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最終章 最高の逆転劇
95話 これに関してはミーノが正論だ!!
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ミーノは話を合わせてくれていたが、内心では俺の言ってることに何一つ納得していないようだった。俺の苦しい言い訳がいつ終わるのかと、見下すような目でちらりとこちらを見ていた。
それでも数々の状況証拠があがり、過去の出来事に納得のいく説明がなされると、少しずつ話を信じる気になっていった。
「なるほど……確かに……おかしいなと思うことは何回もありました」
ミーノは視線を上向かせ、これまでの出来事を思い出していた。そうだ、思い出せ。思いだして納得しろ。俺がずっと口を布で覆っていたことを含め、俺がこの特徴を隠すために行って来た数々の奇行が記憶にあるはずだ。
ミーノはそれらすべてに説明がつくことに気が付くと、今度はくるっと視線を落とした。
「そっか。ということは……だから……その……つまり……今私が見てるのは、お尻の穴?」
「そうなんだ」
「うげええええええ、気持ち悪い!! そんなもん見せないでください!!」
ミーノは俺を突き飛ばした。俺は勢い余って尻もちをつく。
「よく、そんなものを女の子に見せれましたね!!」
ミーノは手で目を隠した。顔が真っ赤になっている。
これに関してはミーノが正論だ!!
「しょうがなかったんだよ。こうでもしないと、説明のしようがないだろ」
「大体、罰当たりですよ。口がお尻についてるってことは、梅干しだってお尻から食べてたわけでしょう?」
「ミーノ、衝撃の事実に戸惑ってるのは分かるが、理解が追いついてないぞ。梅干しは最初から食べてないんだよ」
「あっ……そういうことですか」
「俺はこのことがどうしても言えなくて、梅干しを食べたなんて嘘をついたんだ。それで、真犯人の罪を被って、自分がやったように話していただけなんだ。俺は最初から泥棒はしていないし、これからもしない。ミーノをこんな逃亡劇に巻き込ませることも、二度としないって約束する。だから、俺と逃げてくれないか?」
俺はミーノに手を差し出した。
「嫌です。顔の真ん中にお尻のついた人とは一緒にいたくありません!!」
ミーノは自分は村人側につくと言わんばかりに、後ずさった。背後の松明を確認しながら、俺に嫌悪の眼差しを向ける。
「最後まで味方でいてくれるって言ったじゃないか」
「顔の真ん中にお尻がついてる人は別です!!」
ミーノの手のひら返しを責める気にはなれなかった。
「そうだよな……」
俺はため息を吐くと、襟首を掻いた。勇気を出して本当のことを打ち明けたが、当然のように拒絶された。悲しいような気もするが、あるいはすべてを知った後でも、こうして会話をしてくれていることを喜ぶべきだろうか?
「でも……」
ミーノはそこで付け足した。
「でも、梅干しを盗んでないなら、村のみんなから追い回される理由はないんですよね?」
ミーノは上目遣いになって言った。
「そうだな……」
「じゃあ、やっぱり何とかして逃げましょう。ヤグラ君がどんな人でも、やってもいないことでお仕置きされるのは悔しいじゃないですか。無実の人が罰せられて、真犯人がのうのうと暮らしてると思うと、ミーノも悔しいです」
ミーノはそう言うと、もう一度背後に目をやった。今度は松明の光が近づいていることに顔をしかめ、それから急いで俺のもとに駆け寄ってきた。
「どうやって逃げるんだ?」
「今一つだけ思いついたことがあります」
ミーノは背負っていた麻袋を下ろした。
「どうするんだ?」
「山の斜面を滑り落ちるんですよ。こっちに向かって滑れば、ふもとの村に出るはずです」
それでも数々の状況証拠があがり、過去の出来事に納得のいく説明がなされると、少しずつ話を信じる気になっていった。
「なるほど……確かに……おかしいなと思うことは何回もありました」
ミーノは視線を上向かせ、これまでの出来事を思い出していた。そうだ、思い出せ。思いだして納得しろ。俺がずっと口を布で覆っていたことを含め、俺がこの特徴を隠すために行って来た数々の奇行が記憶にあるはずだ。
ミーノはそれらすべてに説明がつくことに気が付くと、今度はくるっと視線を落とした。
「そっか。ということは……だから……その……つまり……今私が見てるのは、お尻の穴?」
「そうなんだ」
「うげええええええ、気持ち悪い!! そんなもん見せないでください!!」
ミーノは俺を突き飛ばした。俺は勢い余って尻もちをつく。
「よく、そんなものを女の子に見せれましたね!!」
ミーノは手で目を隠した。顔が真っ赤になっている。
これに関してはミーノが正論だ!!
「しょうがなかったんだよ。こうでもしないと、説明のしようがないだろ」
「大体、罰当たりですよ。口がお尻についてるってことは、梅干しだってお尻から食べてたわけでしょう?」
「ミーノ、衝撃の事実に戸惑ってるのは分かるが、理解が追いついてないぞ。梅干しは最初から食べてないんだよ」
「あっ……そういうことですか」
「俺はこのことがどうしても言えなくて、梅干しを食べたなんて嘘をついたんだ。それで、真犯人の罪を被って、自分がやったように話していただけなんだ。俺は最初から泥棒はしていないし、これからもしない。ミーノをこんな逃亡劇に巻き込ませることも、二度としないって約束する。だから、俺と逃げてくれないか?」
俺はミーノに手を差し出した。
「嫌です。顔の真ん中にお尻のついた人とは一緒にいたくありません!!」
ミーノは自分は村人側につくと言わんばかりに、後ずさった。背後の松明を確認しながら、俺に嫌悪の眼差しを向ける。
「最後まで味方でいてくれるって言ったじゃないか」
「顔の真ん中にお尻がついてる人は別です!!」
ミーノの手のひら返しを責める気にはなれなかった。
「そうだよな……」
俺はため息を吐くと、襟首を掻いた。勇気を出して本当のことを打ち明けたが、当然のように拒絶された。悲しいような気もするが、あるいはすべてを知った後でも、こうして会話をしてくれていることを喜ぶべきだろうか?
「でも……」
ミーノはそこで付け足した。
「でも、梅干しを盗んでないなら、村のみんなから追い回される理由はないんですよね?」
ミーノは上目遣いになって言った。
「そうだな……」
「じゃあ、やっぱり何とかして逃げましょう。ヤグラ君がどんな人でも、やってもいないことでお仕置きされるのは悔しいじゃないですか。無実の人が罰せられて、真犯人がのうのうと暮らしてると思うと、ミーノも悔しいです」
ミーノはそう言うと、もう一度背後に目をやった。今度は松明の光が近づいていることに顔をしかめ、それから急いで俺のもとに駆け寄ってきた。
「どうやって逃げるんだ?」
「今一つだけ思いついたことがあります」
ミーノは背負っていた麻袋を下ろした。
「どうするんだ?」
「山の斜面を滑り落ちるんですよ。こっちに向かって滑れば、ふもとの村に出るはずです」
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