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13-2.妖精卿と翅のない恋人編2【R-18:いちゃらぶセッ、♡喘ぎ、ハピエン】
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魔力供給を口実にせず、恋人として愛し合う行為は夜通し終わらない。
体を繋げたまま体位を変えては貪りあい、汗と精液に塗れている。
「あ゛、うっ♡ また中に出された♡♡ も゛ぉ、許してぇ♡♡♡」
今は互いに四つん這いになり、後ろから挿れられながらヴァルネラに許しを請う。
だが言葉だけの拒絶は流され、秘部からは精液が溢れ出ていくのを感じる。
(あれから何度も達したのに、ヴァルネラはまだ萎えない。俺死んじゃうよ……!)
俺は体を動かすこともままならず、腰だけを高く上げた体勢で寝台に伏していた。
けれどヴァルネラのものは萎えるどころか、更に硬さを増して俺を蹂躙している。
「もう少しだけ。ね、いいでしょうグレイシス?」
「あぁん♡ ぐちゅぐちゅしないで♡ 音出さないでよぉ♡♡」
わざと聞かせるように卑猥な水音を響かせて、ヴァルネラは俺を揺さぶり続ける。
でも俺の体はヴァルネラに屈服しているから、抵抗などできるはずがなかった。
「あ゛ぁん♡♡ ヴァルネラ、お願い♡ 俺、もう限界だからっ♡♡!」
「じゃあ、あと一回だけ。そしたら終わりにしましょうか」
甘く上ずった声でなんとか訴えると、ヴァルネラはようやく聞き入れてくれる。
そして仰向けにひっくり返され、一番敏感な箇所を容赦なく責め立てられた。
(今までで一番激しくて、視界が滲む。うぁ、またイっちゃう……!)
最奥が容赦なく穿たれ、痙攣した体に熱い白濁が容赦なく注ぎ込まれる。
そして俺は一滴も零さないとばかりに締め付けて、絶頂した。
「っあ゛ぁああ♡♡♡ はぁ、は、…………ん、ぁっ、あ゛んっ……♡」
疲れ果てた俺は寝台に身を投げ出し、ヴァルネラの熱もゆっくりと引き抜かれる。
けれど完全には出て行かず、何度も往復しては奥を舐っていた。
(中に出したのを、奥に擦りつけてる。俺、ヴァルネラにマーキングされてる♡♡)
快楽を強いる動きではないが、執着心と支配欲が伝わってきて熱い息が漏れる。
彼の好きなようにさせていると次第に動きが緩慢になり、やがて完全に止まった。
「……今更ですけど、貴方は気持ちよかったですか? 私は良かったですけど」
「うん。魔力がなくても好きな人とだから、って馬鹿! また中で大きくなってる、この絶倫!」
息を整えながら素直に答えると、中で陰茎が硬さを取り戻して瞠目する。
けれど意図的ではなかったようで、彼もあたふたと弁明を始めていた。
「今のは仕方なくないですか!? 分かりました、もう動かないから落ち着いて!」
「これ以上したら本当に怒るから! 俺、とっくに限界なんだよ!?」
好意で煽った部分はあるかもしれないが、俺の体はもう無理だと訴えていた。
だからヴァルネラを枕で叩くが、彼は腕で受け止めながらも小さく笑っている。
(でもヴァルネラ、楽しそう。まぁこういうのも悪くはないか)
今のヴァルネラの表情は、『俺といること自体が幸せだ』と物語っていた。
だから絆された俺も、大人しく枕を下ろしてしまう。
すると彼に唇をなぞられ、すりすりと甘えるように何度も触れられた。
「グレイシス、動かないから口づけはさせて。……ね、お願い」
「分かったよ、もう。んっ、ふぁっ……♡」
ヴァルネラに懇願されると俺は断れず、彼の首に腕をまわして唇に隙間を作った。
すると彼はゆっくりと舌を差し込んできて、優しく擦り合わせてくる。
「はぁー……、幸せです」
「俺もだけど、もう眠くて堪らない……」
柔らかな唇同士が離れると、今まで我慢していた眠気が一気に襲ってくる。
瞼を落とすと優しく頭を撫でられ、心地よい闇に意識が沈み始めた。
「じゃあ起きたら、一緒に街に行きましょう。行きたいところがたくさんあるので」
「……ヴァルネラ、街で満たせる欲求ってないんじゃなかったの」
俺は以前一緒に街へ行ったことを思い出すが、彼は興味を持てず困っていた。
しかし今は街の案内本まで掲げて、積極的に俺を外へ連れ出そうとしている。
「一人なら、ですよ。今は貴方の好きなものを知りたいですし、私も人としての生活を送ることにしましたから」
「そっか、じゃあ共有できることが増えるんだね。……うん、それは嬉しいな」
今までは感覚の違いが大きくて、お互いに理解を諦めることも多かった。
けれど今後は同じ目線で、同じ世界を共有できると思う。
「私も嬉しいです。……本当に、貴方がいてくれるのが夢みたいで」
「もう、こんなことで泣かないでよ。これからはずっと傍にいるからさ」
ヴァルネラは嬉しそうに笑って、けれど途中で泣き出してしまった。
だから俺は優しく抱き寄せ、彼の涙が枯れるまで甘やかす。
「だからヴァルネラも、俺を見ててね。もう翅ばっか見ないでよ」
「……あれは翅を見てたんじゃなく、好きな人と目を合わせられなかっただけです」
しかし俺がよそ見するなと言い聞かせていると、ヴァルネラが唇を尖らせた。
そして予想外の初心な理由に、俺の方が撃ち抜かれてしまう。
「えっ、馬鹿じゃないの。うそ、本当に言ってる!?」
「仕方ないじゃないですか、初恋なんですから!」
俺の反応にヴァルネラは耳まで赤く染め、涙目で拗ねている。
それが可愛すぎて胸は締め付けられ、俺は愛しさが溢れてしまった。
「……まぁ、初恋ならしょうがないか。俺が、好きなら」
「そうですよ。貴方が大好きなんです、私」
素直に慣れない言葉を更に上書きされ、俺まで嬉しさで耳が染まっていく。
そして揃って赤くなった俺たちは、どちらともなく唇を触れ合わせた。
結局俺達が欲しかったのは魔法でも翅でもなく、目の前にいる相手だった。
END.
---
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
よろしければ感想、いいね、お気に入り等よろしくお願いいたします!作者が喜びます!
体を繋げたまま体位を変えては貪りあい、汗と精液に塗れている。
「あ゛、うっ♡ また中に出された♡♡ も゛ぉ、許してぇ♡♡♡」
今は互いに四つん這いになり、後ろから挿れられながらヴァルネラに許しを請う。
だが言葉だけの拒絶は流され、秘部からは精液が溢れ出ていくのを感じる。
(あれから何度も達したのに、ヴァルネラはまだ萎えない。俺死んじゃうよ……!)
俺は体を動かすこともままならず、腰だけを高く上げた体勢で寝台に伏していた。
けれどヴァルネラのものは萎えるどころか、更に硬さを増して俺を蹂躙している。
「もう少しだけ。ね、いいでしょうグレイシス?」
「あぁん♡ ぐちゅぐちゅしないで♡ 音出さないでよぉ♡♡」
わざと聞かせるように卑猥な水音を響かせて、ヴァルネラは俺を揺さぶり続ける。
でも俺の体はヴァルネラに屈服しているから、抵抗などできるはずがなかった。
「あ゛ぁん♡♡ ヴァルネラ、お願い♡ 俺、もう限界だからっ♡♡!」
「じゃあ、あと一回だけ。そしたら終わりにしましょうか」
甘く上ずった声でなんとか訴えると、ヴァルネラはようやく聞き入れてくれる。
そして仰向けにひっくり返され、一番敏感な箇所を容赦なく責め立てられた。
(今までで一番激しくて、視界が滲む。うぁ、またイっちゃう……!)
最奥が容赦なく穿たれ、痙攣した体に熱い白濁が容赦なく注ぎ込まれる。
そして俺は一滴も零さないとばかりに締め付けて、絶頂した。
「っあ゛ぁああ♡♡♡ はぁ、は、…………ん、ぁっ、あ゛んっ……♡」
疲れ果てた俺は寝台に身を投げ出し、ヴァルネラの熱もゆっくりと引き抜かれる。
けれど完全には出て行かず、何度も往復しては奥を舐っていた。
(中に出したのを、奥に擦りつけてる。俺、ヴァルネラにマーキングされてる♡♡)
快楽を強いる動きではないが、執着心と支配欲が伝わってきて熱い息が漏れる。
彼の好きなようにさせていると次第に動きが緩慢になり、やがて完全に止まった。
「……今更ですけど、貴方は気持ちよかったですか? 私は良かったですけど」
「うん。魔力がなくても好きな人とだから、って馬鹿! また中で大きくなってる、この絶倫!」
息を整えながら素直に答えると、中で陰茎が硬さを取り戻して瞠目する。
けれど意図的ではなかったようで、彼もあたふたと弁明を始めていた。
「今のは仕方なくないですか!? 分かりました、もう動かないから落ち着いて!」
「これ以上したら本当に怒るから! 俺、とっくに限界なんだよ!?」
好意で煽った部分はあるかもしれないが、俺の体はもう無理だと訴えていた。
だからヴァルネラを枕で叩くが、彼は腕で受け止めながらも小さく笑っている。
(でもヴァルネラ、楽しそう。まぁこういうのも悪くはないか)
今のヴァルネラの表情は、『俺といること自体が幸せだ』と物語っていた。
だから絆された俺も、大人しく枕を下ろしてしまう。
すると彼に唇をなぞられ、すりすりと甘えるように何度も触れられた。
「グレイシス、動かないから口づけはさせて。……ね、お願い」
「分かったよ、もう。んっ、ふぁっ……♡」
ヴァルネラに懇願されると俺は断れず、彼の首に腕をまわして唇に隙間を作った。
すると彼はゆっくりと舌を差し込んできて、優しく擦り合わせてくる。
「はぁー……、幸せです」
「俺もだけど、もう眠くて堪らない……」
柔らかな唇同士が離れると、今まで我慢していた眠気が一気に襲ってくる。
瞼を落とすと優しく頭を撫でられ、心地よい闇に意識が沈み始めた。
「じゃあ起きたら、一緒に街に行きましょう。行きたいところがたくさんあるので」
「……ヴァルネラ、街で満たせる欲求ってないんじゃなかったの」
俺は以前一緒に街へ行ったことを思い出すが、彼は興味を持てず困っていた。
しかし今は街の案内本まで掲げて、積極的に俺を外へ連れ出そうとしている。
「一人なら、ですよ。今は貴方の好きなものを知りたいですし、私も人としての生活を送ることにしましたから」
「そっか、じゃあ共有できることが増えるんだね。……うん、それは嬉しいな」
今までは感覚の違いが大きくて、お互いに理解を諦めることも多かった。
けれど今後は同じ目線で、同じ世界を共有できると思う。
「私も嬉しいです。……本当に、貴方がいてくれるのが夢みたいで」
「もう、こんなことで泣かないでよ。これからはずっと傍にいるからさ」
ヴァルネラは嬉しそうに笑って、けれど途中で泣き出してしまった。
だから俺は優しく抱き寄せ、彼の涙が枯れるまで甘やかす。
「だからヴァルネラも、俺を見ててね。もう翅ばっか見ないでよ」
「……あれは翅を見てたんじゃなく、好きな人と目を合わせられなかっただけです」
しかし俺がよそ見するなと言い聞かせていると、ヴァルネラが唇を尖らせた。
そして予想外の初心な理由に、俺の方が撃ち抜かれてしまう。
「えっ、馬鹿じゃないの。うそ、本当に言ってる!?」
「仕方ないじゃないですか、初恋なんですから!」
俺の反応にヴァルネラは耳まで赤く染め、涙目で拗ねている。
それが可愛すぎて胸は締め付けられ、俺は愛しさが溢れてしまった。
「……まぁ、初恋ならしょうがないか。俺が、好きなら」
「そうですよ。貴方が大好きなんです、私」
素直に慣れない言葉を更に上書きされ、俺まで嬉しさで耳が染まっていく。
そして揃って赤くなった俺たちは、どちらともなく唇を触れ合わせた。
結局俺達が欲しかったのは魔法でも翅でもなく、目の前にいる相手だった。
END.
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