断罪は決定済みのようなので、好きにやろうと思います。

小鷹けい

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12話

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……なにしてんだっ、子供の頃の僕っ。自分だって、しょっちゅう兄様と屋敷を抜け出しては街に遊びに行ってたくせして偉そうに……。
「……今更ですが、ごめんなさい。実は、……僕も偉そうなこと言えた立場じゃなかったんだけど……」
「あとから聞いたし、知ってる。けど、エルがああやって教えてくれなかったらオレのわがままで怒られる誰かがいるなんてことにも気づけなかっただろうし、もっと調子に乗って痛い目を見ていたかもしれない。だからいいんだ。むしろ感謝している」
少し眉を下げ、殊勝な態度で僕の両手を掬い取った相手がそれぞれの手にギュッと力をこめる。
「なんといってもあの頃は、大体エルに会いたいがために部屋から抜け出していたからな。クソ兄貴のせいで」
そのまま好きなようにさせていると、赤銅の瞳がまっすぐこちらへと向けられ、昔を懐かしむような声音が柔らかく囁いた。でも最後。恨み言を吐くように付け足された一言に瞬時目を剥く。
「は??」
「エルが来る時ってさ、オレ。自室での勉強の時間があてがわれてたんだ。……ああ、逆か。ご丁寧にも、外部から教師を呼ぶような勉強の時間に合わせてエルを呼んでたんだよ、あのバカ兄貴」
言葉の端々に棘を感じるそのセリフに含まれる意味をうまく消化できずにこめかみを押さえた。
「え。ん?……なんの意味があって、そんなこと。っていうか、ジョゼフ様と顔合わせなかった日はなかったと思うんですけど、あれ全部逃げ出してきてたんですか??」
だとしたら、ビックリだよとしか言いようがない。そりゃ、陛下と妃殿下の二人がかりで怒られるわけだわ。
呆気に取られている僕をよそに、どこか夢見るようにふわりと微笑んだジョゼフ様が、僕の手ごと両手を胸に抱え込んで言った。
「ああ。だから、オレがやったことを叱るため詰所まで行って帰るまでの間。二人きりで過ごせて嬉しかった」
「それ、は……」
髪や眼と同じ色に染まった頰に一瞬気を取られ、すっかり毒気を抜かれて鈍ってしまった口を再び動かす。
「全然反省してないじゃないですか」
っていうか、反省してる奴が言うセリフじゃない。
「反省はしたさ。だから今もこうして連れて歩いているだろ?したけど、嬉しかったってだけの話だ。嬉しいのと反省は別だよ、別」
ジトッとした目つきで相手を見ると、なんというか自慢げに返されて。しかも、カラカラと陽気に笑い飛ばされた。
「別って、」
「別は別だ。だって、……ん?」
殊更楽しそうにしてさらに話し出そうとしていたジョゼフ様の傍らに、そっと近付いてきた側付きのメイドが小声でなにかを告げる。
それに短く「ああ」と返し、また僕の方に向き直ったその人が残念そうに口の端を下げた。
「もう行かないとみたいだ。でも、来年になればエルに毎日会えるから嬉しい。寮の部屋にも毎日遊びに行くからな!」
「毎日は、ちょっと……」
無邪気なその様子に苦笑いしながらも、心のどこかでそうなって欲しいなと思ってしまう弱い自分がいた。
これから先のどこかで。もしかしたら今日このすぐあとにでもパージュと出会い、ジョゼフ様も他の皆と同じように僕への態度を変えてしまうかもしれない。
少し寂しい気持ちで、学生寮の方へと足を向ける相手を見送る。
離れたところからブンブン大きく振られるその手に手を振り返して、姿が見えなくなる頃。どこからともなく兄様が現れた。珍しく、ノソノソした気の乗らないような足取りで。
「ジョゼフ殿下、来年入学だったな。そういえば」
「兄様?どっかから見てた??」
やる気のない顔つきで寮のある方へと視線を流した兄様が小さく溜息を吐く。
「見てた。というか、俺が先にエルを見付けて声をかけようとしてたんだけどね。その前に殿下がすごい勢いで走ってくるのが見えたから隠れていた」
「隠れ……なんで??」
「ジョゼフ様はなぁー……腐っても王族だし、それに加えて元気が良すぎて正直疲れる。あと、露骨に俺を邪魔者扱いするだろう?レオンハルト様とは違ってあからさまに威嚇してくるからな。もしもこちらが対応を誤った場合、それを盾にエルにまた無茶な要求をしそうな気がしてね。なんといっても、思考がまだお子ちゃまだから」
「へ、へぇー」
すごい。レオンハルト様よりも信用がないなんて。そもそも無茶な要求ってなに?しかも、第二王子をお子ちゃまの一言で一刀両断。兄様になにしたんだ、ジョゼフ様。
相当な悪口だよな……と思うようなことをツラツラと述べた兄様だったけど、それでも言い足りなかったらしくハッと冷たく笑って緩く頭を揺らした。
「だから俺一人の時ならまだしも、エルが近くにいる所ではなるべく関わらないようにしているんだ」
そう言って、もう一度面倒くさそうにジョゼフ様が去って行った方に目をやった兄様が、つと視線を動かして僕を見て薄く微笑む。
「それにしても、エルにベタベタと気安く触ってくるのは問題だよな。大目には見るけどね、子供のすることだから」
「え。兄様?なに??」
唐突に両手を握り締められ、脈絡のないその行動に首を傾げる。
「ん?上書きしてる」
人の手を揉むように握りながら、当然のことのように答えた相手が優しく目を細めた。
「本当に、心からエルのことを大切にしてくれそうな信頼の置ける相手が現れるまでは、ね。こうして、兄様が上書きをする係。だから、あんまり軽々しく人に触らせちゃダメだよ?いいね?」
「はぁ、上書き……ですか」
そういえば、昔から家族以外の誰かと手を繋いだり頭を撫でられたりした時に、そんなことを言われながら撫でられたりもしてたな。なんてことを思い出す。
結局はまだ僕も、ジョゼフ様と同じように子供扱いされてるってことか。
「まあ、俺の目にかなうような男はそうそう現れないだろうけどな」
「兄様。兄様。目が怖いです」
ハハハハハ、とか魔王かなんかの真似ですか?って言いたくなるような不穏な笑い声を上げた兄様の、瞳孔が開ききって黒さを増したアクアマリンを見上げて声をかける。
そして、今の今までしっかり目が合ってたはずなのに、急に正気を取り戻したかのような瞳がようやく僕の姿を捉えた。
「ああ、ごめんね。推しが……ん゛ん゛ッ、……じゃなくて、エルがあんまり可愛くて」
「……だから、可愛くはないですってば」
突然言葉を濁して誤魔化すような咳払いを落とした兄様に笑いかけられ、気恥ずかしさに押し潰されそうになりながらもいつものように返したその時。
「エーベル、様」
すぐ近くで極々小さく僕を呼ぶ声がして、そちらに目を向ける。
少し首を回すと、ほんの数歩分の距離をあけた所に所在なさげに佇むケルネールス様がいて、その姿を視界に捉えると同時に兄様の手から自分の手を引き抜いて姿勢を正した。
「ケルネールス様、どうかなさいました?」
「いや。その……少し、いいか?」
顔を向けて声を返した僕にじゃなく、兄様の方をちらっと見たあと気まずそうな様子で切り出した相手が大きな躯を縮こめる。
「あ、」
「悪いな、ルネ。こちらも急ぎでね。あとにしてくれ」
「……わかり、ました」
はい。って返事しかけてたのに、応える前に会話が終わっちゃったし、兄様のその一声だけでケルネールス様もさっさと引き下がってしまった。
それにしても。兄様がケルネールス様のことを子供の頃の愛称で呼ぶのなんか、ものすごく久しぶりに見た気がする。
「ここだと落ち着いて話せないし、ちょっと場所を変えようか。エル」
こちらに顔を向けた兄様に肩を押されて、ケルネールス様とすれ違う瞬間。どこか物言いたげな黒い瞳と視線が交わる。
そこに浮かぶ物憂げな色を見つけて目を離せずにいると、
「ああ、そうだ」
気を引くようにすぐ横から低く優しい声が聞こえてきた。
「さっきはありがとう」
一体誰に向けて放った言葉なのか。判断がつかず兄様の顔を見上げると、声とは裏腹に真顔に近い無表情でケルネールス様を見つめていた。
「え」
「俺がなんのことを言っているのか、心当たりすらないかい?」
相変わらず感情一つ読み取れないような表情のまま、そう問いかけた兄様の声からワンテンポ以上遅れて、
「いえ、……わかります」
こちらもまた複雑そうな顔でケルネールス様が頷いた。
二人が交わした謎のやり取りは気になるものの、今は僕が口を挟める雰囲気でもなく仕方なく言葉を飲み込む。
ケルネールス様をその場に残し、しばらく歩いて。
人気もまばらになった頃合を見計らって話を蒸し返すことにした。
「さっきのって、一体なんの話?」
僕に歩調を合わせて悠然と隣を歩く人を見上げ、ちょっとだけ声を潜めて尋ねてみる。
「ふふ、気になる?」
「そりゃ、気になるよ。ケルネールス様のことを、昔みたいに『ルネ』って呼んでたし」
直前のやり取りの中で一番引っ掛かりを覚えた部分を口にすると兄様が苦笑いした。
「本当はこんなこと、エルの耳に入れたくはないんだけど。……さっき、エルを悪く言っていた生徒がいてね」
僕を気遣っているのか。薄く笑顔を浮かべているのに、隠しきれない不快さからだろうけど眉根を寄せて。
見るからに苦々しいといわんばかりの口調で告げた兄様に、これ以上気を遣わせないで済むよう笑い返す。ちゃんとした笑顔を作れていたかどうかは、……自信ないけど。
「……いつものことですから」
そう、いつものことでしかないのに。毎回毎回。律儀にも軋むように痛む胸にそっと手を当て、制服の布を強く握りしめた。
その時。隣で一瞬言い淀む気配がして、それから複雑そうに目元を歪めた兄様がため息を吐くようにして否定の言葉を被せる。
「いや。それが。そいつらの話に割って入って、止めてくれたのがルネだったんだ」
否定から間を置かず、兄様の口から語られた信じ難い話のせいで、わずかに感じてた胸の痛みすら霧散した気がした。
「……え」
声にもなりきれず吐息のように洩れた音に気付いて笑った兄様が、僕の目をジッと見つめたままその俄には信じきれない話を続ける。
「エルはそんなことをするような人じゃない、と言ってね」
「そう、……だったんですか」
なんて、言えばいいのかわからない。
わからなくて、自分の足元に視線を落とし、気もそぞろに返した。
今までだったら、ケルネールス様が僕を庇うなんてこと絶対にありえない。って、諦めにも似た気持ちで断言できただろうけど。
きっかけは僕に対して募り募った不満をぶちまけるためだったんだとしても、久しぶりに二人で話したあの日を境に、態度が軟化した気がしていたのはやっぱり気のせいじゃなかったのかもしれない。と、思えて。
腹の奥湧いてくるようななんとも言い難いこそばゆさから、またいっそう深く俯いた。気を許せる兄様の前だとしても、どんな顔をしたらいいのかわからない。
「なんの気紛れかとも思ったんだけど、事実は事実だ。一応礼を尽くしておこうかと」
「……そうですか」
言い方は冷たいけど、声の調子は極々穏やかに話してくれた相手に小さく相槌を打ち、その後ハッとして顔を上げた。
「じ、じゃあ、……あとで、僕もお礼を、」
「その必要はない」
「え」
ほのかな嬉しさもあってだいぶ意気込んで告げたことを、その場でバッサリ切り捨てられて呆気に取られる。
「え?」
なんで??って思いが強くてもう一度繰り返すと、
「今までの態度が態度だ。償いとして足りないくらいだと思わないかい?あちらの気が済むまで好きにやらせておけばいい」
身内であり小さい頃から見慣れているとはいえ、美形特有の圧を感じるような凄みのある笑顔を向けられ一瞬腰が引けた。
「で、でも。兄様は、さっきお礼言ってたじゃないですか」
負けずに言い返しはしたものの、纏う空気がさらに重いものへと変化しただけで。そこは全く譲歩する気がないらしい。
「俺はエルの兄だからね。たとえ気に食わない奴が相手だとしても、エルに代わって礼くらいいくらでも言ってやるさ。だけど、エルは直接の被害者だろう?今頃になってよくも図々しく話しかけてこられたな、とすら思っているのに。そんな相手を気遣ってやる必要はないよ」
「いや、……でも、」
「必要ない」
足を止めて身を屈めた兄様に真正面から目を覗き込まれ、何度も重ねて言い含められてさすがに諦めた。
「わかりました。もう、いいです。……それで、兄様の話ってなんなんですか?急ぎって言ってたけど」
諦めはしたけどちょっと面白くなくて。ぶっきらぼうに話を振ると、途端に表情を緩めた兄様が「ああ、そういえばまだ言ってなかったね」って悪びれもせずに宣った。そして、
「エルが知りたがっていたことについて」
「……ふぇ??」
何一つとして内容の知れない答えと同時に至近距離から綺麗なウィンクが飛んできて、思わず見惚れて間抜けな一言を洩らしてしまった。
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