈夫だよ。でさ、できれば椅子ちょうだい』
久先輩の声はとても落ち着いたものだった。
茜先輩の様子が気になる。
椅子って――立てないくらいに状態は悪いのだろうか。演奏部隊が上がったところで歌を歌えるのだろうか。
久先輩がいるから大丈夫……。
そう思いたい。思いたいけど――
楽譜をぎゅっ、と握りしめ、ひたすらに祈る。
「御園生、大丈夫。基本、姉ちゃんたちに引っ張られるようにして演奏することになる」
声をかけてくれたのは佐野くん。
「御園生くらいの演奏スキルがあれば、それは難しい部類には入らないだろ? ほら、楽譜見て音数見てみ? 和音は全部弾く必要はない。危ないと思えばベースラインやメロディラインを拾えばいい。ミスタッチしそうならその音は飛ばす」
「……佐野くん、実はものすごく音楽に詳しい?」
ドラムを叩くなんて今まで知らなかった。
「姉ちゃんふたりがアレだからね。まったく知らないわけじゃない。暇さえあればアンサンブルに付き合わされる」
びっくりしていると、都さんが会話に交じった。
「明はドラムのほかにもフルートとチェロをかじっているのよ」
にこにこの笑顔だった。
「チェロとフルートは姉ちゃんたちの副科の楽器」
佐野くんはうんざりとした顔をしたけれど、
「ドラムだけは好きでやってる」
言って頭を掻いた。
「ヴァイオリニストふたりにベースとギター、ドラムにピアノ。六人いるんだ。責任は分散されるし、プロがいるんだからそこがどうにかするよ」
佐野くんの一言に、「言うようになったわね」と神楽さんが佐野くんの頭を小突いた。
会場はまだ暗いまま。
観覧席がざわめき始めていた。
「明、椅子を持って翠葉ちゃんとおひい様のとこに行きなさい。君と君は楽器のセッティング。都もセッティングね。ドラムは私が調整するけど、最終調整は自分でやりなさいよ」
「了解。御園生、足元気をつけて」
佐野くんに言われ、足元に注意を払いつつステージ中央へ向かった。
黒い塊がふたつ。きっと、久先輩と茜先輩だろう。
ステージに上がるとき、香乃子ちゃんにミネラルウォーターを持たされ、嵐子先輩にはハンカチとパウダーコンパクトを持たされていた。
「茜先輩、お水です」
「翠葉ちゃ……」
茜先輩はボロボロと涙を零し泣いていた。
暗闇に目が慣れて顔が見えるようになり、自分がしたことの大きさに気づく。
「ごめんなさいっ、余計なことしてしまって――」
「……翠葉ちゃん、余計なことじゃなかったよ。少なくとも、俺にとっては余計なことじゃなかった」
そう答えてくれたのは久先輩。
「うん……意味はあったの。一番強力な布石だった」
茜先輩の声が掠れてる。どうしよう――
「あの、これ、椅子です。置いておくんで……」
佐野くんは椅子を置くとそそくさとその場からいなくなった。
「これも、嵐子先輩から……」
ハンカチとコンパクトを渡すと、
「うちの生徒会はなんていいメンバーなんだろうね?」
久先輩がクスクスと笑う。それに茜先輩が「本当」と笑った。
「翠葉ちゃん、もう大丈夫だから……」
「でも、声が……」
「大丈夫。このくらいなんとかするわ。今私、かなり無敵だと思う」
そう言うと、茜先輩はにこりと笑った。
今まで見てきた中で、一番きれいな笑顔だった。
泣いているのにそう思う。
本当の、本物の、心からの笑顔。
「じゃ、とりあえず椅子に座ろうか?」
久先輩の言葉に茜先輩は首を振る。
「椅子に座るのは久よ?」
「え?」
「この曲は久に歌うから。だから、ステージで……一番近くで聴いていて。プロポーズの返事だから」
茜先輩はペットボトルに口をつけ、ゴクゴク、と喉を鳴らして水を飲んだ。
「翠葉ちゃんはピアノ伴奏に入ってくれるのかな?」
「あ、はい……」
「じゃ、百人力ね」
それは違う……。
たぶん、私は茜先輩の歌に引っ張られて、神楽さんや都さんの演奏に支えられながらこれを弾くことになるのだろう。
「私、欲しいものがたくさんあるの。久も欲しいし翠葉ちゃんが奏でる音も欲しい。もう、絶対に何も諦めないから」
決意した目に見えた。
「忘れちゃった? 私、真面目に翠葉ちゃんをユニットに誘っているのよ? 何年でも口説き続けるから覚悟してね?」
茜先輩だ……。ちゃんと、茜先輩だ……。
「ほら、ピアノに着いて!」
心配してステージに上がったはずの自分は、もう励ます側の人間ではなかった。
ピアノまで行くと、そこには神楽さんと都さんがいた。
「さっき少し聞いて知ってるとは思うんだけど、この曲、ピアノから始まるの。そこにヴァイオリンが載って、すぐにほかの楽器も入ってくる。両手がどうしても無理なら右手優先。でも、チェック入れてある部分だけはがんばって両手で弾ききろうか」
都さんに言われて、スコアに目を通すと、数ヶ所に星印がついていた。その部分はきっとピアノの音が前面に出る場所なのだろう。星印のほかにはハート印もついている。
「ハート印は演奏の縦ラインが揃わないとだめなとこ。そこがずれると痛いから、無理だと思ったら弾かないで」
私は慎重に頷いた。
出だしのメロデイラインは一度聞いている。楽譜よりもそっちを頼りに弾いたほうが間違いない気がした。
「翠葉ちゃん、楽しもう!」
「…………」
「ほら、返事」
神楽さんに催促されて、「はい」と答えてみたけれど――私、楽しめるかな……。
不安のほうが先に立つ。でも、この言葉はこのライブが始まったときにも都さんにかけてもらった言葉だった。
『翠、準備は?』
インカムから聞こえてくるツカサの声に答える。
「準備、整ったよ。茜先輩も大丈夫」
『了解。こっちでカウント出す。四拍を二回。実質三小節目、九拍目から演奏スタート。異論は?』
「ない。それでお願い」
モニター音が聞こえてきて、そこにツカサの声が重なる。
『一、二、三、四、一、二、三、四――』
九拍目、ピアノの弾き始めと同時に照明が戻った。
最初は薄暗く、そして、茜先輩が歌い始めるときにはステージの中央、茜先輩だけを照らすようにスポットライトが集められた。
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