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5.変な少女との出会い
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固まったまま、しばらく時間経ったが、やっと脳が再起動してくれたようだ。
「何してるんですか!?」
僕の第一声は、そんな言葉だった。
そりゃあ、僕の許可もなく、勝手に入るのだから。
「え? あたしは今日から、ここに住むんだよ?」
のほほんとした笑みを浮かべた少女さんが、なぜか小首を傾げていた。
何言ってんだ! こいつは。
随分、図々しくありませんかね。だが、相手は少女だ。
大の大人が少女相手に、キレるのは大人げない。
「テレビを消してください。大きな音が出ていますので、近所迷惑です。あと、あなたはどこから来たんですか? それとどうしてここに住むことになったんですか? ああ、それと……」
「ちょっと待って! いっぺんにそんな質問されても、あたし困るわ」
右手の平を大きく広げ、僕にストップ! というような仕草と同時に、左手は頭にあてた。
そんな姿をした少女はカッコよく決めポーズで、頭を横に振ってドヤァ! というような態度だった。
めちゃカチンとしたが、冷静に、冷静に……。
まずは、目の前の少女は何者なのか、知るべきだろう。
だが、僕の注意にこたえてくれたのか、律義にテレビを消してくれた。
ただ、それだけである。
「えっとね、あたし、神の国から来た神さまなんだよっ!」
そんなことを耳に入った僕は、頭大丈夫か? こいつ! と思ってしまった。
僕の部屋を荒らしやがったし、近所迷惑をした上に、自分のことを神様だと?
これは、トラップなのかもしれない。
見知らぬ子どもをわざと自分の部屋に住ませておいて、しばらく時間経つと子どもの両親がやってきて監禁罪として訴えてやる! という新たな詐欺だろう。
そんな詐欺に遭う前に、警察を呼び込む方が安心だと感じた僕はポケットからスマホを取り出し、警察に通報しようとしたが……。
目の前にいる少女は、感付いたのか必死な形相になる。ガスコンロの火の消し忘れで慌てて止めに行くかように、ガシッと僕にしがみついた。
「通報やめてっ! あたしの居場所がなくなっちゃう! ここしかないんだっ!」
はぁ? 勝手に住ませて、ここしかないだとっ!
どうしても泣きわめくので、仕方なく話題を変えようと少女に、
「君は、どこから来たの」と尋ねた。
「上だよ!」
上? 見上げると、部屋の天井だけど? 天井に何かあるの?
「違うよ! 空から! すんごい高い空から来たんだっ」
人差し指を必死に、上を差す少女さん。
……だめだ。理解不能に陥ってしまいそうだ。ふう……。
とりあえず、心を落ち着かせた僕は続いて質問した。
「じゃあ、空って何の空?」
「さっき、言ったでしょ。神の国から来たって」
頭が痛くなりそうだ。
確たるものがないのに、安易に信じることができない。
なので──、
「じゃあ、神様だということを見せてください」
そう言うと、少女は金色輝く扇子を手にもって何やら形作ったように、踊り始めた。
神社でよく見かける巫女が、神楽殿の上で神楽の舞をするのと同じだ。金色に輝く扇子が円を描くように、振る舞いゆっくりとなびく。
凄いきれいな踊りで、思わず見とれてしまう。
少女が踊り終わると、何もないところから、光り輝きはじめ、2体の動物が現れた。
「コンコン!」
「ワンワン!」
なんだっ! これはっ!
眺めると、口に何か巻物をくわえている狐のような動物と、
手鞠で転がしている獅子のようで犬のような動物だった。
これって、お稲荷様と狛犬様じゃないか!
本当に、神様だったのか!
「ねっ! 本当に、あたしは神さまなんだよっ」
驚きのあまりに、またもや固まってしまうのだった。
「何してるんですか!?」
僕の第一声は、そんな言葉だった。
そりゃあ、僕の許可もなく、勝手に入るのだから。
「え? あたしは今日から、ここに住むんだよ?」
のほほんとした笑みを浮かべた少女さんが、なぜか小首を傾げていた。
何言ってんだ! こいつは。
随分、図々しくありませんかね。だが、相手は少女だ。
大の大人が少女相手に、キレるのは大人げない。
「テレビを消してください。大きな音が出ていますので、近所迷惑です。あと、あなたはどこから来たんですか? それとどうしてここに住むことになったんですか? ああ、それと……」
「ちょっと待って! いっぺんにそんな質問されても、あたし困るわ」
右手の平を大きく広げ、僕にストップ! というような仕草と同時に、左手は頭にあてた。
そんな姿をした少女はカッコよく決めポーズで、頭を横に振ってドヤァ! というような態度だった。
めちゃカチンとしたが、冷静に、冷静に……。
まずは、目の前の少女は何者なのか、知るべきだろう。
だが、僕の注意にこたえてくれたのか、律義にテレビを消してくれた。
ただ、それだけである。
「えっとね、あたし、神の国から来た神さまなんだよっ!」
そんなことを耳に入った僕は、頭大丈夫か? こいつ! と思ってしまった。
僕の部屋を荒らしやがったし、近所迷惑をした上に、自分のことを神様だと?
これは、トラップなのかもしれない。
見知らぬ子どもをわざと自分の部屋に住ませておいて、しばらく時間経つと子どもの両親がやってきて監禁罪として訴えてやる! という新たな詐欺だろう。
そんな詐欺に遭う前に、警察を呼び込む方が安心だと感じた僕はポケットからスマホを取り出し、警察に通報しようとしたが……。
目の前にいる少女は、感付いたのか必死な形相になる。ガスコンロの火の消し忘れで慌てて止めに行くかように、ガシッと僕にしがみついた。
「通報やめてっ! あたしの居場所がなくなっちゃう! ここしかないんだっ!」
はぁ? 勝手に住ませて、ここしかないだとっ!
どうしても泣きわめくので、仕方なく話題を変えようと少女に、
「君は、どこから来たの」と尋ねた。
「上だよ!」
上? 見上げると、部屋の天井だけど? 天井に何かあるの?
「違うよ! 空から! すんごい高い空から来たんだっ」
人差し指を必死に、上を差す少女さん。
……だめだ。理解不能に陥ってしまいそうだ。ふう……。
とりあえず、心を落ち着かせた僕は続いて質問した。
「じゃあ、空って何の空?」
「さっき、言ったでしょ。神の国から来たって」
頭が痛くなりそうだ。
確たるものがないのに、安易に信じることができない。
なので──、
「じゃあ、神様だということを見せてください」
そう言うと、少女は金色輝く扇子を手にもって何やら形作ったように、踊り始めた。
神社でよく見かける巫女が、神楽殿の上で神楽の舞をするのと同じだ。金色に輝く扇子が円を描くように、振る舞いゆっくりとなびく。
凄いきれいな踊りで、思わず見とれてしまう。
少女が踊り終わると、何もないところから、光り輝きはじめ、2体の動物が現れた。
「コンコン!」
「ワンワン!」
なんだっ! これはっ!
眺めると、口に何か巻物をくわえている狐のような動物と、
手鞠で転がしている獅子のようで犬のような動物だった。
これって、お稲荷様と狛犬様じゃないか!
本当に、神様だったのか!
「ねっ! 本当に、あたしは神さまなんだよっ」
驚きのあまりに、またもや固まってしまうのだった。
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