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1.零永軍基地
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訓練場で、二人の男が模擬戦をしている
「今日こそはぶっ殺してやる!」
こいつは、ロス・タル・カルロッタ、我が国「ファル」の軍隊零永軍の突撃隊[一刀]、曲がったことと引き分けが大嫌いな、真面目なやつだ
「安心しろ、おれはお前になんか殺されねぇよ」
これは俺、零永軍指揮官、ラ・トラフ、この軍の年寄りだ、みんなにはクソジジイと呼ばれている
2人は素手だ、だが戦闘なれしている2人にとってはそれは殺傷能力のある武器のようなものだった
片方は手刀で、もう片方は拳で、既に喧嘩の域は越えている、
模擬戦と言ってもこれは殺し合いに近い
「動くんじゃねぇ!逃げやがってクソが!」
「これはあくまでも模擬戦だ、殺し合いの練習だぞ」
「だったらなんだ!俺は今日こそ!」
男が感情に任せた拳を入れる前に、腹に一撃受ける
「うぐ、う、」
「これで今日も俺の勝ちだな」
戦闘不能、勝負あり、倒れ込む男に周りにいた人達が群がり、運び出す
「ちょっと、また喧嘩したの?」
こいつは零永軍の紅一点、メトアリナ・レトア、救護隊長兼魔導隊長で、誰にでも気を利かせ明るい性格である
「喧嘩じゃない、模擬戦だ、」
「だからってやりすぎだよ、ほんとにダウンしちゃってるじゃん」
「あいつが引き分け嫌いなのはお前も知ってるはずなんだがな」
「うん知ってる、仕方なかったんだよね、でもやりすぎ、治してあげてくるね」
彼女は優秀だ、魔術での治療、戦線での応急処置、兵士のメンタルケアなど内面も見てくれる、まさに戦場の天使と言ったところか
「誰にでも、か」
彼女は誰にでも優しいのだ、それは敵対兵士だとしても、
「それがいい所でもあるのだがな、」
「くそ、おい!クソジジイ!」
カルラが叫びずかずかとこちらに近づいてくる、
「だめだよ!医療魔術は傷は治せても精神疲労までは解消できないんだから、今日は休んで、ね?」
レッタが静止する、するとカルラは人が変わったように大人しくなる、年齢が近いため仲がいいのだろう、変わって俺には冷たい、
「まぁ、そういうことならしゃあねぇ、また明日にしてやる」
膝ついたくせに口だけはでかいヤツめ
「そういう事だからさ、今度は私とやろうよトラフさん」
あたりがザワつく、そりゃそうだろう、天使がクソジジイと模擬戦をやると言っているのだ、みんなの天使が攻撃されることなんて見たくないだろう、
「悪いが、それは出来ない」
「どうして?」
「君は仮にも女性だ、魔導隊と救護隊の隊長だろう、」
「だからなに?あなた戦場で女性にあったら殺されるの?私が弱かったら隊長なんて務まるんですかね、」
「・・・わかった、じゃあ、ハンデを」
「ハンデはいらないわ、有効打1発を先に相手に当てた方が勝ちにしましょう」
「わかった、いいだろう」
2人は対峙する、
直径20mの簡易結界内での勝負だ、
有効打1発、もしくは相手の場外で試合終了だ
「準備はよろしいか」
「いつでも大丈夫です、トラフさんも手加減禁止ですよ」
「善処しよう」
握手を交わし、互いに距離をとる
一瞬の沈黙、先に動いたのはレッタだった、
彼女は魔銃を使った戦闘が得意だ、この世界には魔道具と呼ばれるものがある、だがそれを扱えるものは魔術に長けていて、なおかつ自身の魔力にあった道具を作れることが条件だ
レッタの魔銃はもちろん本人が作っており、魔力の量により弾の種類属性などが変えられる、レッタが先に動いた時に使用したのは風のようなものだろう、それで自身の身体能力の低さをカバーしている
「なかなかいい動きだが、それでも遅いな」
「まだまだこれからですよ」
トラフはレッタの蹴りを腕で守り正面から受ける、そして振り払いレッタのバランスを崩す、
レッタは上に払われた勢いを利用して身体を半回転させ、銃のグリップで頭部に下からの一撃を入れる
が、トラフは頭を引きそれをかわす
トラフが手刀で脇腹に一撃
それをレッタは抱えるようにして衝撃を流す、
地面に着地すると同時に再びトラフに向かう
上から振り込まれる手刀を股下近くでかわす、そして
ドンッと衝撃音が響く
それと同時に2人はその場から勢いよく弾かれ
そして2発目の衝撃音でレッタは地面に叩きつけられる
勝負あり、
結果はトラフの場外負けだ
「レッタ!」
カルラが駆け寄る、もちろん俺もだ、
「えへへ、やりました」
「お前、神経が鈍いからってやりすぎだ、もっと自分を大切にしろ」
「いやぁ、どうしても勝ちたかったんですよ、」
レッタが最後に使用したのは衝撃弾のようなものだった、彼女は痛覚が鈍く多少の怪我や傷などは気にせず動けるのだ、
「ジジイてめぇ!やりすぎだろ!」
「カルラやめて、私は大丈夫だから」
「まさか衝撃弾特攻とはな、素直に負けを認める」
「でも、トラフさん手を抜いてましたよね、はは、私もまだまだですね」
「そうだな、今日は休め、おい救護班!治療してくれ」
しかし、多少油断していたとはいえ、まさか負けると思ってはいなかった、さすが戦場の天使様だな
「今日こそはぶっ殺してやる!」
こいつは、ロス・タル・カルロッタ、我が国「ファル」の軍隊零永軍の突撃隊[一刀]、曲がったことと引き分けが大嫌いな、真面目なやつだ
「安心しろ、おれはお前になんか殺されねぇよ」
これは俺、零永軍指揮官、ラ・トラフ、この軍の年寄りだ、みんなにはクソジジイと呼ばれている
2人は素手だ、だが戦闘なれしている2人にとってはそれは殺傷能力のある武器のようなものだった
片方は手刀で、もう片方は拳で、既に喧嘩の域は越えている、
模擬戦と言ってもこれは殺し合いに近い
「動くんじゃねぇ!逃げやがってクソが!」
「これはあくまでも模擬戦だ、殺し合いの練習だぞ」
「だったらなんだ!俺は今日こそ!」
男が感情に任せた拳を入れる前に、腹に一撃受ける
「うぐ、う、」
「これで今日も俺の勝ちだな」
戦闘不能、勝負あり、倒れ込む男に周りにいた人達が群がり、運び出す
「ちょっと、また喧嘩したの?」
こいつは零永軍の紅一点、メトアリナ・レトア、救護隊長兼魔導隊長で、誰にでも気を利かせ明るい性格である
「喧嘩じゃない、模擬戦だ、」
「だからってやりすぎだよ、ほんとにダウンしちゃってるじゃん」
「あいつが引き分け嫌いなのはお前も知ってるはずなんだがな」
「うん知ってる、仕方なかったんだよね、でもやりすぎ、治してあげてくるね」
彼女は優秀だ、魔術での治療、戦線での応急処置、兵士のメンタルケアなど内面も見てくれる、まさに戦場の天使と言ったところか
「誰にでも、か」
彼女は誰にでも優しいのだ、それは敵対兵士だとしても、
「それがいい所でもあるのだがな、」
「くそ、おい!クソジジイ!」
カルラが叫びずかずかとこちらに近づいてくる、
「だめだよ!医療魔術は傷は治せても精神疲労までは解消できないんだから、今日は休んで、ね?」
レッタが静止する、するとカルラは人が変わったように大人しくなる、年齢が近いため仲がいいのだろう、変わって俺には冷たい、
「まぁ、そういうことならしゃあねぇ、また明日にしてやる」
膝ついたくせに口だけはでかいヤツめ
「そういう事だからさ、今度は私とやろうよトラフさん」
あたりがザワつく、そりゃそうだろう、天使がクソジジイと模擬戦をやると言っているのだ、みんなの天使が攻撃されることなんて見たくないだろう、
「悪いが、それは出来ない」
「どうして?」
「君は仮にも女性だ、魔導隊と救護隊の隊長だろう、」
「だからなに?あなた戦場で女性にあったら殺されるの?私が弱かったら隊長なんて務まるんですかね、」
「・・・わかった、じゃあ、ハンデを」
「ハンデはいらないわ、有効打1発を先に相手に当てた方が勝ちにしましょう」
「わかった、いいだろう」
2人は対峙する、
直径20mの簡易結界内での勝負だ、
有効打1発、もしくは相手の場外で試合終了だ
「準備はよろしいか」
「いつでも大丈夫です、トラフさんも手加減禁止ですよ」
「善処しよう」
握手を交わし、互いに距離をとる
一瞬の沈黙、先に動いたのはレッタだった、
彼女は魔銃を使った戦闘が得意だ、この世界には魔道具と呼ばれるものがある、だがそれを扱えるものは魔術に長けていて、なおかつ自身の魔力にあった道具を作れることが条件だ
レッタの魔銃はもちろん本人が作っており、魔力の量により弾の種類属性などが変えられる、レッタが先に動いた時に使用したのは風のようなものだろう、それで自身の身体能力の低さをカバーしている
「なかなかいい動きだが、それでも遅いな」
「まだまだこれからですよ」
トラフはレッタの蹴りを腕で守り正面から受ける、そして振り払いレッタのバランスを崩す、
レッタは上に払われた勢いを利用して身体を半回転させ、銃のグリップで頭部に下からの一撃を入れる
が、トラフは頭を引きそれをかわす
トラフが手刀で脇腹に一撃
それをレッタは抱えるようにして衝撃を流す、
地面に着地すると同時に再びトラフに向かう
上から振り込まれる手刀を股下近くでかわす、そして
ドンッと衝撃音が響く
それと同時に2人はその場から勢いよく弾かれ
そして2発目の衝撃音でレッタは地面に叩きつけられる
勝負あり、
結果はトラフの場外負けだ
「レッタ!」
カルラが駆け寄る、もちろん俺もだ、
「えへへ、やりました」
「お前、神経が鈍いからってやりすぎだ、もっと自分を大切にしろ」
「いやぁ、どうしても勝ちたかったんですよ、」
レッタが最後に使用したのは衝撃弾のようなものだった、彼女は痛覚が鈍く多少の怪我や傷などは気にせず動けるのだ、
「ジジイてめぇ!やりすぎだろ!」
「カルラやめて、私は大丈夫だから」
「まさか衝撃弾特攻とはな、素直に負けを認める」
「でも、トラフさん手を抜いてましたよね、はは、私もまだまだですね」
「そうだな、今日は休め、おい救護班!治療してくれ」
しかし、多少油断していたとはいえ、まさか負けると思ってはいなかった、さすが戦場の天使様だな
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