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9-5.妖精卿と舞踏会編5【R-18:媚薬プレイ】
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余裕のない俺に言い聞かせるように、ヴァルネラは何度も額に唇を落とす。
優しい触れ方に胸が苦しくなり、気を紛らわせたくて俺は挿入を急かした。
「もういいから。俺の中に、早く挿れてよぉ……!」
「あと少しだけ。貴方も痛いのは嫌でしょう?」
彼は丁寧に俺の体を解き解していくが、意識してしまった疼きは増す一方だった。
後孔は貪欲に指先を咥え込んているのに、本当に欲しいものは与えられない。
(もう我慢できない。……そういえばこの間、店で媚薬を買ってたはず)
俺は寝台に転がっていた媚薬の存在を思い出し、腕を伸ばして引き寄せる。
そして一気に煽って口に含み、そのままヴァルネラにも唇を押し付けた。
「グレイシス、なにをしてるんですか。え、それって、っん」
「俺を焦らすのが悪い。これでヴァルネラも、我慢できないでしょ」
媚薬を口移しで飲ませると、彼は驚いた後に大人しく嚥下してくれた。
そして俺の唾液が混じった媚薬を飲み込んだ直後、ヴァルネラの目つきが変わる。
(後で後悔するかもしれないけど、これ以上は本当に待てない)
俺は乱れていないヴァルネラの下履きに手を掛け、彼の陰茎を勝手に取り出す。
それは既に硬く張り詰めていて、口の端が吊り上がるのを我慢できなかった。
「ね、今なら激しくしてもいいから。早く、俺をめちゃくちゃにしてよ」
「貴方って人は。……もう、どうなっても知りませんからね!」
俺が煽るとヴァルネラは指を引き抜き、自身を乱暴に扱いて挿入に備え始める。
その光景に釘付けになりながらも、俺は心臓が痛いくらいに高鳴っていた。
(ヴァルネラに覆い被さられて、興奮してるんだ俺。変わっちゃったな)
再び先端が押し当てられると、重い熱量が体内をかき分けながら侵入してくる。
俺は仰け反って喘ぎながら、奥に進んでいく陰茎の感触に感じ入っていた。
「んっ、ヴァルネラの、やっぱり大きいね。お腹に当たってるの、熱い……」
「う、上から撫でて煽らないでください! もう、動きますからね!」
ヴァルネラがそう叫ぶと馴染ませるような動きから、一気に奥まで貫いてくる。
俺は押し寄せる快楽にのまれて、濁った嬌声を上げた。
「んあああ゛っ! 奥、いきなり深いところまできてる……!」
散々解されたとはいえ、大した抵抗もなく俺の体はヴァルネラを受け入れる。
そして媚薬を使われた体は、すぐに絶頂へと上り詰めていった。
「もう何度も体を重ねていますからね、体も、私の形を覚えてるんでしょう」
「や、そんなこと言わないで! んあっ! やぁっ、そこ好きぃ……!」
抽送のたびに前立腺を擦られて、俺はヴァルネラの体に縋りついて喘ぐ。
彼はそんな俺の体を抱え込み、更に奥へと入り込もうとしてきた。
(いつもより深く挿さってて、快感に頭がおかしくなっていく。いつもより乱暴に抱かれてるのに、苦しくて気持ちいい)
媚薬はヴァルネラにも強い影響を及ぼし、獣のように腰を動かして何度も果てる。
俺の中は白濁で溢れ返り、収まりきらなかった分が太腿を濡らした。
「っ、ん。……あは、中から溢れてますね」
「だってヴァルネラが、ぁんっ! 中で動くから、……ひぁあっ!」
腰を回すようにして陰茎で掻き混ぜられると、粘着質な音が部屋に響き渡る。
その音すら俺には興奮材料になってしまい、彼を締め付けて悦んでしまう。
「っは、ぁ! んあ゛、あっ! また、いきそう……!」
「いいですよグレイシス、一緒にいきましょうか。くっ……!」
ヴァルネラが息を詰めたと同時に、熱い飛沫が体内に放たれて思考が焼ける。
けれど脈打つそれは未だ萎えておらず、また動き出そうとしていた。
「媚薬を盛ったのは貴方なんですから、最後まで付き合わせますよ。いいですね?」
ヴァルネラの瞳にはもう仄暗さは残っておらず、代わりに情欲が渦巻いている。
俺はその眼差しに魅入られるように、彼の首に腕をまわして抱きついた。
「うん、だからまだ抜かないでね。俺も、ヴァルネラのがもっと欲しい」
「貴方も逃がす気がないんですね、なら今日は一晩中しましょう」
媚薬が切れる気配は見当たらず、お互いに限界まで求め続けることを察する。
理性はとうに手放しているから、あとは二人で快楽に沈んでいくだけだ。
行為に慣れたおかげで俺は意識を失わず、ひたすら情事に耽ることができた。
水を飲む以外は狂ったようにお互いを求め、体位を変えて何度も交わる。
「そこ好き、好きだから、もっとして! ヴァルネラ、もっとちょうだい!」
「もちろん、私の魔力を全身に染み込ませてあげますよ」
打ち付けられた腰や唇から媚薬混じりの魔力を受け取り、濃厚な行為に没頭する。
けれど中で渦巻いていた熱が翅に集中し出して、俺は目を白黒させた。
「……あれ、なんか、いつもと違う……! やだ、なに……!?」
「グレイシス? ……行為を中断しましょう、体内で魔力が暴走してるのか、も」
身を離したヴァルネラが俺をうつ伏せにして、楽な体制を取らせようとする。
けれど翅に魔力が溜まり続け、少しも収まりがつかない。
(背中が熱い、燃えてるみたいだ。っていうかヴァルネラ、嬉しそうな顔をしてる)
救いを求めてヴァルネラを見上げると、その目は俺の背中に釘付けになっていた。
その表情は喜色に染まり、口元には興奮を抑えきれない笑みが浮かんでいる。
「よくやりましたね、グレイシス! 遂に翅が完成しましたよ!」
ヴァルネラの瞳は危うい輝きに染め上げられ、もう俺を映していない。
……だが長年の願いが成就したことを考えれば、口を挟む気にもなれなかった。
優しい触れ方に胸が苦しくなり、気を紛らわせたくて俺は挿入を急かした。
「もういいから。俺の中に、早く挿れてよぉ……!」
「あと少しだけ。貴方も痛いのは嫌でしょう?」
彼は丁寧に俺の体を解き解していくが、意識してしまった疼きは増す一方だった。
後孔は貪欲に指先を咥え込んているのに、本当に欲しいものは与えられない。
(もう我慢できない。……そういえばこの間、店で媚薬を買ってたはず)
俺は寝台に転がっていた媚薬の存在を思い出し、腕を伸ばして引き寄せる。
そして一気に煽って口に含み、そのままヴァルネラにも唇を押し付けた。
「グレイシス、なにをしてるんですか。え、それって、っん」
「俺を焦らすのが悪い。これでヴァルネラも、我慢できないでしょ」
媚薬を口移しで飲ませると、彼は驚いた後に大人しく嚥下してくれた。
そして俺の唾液が混じった媚薬を飲み込んだ直後、ヴァルネラの目つきが変わる。
(後で後悔するかもしれないけど、これ以上は本当に待てない)
俺は乱れていないヴァルネラの下履きに手を掛け、彼の陰茎を勝手に取り出す。
それは既に硬く張り詰めていて、口の端が吊り上がるのを我慢できなかった。
「ね、今なら激しくしてもいいから。早く、俺をめちゃくちゃにしてよ」
「貴方って人は。……もう、どうなっても知りませんからね!」
俺が煽るとヴァルネラは指を引き抜き、自身を乱暴に扱いて挿入に備え始める。
その光景に釘付けになりながらも、俺は心臓が痛いくらいに高鳴っていた。
(ヴァルネラに覆い被さられて、興奮してるんだ俺。変わっちゃったな)
再び先端が押し当てられると、重い熱量が体内をかき分けながら侵入してくる。
俺は仰け反って喘ぎながら、奥に進んでいく陰茎の感触に感じ入っていた。
「んっ、ヴァルネラの、やっぱり大きいね。お腹に当たってるの、熱い……」
「う、上から撫でて煽らないでください! もう、動きますからね!」
ヴァルネラがそう叫ぶと馴染ませるような動きから、一気に奥まで貫いてくる。
俺は押し寄せる快楽にのまれて、濁った嬌声を上げた。
「んあああ゛っ! 奥、いきなり深いところまできてる……!」
散々解されたとはいえ、大した抵抗もなく俺の体はヴァルネラを受け入れる。
そして媚薬を使われた体は、すぐに絶頂へと上り詰めていった。
「もう何度も体を重ねていますからね、体も、私の形を覚えてるんでしょう」
「や、そんなこと言わないで! んあっ! やぁっ、そこ好きぃ……!」
抽送のたびに前立腺を擦られて、俺はヴァルネラの体に縋りついて喘ぐ。
彼はそんな俺の体を抱え込み、更に奥へと入り込もうとしてきた。
(いつもより深く挿さってて、快感に頭がおかしくなっていく。いつもより乱暴に抱かれてるのに、苦しくて気持ちいい)
媚薬はヴァルネラにも強い影響を及ぼし、獣のように腰を動かして何度も果てる。
俺の中は白濁で溢れ返り、収まりきらなかった分が太腿を濡らした。
「っ、ん。……あは、中から溢れてますね」
「だってヴァルネラが、ぁんっ! 中で動くから、……ひぁあっ!」
腰を回すようにして陰茎で掻き混ぜられると、粘着質な音が部屋に響き渡る。
その音すら俺には興奮材料になってしまい、彼を締め付けて悦んでしまう。
「っは、ぁ! んあ゛、あっ! また、いきそう……!」
「いいですよグレイシス、一緒にいきましょうか。くっ……!」
ヴァルネラが息を詰めたと同時に、熱い飛沫が体内に放たれて思考が焼ける。
けれど脈打つそれは未だ萎えておらず、また動き出そうとしていた。
「媚薬を盛ったのは貴方なんですから、最後まで付き合わせますよ。いいですね?」
ヴァルネラの瞳にはもう仄暗さは残っておらず、代わりに情欲が渦巻いている。
俺はその眼差しに魅入られるように、彼の首に腕をまわして抱きついた。
「うん、だからまだ抜かないでね。俺も、ヴァルネラのがもっと欲しい」
「貴方も逃がす気がないんですね、なら今日は一晩中しましょう」
媚薬が切れる気配は見当たらず、お互いに限界まで求め続けることを察する。
理性はとうに手放しているから、あとは二人で快楽に沈んでいくだけだ。
行為に慣れたおかげで俺は意識を失わず、ひたすら情事に耽ることができた。
水を飲む以外は狂ったようにお互いを求め、体位を変えて何度も交わる。
「そこ好き、好きだから、もっとして! ヴァルネラ、もっとちょうだい!」
「もちろん、私の魔力を全身に染み込ませてあげますよ」
打ち付けられた腰や唇から媚薬混じりの魔力を受け取り、濃厚な行為に没頭する。
けれど中で渦巻いていた熱が翅に集中し出して、俺は目を白黒させた。
「……あれ、なんか、いつもと違う……! やだ、なに……!?」
「グレイシス? ……行為を中断しましょう、体内で魔力が暴走してるのか、も」
身を離したヴァルネラが俺をうつ伏せにして、楽な体制を取らせようとする。
けれど翅に魔力が溜まり続け、少しも収まりがつかない。
(背中が熱い、燃えてるみたいだ。っていうかヴァルネラ、嬉しそうな顔をしてる)
救いを求めてヴァルネラを見上げると、その目は俺の背中に釘付けになっていた。
その表情は喜色に染まり、口元には興奮を抑えきれない笑みが浮かんでいる。
「よくやりましたね、グレイシス! 遂に翅が完成しましたよ!」
ヴァルネラの瞳は危うい輝きに染め上げられ、もう俺を映していない。
……だが長年の願いが成就したことを考えれば、口を挟む気にもなれなかった。
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