銃弾と攻撃魔法・無頼の少女

立川ありす

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第20章 恐怖する騎士団

愛と美/腐敗と骨

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「……やれやれ。泥人間が、普通に集団で襲ってくるとか逆に新鮮だな」
 言って舞奈は苦笑する。

 手にした幅広のナイフを収める。
 同時に足元に転がる人型怪異どもが泥になって溶け落ちる。
 瓦礫まみれの廃墟の路地に、奴らの凶器だった鉄パイプだけが遺される。

 週の頭から晴天続きな平日の朝。
 普段通りに学校に向かって新開発区の大通りを歩いていた舞奈は、1ダースほどの泥人間の集団に襲われた。まあ、いつもの事だ。

 泥人間。
 異能力を持つ人型の怪異だ。
 その実力は一対一で異能力者とほぼ互角。
 1ダースいれば標準的な異能力者のグループを壊滅させられる。
 だが、そんな危険な集団をひとりで全滅させる程度は舞奈にとって造作ない。
 なので特に興奮も高揚もない。

 それより最近にしちゃ珍しく普通の怪異と戦ったなあという妙な感傷が勝る。
 何故なら、ここ最近は魔獣の奇襲とか、術で操られた脂虫の襲撃とか、イレギュラーな相手に突発的な対応をすることが多かったからだ。

 なので倒されて数秒で消滅した標準的な怪異が少し新鮮だった。
 まあ、その泥人間にも普通の人間が出くわすことはまずないのだが。

 先日のヘルバッハとの決戦で消費された魔力が元に戻ったのだろうか?
 脂虫と違い、泥人間は淀んだ魔力が形を持つことで誕生するらしい。
 だがまあ、そんな泥人間どもももういない
 なので舞奈は他のイレギュラーな襲撃に対処した後にそうしたように、気持ちを切り換え何事もなかったように歩き出す。

 と、このように最近は微妙な規模のトラブルが続く日々。
 それでも舞奈は普通に旧市街地の守衛に挨拶し、通学路に指定された商店街をだらだら歩き、校門でベティやクレアやモールに挨拶して初等部校舎へ向かう。

 そして普段と同じホームルーム前の教室。
 普段通りに自分の机に鞄を下ろした舞奈に……

「……あのね、マイちゃん。ちょっとお話いいかな?」
「ん? どうしたよ?」
 園香がおずおずと声をかけてきた。
 舞奈は意図的に何食わぬ調子で返事を返す。

 今さら遠慮するような仲でもないだろうにと少し思った。
 だが礼儀正しい園香の事だ。
 何か言いづらい相談なのかもしれない。
 たとえば……防犯上のトラブルとか。

 園香は以前に一度、誘拐された事がある。
 その上で先日の武装した不審者騒動だ。
 不安になるのも無理はない。

 彼女の不安が的を得ていたにせよ杞憂にせよ、協力したいと舞奈は思う。
 だが園香は……

「……あのね、こういうの……使ったほうが良いのかな?」
 口調と同じくらい遠慮がちに携帯を見せてきた。
 何故か頬を真っ赤に染めながら。

「どれどれ……?」
 舞奈は訝しみながら携帯の画面を覗きこみ、

「お、おう……」
 困る。

 表示されていたのは火照った園香の顔色と同じくらいピンク色の画面。
 何かの通販サイトのようだ。
 一見すると用途のわからないグッズが並んでいる。
 だが端に添えられた説明を流し読んでみると、腟の中をケアする道具らしい。
 ご丁寧に、これらを使わないと臭いや汚れでパートナーに不快な思いをさせてしまうと煽り文までついている。

 もちろん小学生の買い物にしては結構な値段もする。
 まったく商売上手な奴もいたものだ。

 なるほど園香は何かのはずみでこれを見て、自分がパートナーに嫌な思いをさせていないか心配になったのだろう。
 礼儀正しい園香らしい。
 もちろんパートナーというのは舞奈の事だ。
 何故なら園香と舞奈は愛し合っている。

「……」
 舞奈は少しだけ言葉に困ってから、

「……そんなことしなくても、園香は綺麗だし良い匂いがするよ」
「よかった」
 答えた途端、園香の表情がパアッと明るくなる。

 そういえば最近はつまらない雑事にかまけて園香と2人で遊んでいなかった。
 そのせいで寂しい思いをさせてしまったのかもしれない。
 今度、授業が早く終わってた時にでも遊びに行って、妙ちくりんなグッズなんてなくても2人で楽しめる事を証明すべきだと思った。
 もちろん共働きの親父さんやお袋さんが帰ってくる前に。
 そんな事を考えた途端、

「マイ! ゾマ! おはよう!」
「あっチャビーちゃん、おはよう」
 元気な挨拶と共に、お子様チャビーがやってきた。

「よっチャビー。ひとりで来たのか?」
「ううん、小夜子さんと一緒に来たよ」
「それが良い」
「それよりゾマ! 『きゃお』の王子様がね……!」
「わっ新しい展開があったの?」
「うんうん!」
 園香は一瞬だけ舞奈に照れたような笑みを向けてから、チャビーと一緒にチャビーの席に移動しながら女児向け漫画の話で盛り上がる。
 さっきまでの悩みも吹っ切れたようで何より。

 だいたい園香もチャビーも高学年とはいえ小学生だ。
 大人のグッズの是非で悩むより、小学生らしい話題でキャッキャするほうが自然だ。

 そういえば舞奈もテックに相談したい事があったのを思いだす。
 こちらは可愛らしいピンク色のケアの話じゃなくて、比喩抜きで臭いヤニ色の汚物処理や排除に関する調査の依頼だ。
 だがテックは席にはいないらしい。
 なので、そろそろ登校してこないかと廊下側を見やった途端、

「びえ~ん! し~~も~~ん!」
「うぉ!? 何だおまえら?」
 今度は男子たちが泣き叫びながらやってきた。
 志門の門はそのもんじゃねぇ。

「んだよ? やぶからぼうに」
 めんどくさそうに嫌そうに尋ねた舞奈は、

「大変なんだ!」
「俺たちの大好きなAVが見れなくなるかもしれないんだ!」
「そもそも見れんだろう歳を考えろよ」
 口々に返ってきた男子の寝言を一蹴する。

 アレな内容の大声に、チャビーと話していた園香が怪訝そうな視線を向けてくる。
 舞奈は(あたしが悪いんじゃないぞ)と視線で返す。

「そうじゃないんだ聞いてくれ! 法律のせいで見れなくなるんだ!」
「いや今でも見れねぇだろ。おまえら、自分が未成年だって忘れてないか?」
「そうは言っても僕たちもう高学年なんだ。半分は大人みたいなもんだろう?」
「そりゃまあ二十歳の半分は生きてるかもしれんがなあ」
 言い募る男子どもに苦笑し、

「そうでもなくて!」
「俺たちの! まきむら菜々子がぁ!」
「知らねぇよ」
 悲観にくれて絶叫する男子をジト目で見やり、にべもなく言い捨て、

「あれ? 志門が知らないなんて意外だな」
「何だそりゃ。だいたい誰だよ? そいつは」
「……この人」
「へぇ、こりゃあ中々」
「だろう?」
 見せてきた携帯の画面を見やり、舌なめずりしてニヤリと笑う。

 待受画面に写っていたのは全裸の女性だ。
 一見すると学生にも見えなくないが、実際は若々しい成人女性だろう。
 そんな彼女の、例えようもなく魅惑的な乳から腰、尻への曲線美。
 扇情的なグラマラスなポーズや身体とは裏腹に、すっきりした上品な顔立ち。
 何かを訴えるようにこちらに向けられた潤んだ瞳。

 どことなく高等魔術師どもを彷彿とさせられる絵面ではある。
 だが奴らみたいに余人をからかってやろう隙あらば知識でマウントとってやろうという余計な邪念が感じられないから身体の美しさに集中できる。

 実に良い。

 正直、女の趣味としては中々のものだと柄にもなく舞奈は男子を評価する。
 まあ小5の携帯の待受に相応しいかは別として。

「彼女が僕らのアイドル、AV女優のまきむら菜々子さんだよ」
「そりゃ結構だが、この娘の何が問題なんだ? っていうか、もうちょっと子供らしい健全な趣味に打ちこめよ」
 だいたい、何でそれをあたしに言うんだ?
 男子どもに変わらぬ白い視線を向ける舞奈に……

「……AV新法の事じゃないかしら? 施行以降に撮られた作品は役者やエキストラ個人の胸三寸で発禁にできるから、新作が出なくなるっていう話だと思うわ」
 背後からうんちくを吐きながら明日香があらわれた。

「おっそれそれ! さっすが安倍! 話がわかるな!」
 男子どもが渡りに船とばかりに盛り上がる。
 正解らしい。
 舞奈はふむと考える。

 着衣してるアイドルやアーティストに例えるならば、コンサートやライブができなくなるみたいなものだろうか?
 そういう話ならファンの彼らが慌てふためく気持ちもわからんでもない。

 ちなみに明日香の側にはテックもいて、無言でうなずいている。
 一緒に来たらしい。
 というか事情もだいたい知ってるらしい。
 そんな2人を見やり、舞奈を見やり、

「安倍や工藤の力で何とかならないか? 志門でもいいや」
「なる訳ねぇだろ。あたしを何だと思ってやがる」
 だいたい、それ男子が女子に頼む事じゃないだろう。
 あと、でもいいやって何だよ。
 男子どもをギロリと睨みつける舞奈に構わず、

「あーでも安倍や工藤もAVとか見るんだな。ちょっと安心したよ」
「見ませんが」
 当の男子の妄言を明日香が冷たく切って捨てる。

「他人事じゃないだけ。次はホラーやスプラッターじゃないかって噂だから」
 続けてボソリと答えたテックに、

「ホ、ホラーか……」
「スプラッターは僕は見ないかな……」
「あれは大人が見るものだし……」
 男子どもはもごもご言いながら青い顔をして去っていった。

「……半分は大人の奴が、好き嫌いするなよ」
 まったく都合の悪い所でだけお子様ムーブしやがって。
 やれやれと苦笑しつつ舞奈はテックを見やり、

「にしても、ホラー映画なんて見るんだな」
「うん。サメのとか」
「サメか……。サメはあたしもよく見たなあ……」
 本物とか。
 軽口に返ってきた答えに再び苦笑する。

「まあいいわ。さっきの新法の話だけど」
「おすすめのビデオでもあるのか?」
「真面目な話よ」
 こちらは軽口をスルーして睨んでくる明日香の視線を避けながら、

「正式な名称はアダルトビデオ出演被害救済・防止法。すごく要約すると、出演者から物言いがついたビデオを発禁にできるのよ」
「菜々子ちゃんが芸術派肌で揉めてるとか、そういうオチか?」
「作品のクオリティに問題があるかどうかじゃなくて、無理やり裸を撮られた場合の救済策っていう名目よ。あくまで名目ってだけだけど」
「そりゃ悪い事じゃないだろう。何であいつらが慌てふためくんだ?」
 珍しくざっくり要約された明日香の説明に舞奈は問いを返し、

「本当にそれだけならいいんだけど」
「その話には裏があるわ」
「裏だと?」
 返された言葉に首をかしげる。

「その法律、施行の経緯に少しばかり不審な点があるのよ」
「ええ」
「どういうことだ?」
 2人がかりで続けられる言葉に、声色をひそめて先をうながす。
 その先に続くのは、おそらく大っぴらにしないほうが良い話題だ。

「他の法案に比べて信じらないくらいスムーズに制定されてるの」
「それは悪い事なのか?」
「悪くはないけど、不自然なのよ」
「たとえばスパイ防止法案なんか、30年以上前に提出されて野党の猛反発にあって以来、いまだに類似する法律はないわ。提出される度に否決されるから」
「……そういやキャロルちゃんが言ってたな」
「ええ」
 解説に、ふむとうなずく。

 この国にはスパイを防止する法律も国教もないから海外の術者が動きやすい。
 張の店で、そうキャロルは言っていた。
 その事実は逆に国としての脆弱さをも意味するという事くらいは舞奈にもわかる。
 現に元総理を狙った稚拙なテロは、偶然に居合わせた外国人が偶然に止めた。
 あの場所にキャロルとメリルがいなければ彼は暗殺されていた。
 そんな状況が黙認されている。
 否。黙認せざるを得ないよう仕向けられている。

 だが、明日香の話にはさらに続きがある。

「それに比べて今回の新法は提出から1か月足らずで、正直まともな審議もされないまま制定されているのよ。それによって、その……」
「……AV撮影の現場は混乱。発売予定だった新作もいくつかなくなったみたい」
 明日香の言葉をテックが継ぐ。
 続いで「それに」と携帯を差し出す。
 何かのリストのようだ。

「これがAV新法に賛成していた議員のリスト」
 言いつつ矢継ぎ早に画面を切り替え、

「で、こっちが以前の……四国のゲーム規制条例の賛同者」
 新たなリストを表示する。

 舞奈は思わず口元を歪める。
 リストを読めなかったからではもちろんない。
 常人なら最後まで流し見る間もなく切り替えられたリストを一瞬で把握し、比較する程度は舞奈の動体視力と集中力をもってすれば造作ない。だから、

「……ほぼ同じ面子が裏にいるって訳か」
 憎々しげにひとりごちつつ、さらに険しく口元を歪める。

 不自然な経緯によって、胡散臭い連中の後押しで定められた法律。
 四国の一角を死の街に変えた、あの時と同じように。

 なるほどバーチャルギアにこめられた破邪の結界も、ゲームも、人間が人間を守り奮い立たせるために生み出したプラスの感情の結晶だ。

 ならばAVだって同じだ。
 女性の身体のやわらかさ、曲線が織りなす妖艶さは舞奈もよく知っている。
 それは疑う余地のない『美』だ。
 健康的な身体によって表現された『美』をフィルムに収め、相応しい者が閲覧するというシステムもまたプラスの感情を賦活させる善なる行為に相違ない。
 まあ、確かにその『美』は刺激的すぎるから子供の閲覧は推奨されていない。
 小学校の教室で大声で話す男子は如何なものかと思うのも本当だ。
 だが、それが『美』であることには違いない。
 人の感情を良い方向に揺り動かす強い力だ、

 それを奴らは、簒奪した人の身分を使って法をねじ曲げる事で害そうとしている。
 正の感情を嫌い、妬み、恐れる怪異どもが人々から美を奪おうとしている。
 あの時と同じように。
 どうしようもないくらい手遅れになるまで舞奈たちには手の届かなかった。
 舞奈は思わず口元を歪める。

 ……あの四国の一角で、確かに舞奈たちは殴山一子を滅ぼした。

 後にソォナムから聞いた話でも奴が蘇る事はもうないという。
 だが件の法律の制定に関わった――人の皮をかぶった怪異の政治家どもは健在だ。
 そして新たな悪を成そうとしている。

 だが今回は舞奈も精査の必要な情報を持っている。
 こちらは少しばかり切羽詰まった問題だ。
 なので、

「そういやあ、こっちも調べてもらいたい亊があるんだが」
「あら、わたしの占術をあてにするなんて珍しいわね」
「寝足りないんなら向こうで寝てろ」
「何よ」
 明日香の妄言を切って捨て、

「こいつらの共通点を知りたい。鉄パイプ持参で学校に遊びに来る理由とか」
 プリント用紙に印字されたリストを差し出す。

 昨日【機関】支部でニュットから拝借した襲撃犯の個人情報だ。
 データで受け取っても渡せる自信がないので印刷してもらったのだ。

「放課後でいい?」
「ああ、よろしく頼むよ」
 何食わぬ顔でリストを仕舞うテックに笑みを返す。

 そんな3人を、ひとりの女子が教室の隅からじっと見ていた。

 槙村音々。
 大人びた雰囲気だが影の薄い、眼鏡の少女だ。

 だが舞奈は彼女の視線に気づかなかった。
 というか、気にしていなかった。
 何故なら彼女は大人しく(このクラスでは珍しく)常識人だ。
 無用なトラブルや厄介事に舞奈を巻きこむことはない。

 現に足元でオットセイの物真似をしながら這い回っているみゃー子にも、困ったような表情を向けるのみ。
 無意味に怯えることもない。
 もちろん悪乗りして付き合うこともない。

 なので飽きた(?)みゃー子はちょうど登校してきた麗華様めがけてアシカの鳴き真似しながらダイビング、無意味に大暴れして方々に大迷惑をかけていた。
 そうこうしているうちに……

「……騒がしいな。何かあったのか?」
「いえ例によって西園寺が……」
「そうか。ホームルームを始めるぞ」
 担任がやって来た。

「先日の件もあって、しばらくは一部の生徒をバスで送り迎えする事に決まった。希望者は名乗り出るように。そうでない者も登下校はできるだけ集団で行うように」
 開口一番の連絡にクラスが少しざわつく。
 先日の襲撃の件、やはり大事になっているようだ。

 そんなこんなで放課後。
 高等部校舎の一角にある視聴覚室で……

「……あえて言うなら、全員が喫煙のせいで就職できず高齢ニートしてたくらいね」
「みたいだな」
 それはニュットから聞いた。
 端末から顔を上げたテックの側で舞奈は口をへの字に曲げる。

 件の情報をテックが調べたら何かわかるかと思った。
 だが何もわからなかった。
 目論見をはずされた舞奈は口をへの字に曲げて、

「脂虫がそんなに独創的な事をしないわよ」
「そりゃそうなんだがなあ」
 さらに側の明日香の言葉にますます腐る。

「現に同じ事しかしてないもの。彼ら全員が同じ様に煙を吐きながら徘徊して付近の住民から嫌われて、同じ様にネットで悪さして……あ」
「何かわかったのか?」
「ちょっと待って……やっぱり」
 テックは端末の画面に幾つもの情報窓を表示させて納得し、

「全員がネットで工作してる」
「工作?」
「ええ。集団でアーティストに否定的な書き込みをして心理的に追い詰めたり、逆にヘマを仕出かした怪異のフロント団体のフォローをしたり。ギャラも出てるらしいわ」
「ああ、そういうことか」
 続く言葉に舞奈も納得する。

「で、そいつらの直近の……というか最後の仕事もフロント団体のフォローよ。公金の横流しや外患誘致を疑われているNPO団体の擁護」
「そういう話なら合点はいくわね」
 テックの言葉に明日香もうなずく。

 なるほど、外患誘致というからには明日香も無関係ではない。
 彼女は民間警備会社PMSC【安倍総合警備保障】の社長令嬢だ。
 そのナントカ団体とやらの存在は知っていたのだろう。

 そいつらが手下の脂虫を使って学園を襲撃したという確たる証拠はない。
 だが今のところ唯一の手掛かりであることは確かだ。
 少なくとも今の舞奈には、状況を少しはマシな方向に動かすために出来る事への取っ掛かりがある。だから、

「表向きは女性支援団体の『Kobold』、そして『Bone』」
 テックがボソリと言った団体とやらの名に、

「コボルドって聞いたことあるな。ゲームの奴だっけ?」
「ええ。西洋の伝承に登場する、金属を腐らせる魔物よ」
「『腐敗』と『骨』か。奴ららしい名前だぜ」
 答えながら舞奈は口元にニヤリと笑みを浮かべた。
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