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宝箱にはいっていたのは?(一つだけ読めば次に進めます)
剣と盾
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宝箱が空いた瞬間、中に入っていた剣と盾はまたたく間に何処かに飛んでいきました。
剣と盾が飛んだ先は森の中にある小さな木陰。
すると、霧が立ちこめ、半透明の青年が出てきました。
「あれ? 隠してあったはずの、剣と盾が僕のところに戻ってきている」
半透明の青年は勇者でした。
彼は魔王を退治しましたが、おばけになる呪いをかけられてしまいました。
ですが、この勇者これ幸いとお休みをしています。
「もう、僕はゆっくり暮らしたいよ」
勇者はやれやれと肩を落として、剣と盾を持ちました。
「それにしても、どうして剣と盾が戻ってきたんだろう? あっ」
勇者は盾に貼り付けたメモに気づきました。
「あぁ、魔神くんの誕生日パーティーがもうすぐじゃないか。剣と盾は覚えていたんだね。ありがとう」
勇者の言葉に剣と盾はピカピカと光り答えました。
「早速、プレゼントを用意しようか」
勇者は半透明の身体で空を飛びました。
勇者の着いた先は湖のほとり。勇者は盾に水を集めて、剣を構えました。
「さてと。これをこうして」
勇者が剣を振れば盾に集めた水が中に浮いて、渦を作りました。
その近くには光り輝くふわふわしたものが飛んでいます。
くるくる くるくる
ひゅるりん ひゅるりん
水はだんだんと固まっていき、一つの置物ができました。
「さてと、出来上がり」
勇者の手にはキラキラ光る花の置物があります。
「プレゼントもできたことだし、魔神くんの家に行こう!」
勇者はパチンと音を立てて、その場を離れました。
パチン
魔神の家はとある洞穴でした。
勇者は洞穴の前に友人の小人がいるのに気が付きます。
「やあ小人くん」
「んあ?勇者じゃん。相変わらずその姿か」
小人は勇者の姿に呆れていました。
「この姿も慣れてきたよ。ところで小人くん何してるの?」
「起きたら今日だったから、魔神へのプレゼント作りしてた」
小人は気まずそうに答え、勇者は笑いました。
「アッハッハッハ! きみも相変わらずだね。僕が生きてたらこの笑い声だけできみを吹き飛ばすところだったよ」
「へぇへぇ、オイラは昔みたいにオマエに吹き飛ばされないからラッキーだ」
勇者と小人はとても仲良くお話をしました。
トンカントン トンカントン
勇者は小人の作業をじーっと見ています。
「やっとできた!」
小人は大きな大きな首飾りを作りあげました。
勇者と小人は洞穴の中へ進みます。
洞穴の一番奥には古びた瓶がありました。
「そろそろ魔神くんの家も変えてやりたいな」
「じゃあ早く自分にかかっている呪いを解けよ」
「魔神くんにはもう少しこの瓶で過ごしてもらおう!」
勇者は元気に答えてから瓶をこすりました。
もくもくもくもく
煙と一緒に出てきた魔神は言いました。
剣と盾が飛んだ先は森の中にある小さな木陰。
すると、霧が立ちこめ、半透明の青年が出てきました。
「あれ? 隠してあったはずの、剣と盾が僕のところに戻ってきている」
半透明の青年は勇者でした。
彼は魔王を退治しましたが、おばけになる呪いをかけられてしまいました。
ですが、この勇者これ幸いとお休みをしています。
「もう、僕はゆっくり暮らしたいよ」
勇者はやれやれと肩を落として、剣と盾を持ちました。
「それにしても、どうして剣と盾が戻ってきたんだろう? あっ」
勇者は盾に貼り付けたメモに気づきました。
「あぁ、魔神くんの誕生日パーティーがもうすぐじゃないか。剣と盾は覚えていたんだね。ありがとう」
勇者の言葉に剣と盾はピカピカと光り答えました。
「早速、プレゼントを用意しようか」
勇者は半透明の身体で空を飛びました。
勇者の着いた先は湖のほとり。勇者は盾に水を集めて、剣を構えました。
「さてと。これをこうして」
勇者が剣を振れば盾に集めた水が中に浮いて、渦を作りました。
その近くには光り輝くふわふわしたものが飛んでいます。
くるくる くるくる
ひゅるりん ひゅるりん
水はだんだんと固まっていき、一つの置物ができました。
「さてと、出来上がり」
勇者の手にはキラキラ光る花の置物があります。
「プレゼントもできたことだし、魔神くんの家に行こう!」
勇者はパチンと音を立てて、その場を離れました。
パチン
魔神の家はとある洞穴でした。
勇者は洞穴の前に友人の小人がいるのに気が付きます。
「やあ小人くん」
「んあ?勇者じゃん。相変わらずその姿か」
小人は勇者の姿に呆れていました。
「この姿も慣れてきたよ。ところで小人くん何してるの?」
「起きたら今日だったから、魔神へのプレゼント作りしてた」
小人は気まずそうに答え、勇者は笑いました。
「アッハッハッハ! きみも相変わらずだね。僕が生きてたらこの笑い声だけできみを吹き飛ばすところだったよ」
「へぇへぇ、オイラは昔みたいにオマエに吹き飛ばされないからラッキーだ」
勇者と小人はとても仲良くお話をしました。
トンカントン トンカントン
勇者は小人の作業をじーっと見ています。
「やっとできた!」
小人は大きな大きな首飾りを作りあげました。
勇者と小人は洞穴の中へ進みます。
洞穴の一番奥には古びた瓶がありました。
「そろそろ魔神くんの家も変えてやりたいな」
「じゃあ早く自分にかかっている呪いを解けよ」
「魔神くんにはもう少しこの瓶で過ごしてもらおう!」
勇者は元気に答えてから瓶をこすりました。
もくもくもくもく
煙と一緒に出てきた魔神は言いました。
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