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二章 秘宝「ジェタクの果印」
34話 トイレがないとは罪深い!!
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次の日になると俺の体調はすっかり良くなっていた。アカサザエとアオサザエの粉末は確かによくきいた。力がみなぎって、疲労も回復していた。
さすが異世界の薬だ。
「今度は海か……」
「はい。今日も頑張りましょうね」
俺たちは村の南西にある砂浜に来ていた。メインクエストは海獣の討伐だが、冒険者たちはかなり沖に出ているという。戦闘に巻き込まれる心配はないようだ。
「それで、今日のサブクエストはなんなんだ?」
「星砂の収集です」
「星砂?」
「砂浜の砂をよく見ると、星形の砂があるでしょう? それをたくさん集めればいいんです。ポーションの材料になるとかで、結構需要があるんですよ?」
しゃがんで目を凝らすと、確かに五芒星をかたどったような砂がところどころに落ちている。それを一キロ分集めてこいということだ。
「それにしてもスケールの落差についていけねえよ。この世のすべてを占った果印の次が、砂つぶだもんなあ」
俺は愚痴を言いながら砂を拾っていった。
「む……ミーノ今度はちゃんとクリアできるのを選んできたんですよ!! 文句言わない!!」
ミーノは頬を膨らませた。
「悪い悪い。ちゃんとやるからさ」
俺としてもクリアできるならそれでいい。あるのか、ないのかも分からない果印を探し回るより、砂浜で砂をいじくってる方が気が楽だ。
俺たちは二時間ほどかけて、星砂を一キロほど集めた。
「ふー、終わったあ!!」
ミーノが大きく伸びをした。
「思ったよりも重労働だったな」
これは注意をしないとぎっくり腰になるぞ、と思った。
「お腹すきましたね」
「ああ、そうだな」
「ミーノ、おにぎりを持ってきたので、一緒に食べましょう」
「良いなあ!!」
「せっかく海に来たんですから、おかずも作りましょう。ヤグラ君は、流木でも集めて、待っててくださいね」
ミーノはそう言うと海に飛び込んだ。
海の中で何かを取ってくるつもりだろう。俺は言いつけ通り、流木を集めながら待っていた。
しばらくしてミーノは両手に何かを持って帰ってきた。
「良いのがありましたよ!! ウニとサザエです」
「おお、すげえな!!」
俺は心の底からミーノを尊敬した。いくら澄んだ海とはいえ、ゴーグルもなしに貝を取るのは大変だろう。俺は深く潜ることすらできないのだ。
「えへへ、ささ焼いて食べましょう!!」
俺たちは流木に火をつけ、そこでサザエとウニを焼いた。
「このサザエ、ミーノが見せてくれたアオサザエとよく似ているな」
俺は焼けていくサザエを見ながら言った。
「形は似ているけど、色が違うでしょう。アカサザエとアオサザエはたぶん絶滅したんですよ。海で見かけたことはないですもの」
「ふーん」
やはり太古の地層が地殻変動で地表付近まであがってきたのかもしれない。
確かに、ミーノが取ってきたサザエには貝の渦に沿って出来る不思議な文様は見られなかった。色も全く違うことだし、アカサザエとは別種なのだろう。
貝に火が通り、美味そうな磯の匂いがしてくると、最後に海水で味付けをして、さっと火を通せば完成だ。
ミーノがウニを食べたいというので、俺はサザエを貰うことにした。
俺はだんだん、人目を盗んで飯をケツに突っ込むのが上手くなっていた。二秒間よそ見をすれば、そのあいだにさりげなくケツを開き……ってこんな説明はどうでもいいか。
「やっぱり貝は身だよなあ。おにぎりが進むぜ」
俺は昼ご飯を満喫して、ふっとため息をついた。浜風が気持ちいい。
ふと前を見ると、ミーノが何やら困った様子でもぞもぞしていた。
「ミーノ、どうしたんだ?」
「あっ……ヤグラ君……その……えと……おしっこ……」
ミーノは顔を赤らめていた。
まったく……幼女がおしっこを我慢しているというのに、トイレがないとは罪深い!!
さすが異世界の薬だ。
「今度は海か……」
「はい。今日も頑張りましょうね」
俺たちは村の南西にある砂浜に来ていた。メインクエストは海獣の討伐だが、冒険者たちはかなり沖に出ているという。戦闘に巻き込まれる心配はないようだ。
「それで、今日のサブクエストはなんなんだ?」
「星砂の収集です」
「星砂?」
「砂浜の砂をよく見ると、星形の砂があるでしょう? それをたくさん集めればいいんです。ポーションの材料になるとかで、結構需要があるんですよ?」
しゃがんで目を凝らすと、確かに五芒星をかたどったような砂がところどころに落ちている。それを一キロ分集めてこいということだ。
「それにしてもスケールの落差についていけねえよ。この世のすべてを占った果印の次が、砂つぶだもんなあ」
俺は愚痴を言いながら砂を拾っていった。
「む……ミーノ今度はちゃんとクリアできるのを選んできたんですよ!! 文句言わない!!」
ミーノは頬を膨らませた。
「悪い悪い。ちゃんとやるからさ」
俺としてもクリアできるならそれでいい。あるのか、ないのかも分からない果印を探し回るより、砂浜で砂をいじくってる方が気が楽だ。
俺たちは二時間ほどかけて、星砂を一キロほど集めた。
「ふー、終わったあ!!」
ミーノが大きく伸びをした。
「思ったよりも重労働だったな」
これは注意をしないとぎっくり腰になるぞ、と思った。
「お腹すきましたね」
「ああ、そうだな」
「ミーノ、おにぎりを持ってきたので、一緒に食べましょう」
「良いなあ!!」
「せっかく海に来たんですから、おかずも作りましょう。ヤグラ君は、流木でも集めて、待っててくださいね」
ミーノはそう言うと海に飛び込んだ。
海の中で何かを取ってくるつもりだろう。俺は言いつけ通り、流木を集めながら待っていた。
しばらくしてミーノは両手に何かを持って帰ってきた。
「良いのがありましたよ!! ウニとサザエです」
「おお、すげえな!!」
俺は心の底からミーノを尊敬した。いくら澄んだ海とはいえ、ゴーグルもなしに貝を取るのは大変だろう。俺は深く潜ることすらできないのだ。
「えへへ、ささ焼いて食べましょう!!」
俺たちは流木に火をつけ、そこでサザエとウニを焼いた。
「このサザエ、ミーノが見せてくれたアオサザエとよく似ているな」
俺は焼けていくサザエを見ながら言った。
「形は似ているけど、色が違うでしょう。アカサザエとアオサザエはたぶん絶滅したんですよ。海で見かけたことはないですもの」
「ふーん」
やはり太古の地層が地殻変動で地表付近まであがってきたのかもしれない。
確かに、ミーノが取ってきたサザエには貝の渦に沿って出来る不思議な文様は見られなかった。色も全く違うことだし、アカサザエとは別種なのだろう。
貝に火が通り、美味そうな磯の匂いがしてくると、最後に海水で味付けをして、さっと火を通せば完成だ。
ミーノがウニを食べたいというので、俺はサザエを貰うことにした。
俺はだんだん、人目を盗んで飯をケツに突っ込むのが上手くなっていた。二秒間よそ見をすれば、そのあいだにさりげなくケツを開き……ってこんな説明はどうでもいいか。
「やっぱり貝は身だよなあ。おにぎりが進むぜ」
俺は昼ご飯を満喫して、ふっとため息をついた。浜風が気持ちいい。
ふと前を見ると、ミーノが何やら困った様子でもぞもぞしていた。
「ミーノ、どうしたんだ?」
「あっ……ヤグラ君……その……えと……おしっこ……」
ミーノは顔を赤らめていた。
まったく……幼女がおしっこを我慢しているというのに、トイレがないとは罪深い!!
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