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1章 魔王の転生

3話 スラム街

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レイが次に起きた場所はスラム街だった。

(スラム街、か…3000年前の人間領よりはマシにな
ったが…相変わらず嫌な匂いの場所だな。俺なら耐えられるレベルだが、アホ貴族共には耐えがたいだろう。さっさと改善の努力をすることだな。)

レイがそういうのも無理がない。スラム街も良くなってきているものの、ネズミの死骸がころがっていたり、孤児が泣いていたりと改善の余地がある要素が多かった。 レイがそんなことを考えていると、1人声をかけてきた者がいた。

「坊主、大丈夫か?」
「大丈夫だけど。おじさん、誰?」
「俺は…裕二だ。坊主は?」
「…僕は玲。なんで話しかけたの?」
「坊主の顔、見たことなかったからな。それにさっきいいとこのメイドが坊主のこと捨ててったから、貴族の子供がどんなやつか気になったし、心配だったからな。 貴族の子供だからもっと健康そうな顔かと思ったら…見たところ4歳くらいだろ?なんでそんなやつれた顔して…捨てられたんだ?」
「わからない。ついで、僕は4歳じゃなくて5歳。」
「…そうか。済まなかったな。坊主みたいなチビじゃここでは生きていけん。色々教えてやるからついてこい。」
「ん。ありがとう。」
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